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死王戦終了後

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ア「かーごーめー、かーごーめー」
(アンジェ、突然静かに歌いだす)
フ「行き成りなんですの?」
ミ(…あ。この歌は前にユリから聞いた歌だ。
 ユリが言うには、これは子供用の歌なんだけど、実は宝の埋めてある場所を示す歌だとか。
 かごめは鳥かごの目、つまり魔法学園を守る魔法陣を表している。
 夜明けの晩は時刻を表し、鳥は……って、今はそんな事を考えてる場合じゃないか)

ア「かーごのなーかのとーりーはー、いーつーいーつーでーあーうー?
 よーあーけーのーばーーんにー、つーるとかーめがすーべったー」
リ「大丈夫、あなたの願いはきっと叶うわ。私が必ずそうするから・・・・・か。
 そうやってあなたはロックを説得したの?そして、ロックはそれを受け入れたの?」
ク(やっぱり、フィジルでは宝探しで知られている歌だ。
でも別の地方では呪のかかった歌として知られているってクロウの爺さんが言ってたはずだ)

ア「うしろのしょーめん、だーーーれ?」
ク(まあ、東方の島国出身じゃないと知らないっていう話だから大丈夫だと思うが…)

――――――――――――

マ「な、なあ……あいつ大丈夫なのかな?」
ク「大丈夫かはわからないが、歌の裏の意味を知らないでいてほしいな…」

――――――――――――

レ「さて…これからどうする、アンジェリーナ? 本当に殺り合う気か…?」
ミ「そうよ!まさかまだリリアーナを殺すなんて寝言言う訳じゃないでしょうね!?
 もしそうなら、レイド先生の溜めてる必殺魔法があんたをぶっ飛ばすわよ!
 だいたいライールの杖が本物で空間操作できるなら、リバース修復くらい楽勝でしょうが!
 のんきに宝探しの歌なんか歌ってる暇があったらリリアーナの願いを叶える努力でもしろ!」
(ミルク、レイド先生の隣で、アンジェリーナを指さして文句を言う)
レ「いや、まだぶっ飛ばすかどうかは決めてないんだけど…」
ミ「あ、まーい!レイド先生!相手の意図がよくわからない時は押しの一手あるのみよ!」

(レイドに向かって)
ア「リリアーナが死ぬことも、私が死ぬことも同じじゃないの?
 一つの命がここから無くなるだけ。死ぬのは一度、慌てる必要は無いわ。」
レ「アンジェリーナ…やっぱ俺は君がよく分からない…。」
(ミルクに向かって)
ア「ミルク、私はリバースの修復のためにリリアーナの命を所望なのよ。
 あなたは説明しろと言うけれど、それはリリアーナの秘密に立ち入った話になるわ。
 ほら、リリアーナの顔を見なさい。彼女はもう、何のことかをわかっているのよ。」

(フリージアに向かって)
ア「私はリリアーナが望む限り、苦痛のない死をもたらす事ができるわ。
 あなた達が私と争い、無理に私がリリアーナを殺そうとすれば、彼女は苦痛に苦しむ事になるでしょう。」
フ「それもそうですわね・・・・って言うわけが無いでしょうが!!」
(フリージアはか~な~り怒っているようだ)
フ「私は何故かみんなからエスどエスと言われてはいるけれど
 本当は人を傷つけるのも人に傷つけられるのも嫌いですわ!!
 だけど自分にとって大切な人を傷つけられるのはもっと嫌!!
 だから大切なお友達であるリリアーナさんを傷つけると言うのなら
 かつて残虐白雪姫と呼ばれたアイスお祖母さまの名に賭けて容赦しませんことよ!!」
ギ「僕もリリアーナお姉ちゃんを守る!!」
(ギズモもやる気満々だが、守る相手は偽物である)
ア「“死”全てが傷つくものであると言うのは、悪い先入観よ。」
フ「それでも私は嫌ですわ!」
(フリージアは祖母と母を亡くしている)
フ「大切な人が死ぬのを見るのはもう嫌なのですわ!!」
ギ「お、お母さんが猫を傷つけられた事より友達の命を優先した!?」

