魔人化は力の消耗が激しい
それはアイシャたちにも当てはまることで、魔人化を解除した後は
まるでゾンビのようにフラフラとした足取りで皆の後についていくので精一杯だった。
そんなこんなで祭壇がある部屋まで着くと、天使がその場にいる全員を浮かせてしまったのだ。
アイシャにとってこれは『強い風が吹き荒れる悪天候の中、今にも切れそうな綱を目隠しをして渡る』ぐらいヤバい事態なのだ。
何が起こるかわからにいがトラブルが起こるのはコーラを飲んだらゲップをするぐらい明らか
しかし、そのことに気がついているのはアイシャとウェザーのみ、いつもならば、厳戒態勢をしかれてもおかしくはない状況であるが
『気がつかない』というのもある種の事故なのだろうか、アイシャが立ち往生しているなか、他の皆は先へ行ってしまった。
アイ「ちょ・・・待ってよ」
と慌てて一歩前に出そうとした瞬間、誰にも気づかれない形でトラブルが発生した。
たった一歩前進しようとしただけなのに、いきなり暴走する頭の羽
猛スピードで部屋の中を跳ね回り、何度かアイシャを壁に打ちつけた後、その速度のまま逆走を始める
ウェ【全く天使が近くにいるとろくなことにならんな】
アイ「痛ったーチョー最悪なんだけど」
だがアイシャは侮っていた。これはまだ序章であったということを
気がつくと先ほどまでいた蜘蛛の巣にまで戻ってきてしまった。
その事に気がついた瞬間、アイシャの視界は何の前触れも無く上に向かい、後方へ引っ張っていた力が下へ向かう
考えなくても分かる、後退から落下へ切り替わったのだ。
自業自得とはこのことなのだろうか、竜巻が起こる前までの蜘蛛の巣の強度ならば、なんとかなったかもしれないが
ブチブチと音を立てて切れる蜘蛛の巣と共に地下へ真っ逆さまなアイシャ
アイ「ありえねぇぇぇぇぇぇ!!!」
果たしてちょっとした重症だけで済むのだろうか
[地下墓地]
花を手向ける者さえ失せた墓地に下半身が見事に地面に埋まってしまったアイシャの姿がある
ブチブチと切れていた蜘蛛の巣だが、そのたびに落下の勢いを削ってくれていた。
それに加え墓地の土質が結構柔らかく、この二つの偶然のおかげでアイシャは奇跡的に無傷で済んだのだが、見ての通り下半身のみが埋まってしまったのだ。
ウェ【お前にしては珍しいじゃないか
いつもの調子ならば、ここで永眠てる奴らの仲間入りしてもおかしくはなかったな】
アイ「やめてよ。冗談に聞こえないし、てか早くこれどうにかしないと、また変なことになりそう
オマケに気持ち悪いし
つうか、墓場なのに霊魂が一つも無いってどゆこと」
滅亡した文明の墓場ならば、ウザったいほど霊やら何やら居るはずなのだが
この地下墓地には全くそういうのがいないのだ。
ウェ【滅亡の理由は様々だからな、墓の無い霊魂がいない場合もあるだろうが、墓の主さえもいないのは流石に変だな】
アイ「ちぇ…死人から話聞きたかったんだけどなぁ」
39で〆
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最終更新:2009年08月11日 04:51