フェイブル種のとった行動。それは「時空の渦」に一度身を隠し、光と闇を融合させる力を得て再び舞い戻る事だったのである。
大地の震える雷鳴とともに姿を現した
《バルデロイ・アンビシャス》は、自身に感じる力を最大限に解放し、
《時空の絶望ディスペア・ベリー・ゼル》を生誕、勢いのまま
《無世界の覚醒者アルデラ・デビル・ゼル》への覚醒に成功する。
その勢力拡大は凄まじく、「帝王」はその牙をボロボロにもがれ、機能不全の一歩手前に追い込まれていた。
だがそこで危機を救うため立ち上がったのは、今の今まで「帝王」に護られていた民達。
《武士帝の武装竜鬼ソウジ・バルザーク XX》率いる、あざなに「蒼」を持つ一族の指揮の下、最後の力を振り絞って「帝王」制度を護ろうと戦う決意を固めたのである。
民達は「時空の渦」よりもたらされる覚醒武器、「サイキック・クロスギア」を手にしてフェイブルと対等の力で応戦した。
――戦火は燃え広がり、戦兵は焼け爛れ、天国は地獄へすげかわる。未来望めぬ魔刻に、聖なる鳥は姿を現すだろう。