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黒猫ルズ:第五部エピローグ

252 名前: 黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage エピローグ?] 投稿日: 2008/10/19(日) 20:14:30 0
「スー!」
「ルズ」
リバースから戻ったスーとルズは、会場の片隅でひしっと抱き合っていた。

「ところでスー、あなた猫と一緒に殺されたのではなくて~?」
「そこは日ごろの行いがモノを言うのですわ~。
 実はあの場にはピッコロ様もいらっしゃいましたのよ~。
 それに、リバース内での怪我は現実世界では反映されませんのよ~」
「あら、そういえばそうでしたわね~。てへ」
てへ、で終らせていいのかと思わないことも無いが、当事者が納得しているので何も言うまい。

ケオスさん
「ケオスとやら~。この青サラマンダーを身請けしやがれですわ~」
ルズはさらっととんでもない事を言った。
「わたくしは、青サラマンダーには名前を与えていなかったのですわ~。
 ですから、ケオスとやらがマンダに名前をつけた時点でお前はマンダの主なのですわ~」
スーもうんうんと頷いた。
「心配なさらずとも後でサラマンダー飼育セットを部屋に運ばせておきますわ~。
 たまーに人化したり寝ぼけて部屋を焦がしたりしますけど、まあ細かいことは気にすんな、ですわ~」
言いたい事だけ言い終えると、スー達はマンダに別れの挨拶をして人ごみに消えてしまった。
ケオスの前には所在無さそうなサラマンダーがぽつんと残された。
「・・・・・・ち~」
マンダは心配そうにケオスを見上げている。

245
ルズ達がケオスと話していた間に、会場はちょっとした騒ぎになっていた。
ロックとリリアーナを媚薬被害者の面々が追いかけている。それを見て、スーは首を傾げた。
「あらん?ルズの話では、媚薬チョコの効果は夜明けと共に切れるのではなくて~?」
「解毒速度には個人差があるとかではありませんの~?あら・・・。
 スー、よく御覧なさいませ~二人を追跡しているメンバーの半分はヒンヌー教徒ですわ~。
 おおかた「我らが女神の独占許すまじ!天誅!」とかそんな感じに決まってますわ~」
「まったく無粋なのですわ~馬にけられて死んでしまえ、ですわ~」
スーとルズは顔を見合わせ、どちらからともなく頷きあった。
「「我らは常に乙女の味方!!―――― 『変身!』」」

ロック達に追いすがっていた媚薬被害者やヒンヌー教徒達は驚いたに違いない。
「HAHAHA!待てよゥリリアーナァ!」
「お~ほっほっほ!ロックゥゥ~わたくしを捕まえたければヴェルサイユまでいらっしゃーい!!」
なぜなら、全く違う場所からロックとリリアーナが突如出現したからだ。
それがスーとルズ扮する偽ロック&偽リリアーナと何人が気づけただろう?

偽者たちは大声で陽動しながら、本物とは別の出口へ消えていった。


フィギュアを作っているフリージアの耳に、ギギギ・・・と何かを引っかくような音が聞こえてくる。
それは窓の外から聞こえているようだ。
フリージアが顔を上げたなら、そこにはきっと白黒二匹の猫が窓を引っかいている姿が見えるだろう。
「女王様~!開けてくださいまし~」
「スーとルズがフリージングドールをいただきに参上いたしましたわ~」
「フリージングドールがまだでしたら、女王様をお持ち帰りですわ~」
「むしろ大歓迎ですわ~お持ち帰りぃ!なのですわ~」
「そしてあーんなことやこーんなことを!」
「やめてぇん、そんなこと恥ずかしくて言えないっ!のですわ~」

フリージアの部屋の中の気温が徐々に下がり始めている事を、ハイテンションのスーとルズはまだ知らない。

176 名前: 黒猫ルズ ◆jntvk4zYjI [sage] 投稿日: 2008/10/23(木) 18:43:23 0

(おまけ)
祝賀パーティ会場。
隅っこで盛り上がっている二匹の猫たちはひときわ異彩を放っていた。
何せ周りには、生首や人の手足が映えた謎の乗り物や飛行物体がうろうろしていたからだ。
ぎょっとするほど精巧なつくりの生首は、美少女で有名な生徒の顔と瓜二つだった。

「幸せですわ~ハーレムなのですわ~」
「幸せなのですわ~。がんばったかいがあったのですわ~」
いずれも、フリージアから貰い受けたルズ達の宝物である。
まさに、恋は盲目である。

「そういえば優勝者の宝箱からこんなものを貰ったのですわ~」
ルズは巾着袋からスカウターのような物を取り出した。
「ああ!存じておりますわ~
 『戦闘力・・・たったの5か・・・ ゴミめ・・・
 とか言いたくなるマジックアイテムでしょう?ソレが優勝景品ですの~?」
ルズはチッチッチ、と人差し指を左右に振った後、スカウターを装着した。
「いいえ!これは相手のプロポーションを萌え度を測るためのマジックアイテムなの
ですわ~!!
 これをつければどんな女性のプロポーションも・・・」
測定開始とばかりに顔をあげたルズの目前を、猫耳のおっさんが通り過ぎていった。
「ぎゃー!目が!目がぁ!!」
「きゃー!!ルズ、しっかりするのですわ~」

こうしてリバース終了パーティの夜は過ぎていった。

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最終更新:2008年10月24日 21:52
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