(メラルに対して)
ア「リバースの中の死は、永遠の別れを意味するわけではないわ。
 私がリバースを修復すれば、彼女は無事に生き返る。ロックも…」

(リリアーナに対して)
ア「リリアーナ、死を理解する時がきたのよ。
 死はとても気持ちがいいことなのよ?
 私はね…お母さんが見えたの。まだ肉を口にする前のお母さんだった。
 温かかった…ずっと側にいたいと思った…その時だけは、私は6歳の女の子に戻れた…
 あなたが私を蘇生するまでは。」
(アンジェはリリアーナを睨んだ。)
ア「リリアーナ、あなたには何が見えるかしら?」
(アンジェリーナは、背中の羽を広げた。)

(リリアーナ、意を決して一歩前に出ようとするもケオスに制される)
ケ「…それは違うよ。」
リ「ケオス?」
(初めて見せるケオスの構えの姿)
ケ「人の死は等しく一回……
 今生きている事に喜びを感じられない者や…
 生きる事を大切に出来ない者に死を語る資格は無い…
 人々は必ず来る死の時まで精一杯生きるからこそ人の生は光り輝く…」
ケ「今、リリアーナが君に殺される事を良しとしたとしても…
 僕はけして良しとしない。
 その光を無理矢理消そうと言うのなら…
 全力を持って御相手しよう…!」
(ケオスの光の翼が輝きを増し、その両手に魔力が漲る)

フ「・・・・・・・で結局どのリリアーナさんが本物なのかしら?」
フ「まあ全部守れば問題ないですわv」

リ「待ってケオスにフリージア。認めるのは癪だけど、アンジェリーナの言ってる事は正しいわ。
 アンジェリーナは真実か、本当だと思っていることしか口にしないのよ」
フ「お~ほっほっほ、自分が真実だと思っていても実は間違っていることなんていくらでもありますわ」
リ「とにかく時間が無いのよ。私が死んで丸く収まるなら、私はそれで・・・」
ケ「リリアーナ、下がって。君を殺させたりはしない。
 そして君も生きる事に全力で挑むんだ。エルザが救ってくれたその命の灯を大切だと思うなら。」
(リリアーナは横っ面を張られたような顔をした)
ア「生と死は等価値なのよ。生きる目的は死に向かって歩く事なのだから。」

メ「確かに、リバース内での死は永遠の別れを意味するものじゃない
 ですし、先生がリバースを修復すれば皆無事生き返るはずです。
 でも…」
(メラル、明らかに感情的な口調で)
メ「でも、先生が信用ならない現状で、そんな手段を取れるわけがない!」
メ「そもそも、空間の修復を狙っているのなら、空間を乱す元凶は
 先生にとっても明確な敵のはず。なのに先生は私達に手を貸す
 どころか言葉で同士討ちを誘い、むしろ死王を支援してた。
  そして、決定的なのは慌てる必要はないと言った事。
 空間を修復するのなら被害が拡大する前にすべきなのは明白。
 可及的速やかに修復するに越した事はないのに。
 いくら先生とはいえ、この状況では信用出来ないわ!」

――――――――――――

メ「フリージア。先に一つ断っておくわ。さっきの話は…事実よ。
 ただ…それは猫を巻き込まずに中に潜む敵を駆逐する手段がなかったから。
 もし、私が最初から猫の犠牲を前提に行動するつもりなら…
 猫をけし掛けた直後にエミューに猫ごと攻撃させていたわ。
 …私は、不必要な犠牲を出す趣味はないけれど…
 それが必要不可欠なら自分も含め、どんな犠牲も厭わない。

メ「異議でも決闘でも、後でいくらでも聞くし相手になるわ。
 ただ、今は目の前の敵との戦いが優先よ。」
メ「後…先程私の目について色々と仰っていたようですが…
 見当外れも甚だしいです。そもそも、不完全な力を
 手放すというのはあくまで最終手段。最善の手は当然
 それを完全にする事です。だから私は暴走の危険を減らすために
 努力してきましたし、死すら虚構でしかないこの
 リバースという環境でなら躊躇いなく力を振るいます。
 "好き勝手"ではなく、あくまで完全にする為に」

