ウィンダスに現れたタルタル3人組は、
お父さんを探しているようだ。
それはさておき、イルクイルの話を聞くの
ならば、鼻の院に行ったほうが良さそうだ。
Ohbiru-Dohbiru : なんだい?
30年前の合同調査隊?
Kenapa-Keppa : たしかに……
ウィンダス……から……、
鼻の院……研究……員……
Kenapa-Keppa : イルクイル氏が……
参加……した……けれど……
Ohbiru-Dohbiru : ……あの人は
鼻の院から追放されてしまって、
辺境でひっそりと亡くなったよ。
Ohbiru-Dohbiru : それでも、イルクイル氏に
ついて知りたいんだったら、石の区に住んでる
ヨランオラン博士に聞いてくれ。
Ohbiru-Dohbiru : ただ、調査内容を
知りたいって言っても教えてくれるかなぁ。
かなり重要な話なんじゃないの、それ?
Ohbiru-Dohbiru : イルクイル氏について
知りたいんだったら、石の区に住んでる
ヨランオラン博士に聞いてくれ。
Ohbiru-Dohbiru : ただ、調査内容を
知りたいって言っても教えてくれるかなぁ。
かなり重要な話なんじゃないの、それ?
Yoran-Oran : おや? 私に何か用ですか?
私はヨランオラン。元「鼻の院」の院長……
Cherukiki : とうちゃーん!
Kukki-Chebukki : あいたかったよー!
Makki-Chebukki : かわいい子供たちだよー!
Yoran-Oran : な、なんだ、
なんだなんだ、おまえたちは!
Yoran-Oran : 人の家に飛び込んでくるなり
「とうちゃん」だなどと言いおって!
Makki-Chebukki : とうちゃん、
とうちゃんは知らなかっただろうけど、
とうちゃんと別れたかあちゃんのおなかの
中には、おいらたちがいたんだよ!
Cherukiki : いたんだよ~。
Kukki-Chebukki : だからおいらたち、
とうちゃんをずっと探していたんだよ!
Cherukiki : いたんだよ~。
Koru-Moru : ほほう、ヨランオラン博士に
こんなに可愛い子供たちがわらわらいたとは。
Shantotto : あらあら、これはなんて感動的な
再会なのかしら。さっそく魔法新聞社に
記事にしてもらわなくてはね。
Yoran-Oran : 知らん、私は知らん!
なにかの間違いだ!
Shantotto : オホホ、
男はみんなそう言うものですわ。
Yoran-Oran : 話はよーくわかったぞ。
たしかに私は、ずいぶん昔にタブナジアへと
行ったことがある。
Yoran-Oran : しかしそれは、
妙な発見物を鑑定しに行っただけだ。
Yoran-Oran : あの国には、
海賊やら盗賊やらトレジャーハンターやらが
世界各国から集めた妙なものが集まっていてな……
Yoran-Oran : そういったものは
タブナジア礼拝堂の地下にある宝物庫に
ぎっしりみっしり隠されていたのだ。
Yoran-Oran : 私は、そこで見たことを
決して口外せぬことを約束させられ、
その宝物庫へと案内された。
Yoran-Oran : そこに安置されていた
どこぞの迷宮から掘り出されたという
「恐ろしい像」を見てくれといわれてな……。
Koru-Moru : 恐ろしい像?
とっても気になるぞ! なんだったんだ、それは?
Yoran-Oran : さぁ……、よくわからん。
Shantotto : あらまぁ。はるばるタブナジアまで
ご招待されて「わからん」なんて……。
Shantotto : まったく恥ずかしい話ですわ。
ウィンダスの院長たちの顔に泥をヌルような
真似をしてきたというわけですわね。
Shantotto : ああ、しかも、
頼まれてもないのに子供まで残して……。
Yoran-Oran : だから、
それは違うと言ってるだろう!
Yoran-Oran : ……それに、私は
「その像がなんの像か」を調べるために
呼ばれたわけではない。
Yoran-Oran : その像に、かすかに残っていた
土から、それが「どこで掘り出されたものか」
調べてほしいと言われたのだ。
Koru-Moru : で、その土が
どこのものかは、わかったのかい?
Yoran-Oran : もちろんだ。
あれは、深海の土だった。
シュ・メーヨ海の土だと思うね。
Koru-Moru : シュ・メーヨ海というと……、
ジュノの北にある内海かぁ。
Koru-Moru : 晴れていても船が沈むって
いわれてる魔の海域じゃなかったっけか。
Yoran-Oran : うむうむ。
しかし、海の中ではなく地底の底から
見つかったものだと聞いたがな。
Shantotto : 妙な話ですわねぇ。
……それで、その謎を解明した勢いで
子供までもうけましたの?
