236 名前: ヴァンエレン・ブランカート ◆u1rU/e.jL2 [sage] 投稿日: 2008/10/16(木) 21:51:47 0
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空間が正常になると床下から現れたのは宝箱だった。
話し合いの結果、優勝するはずだったミルクは
リリアーナにその権利を譲渡したようだ。
「さあ、開けるわよ!皆、心の準備はいい?」
その宝箱を開ける権利の必然的にリリアーナに渡り、皆に問いかけて留め金をはずして蓋を開いた。
その瞬間にヴァンのリバースでの始まりから死王の討伐を経てこの水の領域に至るまでの記録が走馬灯のように映像となって映しだされた。
まるで夢のように一瞬にして流れて、一瞬にして終わりを告げたその摩訶不思議な出来事にポカンとするしかなかった。
「あ~…とりあえず、私死にすぎっ!」
地面に手をついてどんよりとした空気をまとって自分の死亡した回数を数える。
リリアーナが周りを見回してほかの人もリバースの記憶を見えたのか聞いているが、気づかずにヴァンは己の無力さを嘆いている。
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絶望を感じているヴァンはともかく、気になる宝箱の中身は無数の巾着袋が収められていた。
中身はリバースを終わらせるための重要な鍵やなにやら妖しげな白い粉が…。
知らない、わからない、小麦粉かなにかだ。
鍵をリリアーナが触れたとき、リバース世界は終わりを遂げて全体を暗く閉ざしていく。
しかしヴァンの中で恐怖はまったくなかった。
終わるのだなという実感とぼんやりとした思考で元の世界でまずなにをしようかという思いだけだった。
「おめでとう。そして、さようなら。僕が君達によりふさわしくなるまで、しばしの別れを味わおう。」
夢から覚めたようなボヤける感覚のなかで起き出すと、そこはリバース世界に入る前の大広間だった。
「「「優勝、おめでとうー!!!」」」
突然、大勢の人間から一斉に祝福の声がかかって吃驚してしまってヴァンは思わず尻餅をついた。
『祝!優勝!』などという大げさな垂れ幕やでいりぃ・ふぃじる突撃報道陣によるリリアーナへコメントを求めている。
「なるほど…この馬鹿みたいな騒がしさは元の世界に間違いはないな」
立ち上がってズボンにくっついたホコリを落として、ため息をつきながらも戻ってきたことを実感して笑みを漏らす。
「えぇ…戻ってきましたとも。
ではヴァンくん…ちょっとお話があるのですが?」
この馬鹿騒ぎにあまりに似つかわしくない殺気にも似た雰囲気を持つ者が背後に…。
「リバースとはいえ地下図書館をあんなにめちゃくちゃにして…。
あなたの勇士はずっと見ていましたよ?」
オルビア様がみてる。
「選びなさい。
女装か、それとも可愛らしい人形の中に魂を入れるか…。
どちらがいいでしょうか?」
「あ…アッーーーー!」
ドナドナドナドーナ♪
哀れ吸血鬼は地下図書館の司書に連れ去られて逝ってしまわれたとさ。
最終更新:2008年10月24日 21:52