「BASARA」あと語り


 3ヶ月連続で少女漫画を取り上げる今回の企画の2本目として田村由美先生の「BASARA」を取り上げました。

 文明が一度滅んでしまったあとの混沌とした時代。
 理不尽な王政に苦しむ民衆。
 そんな王政を打ち破るべく、兄の意思を受け継ぎ、戦う少女の物語。
 少女漫画でありながら今作は戦記モノでした。

 少女漫画というジャンルに軸足を置きつつも、残酷な描写、グロテスクな描写にかなり踏み込んでいます。
 それでも女性読者を掴んで離さないのは、
 殺伐とした戦いの中にも、「更紗」と「朱理」との恋愛模様が物語を動かす大切なカギとしてしっかりと描かれ続けるからでしょう。

 わたしは男性読者として、体制を覆す、つまりは「大きな敵に立ち向かう」というロマンに強く惹かれました。
 これは少年漫画における大きな娯楽要素だと思うんです。
 少女漫画では「恋愛」がそれにあたるのでしょう。
 その両方が今作にはぎっしり詰まっていました。

 更紗たちの恋の行方にドキドキしながら、タタラが世界を変えてゆく姿にワクワクする。

 まさに、血なまぐさい戦いとロマンチックな恋愛の同居。
 これこそが今作の最大の魅力だなぁと思いました。

 本語りの場では、皆さんの思い入れの強さがヒシヒシと伝わってくる、そんな熱い語りが展開されていました。

 今回もとてもよい作品に巡りあう事が出来ました。



 2015/4/7 utarou

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最終更新:2015年04月07日 08:38