Yoran-Oran : だから違うといっているー!
Yoran-Oran : こら、おまえたち、
おまえたちのせいで、私の印象はボロボロだ!
Yoran-Oran : ほら、ちゃんと説明せんか!
Cherukiki : おいらたち、おなかへった。
Kukki-Chebukki : おなかへって
なにもしゃべれない。
Makki-Chebukki : めまいがするよ。
Yoran-Oran : ぬうう!
しょうがない、水の区に食堂があるから、
そこでごはんでも食べてきなさい!
Makki-Chebukki : わーい!
Kukki-Chebukki : やったー!
Cherukiki : めしだー!
Yoran-Oran : ううう……
Yoran-Oran : なんたること! なんたること!
私の清らかなイメージが! 清らかなイメージが!
Yoran-Oran : これはいかん! これはいかん!
濡れ衣をはらすのだ! 濡れ衣をはらすのだ!
Yoran-Oran : そうだ!
こういうときには「再生の鏡」だ!
人の記憶を覗くことができる「再生の鏡」!
Yoran-Oran : それを使って、タブナジアでの
私の思い出を見てもらうことにしよう!
やましいことなど、これっぽっちもないのだから!
Yoran-Oran : しかし、再生の鏡を
持っていたのは誰だったか? 以前、すごく
嫌味な誰かに自慢された覚えがあるのだが?
Yoran-Oran : ううむ、落ち着けヨランオラン。
慌てていて、よく思い出すことができん……。
Shantotto : まったくもって
呆れかえるお話ですことねぇ。
Shantotto : 博士たるもの心身ともに
身ぎれいにしておかなくては、後続の魔道士たちへ
示しがつかないというものですわ。
Shantotto : そこでわたくし、彼らに
お父さんを呪ってさしあげてはいかがかと進言
いたしましたが、断られてしまいましたの。
Shantotto : これぞ、親子の愛ですことね。
わたくし、残念ながらも胸を打たれましたわ。
オーッホッホホホホホ!
Yoran-Oran : そうだ!
こういうときには「再生の鏡」だ!
人の記憶を覗くことができる「再生の鏡」!
Yoran-Oran : それを使って、タブナジアでの
私の思い出を見てもらうことにしよう!
やましいことなど、これっぽっちもないのだから!
Yoran-Oran : しかし、再生の鏡を
持っていたのは誰だったか? 以前、すごく
嫌味な誰かに自慢された覚えがあるのだが?
Yoran-Oran : あの子らが水の区の
食堂から戻る前に、思い出さなくては……。
Kyume-Romeh : モグモグ……
なんだい? この物知りボクちんに
なにか質問でもあるのかい?
Kyume-Romeh : ……ほほう。
ここに、異国の服を着たタルタル3人組が
やってこなかったかって?
Kyume-Romeh : ものすごく食いっぷりの良い
タルタル3人組なら見たよ。……モグモグ……。
………………………………………………………………………………………
Cherukiki : おなかいっぱいだ~。
Kukki-Chebukki : まんぷくまんぷく~。
Makki-Chebukki : 生き返ったなぁ~。
Kukki-Chebukki : あのでっかい竜にぶっとばされて、
おいらたち死んだかと思ったもんなぁ。
Cherukiki : あのでっかい竜にぶっとばされて、
いちもんなしにもなっちゃったもんね。
Makki-Chebukki : ……。
あのさぁ、おいら思うんだけどさぁ……。
Makki-Chebukki : さっきのとうちゃん、
ちょっとちがうよな?
Kukki-Chebukki : うんうん、ちがうね~。
Cherukiki : ちがう、ちがうね~。
Makki-Chebukki : もっとさぁ、
おいらたちのとうちゃん、金持ちじゃん。
Kukki-Chebukki : そうだよ、
かあちゃんもでっかい宝石もらってたもん。
Cherukiki : ふかふかの毛皮ももらってたもん。
Makki-Chebukki : よーし!
じゃあ、ほんとうのとうちゃんを探そうぜ!
Cherukiki : 探そうぜ!
Kukki-Chebukki : 探そうぜ!
………………………………………………………………………………………
Kyume-Romeh : ……というわけで、
あのタルタル3人組は、水の区の南の方に
走っていってしまったのだよ。モグモグ……。
Kyume-Romeh : ……というわけで、
あのタルタル3人組は、水の区の南の方に
走っていってしまったのだよ。モグモグ……。
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最終更新:2015年03月10日 00:03