ストーリー概要
本作で展開されるストーリーの内容を簡単にまとめました。
主軸
人智を超えた力を持つモンスターや神々をめぐる、三つの組織の対立が物語の軸となっている。
▶︎モンストラス・アカデミー
- 魔術や召喚術が人間社会で悪用されないために、魔導書やモンスターカードなど、魔法的な脅威の封印・回収をおこなっている勢力。
- 組織のトップはメリュジーナ・マーリン。「校長」と呼ばれる。
- サブキャラクターの李とエマは、幹部クラスとして頻繁に登場する。
- 表向きは教育機関だが、魔術に適性のある子供を集めて訓練し、エヴォーカーとして育てる訓練施設でもある。
- 特に適性の高い生徒としてはソウ、ユリア、モーリス、オリガ、リーディスなどがいる。
▶︎メイズカンパニー
- 魔術や召喚術を積極的に取り入れることで、社会の変革と人類の発展を望む勢力。
- 組織のトップはサイモン・マクスウェル。「社長」と呼ばれる。
- 幹部クラスとしてフィンがほぼ常駐。
- アカデミーと異なり人材育成にはあまり積極的ではないようで、巨大メディア企業としての活動による資金力と情報収集能力により「優秀な人材を発見し、引き抜く」方法で手駒を増やしている。
- 美景によれば「優秀な社員への待遇に関しては素晴らしい会社」との事。
- 類い稀なる適性を持つエヴォーカー・美景を日本でスカウトした後は、フィンの負担はやや軽くなった……ように見える。
▶︎デーヴァ
- 魔術や召喚術の現場に人間が干渉する事「それ自体」を良しとせず、現状の維持を望む組織。
- デーヴァの語源は歌姫(Diva)ではなく、インド神話で「神」を意味する言葉(Deva)に由来する。
- 組織のトップはオスカー・ヴァイスシルト。マーリンやサイモンとは旧知の仲であるらしい。
- 組織の詳細は不明だが、ディヤ、およびその付き人のエシャとは綿密に連絡を取り合っている模様。
全10章の基本的な流れ
▶︎Chapter 1「最初の任務」
- 崑崙山脈の近くにある古寺「通天観」にて、そこに安置されている書物「白澤図写本(はくたくずしゃほん)」の争奪戦が起こる。
- アカデミーとカンパニーのエヴォーカーによる小競り合いが起こるが、その混乱に紛れて写本は別の誰かに奪取されてしまう。
- 写本には「六大悪龍の復活により、世界の秩序が崩壊する」という文言のほか、「闇の鱗・光の翼・虚無のアギト」という、モンスターの名前と思われる言葉(この3体をカアスティーンと総称する事もある)も記されていた。
▶︎Chapter 2「黄金郷探索」
- メキシコ、ネバド・デ・トルーカ国立公園の近くの地下遺跡にて、アカデミーとカンパニーの遭遇戦が起こる。
- この時の魔力の衝突がきっかけでアステカの神(トラロックとテスカポリトカ)が覚醒してしまうが、危機を察知して駆けつけたディヤが当事者たちに神酒を飲ませて魔力供給を断ち、事態を収拾する。
- 封印の近くで魔術師が争えば、その魔力は「封印されているもの」の糧となる。この事実は今後起こる事件の伏線にもなっている重要な内容だが、現時点でこれを正確に理解しているのは、現場の当事者ではディヤ(とエシャ)だけの模様。
- アカデミー側は「光の翼=ケツアルコァトル」という仮説を立てて調査団を派遣していた。これは仮説が誤りであった。
▶︎Chapter 3「砂漠の魚」
- 中東・ルブアルハリ砂漠にて、アカデミーによる「闇の鱗」ことバハムート捕獲作戦が展開される。
- フィンは「イフリートの里帰り」と称して私用で訪れていたが、砂漠で遭難し、アカデミーに救助される。
- オアシスで休憩中に突然地盤が崩れ、その下に巨大な洞窟が露出した。
- 洞窟に落ちたソウ、ユリア、フィンは共闘。ユリアはルサールカを進化させてバハムートを撃破し、バハムートのカードはアカデミーの手に渡る。
- 洞窟に落ちなかったモーリスは、ロック鳥などモンスターの大群に囲まれるが、サンダーバードを進化させて見事これを撃破。
