「よーし、リハーサルもここら辺にしとこか。」
「うん、皆、お疲れ様!」
ここは学園祭の一角に設けられた特設ステージ会場。
ここではライブが行われるようだ。
ケオスは周りのメンバーの顔を見回す。
「でも、本当に僕でよかったの?ボーカルなんてポジション…」
「何言ってんだよ、良いも何もこっちからお願いしたんだから。」
「そうそう、折角ええ声しとるに歌わんなんて勿体ないわ。」
「はは、そんな事、無いよ。……それにしてもこの服…堅苦しいね。」
ケオスは自分の姿を確認して苦笑する。蝶ネクタイをしたケオスは絵に書いたような執事服を着ているのだ。かなり様になってるのは秘密だ!
「大丈夫!めっさ、似合っとるから!」
「ケオスは着慣れて無いだろ?本番までに慣れておいてほしいんだ。」
「うーん、そう言う事なら仕方無いか…」
と、ふと時計を気にするケオス。
「もうこんな時間…ごめん、じゃあ、言って来るよ。」
「そういえば、ケオスは案内係だったな。」
「本番、夕方からやからそれまでにはちゃんと戻って来てぇな?」
「分かった。じゃあ、また後で」
ケオスはメンバーと別れ、青い腕章を付ける。
17 名前: ケオス ◆0K.vsut5nQ [sage] 投稿日: 2008/10/28(火) 01:06:57 O
「ああ、そこの君」
「え?」
しばらく学園内を回ったケオスは突如呼び止められる。
「あぁ、リチャード・ロウ、さんですね。」
黄色のリボンから名前を確認するといつもの無料スマイルを浮かべる。
「すまないが喉が渇いている。どこか休憩できるような場所を知らないか?」
「そうですね……」
しばらく思案を巡らせ
「中庭などどうでしょうか?出店なども程よくあり、ベンチも設置されていた筈です。休憩するには最適な場所かと。」
「よろしければご案内致しますが…」
この対応、まるで本物の執事のようだ。
最終更新:2008年10月28日 18:12