『星の瞳のシルエット』 あと語り
さて今月から少女漫画を三ヶ月連続でお届けしようと思います、
先ず第一の作品は柊あおい先生の『星の瞳のシルエット』でした。
此処に「不朽の名作」と「原体験」という2つの概念が有ります。
30歳も過ぎてくると上記2つが同時に成立するもんだと理解りますが、
当初『原体験』的に触れている限りは、その面白さが、凄い、凄いんだけど、
絶対基準で其れを巧く言語化出来なかったり、相対基準でどういう位置づけなのか理解らなかったり。
更には「不朽の名作」って何時まで何処までどの程度まで「不朽」なんだろうか。とか
そんなような思考をふわふわ漂わせながら、20数年振りに読み返した今作。
大量の思い入れが詰まった作品だったので、どうしたもんかな。と
しかし杞憂に終わりました、全く色褪せていない。
それは勿論、作品自体もだし、それを読む自分自身も。
しっかり話の筋は覚えていたのに、しかしそれでもちゃんと揺さぶられました。
漫画媒体の強度、恐るべし。
柊あおい作品繋がりで近々『銀色のハーモニー』も再読しようと思いました。
勿論、次月の『BASARA』もね。
読みたいものが尽きない、豊かさを感じる日々。
2015/2/28 by猫のpochi
最終更新:2015年02月28日 16:04