- フィンの安否を気遣って様子を見に来た美景は、状況を確認後、李とともにアカデミーの負傷者の救助に当たる。
- バハムート捕獲後、洞窟が崩れ始める。これはバハムートの支えを失った大地の崩壊を意味したが、間一髪、ディヤによって修復される。
▶︎Chapter 4「鳥の王」
- 「光の翼」ことガルダ捕獲のため、アカデミーはヒマラヤ山脈にチームを派遣するが、この先遣隊との連絡が1週間前から途絶えてしまった。
- モーリス、リーディスを含む先遣隊はナーガの群れに襲撃されていた。彼らを含むほぼ全員がナーガの猛毒に冒され重症となる。
- 校内トーナメントで2回戦負けを喫し留守番中のソウ、好成績を収めながら任務を辞退したユリアは、後発の「救助隊」に編入され現地へ派遣される。既にカンパニーもヒマラヤ地方へ戦力を投入しており、両勢力は再び激突する。
- 直前にフィンが召喚した蛇の王・タクシャカに反応し、「蛇の一族の宿敵」であるガルダが覚醒。ソウは風鬼を進化させてガルダを撃破し、ガルダのカードはアカデミーの手に。カンパニーはガルダの代わりにタクシャカを持ち帰る。
- モーリス達はディヤが採ってきた神薬により一命を取り留める。
- ユリアと美景の奇妙なライバル関係が露骨になったのはこの辺りから。
▶︎Chapter 5「神殺しの獣」
- アカデミーとカンパニー、両勢力はノルウェー国境付近で偶然、遭遇する。
- アカデミー側は「虚無のアギト」フェンリルの捕獲、カンパニー側は秘宝「レーギャルンの匣(はこ)」の発掘と回収が目的。
- レーギャルンの匣が発掘された時、匣を守る目的でまずフェンリルが目覚めた。フェンリル捕獲はカンパニーの本来の目的ではなかったので、両勢力は共闘してフェンリルを撃破する。だが、フェンリルは美景の捕獲用カードに収まる(=カンパニーに渡る)形となり、その一方でカンパニーの最優先目標だったレーギャルンの匣は、ディヤの妨害によって回収に失敗する……という皮肉な結果となる。
- 六大悪龍への対抗手段がひとつでもカンパニーに渡るのはまずいと考えたソウは、フェンリル捕獲直後の美景に「アカデミーに来ないか」と提案。しかし美景は「対抗手段が独占されることの方がより危険である」と反論し、これを拒否する。さらにタイミング悪く地の六大悪龍・ニーズヘッグが覚醒してしまうが、これは総力戦の末に撃破・封印される。
- アカデミーに帰還したソウたちの前に、意外な客人が姿を見せた。ディヤである。彼女は、六大悪龍に施された封印が弱まっている事を明かし、六大悪龍のうち五体の場所が記されている「白澤図写本」をアカデミーに託した。
▶︎Chapter 6「大海の暴君」
- 六大悪龍の封印が弱体化を始めて1ヶ月後。教育機関としての機能を凍結したアカデミーと、六大悪龍の復活を目論むカンパニーの争いは激化の一途を辿っていた。そして南大西洋にて、水の六大悪龍・レヴィアタンをめぐり両勢力が激突。
- レヴィアタンは結局覚醒してしまうが、駆けつけたディヤによる「魔力で作った陸地にレヴィアタンを釣り上げて自由を奪う」作戦が功を奏して弱体化に成功。封印はできなかったが、周辺への被害は最小限に抑えられる。
▶︎Chapter 7「大地を枯らす邪悪」
- 「ミャンマーで雨が降らない」……エマの情報を確かめるために現地へ向かった李だが、銃を持った何者かに襲われ重傷を負ってしまった。エマに同行する形で後を追ったアカデミーの生徒たちは、エマが治療と保護のため李に付き添っている間、周辺の探索を開始する。
- 雨が降らない直接の原因は火の六大悪龍・ヴリトラであった。しかし、 一部の人間には「ヴリトラ=天候を操る超兵器」と誤解されているらしく、ヴリトラ確保のために、魔術と銃火器で武装した軍事組織が現地に出張ってきていたのである。
