《天災 ダムド-1》

※ここから先の内容はいずれも我々のいる現実とは違う、別の世界線におけるものであります。予めご了承ください。

作者:citrus


天災 デドダム P 水/闇/自然文明 (3)
クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。


…皆様は、《天災(ディザスター) デドダム》と言うカードをご存じであろうか?
かの超天篇中期に構築済みデッキ『DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」』の新規カードとして生を受けたデドダムは、
  • 僅か3マナながらリソース補充、山札圧縮など極めて汎用性の高いcip
  • マナ基盤にもなれる水闇自然三色
  • それでいてウィニーとしてはパワー3000と言う比較的高パワー
…と、それまでのデュエマの常識を何もかも破壊する圧倒的なスペックを武器に、デュエマ界に衝撃的なデビューを果たした。

初期の【アナカラーデッドダムド】でその存在感をいかんなく発揮すると、ミッツァイル環境を潜り抜け【4cデイヤー(ヨミジ)ループ】で再び環境デッキの中核へと昇り詰める。
その後、デドダムのあまりにもオーバースペックな能力(およびその価格高騰)は、環境にてデドダムがその存在感を増すごとに問題視され始め、《轟く革命 レッドギラゾーン》を獲得した【アナカラーデッドダムド】の完成する頃には、多色デッキのみならず、環境に顔を見せる多くのデッキにデドダム使用の傾向が見られ、極めて支配的な状態を迎えようとしていた。

…そんな折、2020年9月。直前までの環境混乱を整備するための緊急殿堂を経て、改めて行われた殿堂レギュレーション改訂にて、衝撃的な発表がなされた。

《天災 デドダム》のプレミアム殿堂入りである。

殿堂を経由せず直接プレミアム殿堂となった理由として、「《運命の選択》+《轟く革命 レッドギラゾーン》によって盾落ちしていなければ山札から直接SAとなったデドダムを踏み倒せるから」等、殿堂自体の賛否も含め諸説が挙げられたが、やがてそれらの意見は一つへと収束した。

「わずか3コストで得られるアドバンテージがあまりにも大きすぎた事から、「引いたもの勝ち」の状態を生みだす殿堂入りでは意味がないだろう」と言う判断が下されたのだ、と。

…登場から約一年。環境の最先端を走り続けてきたデドダムは、デュエマ史上でも特筆すべきレベルでヘイトを集めており、プレイヤーの多くがそう遠くない殿堂入りを覚悟していたのだろう。

そして開幕した王来篇シーズン。
これまでのエキスパンション以上に多色カード、特にディスペクターは水闇自然を含む敵対色カードを強くプッシュしていたため、仮に無規制だった場合、デドダムの存在が環境に与えていたであろう影響は計り知れない。
人々は改めてデドダムの圧倒的なスペックに戦慄するとともに、あの規制はやはり妥当だったのだと胸をなでおろすのであった。

こうして、《天災 デドダム》はデュエマ界の伝説の一つとして、歴史の狭間へとその姿を消していった...

皆様からの忌憚なきご意見をお待ちしております。

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...しかし、物語はここで終わりではなかった。
かつてデドダムを握り、使用していたもの達は皆、その暴力的なスペックを憎みながらも、同時に魅せられ、最後にはデドダムを愛用するようになっていたのだ。
そんな彼等、彼女等の心の隙間に目をつけたのだろう。
《龍魂珠》に導かれし反歴史獣(ディスペクター)達は、自らにその力を捧げる雑兵として、殿堂王来空間へと封じられた禁断の力を解き放った。

デドダムの歴史より、新たなる《天災(ディザスター)》が超獣世界に...そしてデュエマ界に産み落とされた!!その名は......

天災(ディザスター) ダムド-1


天災 ダムド-1 R 水/闇/自然文明 (4)
クリーチャー:トリニティ・コマンド/ディスタス 4000
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンまたは墓地に置く。残りを好きな順番で山札の一番下に置く。
■ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。)
■このクリーチャーが破壊されたとき、山札の1番下にあるカードを、マナゾーンまたは墓地に置く。
作者:citrus
《天災 デドダム》が殿堂王来空間へと封じられた、とある世界線のDMEX-16で登場した水/闇/自然のトリニティ・コマンド/ディスタス。

