mangaroyale @ ウィキ内検索 / 「核鉄(ソードサムライX)」で検索した結果

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  • 核鉄(ソードサムライX)
    核鉄(ソードサムライX) 範馬刃牙に支給され、坂田銀時の手に渡った。 エネルギーを使う攻撃を吸収し、攻撃に転用します。 制限、効果の対象となる攻撃は任せますが、少なくとも「魔法」には効果アリです。
  • 支給品一覧
    ...シルバースキン) 核鉄(ソードサムライX) 核鉄(エンゼル御前) シルバースキン形コート 核鉄(激戦) 名探偵コナン 蝶ネクタイ型変声機 犯人追跡メガネ&発信器 トランプ銃 ターボエンジン付きスケボー キック力増強シューズ 時計型麻酔銃 らき☆すた 陵桜学園高等部のセーラー服 チョココロネ 泉こなたのスクール水着 その他 軍刀 ハイパーヨーヨー*2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール) 江頭2:50のタイツ 音響手榴弾・催涙手榴弾・黄燐手榴弾 ダーツの矢 スタングレネード 打ち上げ花火 日本刀 自転車 大阪名物ハリセンちょっぷ ネクロノミコン 液体窒素 参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿 マイクロウージー ジッポーライター 携帯電話 DVDプレイヤー たこ i-pod USS...
  • 核鉄
    核鉄 核鉄(かくがね)は錬金術研究(戦術兵器の開発)の成果で、錬金術の粋を集めて精製された超常の合金である。 通常は片手に収まるほどの大きさをした六角形の金属塊であるが、使用者の闘争本能に呼応し、使用者固有の武器「武装錬金」へと形を変える。 武装錬金は、それぞれ固有の「特性」を持ち、武器または動物型等の自動人形(オートマトン)といった形状を成すが、いずれにせよその能力は物理学・工学を超越する (体積・質量・エネルギー等)。また、所有者の生存本能に呼応して治癒力を増幅させることもできる。 しかし、元々ある人の生命力を治癒力に強制変換するというものであるため、度を過ぎれば逆に命をすり減らす結果となる。 よって、現在武藤カズキはホムンクルスの攻撃で失われた心臓のかわりに核鉄を用いているが、これは実はかなりの荒療治である。 核鉄は通常1個を使用するが、同時に複数個...
  • 核鉄(激戦)
    核鉄(激戦) 柊かがみに支給された。 全戦士中最多のホムンクルス撃破数(332体)を誇る錬金の戦士「戦部厳至」の使用する十文字槍(クロススピア)の武装錬金。 武藤カズキのサンライトハートのように強力な破壊力を持った槍では無いが、それを補って余りある強力な特性が存在する。 特性は激戦本体及び創造者自身の損傷部分の高速自動修復。修復は損傷した場所で、創造者の意思に関係なく行われる。 (但し激戦が創造者の手元から離れている状態では、激戦本体が損傷を認識出来ないため修復機能は発動しない(修復中に手放した場合そこで修復は中止され、再び手にすることで再開する)。 その修復力は凄まじく黒色火薬の武装錬金二アデスハピネスの集中爆撃を食らい全身を隈なく粉微塵に粉砕された上で瞬時に再生するほどである。 非常に強力な武装錬金であるためか付け入る隙も多く、修復する体積・回数...
  • 気に入らない奴ほど、コンビネーションの相性はいい
    気に入らない奴ほど、コンビネーションの相性はいい  ◆WXWUmT8KJE  薬の匂いが鼻孔を刺激し、重い瞼をゆっくりと開く。  彼の怜悧な瞳に縁取る長いまつげが震え、周囲を見渡す。面長な輪郭に鼻筋がまっすぐ通っており、彼の美貌をいっそう際立たせた。  怪我で多少見苦しくなっているとはいえ、バックにバラを散らすという少女漫画特有の表現技法を使いかねないほど、彼の顔は整っていた。  腰まで届く髪を揺らし、ホーリー部隊の制服で包まれたしなやかな肢体をベッドの中で動かす。 (手当てがされている)  マーティン=ジグマール、設定年齢19歳、蟹座のB型、美形は身体の状態を確かめた。  痛みはまだ残っているが、戦闘が行えるほどには回復している。並ではない回復力、伊達にホーリー部隊の隊長をやっていたわけではない。  ジグマールは周りを見渡してここが病院であることは気づい...
