アットウィキロゴ

op6:リチャード・ロウ

「ここだな・・・・・・」
学園祭で賑わう門の側で、一人の男が感慨深げに立っていた。
山高帽を目深に被っているため顔や年齢はよく分からない。
窮屈そうな上着に、だぶだぶのズボン。
大きすぎる靴は彼が歩くたびぱかぱかと音がした。
そして胸で揺れているのは黄色のリボン。
それには【Richard Roe】という名前が揺れていた。
そう、彼の名前はリチャード・ロウ。
学園長の夢では、中央からの客として名前だけ紹介されていた男だった。

ロウはまず招き猫広場に向かう事にしたようだ。
「なんだこれは、いつの間に」
ロウは招き猫の首輪をたっぷり3秒は眺めた後、呆れたように首を振った。
気を取り直し再び歩き出そうとしたロウの目の前を、青いワッペンをつけた生徒が通りかかる。
「ああ、そこの君」
ロウは案内係を呼び止めた。
声は意外と張りがある。もしかしたら若い男なのかもしれない。
「すまないが喉が渇いている。どこか休憩できるような場所を知らないか?」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年10月28日 18:12
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。