「それに、そもそも競技を、そのルール内で死力を尽くして戦う事は…
 けして非難されるべき事ではありません。その競技そのものを
 破綻させるのでもない限りは。」
(言い終わると、メラルが一度深く息を吸い、はいた)
フ「後でよく話し合う必要があるみたいですわねえ
 ・・・・・主に肉体言語で」
メ「そうね…。」

メ「…私とした事が…感情的になって不要な波風を立てるなんて…ね。」
ア「確かに、あなたに対して見当違いをしていたようね。ベイビーというより、
 小人(しょうじん)という方がふさわしかったみたいだわ。」

ギ「お、お母さんが猫を傷つけられたのに冷静だ!?」

――――――――――――

レ「アンジェリーナ、君が本気で俺達と殺る気なら容赦は出来ない。
 今回は退いてくれ…頼む。」
ア「今さら退くことはできないわ。ロックを殺した…そのことを無駄にさせないで。」

マ「どうしようかクリス、正直どうしていいかよく分からないんだ」
ミ(なんだ?マオ、マオ、マオ…。エリート、成績優秀、メラルと争ってる、優勝……優勝?)
ミ「あーっ!!そうだ、優勝!」
(死王がいなくなったんだから、規定数のペンダントを捨てれば道が開けるはずだよな!)

リ「アンジェリーナ、私やっぱり・・・・・・うわっ?!」
ミ「リリアーナ!あたしはリバース脱出に思いついた事してくるから!
 だからリリアーナも、最後まであきらめずにリバース修復の方法を考えてよね!
 みんなの為にとか言って死んでたりしたら、後で許さないからね!」

(ミルク、リリアーナの肩をガクガク揺さぶりながら言いたいことを言った後、マオ達の所に突進する。)
ミ「マオ!ペンダント!ペンダントはどうした!?メラルと戦ってた時持ってた奴!
 もう捨てたのならそう言って!ゴミ箱前でヴァンエレンやエルザと合流してもっとかき集めてくるから!
 死王もいないし、優勝条件を満たしたらリバースから出られるかも!」
リ「そうだわ、そうよ!ペンダント!!」
マ「ま、待て落ち着け!」
ミ「こんな時に落ち着いていられるか!はやくペンダントをどうしたか言えっての!」
(凄い勢いで肩を揺さぶってまくしたてるミルクの手をどける。)
マ(えーと、とりあえずペンダントが必要なのか?ペンダント……そうか!
マ(優勝すれば強制的にゲームは終了する。そうだなんでこんな簡単なことを思いつかなかったんだ! )
マ「え、えーと……確か半分ぐらいはクリスが持っているとは思うけど、
 でももう半分はメラルの放った重力魔法に押しつぶされて下に落ちちゃった。だいたい50個ぐらい……」
ミ「なんだとーっ!?50個も落としてきたら優勝に届かないじゃないかーっ!!
 エルザが70ちょい投下しても、宝箱への道は開けなかったのに!」
ク(…とてもじゃないが言えない。全部置いてきてしまったなど。)
(リバースの崩壊の予兆のように死王の間がグラグラと揺れはじめる。)
ミ(でもよく考えれば、ペンダントを拾ってこれれば、合計100個でエルザを上回る。
 ってことは、戻ってペンダント拾ってくれば良いんだよな!ちょっと遠いけど! )


――――――――――――

リ「アンジェリーナ、あなたは本当にカドゥケウスの所有者になることを望んでるの?」

(リリアーナ、カドゥケウスを取り出し自分を庇うように身構えているケオスの肩にそっと触れる)
リ「ありがとう、ケオスさん。それにフリージア。お陰で、私は私のとるべき道が見えたわ」
ケ「…………」
(ケオス、無言の笑顔でリリアーナを見つめる)
ケ「うん、分かった。ここはリリアーナに任せるよ。」

