作者:cacao
フレーバーテキスト
四方八方から襲いかかる触手を掻い潜り、なんとか逃げ切れると思った瞬間、無情にも召喚のタイムリミットが来てしまう。
空高くから落ちるサトリを逃さんとばかりにアヘン・カゲロウはその巨大な口を開ける。
なす術なく喰われた彼女が目を覚ますと何もない空間が広がっていた。
食べられた大地や人達は?なぜ私は無事なの?どうやってここから出るの?
疑問が疑問を呼ぶ中、座り込む彼女の前に1匹の蝶が現れた。
その蝶は神々しくも禍々しく、言葉で表しようがない。羽ばたく度、道標と言わんばかりに鱗粉が舞い落ちる。
もしかするとここから出れるかもしれない…
彼女がその蝶に付いて行こうとすると、背後から声が響く。
「その蝶を追ってはならぬ。」
評価
最終更新:2024年05月20日 22:29