- そして今回も、フィンたちとの交戦中にヴリトラの覚醒が始まってしまう。
- 「封印の近くで魔術師が争えば、撒き散らされた魔力は龍の糧、復活するための餌になる。」遅れて駆けつけたディヤに、本当の目的を暴露されてもなお余裕のフィン。だが、ヴリトラの加護により増幅されたフィンの魔力を物ともせず、ディヤはカンパニー側の攻撃に完璧に対応し、アカデミー側にも的確な指示を与えてヴリトラの封印を成し遂げる。
▶︎Chapter 8「終末を告げる嵐」
- ヨーロッパ、エトナ火山付近で、風の六大悪龍・テュポーンの封印が解かれた。
- 覚醒の原因はカンパニー内で企画・開催されたエヴォーカー同士のトーナメント大会。開催場所がテュポーンの封印のすぐ近くだったために、撒き散らされた魔力をテュポーンが喰らい活性化してしまったのである。
- 封印を破ったテュポーンは、周辺一帯に嵐による甚大な被害をもたらしつつ、ヨーロッパ上空を旋回。「ゼウスの雷霆(らいてい)がテュポーンを倒した」という神話を再現するかのように、モーリスによる雷の一撃で弱体化し、海上に落ちたところを撃破・封印された。
- モーリスのストーリーでは、モーリスに憑依したアナザートールが、アナザートール自身の意思で雷撃を放って撃破する。
▶︎Chapter 9「悪夢の主」
- アカデミー教師のひとりがイランで音信不通となった。
- 調査のために現地へ赴いたアカデミー生徒たちは、先に訪れていたアカデミーの精鋭達、また同行している仲間たちと不本意ながらも戦うことになる。実はこれが、幻の六大悪龍アジ・ダハーカによる幻覚と同士討ちの罠であった。
- 当のアカデミー教師はザッハークとおぼしき魔物に憑依されていたが、これを攻撃で無理やり剥がした事により、ザッハークに擬態していたアジ・ダハーカの封印が解け覚醒を許してしまう。両勢力が入り乱れ状況が混沌とする中、遅れて駆けつけたディヤの協力によって再封印には何とか成功する。
▶︎Chapter 10「北海黒竜王」
- 先の襲撃から心身ともに回復した李に、雷の六大悪龍・驪竜(りりょう)が出現したことを告げるマーリン校長。
- その位置が日本海北部の海底であることから、アカデミー内でも「驪竜=北海黒竜王、つまり聖龍ではないか」との疑惑が起きていた。目前にある危機を前に任務を拒否する者が出る中で、李は驪竜の封印という任務を快諾する。
- 現地ではアカデミー側とカンパニー側の総力戦となるが、今回はディヤがカンパニー側の味方として参戦。「時には動乱が必要なこともある」というディヤの言葉にも耳を貸さず、普段は使役しているガルダを自身に憑依させて驪竜を仕留めようとするソウだが、これは失敗。
- その後ソウは、インヴォークの副作用を理由に李からガルダの使用を禁じられてしまう。
- 後日、移動する驪竜を追跡して日本海溝までやって来た一行は、そこに最優先目標の驪竜だけでなく、南大西洋で封印に失敗した水の六大悪龍・レヴィアタンがいることを突き止める。
- 驪竜の目的は周囲に災害をもたらす事ではなく、封印を免れ、この地へ逃げて来た「余所者」レヴィアタンの排除であった。
- 既に事実を知るディヤはここで戦線を離脱。ついにアカデミーとカンパニーとの最終決戦が始まる。
▶︎その年のクリスマスイブ。
- アカデミー、カンパニーの主要メンバー達は、オーストリアの古城で開催されるパーティーに招待されていた。招待主の名はオスカー・ヴァイスシルト。第三勢力「デーヴァ」としてディヤ達を動かしていた人物であり、当然ながらディヤ達もパーティーに同席している。
- 肝心のパーティーの目的は「和解」であった。
- アカデミー代表のマーリン校長、カンパニー代表のサイモンは、オスカーの立ち会いの元でそれぞれ誓約書にサインをし、世俗に大きな影響を与える形での争いを行わないことで合意した。
- 会場の別の場所にはまた別の火種が起こりつつあるようだが、それはまた別の話となる。