  • 自分の選んだ道を行け!
    自分の選んだ道を行け! ◆7jHdbxmvfI 朝日が上り始めた早い時間の繁華街。 本来なら一部から喧騒が、人のざわめきが、そういったものが聞こえてくるはずだがこの地ではそれはない。 人工的に作られた『人が人を殺す』ためだけの地では人の無駄な声など聞こえるはずも無い。 そのはずだった。 だが物事には必ず『例外』というものが存在する。 そう、この二人のように。 「なああんた、本当にここに居たのか?誰も居ないんだけど」 刃牙の声は大きいわけでも無く、小さいわけでもない。 全く何時も通りの大きさの声で銀時に問いかける。 「いや、さっきは確かに居たぜ。もう時間かなり経っちまったからどっかにでもいったんだろ」 刃牙の問いを銀時は軽くかわす。 事実銀時が出会ったのは林の方なので正反対のこちらには誰も居なくて当たり前なのだが。 ...
  • 好きなら素直にスキと言え
    好きなら素直にスキと言え ◆d4asqdtPw2 「ハァ……ハァ……ここまで来れば大丈夫だよな?」 あの反則まがいの拳王から逃げ切ったのは、もはや奇跡と言っていいだろう。残りの人生の全ての運を使い果たしたかもしれない。 ここまでずっと全力で走り続けた俺は橋の上でついに立ち止まって、悲鳴を上げる肺と筋肉を休ませる。 これはアレか? 酒浸り糖分まみれの生活を送ってきた俺への天罰か何かか? だとしたらもう酒は控えるから許して神様。糖分も抑えろって? いや……それは譲れねぇ。 「ホラ、だって甘いものには罪は無いと思うんだよね俺はさ。  それは糖分を扱う人の問題であって、彼らは僕たちに夢と希望と至福の喜びと血糖値を与えてくれる友だと思うんだよね。  兵器だって使い方によっちゃぁ平和をもたらすって言うか、ホラ、あの……えっと。  ……ッていうか糖分に殺されるな...
  • 第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない
    第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない  ◆uiAEn7XS/. 私は今、マリアさんが連れていた重傷の美形を背負って、病院を目指している。 私は特にスポーツマンというわけではない。 だがいざと言う時の為に、帰ったらフィットネスクラブにでも入会しておくべきかと考えている。 人ひとりを背負って歩くというのは、意外と重労働だ。 だが、トイレに入って手も洗わないような男が触ったかもしれないバーベルを握るのは、正直な話、気が進まない。 「あの、吉良さん、大丈夫ですか?」 「心配は御無用です。それにほら、どうやら見えてきたようですよ」 私――吉良吉影とマリアさんは、交差点を折れ曲がった道の先に姿を現した、病院へ向けて歩を進める。 建物自体は外から見て二階建て。 そこらの個人病院よりは大きいが、私が住む杜王町にもありそうな、何の変哲もない病院だ。 マリアさん...
  • 死亡者名鑑さ行
    死亡者名鑑「さ行」 才賀勝        ,、- ´    ,- ´  ,、 ヽ  ,、-  ヽ     `‐、``‐ 、       / /  // ,- ´  \/ ̄`ヽ  ,       \‐、._`‐、     //  // , - ´,、-‐ヽヽ/`、 ...  , ,  , ヽ      \ ``‐、ヽ    //  //,- .... /        ,i ...  , , i .. `、 、 ,、-‐ー-、\ ; // / / .. .. /   ____   ,l ... |l.. l .. `、 ; /     \`、 ; ...../... .... / ,、- "´ ``‐-i、 ;...
  • 絡み合う思惑、散る命
    絡み合う思惑、散る命 ◆L9juq0uMuo 「ふぅ、何とか12時前には着いたか」 病院の正門に着き新八はホッと一息を着く。 だが、その顔はすぐ緊張の色に染まった。 病院の壁の一角が破壊されている。しかも破片の飛び散り具合からして内側から。 それが意味する所は、何者かが病院の内部から出てきたと言う事だ。 そして、ドアを開けずに壁を破壊したという事は何かしらの争いが起こった可能性が高い。 恐ろしい光景が新八の脳裏に浮かぶ。 「ぎ」 銀さん、と呼ぼうとして新八は慌てて口をつぐむ。 もしも襲撃者がまだこの近辺にいたら……? 言い様の無い不安が新八の頭によぎる。 (おおおお落ち着くんだ!とにかく慎重に身を隠しながら進まないと!) 明らかに動揺した様子で匍匐前進から壁を背にし壁伝いに入り口へと進み、前転をしながら入り...
