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女子寮付近~女子寮内


リリアーナはふうとため息をつくと、メンバー一同を見回した。
リリ「話を戻すけど、私の部屋を使うのは構わないわ。
 でも皆も知っているように、問題は女子寮が男子禁制って事よ。
 ケイティはともかく、副会長やクロウさんやスクナさんが白百合騎士団に見つかったら・・・・・・」
レベッカはケオスを見てにやにやした。
レヘ「俺はそういうの嫌いじゃねーよ(笑)」


リリアーナはケイティに目を留めると、なぜかぽんと手を叩いた。
リリ「・・・・・・あ!そうだわ、うん!そうよ!要はばれなきゃいいのよね!」
リリアーナは名案を思いついたとばかりに目をキラキラさせている。

リリ「ねえフリージア、さっきのメイクアップ道具はまだ残ってる?・・・・・・あれ?」
リリアーナはギズモにお姫様抱っこされているフリージアをみて目を丸くした。
リリ「フリージア、起きてよフリージア!」
男性陣一同、きっとすごぶる嫌な予感がしたに違いない。
リリ「さっきのメイクアップセット、もう一度使って欲しいの!だから起きて!」
ミル(え?さっきのメイクをもう一度って……じゃあ、あのケイティって猫耳メイドは……ニューハーフ!? )
ミル「ちょ、ちょっと待ってリリアーナ!
 いくらフリージアの特撮技術がすごくても、ニューハーフ大量生産はまずくない!?
 王様とか副会長とか、見た目を変えても中身も変えなきゃすぐバレそうな人もいるし!」
クロ(・・・よし、今のうちに)

__________
              
  たたかう  ど う ぐ
              
  チェンジ =ア にげる
              
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

にげられない!!

クロ(まじかよorz)
フリ「そうだよ!特に副会長さんなんて東方文字で漢て書いてオトコって読むぐらい男なんだから
 姿形を変えたって無理があるよ!!」
どこからともかく・・・まあ例のごとくフリージアの胸元なのだが「漢」と書かれたフリップを取り出し
美少年の姿に擬態している自分を棚に上げリリアーナに無茶だと進言するギズモ
リリ「そうかな?今女子寮の警備は手薄だし、もし白百合騎士団に遭遇しても黙ってればばれない気も・・・・・・。
 じゃあミルク、何か他に名案はある?」
フリージアの胸元から何か丸いものがぽろりと転がり落ちた・・・ついでに別のものもポロリとなりそうになったが
必死でギズモはそれを隠した
落ちたものは使い魔カプセルのようだ。
フリ「それにしても・・・・ちょっと強く叩きすぎたかな?」

レヘ「なあ。言っとくけど、俺はメイリンの通訳なんかしねーぞ。」
レベッカが唐突に言った。
ミル「は?あんた今更何言い出すのよ?
 まさか『めんどくせーから』とか言うんじゃないでしょうね?」
レヘ「俺が西方の言葉でメイリンに話しかけたの聞いてなかったのかよ?
 俺が通訳なんざしなくても、こいつは西方の言葉もちゃんと理解できっぞ。
 それとも何か?誰かが、メイリンは西方の言葉がわからねーとでも言ったのか?だったらそいつは…
 バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?」
ミル「え?あ、あれ?そんなはずは……!
 確かに、メイリンは西方の言葉が分からないって言ってたよね、ルズ!」
ルス「そうですわ~確かにスカーフェイス様はそう仰っていたのですわ~」
ミル「……それじゃなに?スカーフェイスさんが嘘言ってたってこと?
 メイリンのお父さんがそんな嘘言って何を得するっていうのよ?
 あんたは牛魔王はバカジャネーノって言うわけ?レベッカ」
レヘ「どーどー、ミルク。冷静に頭を回してみな。俺はさっきの犬の攻撃で生死の境をさまよってたんだぜ。
 そんな風に聞かれても誰が誰だかわかんねーよ。まずはあの犬をどうしたのか?から話を聞かせな。」
ミル「む。そういやそうだったっけ。
 あたしも見てたわけじゃないけど、要約すると…」
あたしは今までの出来事のまとめをレベッカに伝えた。
レベッカは、妖怪犬がスカーフェイス&メイリンにヒョウタンに封じられた事、
スカーフェイスとミルク達が学園長を訪ねた事、
妖怪犬の正体はファン・メイファことスカーフェイスの娘で、
学園長達が中つ国のメイレンなる人物を訪ねる事になった経緯などを聞いた。
レヘ「メイレンねぇ…」
レベッカは、まさかフィジル島でその名を聞くとは思わなかったとばかりにつぶやいた。
ルス「学園長の話ですと、メイレン様とやらは一癖もふた癖もある人物のようですわね~。
 一体どういうお方なのです~?」
ルズはレベッカにたずねたが、返答の変わりに返ってきたのは別の言葉だった。
レヘ「牛魔王は嘘を言ったわけじゃねーよ。メイリンが西方の言葉を勉強していた事を知らなかったんだろ。
 なにしろ、あいつは…」
レベッカは、こう続けるつもりだった。
【あいつはメイリンをあまり可愛く思ってないんだ。人間の妾の子で、生まれつき体に障害を持ってたから。】
ミル「あいつは……なによ?」
しかし、それはメイリンの事を考えれば言っていい筈が無かった。だからレベッカは別の事を言った。
レヘ「バカジャネーノ?バカジャネーノ?バカジャネーノ?…うぉ?なんだメイリン?うぼぉあ!?」
ミル「いや、バカジャネーノってあんた……あ!?メイリン!?」
急にメイリンがレベッカに頭突きをお見舞いし、泣きながら走り去ってしまった。
レベッカは自業自得としても、学園に不慣れなメイリンが迷ったりしたら大変だ。
レヘ「そうかい。どんなに虐げられても、親父の事が好きってわけかい。…本当に素直な奴だよ、メイリン。」
床の上に伸びたレベッカがそうつぶやいた。

