「超次元の穴」の暴走により、無数の並行世界と繋がる「セントラル・ワールド」へと姿を変えてしまった世界。
この、ありとあらゆる世界の、どの時間軸とも繋がる「セントラル・ワールド」を支配すること---それは即ち、自分達の世界は元より、この世界と繋がるすべての世界の歴史すらコントロールし得る、神にも等しい力を持つことになる。
次元を越えて集った異世界の戦士達は、その事実に気が付くと大小無数の勢力に別れ、世界は、それぞれの勢力が覇を争い競い合う、戦乱の時代に突入した。
その中で、まず最初に台頭したのは「光文明」の住人たち。
元は別世界の住人同士の集まりであったが、しかしどの並行世界でも「秩序」を司る存在であった彼らは、真っ先に団結し、その数と優れた統率力をもって事態の収拾に動き始める。
その目的は神聖なる光文明の威光を以て、混乱の最中にあるこの世界、ひいては全ての並行世界に「秩序」をもたらす事。
光文明の精鋭「白騎士」一派も合流し、最大勢力として君臨する。
一方、かつて「白騎士」と共に古代の軍勢と戦った、異世界戦闘のスペシャリスト「死神」一派は、この状況において、ついに闇文明本来の野心と闘争の本能をむき出しにし「白騎士」と決別。
過去に「GENJI」との争いに敗れ滅亡した歴史を変えるべく、セントラルワールド内で暗躍する「HEIKE」一門と結託し、闇の一大勢力を結成。
死者の魂の取り扱いに長ける両者は、超次元の構造を独自に解析・解読。
かつての仇敵「ゴッド」や「オリジン」といった古の軍勢をこの世界に呼び出す秘術を完成させ、勢いを増す光の軍勢に対抗した。
更には「ティラノ・ドレイク」や「グランド・デビル」といった「ハイブリッド種族」達も次元の壁を越えて次々と参戦。
各々に覚醒リンクの力を身に付け、次第にその勢力を増していった。
すべての世界の覇権を賭けた、文明・種族入り乱れての戦乱は激化の一途を辿り、未だ終結の糸口を見出せずにいた。
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