調整点としては、まずコストが1重い4コストとなった。わずかな変化ではあるがその使い勝手は大幅に変化している。
オリジナルのデドダムの強みとして、「2→4→6」と「3→5→7」という二つのマナカーブに中継ぎとして無理なく組み込める点があったが、こちらは基本的に「2→4→6」での使い方しかできない。
また、本家の場合2ターン目に2コスブーストを行えば、3ターン目に多色をタップインしても召喚が可能だったが、こちらは最速で出すためには3ターン目の単色チャージが必須となってしまうだろう。
そのため、デッキとして円滑に動かすためには他のブーストカードと組み合わせたプレイングが望ましい。
ただし、コスト以外は水/闇/自然のコマンドとほぼそのまま。パワーも4000とそれなりに高く多少の攻撃では破壊されない。

もう一つの調整点として、cipで山札の上から見れる枚数が1枚増えた代わりに、割り振れるのがマナゾーンか墓地のいずれかに限定されるようになった。
最低限1ドローができるものの、割り振れるのはいずれか片方だけなので、墓地肥やしとブーストは出来ないのが痛い。特に墓地肥やしを優先すると次に使えるマナは5枚しかなく、似たような効果を持つ《パイレーツチャージャー》使用時と比較してもその差は大きい。
一方、選ばなかったカードはボトムに送ることになるので、構造上あまり墓地にカードを置きたくないデッキの場合はデドダム以上に重宝するだろう。本家と違い、下手に召喚してもLOの危険性が少ない点も特筆すべき。

デドダムとの最大の相違点は種族に侵略者を失った代わりに、ディスタスとササゲール1、そして破壊時効果としてボトムのカードをマナか墓地に置く事ができる点。

ます、ササゲールを利用することでマナ加速と組み合わせれば実質ディスペクターの2軽減が可能。マナカーブ的にも《龍風混成 ザーディクリカ》等の7コストディスペクターにキレイに繋がる。副次効果として、それらのカードの存在をちらつかせることで相手の除去をこちらに集中させるのも期待できる。

破壊時効果はcipともシナジーがあり、本家同様の3ゾーン(ボトムも含めれば本家超えの4ゾーン)にリソースを割り振れるうえ、「1ドロー2ブースト」「1ドロー2枚墓地肥やし」とデッキによって自由に割り振り方を調整出来る点も優秀だ。

そしてディスタスを獲得したことで《ディスタス・ゲート》や《砕律接続 グレイトフル・ベン》等、様々な踏み倒しにも対応するようになった。前者は《Disジルコン》等3コストのディスタスとの組み合わせが極めて強力。後者はノーコストでcipを使える上、ブーストによって次の展開も動きやすくなる。

総じて、ササゲール持ちのディスタスの中ではトップクラスに優秀なスペックを持つクリーチャーと言えるだろう。
もちろん本家デドダムのように使用しても悪くないとはいえ、【青黒緑デッドダムド】で言えば、同等のパワーを持ちマナから直接除去が狙える《虹速 ザ・ヴェルデ》や、マナが伸びた際のリソース展開力と打点に優れる《ウマキン☆プロジェクト》など対抗馬は複数存在する。ここはやはりこのクリーチャーにしかできない活躍をさせてやりたいところ。

かくして産み落とされた《天災 ダムド-1》。その恐るべき実力はかの世界線にどの様な変化をもたらすのか、そしてこのクリーチャーが別の世界線へ姿を現す時が来るのか…それは未だ誰も知らない。

皆様からの忌憚なきご意見をお待ちしております。

2025/03/29 一部設定に修正を加えました。

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コメント


  • ササゲールもあるし、破壊された時になんかあると嬉しいかもしれませんね。ただ、評価しようにもデドダムにすっかり毒されてるのと、他のカードまでデドダム水準に引き上げられてるせいか、当時は標準だったはずのこれが随分と物足りない。やっぱりヤバいんですよね。アレ。 -- 仙人掌 (2023-05-22 20:43:49)
  • コメントありがとうございます。個人的にはアレと比較するせいで物足りなくなる(ぶっちゃけデドダムと比べたら…ねぇ。)のはあると思います(苦笑)むしろ比較対象は《ウマキン☆プロジェクト》とかその辺りになるのかもしれませんね -- citrus (2023-05-22 23:39:22)
  • 一部修正。コメントを参考に破壊時効果を導入しました。 -- citrus (2023-05-29 10:15:18)
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最終更新:2025年03月30日 18:09
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