  • 核鉄(モーターギア)
    核鉄(モーターギア) 赤木しげるに支給された。 津村斗貴子の後輩であり、武藤カズキの戦友である「中村剛太」が使用していた戦輪(チャクラム)の武装錬金。 2つで1セットのチャクラム。特性は生体電流を充電(チャージ)し、速度、角度、回転数を事前にインプットしての射出。 攻撃力は全武装錬金中でも最低クラスだが(それでも鋼鉄や大木くらいは切断できるが) 使用者の使い方一つで戦術の幅は大きく広がる。 また、チャクラムを装着することも出来、両拳に装着することでの「ナックルダスターモード(打撃強化)」 足首に装着することでの「スカイウォーカーモード(機動力強化)」、足裏に装着することでの「マリンダイバーモード(泳航力強化)」などに応用することができる。
  • 核鉄(エンゼル御前)
    核鉄(エンゼル御前)@武装錬金 早坂桜花の武装錬金。シリアルナンバーはXXII。 三千院ナギに支給され、使用後すぐにパピヨンの手に渡った。 小さな自動人形であり、可愛い天使を模した外見をしていることからエンゼル御前という名がついている。
  • 今にも落ちてきそうな星空の下で(後編)
    今にも落ちてきそうな星空の下で(後編) ◆MANGA/k/d.  「大丈夫か、アミバ!」  真っ先に駆け込んできたのは劉鳳だった。  苛立たしいそぶりを見せてはいたが、もしかしたらアミバの身を最も案じていたのは、この男だったのかもしれない。  服部が内心危ぶんでいる劉鳳の性分…すなわち、自らが悪と直観的に判断した者は全て断罪するという潔癖な正義感は、意外にもアミバというかつての殺人鬼の今を許容している。  「どないしたんや!?」  続けて入ってきた服部が、そう驚きの声を上げる。  ベッドから降りているアミバ…いや、ベッドから転げ落ちているアミバは、這うようにして手足をばたつかせ、床を叩き、口を開いて何かを訴えようとしている。  「…まさか、声が出ないんじゃあ?」  最後に入ってきたコナンの問いに、かすれたうめきと、首を縦に振る激しい動きでアミバは答えた...
  • 核鉄(シルバースキン)
    核鉄(シルバースキン) 鷲巣巌に支給された。 防護服(メタルジャケット)の武装錬金。原作では防人衛(ブラボー)が使用していた。 特性は外部からのあらゆる攻撃の遮断。BC兵器やエネルギードレインなども外部の攻撃としての認識される。 元々が六角形型の金属チップの集合体であるため、いくら攻撃を加えてもすぐに再生することが可能。 さらにその硬さゆえ、装着者の全身が凶器そのものと化している。 また、「裏返して」相手に着せる「シルバースキン・リバース」という隠し技が存在する。 この場合、シルバースキンは拘束服として機能し、相手の身動きや攻撃を完全に封じることができる上に、そのまま相手を潰すことも可能となる。(ストレイトジャケット・プレス) さらにシルバースキンを構成するチップを網状に展開することで相手を捕獲することもできる。(ストレイト・ネット)
  • 核鉄(ピーキーガリバー)
    核鉄(ピーキーガリバー) 加藤鳴海に支給された。 ホムンクルスとその信奉者により構成された集団、LXEのメンバー金城が使用していた右篭手(ライトガントレット)の武装錬金。 特性は空中元素を取り込んでの巨大化(体積に加え質量も増加する)、攻撃方法は巨大化した拳から繰り出される打撃と単純なものだが 破壊力は大きく、まだ戦士としては新米だった序盤の武藤カズキを苦戦させたが、戦士長、防人衛(ブラボー)の常人離れした身体能力の見せ場となり 彼の重く鋭い拳の猛打により金城もろとも戦闘不能になるまで破壊されていた。 作中で繰り出した技は さらなる巨大化をし、掌で敵を押しつぶす『ラピュータフォール』 拳で相手を殴りつける『ブロブディンナグナックル』 人差し指と中指のみを立て、腕全体を高速回転させる事によって敵を穿つ『ブロブディンナグフィンガー』と一話限りの登...