- また、このパーティーの席で、ソウはガルダを、ユリアはバハムートを、美景はフェンリルを、それぞれの属する組織に返上したことが明らかになる。
追加ストーリーの特徴
▶︎ディヤ
- ディヤは神々と交信できる異能力者であり、魔術的な脅威の詳細を「神々から直接、教えてもらう形で」知ることができる。六大悪龍やカアスティーン、神、召喚術に関する知識量も豊富なため、彼女の物語を追うことで、世界観に関する謎はほぼ解ける。
- Chapter10における、六大悪龍・驪竜をめぐる攻防戦でも、「覚醒した驪竜はまずレヴィアタンを討つために動く」ことを事前に知っていた唯一のエヴォーカーである。驪竜が行動する前に封印されると困るため、ここではカンパニーに協力し、アカデミーと戦った。
- 基本的には「神妃様」ことパールヴァティーのお告げに最優先で従う。
- ちなみに、美景のストーリーではこの行動原理を非難されて決闘を申し込まれる羽目になる。
- エンディングはパーティー会場。
- ソウをめぐる女の戦いに「ディヤはどういう立ち位置になるのかな」と一瞬だけ参戦するものの、即座に「冗談だ」と退却してしまう。
- ソウがモテまくる様子を見たエシャの「憎い……あのソウとかいう男が憎い」「邪魔してやる……絶対邪魔してやる」という台詞は印象深い。
- ほとんど全てのエピソードに登場する付き人のエシャは、任務においては良く言って「見習い」だが、任務以外においては意外な勘の鋭さを見せる。言動にも癖がある面白いキャラクターだが、残念ながら他のキャラクターの物語に絡む事がほぼ無い。エシャについて詳しくなるにはディヤの物語を追うしかない。
▶︎美景
- カンパニーを離れる「if」の物語が展開する。
- ノルウェー国境付近での任務中、フェンリルを捕獲した美景をアカデミーへスカウトするソウ。ソウ編ではスカウト失敗に終わるが、こちらでは美景がスカウトに応じた後の物語が描かれる。
- ソウ、ユリア、美景の3名は、本来ならば3人揃ってアカデミーにスカウトされる予定だった。ところが、李がスカウトのために向かった日本では美景を見つける事ができず、美景は対立勢力であるカンパニーに助けられたという。
- アカデミーの面々は美景を歓迎するが、その直後、謎の護符に触れた事で精神体「アナザートール」に憑依されたモーリスがアカデミーを脱走し、そのままカンパニーへ転向。結果、アカデミー側の主戦力はソウ、ユリア、美景の3名となる。
- ソウをめぐってユリアと女の戦いを繰り広げる様子、転校初日からマーリン校長との対戦を希望、さらには最終決戦後「人間は神々が思っている以上に強靭である」と主張してディヤに決闘を申し込むなど、破天荒ぶりはアカデミー転向後も健在。
- エンディングはパーティー会場ではなく、アカデミー校長室が舞台となる。
- サイモンと校長との直接対談の結果、ほぼ時期を同じくしてカンパニーへ転向したモーリスと、アカデミーに転向した美景との交換トレードが成立。
▶︎モーリス
- アカデミーを離れる「if」の物語が展開する。
- ヒマラヤ山脈での任務中に毒を受けたモーリスは快復したが、同じく毒を受けたリーディスの体調は急速に悪化。その後、彼女を診断した医師の説明によって、リーディスの持病が明らかになる。それはモーリスもよく知っている病だった。
- その後、ノルウェー国境での任務中、秘宝ドラウプニルと一緒に封印されていた精神体(アナザートール)が彼に憑依。アナザートールは覚醒したばかりのニーズヘッグを一撃で撃破する強さを見せるが、今まさに危機的状況にあるリーディスの治療を第一に望んだ彼は、半ば誘拐する形でアカデミーから彼女を連れ出し、そのままカンパニー側についてしまう。
- この時の騒動で美景はアカデミーに1人取り残される。結果、カンパニー側の主戦力はフィン、モーリスの2名となる。