(リリアーナ、メラルとレイド、ギズアーナに抱きつかれて困っているリリマンダ、徹子に向かって)
リ「アンジェリーナの行動が唐突で理解不能なのは今に始まった事じゃないです」
リ「・・・でも、少なくとも彼女が考えうる最善の方法を選んでいると私は思います。
 あくまで彼女にとっては、ですけれど」

――――――――――――

(マオ、クリスの口に懐に一本取っていおた魔法回復薬を突っ込んだ後クリスの背中に乗る)
マ「よしクリス!今から戻ってあのペンダントを回収するぞ!
 さっきみたいに空でも飛べばあそこまで余裕だろう!?取った後はゴミ箱に直行だ。
 お前のとあわせて100個、それだけあれば規定に達するだろ!」
ク「あー、悪いんだけど飛ぶのは無理。
 あれ早いんだけど、非常に効率が悪くて二人分だと向こうまで持ちそうにない。」
マ「じゃあ…なんだっけ、さっき使った補助魔法を……」
ミ「あー!もう!とにかくあたしは先に行っとくから!
 来たけりゃ後から追いかけて来いよ!」

(突然クリスの友人クロウが放り出される形で現われる)
クロ「ちっくしょう!!やっぱ安定が弱いからダメか。」
ク「おい、クロウちょっと手伝え。」
クロ「ん、ああクリスか。
  …もう二回も手伝ったんだから勘弁してくれよ。
  それにいろいろあって疲れてるんだ。」
ク「わかった、競技が終わったら学食でカレーをおごってやる。」
クロ「よし、何をやればいいんだ?」

ク「とりあえずquick clockを俺にかけてくれ。
 久しぶりにアレをやる。」
クロ「…それ本気で言ってんのか?
  体壊すぞ。」
ク「かけないとおごらないぞ。」
クロ「わかったよ。あんま長く使うんじゃねーぞ。」
ク「マオ、振り落とされないようにしっかりつかまっていろよ。」
マ「ん、わかったけど一体何をするっていうんだ?」
ク「我が周囲に存在せし大気よ 
 疾風の力を持ち
 追い風となりて我が動きを補助せよ」

ク「ブレス オブ フェアウィンドウ」
クロ「quick clock」
(クリスとクロウの魔法が同時に発動する。)
クロ「ん、なんか時空科だけで集合かけられたから俺はもういくわ。」
(クロウ、どこかへ転移していく)
マ「ちょ、ちょっと待て、そんなことしたらおかしく……ひぃッ!?」
(クリス、俺は来た道を猛スピードで駆け出す)
(走っているクリスにおぶさっているマオ、揺れが激しくて気持ち悪くなってくる)
「うl……ヴァンの方が乗り心地が良かったぞクリス、ももう少しどうにかならないのか?」
ク(俺の時間だけ加速されているので何を言っているのかよく分からない。
 …あいつの魔法、全体的にはやくできるのはいいんだけど欠点が多いんだよな。)


――――――――――――

リ「メラルさん、あなたペンダントを持ってるわね?だったら今すぐマオマオを追って!
 あなたとマオマオの分をあわせればきっと道は開けるわ。
 レイド先生や他の皆は、メラルさんを無事ゴミ箱まで送ってあげて下さい」
ミ「でも、マオとクリスが速すぎて見えなくなってる上に、どのゴミ箱に向かってるか分からないよ。
 メラルか誰か、高速移動の魔法使う余力は残ってる?」
(カドゥケウスを振ると、リリアーナとアンジェリーナ以外の足元に魔法陣と青い扉が浮かび上がる)
リ「マオマオ達に追いつけるよう、途中まで私が転送します」
(リリアーナの言葉が終わるや否や、足元の青い扉が落とし穴のように大きく口を開いた)
ミ(これは…飛び込めって事だよな?
 こんな転送魔法なんて見たことも聞いたことも無いんだけど…)
ミ「ええい!女は度胸!!」
(足元の扉を潜った者は、移動中のマオ達のすぐ傍に出現することになるだろう。)

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最終更新:2008年09月27日 18:26
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