  • 核鉄(ニアデスハピネス)
    核鉄(ニアデスハピネス) カズマに支給された。 ロワの参加者の一人、超人蝶野攻爵(パピヨン)が使用していた黒色火薬の武装錬金。 特性は黒色火薬を好きな量で好きな形に操作し、自在に爆発させることができるというもの。 遠隔操作の限界範囲は半径約50m程。遠隔爆破は創造者の有視界内のみに限定されている。 また、火薬の一部を燃焼し続けることによって飛行できるため、パピヨンは度々、蝶の羽根のように背中に火薬を集合させ飛行している。 パピヨンの好みにより黒色火薬の形状は全て蝶型となっているが、形状による性能の差異はない。 火薬そのものが本体で、一度使い果たすと火薬補充に丸3日かかる。 非常に硬度の高いサンライトハート改を(完全にではなかったとは言え)破壊できるほどの破壊力を持ち、 武装錬金の中では射程距離も相まってかなり強力な部類に入る。 名前の意味は『臨...
  • 人の瞳が背中についていない理由は(後編)
    人の瞳が背中についていない理由は(後編) ◆KaixaRMBIU □ 「へっ……侵入者が入ったとさ」  黒いライダースーツを身に纏う、粗野な男が置くに潜む二人に問う。  その言葉を受けて、妖艶な印象の美女が研いでいた爪に息を吹きかけて、振り向く。 「聞いているわよ。プログラムに参加の連中が、列車を使って進入したってことでしょ。 それにしてもよかったじゃない」 「へえ……」  裏切りとも取れる発言を女性はするが、切れ目の宝石の如く輝く瞳には、決して生易しい色を宿していない。  妖艶な笑みを浮かべる美貌が、雌の蟷螂を思わせるような鋭い視線を向けた。 「これで私たちも退屈しなくて済む……あーっはっはっは!」 「いいねえ……俺たちも楽しもうじゃないか……!」 「………………」  老人の姿をした男が聞こえないほどの声で『溶かす』と呟いて、...
  • 決戦(中編)
    決戦(中編)◆1qmjaShGfE 第三ラウンド。 ここに来てラオウは奥義を放つ事を止め、正調北斗神拳の動きによる拳打攻撃に切り替える。 勇次郎は見慣れた物で、右に左に綺麗に避けてみせるが、ラオウは拳を休めない。 勇次郎の獣じみた動きのせいか、勇次郎からの反撃は人間ではありえないはずの角度から襲ってくる。 ラオウも又、そんな勇次郎の動きに慣れたせいか、見る事すら適わぬその攻撃を容易く見切る。 どちらの攻撃も当たらない。 振りぬいた拳の衝撃が、道路沿いのショーウインドウにヒビを入れる。 踏ん張る足下のアスファルトが音を立てて砕ける。 二人の振るう拳の速度と威力に負け、降り注ぐ雨も二人を染める事が出来ずに居る。 これ以上の近接後退はお互いの拳の威力を下げるのみ、と二人は最も拳の威力が出る位置から動こうとしない。 大気が振動し、その拳から漏れ出したエ...
  • ダイヤモンドダスト・クルセイダース(後編)
    ダイヤモンドダスト・クルセイダース(後編) ◆d4asqdtPw2 「おっせぇなァー、服部のやつ……」 服部と赤木が社へと向かってから、既に1時間以上経つ。 社の中で確認したい事があると言っていたが、余りにも時間がかかりすぎではないのか? 仮に時間がかかるとしても、そんなに距離も離れてはいないのだから、ちょこっと出てきてそのことを伝えてくれればいいだけではないか。 「何かあったんじゃねーだろうな……」 服部は赤木を信用していたし、さっきまでは自分も特に赤木の事を害のある人物とは見ていなかった。 だが、今にして思うと……どこか信用ならない気配が漂っていたような……。 赤木が、服部に何かしたのではないか? それに、例えそうじゃなくても、あの社には敵の親玉の最終兵器が眠っているという話だ。 もしかしたら、主催者の罠か何かにかかってしまったのでは……。 ...