ルス「メイリン様~待つのですわ~」
メイリンは目に一杯の涙を浮かべて、どこかへ走り去ってしまった。
その背中に、一匹の黒猫をぶら下げたまま。
リリアーナは後を追うべきか迷ったが、肩越しのルズのウィンクに気づき思いとどまった。

リリ「レベッカさん、大丈夫?」
リリアーナは床にたおれているレベッカに手を差し延べた。
リリ「多分メイリンさんは大丈夫だと思う。ルズもついて行ったし」
リリアーナは複雑そうな顔をしていた。学園長室でのやり取りを聞いたからだ。
リリ「それにしてもスカーフェイスさんって・・・・・・・。
 メイリンさんに身の回りのお世話をしてもらってるのに、自分の後継者はメイファだけ、かあ・・・。
 そっか・・・・・・お家の中がゴタゴタしてるのは、人間も妖怪も同じなのね」
リリアーナは沈んだ様子で視線を外に向けた。
窓の外ではスクナと副会長が盛大に殴り合っている。もう少しかかるだろうか?
正直決闘がいつ終わるのか、皆目見当もつかない。
ミル「家の中がゴタゴタねえ…。
 あたしにはよく分からないな、そういうのは」
リリ「あっちはとってもわかりやすくて良いわね」
ミル「お金にならないことにあんなに夢中になれるってのは、わからないけどね」
そう言うあたしの顔も、リリアーナと同じようにちょっとだけ笑ってた。

リリ「さて!じゃあ行きましょうか。
 ギズモ、もし二人が話を聞きたいといったら、使い魔カプセルに押し込んで連れてきて。]
ギ「うん分かったリリアーナお姉ちゃんv」
了解したとばかりに親指を立てるギズモ
と・・・・いまだに気絶中のフリージア
リリ「他の皆はどうする? 
  もし女装以外の方法で潜入する自信があるのなら、これを参考にしてね」
リリアーナは、今日の女子寮周辺トラップと合言葉を書き記したメモをこの場にいる男子に見せた。
クロ「…これどう考えても抜けるの無理じゃなか?」
正直このトラップの数はクリスの作った鬼畜ダンジョン以外見たことがない。
しかもトラップのレベルがかなり高いのだ。
下手をすれば死を覚悟しなければならないかもしれない。

クロ「っち、仕方がねえ。
 2度とこんな恰好をしないと去年決めたんだけどな・・・」
意を決して女装するしか手はなさそうだ。

マオが女子寮前につくと何やらクロウがよく分からない日本とかの伝統的な服装である花魁を着ている。
マオ「クロウ、もしかしてお前女子寮に入るためだけに……」
なれない衣装に動きそうにしているクロウはかなり笑いどころがあるのだが…
たしか男が女装するというのは想像以上の精神的ダメージを受けるとか
何とか本にも書いてあった気がするのでとりあえずクロウの苦労も受取り
笑って茶化すのはやめておくことにしておいた。

(45で〆)

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最終更新:2008年12月12日 13:48
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