- 誓約を破った者を即座に殺す「誓約の種」を飲まされた上で、カンパニーの一員として任務に就くモーリス。だが、彼に憑依しているアナザートールにはアナザートール自身の行動原理があるようで、自身の支配地域である北欧の、しかも農民に危害を加えたという理由で「カンパニーが覚醒させた」テュポーンを討つなど、サイモンにとってはとても扱いづらい駒であったようだ。
- Chapter10における、六大悪龍・驪竜をめぐる攻防戦においては、フィンに憑依したアナザーロキに攻撃されて逆上した驪竜を、アナザートールの潜在能力を引き出して撃破。レヴィアタンを放置する形になってしまうが、その場は辛うじて収拾された。
- エンディングはパーティー会場。回復したリーディスも一緒である。
- 最終的にはアカデミーには戻らず、自分の意思でカンパニーにとどまる。アナザートールは憑依したままだが、互いに互いを認め合う、決して悪くない関係を築いている。
▶︎ユリア
- 思春期特有の「オンナノコの恋の悩み」を嫌というほど満喫できるシナリオ。
- 何かにつけて「ソウとの距離感」を気にして思い悩む。ソウ編と一緒に読み比べると、より楽しめる。
- 彼女を一方的にライバル視している女生徒・オリガに、「男の趣味が悪い」とからかわれてブチギレる場面もあった(Chapter2-1)。ちなみにオリガはストーリーだと出番が極端に少ない。一応、エンディングにも顔見せ的に登場するのが救い。
- ソウをめぐる美景との女の戦いもあるが、美景の立ち位置が異なる(このルートでは美景はカンパニー側で勢力が違う)ので、そちらとはまた違う面白い掛け合いが楽しめる。
- Chapter10-4における李との会話は、特に心に刺さる台詞が多いだろう。
- 「ユリアも病室のソウに食事を作るよりも、もっと普通の状況で作ってやりたいと思うだろう?」など。
- ソウ編のChapter7にて、李とエマが親密な仲だった…という描写がある。ユリア自身はエマを恋のライバルとして見ていた事もあったが、それはユリアの大きな勘違いであった。
- エンディングはパーティー会場……から談話室へ。2人きり、しかも寝ているソウの隣に座るという王道ラブコメ的展開。この幸せ者!
▶︎フィン
- ノルウェー国境における「レーギャルンの匣」の発掘時、匣から噴き出した炎を浴びて死ななかった事から、匣に封じられていた精神体「アナザーロキ」が憑依。フィン自身は既にイフリートの加護を受けた身であり、 ひとりの身体に2人の神格が宿る奇妙な状態となる。
- このアナザーロキが曲者。狡智と裏切りの神・ロキの名を冠するに相応しく、フィンを操って彼にカンパニーを乗っ取らせようと画策する。
- 極端だったのはテュポーン覚醒の時。任務外の探索を提案し、神の力を失わせる「無常の果実」を手に入れさせ、それを「勝利の果実」と偽ってサイモンに献上させた。
- また、Chapter10の驪竜をめぐる攻防戦では、レヴィアタンの排除に向かった驪竜を刺激して逆上させるなど、場を荒らす才能に関しては比肩する者がない。
- このルートでは、非常にめずらしい「サイモン自らが出向いてオスカーに会いに行く」場面があった(Chapter8-5)。
- 返答次第ではオスカー殺害もあり得る緊迫した状況だったが、この場面はディヤが「取引」と称してサイモンにガネーシャのカードを与え、事なきを得た。
- この時、ディヤの誘導に乗り「即座にガネーシャと契約」した事が原因で、サイモンは「性格が変わった」と言われるほどの精神的変化を遂げる事になる。
- エンディングはカンパニーの社長室、そしてフィンの執務室へ。
- 最終的に、フィンとアナザーロキとの関係は「フィンが主、アナザーロキが従」というものに落ち着く。アナザーロキに「私は自らの手で障害を打ち破る事に愉悦を覚えるようだ」と語るフィン。野心家どうし、関係はおおむね良好であるようだ。
最終更新:2020年09月28日 15:28