…いったいこの惨状は何だ?
異常なほどでかい魔力の動きを感じたから来てみたら血だらけじゃないか。
…この出血量なら遠くには行けないはずだが、来る途中に見かけなかったし。
いや、その前に廊下を掃除しておくか。
いくら学園祭に使われない場所でも、あんな魔力を感じたら俺みたいに誰か来てもおかしくはない。
特に来賓の人が来たらまずいことになる。
あと、こいつのテストにもちょうど良さそうだな。
服の下に隠しておいた魔銃を取り出し、最近作ったばかりのカートリッジを入れる。
そして床の上の血だまりに照準を定めて撃つと、水の弾が飛び出し血を洗い流した。
クリ「…まだ実践に使うには威力が足りないな。」
魔銃もそうだが、まだまだ改良の余地がありそうだ。
しかし怪我人はどこに行ったのだろうか?
そう思いながら血を洗い流していると、階段の方に足跡が続いているのを見つけた。
どうやら血を踏んだまま歩いたようだな。
だが、なぜ途中で足跡が切れているんだ?
一人分ならまだしも色んな足跡が同じ場所で途切れるなど不自然極まりない。
…ここに何かあるのだろうか?
コツッコツッ…
廊下に響き渡る靴音。
クリスがそちらに振り向くと…
ケオ「…………」
眉間に皺を寄せ、しかし変わらぬ微笑を浮かべた燕尾服の男が歩いて来る
クリ「ん?あぁ、クリス、久し振り。
どうしたの?こんな所で?」
そう、ケオス・キョンサンである
クリ「…ケオスも大体分かるんじゃないのか?」
あれだけの魔力だ。
成績優秀なケオスも感づいて当然のはずだ。
ケオ「何、これ?クリスの悪戯?」
クリ「…俺がこんな趣味の悪いことすると思うか?」
苦笑しつつケオスは辺りを見回す。すると途中でぷっつり途切れた足跡に、合点がいったような顔をする
ケオ「ああ、そうか。ここはあの場所だったね。」
何も無い場所を見つめながらにこやかに言う
クリ「…何か知ってるのか?」
ケオ「今誰か入ってるのかな?だとしたらお邪魔しちゃ悪いかな」
クリ「…近くに血だまりがあった。
重傷者がいる可能性もあるから入った方が良くないか?」
ケオ「クリスはラブスポットの入り方を知らない?ここが丁度そうなんだよ。」
何も無い空間を指差しながらケオスは話す
と思っていたら何もないところから顔を真っ赤にした女の子が飛び出してきた。
そして女の子の後を追うようにチャイナドレスを着た女の子と2mは超えるであろう女性が飛び出してきた。
もう少しでぶつかりそうだったが、取りあえず飛び出した三人には外傷はないようなのであまり気にしないでおこう。
それよりも中に重傷者がいないかどうかである。
戸も開いたままだし、少しのぞかせてもらうか…
ミル「ああ!2人ともちょうど良い所に!
さささ、入って入って、人目に付くとまずいから」
最終更新:2009年04月04日 22:57