「フルーツバスケット」あと語り

  今回取り上げた「フルーツバスケット」は、
 ヒット作ということもあり、
 バランスの取れた良作でした。

  両親を亡くし、孤独ならも前向きに行きている少女「透」と、
 古くから代々「十二支の呪い」によって不幸な運命を背負っている「草摩家」の人々。
 閉ざされた草摩家に外の世界から「透」という異質な存在が介入することで、草摩家の人々に少しずつ変化が現れ始めます。

  まったりとした日常の中で、それぞれのキャラが自身の抱える問題と向き合い、徐々に成長していく過程を覗いてゆく、
 そんな作品でした。

  数多くのキャラが出てくる作品でしたが、
 それぞれのキャラにしっかりと「いいエピソード」が添えられていて、
 しっかりとキャラの成長を描いていました。

  それぞれのキャラが持っている理不尽な程の不幸な運命の中で、
 前向きに生きていこうとするキャラ達の姿に共感し、
 彼らの成長する姿に癒やされました。

  わたし達の生きている世の中はとても理不尽にできていて、
 優しい人が傷つき、利己的な人が大手を振って生きている。
 そんな中でも優しさを失わずに素敵な人になっていきたい。
 そんな優しい気持ちが込められた作品だったなと感じました。

                                               2014/1/6 by utarou

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最終更新:2014年01月08日 16:42