234 名前: レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日: 2008/10/16(木) 19:45:29 O
こういうのは大抵小さい袋に良いのが入っているパターンだ。
俺はハズレを引いたと思い、期待しないで袋の中身を確認する。
「どれどれ…おぉう!!?」
なんと、中身は俺の愛読書、【月刊ネコ耳娘】だったのだ。
しかも毎月購入している俺が一度だけ手違いで入手出来なかった刊じゃないか!
もう二度と手に入らないと思っていたんだが…これは感動せざるをえない。
「もしかしてこれがリバースの鍵・・・・・・・なのかな?」
俺が一人悶々としている間に
リリアーナは鍵を手にしていた。
「うぉっ!」
突然視界がゆっくりと暗転する。
感覚もぼやけてきた。
「おめでとう。そして、さようなら。僕が君達によりふさわしくなるまで、しばしの別れを味わおう。」
「ああ、またな。」
ヘレンに別れを告げたと思ったら、俺達は既に元の世界に戻っていた。
戻るなり報道陣に囲まれるが、ほとんどはリリアーナ目当てみたいなので助かった。
「今回は随分疲れるイベントでしたね。」
「毎度の事だよ。ま、確かに今回は特に疲れたかも。」
表彰式が終わり、エース先生と再会を果たした俺はいくつか言葉を交え、部屋に戻った。
249 名前: レイド ◆M07.CI9OF2 [sage] 投稿日: 2008/10/18(土) 20:37:25 O
『ただいま~』
部屋に戻ると冷蔵庫をガサゴソと漁る音が…。
『こらこらダメだろ、ルー。』
そう、俺には同棲中の少女が居る。
ルーというのは俺が付けた名だ。
出会った当初は野生児の代名詞と言っても過言ではない、といった感じだったが…。
最近は俺の躾もあり、大分素行は良くなりつつある。
腹が減ると冷蔵庫を漁る癖は治りそうに無いのが今一番の悩みだ。
そして、この娘には普通の言葉が通じない。
俺がある程度は言葉を教えたが、普通に会話するのはまだ難しい。
だから毎回テレパシーや絵を使って説明しなければならないってわけ。
『冷蔵庫を開けっぱなしにしないように、って何度も………。』
何か嫌な予感が…。
『な~に食ってんだ?』
ルーが振り返る。
その口の周りにはチョコレートらしき物が…。
『お前まさか……』
ルーの手にはリリアーナから貰ったチョコレート(媚薬入り)が握られていた…。
「はぁ……。」
額に手を当て、大きく溜め息をつく。
俺はとことん運が無い男のようだ。
面倒事を寄せ付けやすい体質なのか…。
「後で薬を貰いに行かないとな。」
ボソッと呟くと、俺はベッドに大の字になり、眠りについた。
最終更新:2008年10月24日 21:51