  • 神社にて
    神社にて ◆1qmjaShGfE 朝日に照らし出された街並みは鮮やかな色彩を取り戻す。 窓ガラスから照り返される陽光はまだ弱い輝きながらも、暗闇に慣れた目に黄色く映る。 眩しさに目を細めながら、服部、ジョジョの二人は神社へと向かっていた。 もうじき放送が始る。 足に付けたモーターギアの操作感覚を確かめながら、服部は懸案事項に想いを馳せる。 集まった情報から、既に能動的に殺人を行う者は一人のみと知れた。 主催者の意図を考えるにこれは歓迎出来ない状態のはず。 ならば第二放送でルールを追加してきたように、ここでも更なるルールの追加を行う可能性が高い。 時間を確認するとジョジョに言って足を止める。 『それでは午前6時、5回目の定時放送じゃ……』 服部が危惧していたルールの追加は無かった。 だが次の放送までにまともな死者が出なければ、主催...
  • 核鉄(バルキリー・スカート)
    核鉄(バルキリー・スカート) 原作で津村斗貴子が使用した処刑鎌の武装錬金。 ロワではアレクサンド・アンデルセンに支給され、素肌につけなければ運用できないために、若本声のゴツい神父が半ズボンを履き 奇声を張り上げながら凄まじい勢いで迫ってくるというネタと悪夢以外の何物でもない光景が見られた。 特性は生体電流で作動する四本の可動肢による精密高速機動。 各可動肢の先端に一枚づつブレードがついている。接近格闘や、不特定多数の相手との戦闘を得意とする。 小型化できるウェイトモードがあり、体力や精神力の消費を軽減できる。 弱点としては強度・防御力に難点があり、パワータイプの敵との戦闘では破壊される描写もしばしば見られた。 刃の部分を分離する事も可能で、手持ちの剣として使用された事もある(公式ガイドブックによると、こちらの方が威力があるらしい)。 略称「バルスカ...
  • 殺人鬼は密かに笑う
    殺人鬼は密かに笑う ◆L9juq0uMuo さて、どうするか。 この現状を前に、この吉良吉影が神楽とかいう小娘を相手に選択できる行動を整理する。 一つは逃走。 一つは殺害。 そしてもう一つは懐柔。 逃走は悪手だ。あの心神喪失状態の小娘に関わらずにすむという点は魅力的だが、彼女が、私がいなくなったと知れば疑いを持つだろう。 しかも、死んだのはよりにもよって彼女と親しい間柄の様に見えた志村新八だ。最悪、あの顔面傷女の様にこちらを執念深く襲ってくるかもしれない。これは極めてよろしくない。 残ったのは二つ、殺害と懐柔。 彼女はいつ爆発するかも知れない危険な状況だ。一番いい手は殺害だろう。 しかし、懐柔という手にはそれはそれで魅力的な面もあるのだ。 今現在の時間までこの殺し合いの場で誰にも遭遇していない人間はかなりの確立で0だろう。殺し合いに乗っている乗...
  • 決戦(状態表)
    決戦(状態表)◆1qmjaShGfE 【E-2 中央/2日目 早朝】 【村雨良@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]全身に無数の打撲、頬に軽い腫れ 全身に更なる重度の打撲傷を負う [装備]十字手裏剣(0/2)、衝撃集中爆弾 (0/2) 、マイクロチェーン(2/2) 核鉄(ピーキーガリバー)@武装錬金 [道具]地図、時計、コンパス、 女装服     音響手榴弾・催涙手榴弾・黄燐手榴弾、 [思考] 基本:BADANを潰す! 1:ハヤテの遺志を継ぎ、BADANに反抗する参加者を守る 2:ジョセフに謝罪し、協力を要請する。 3:ケンシロウ、コナン、服部、神楽の捜索。エレオノール、川田、ジグマールには警戒。 4:3が終わり次第学校へ向かい、パピヨン、アカギ、覚悟、ヒナギク、独歩との合流。 5:かがみを守る [備考] ※傷は全て現在進行形...
  • 集結(後編)
    集結(後編) ◆1qmjaShGfE 外に出た服部とジョセフの二人。 ジョセフは気安く赤木の肩をばんばんと叩く。 「いやぁ助かったぜぇ。お前顎に似合わず気が効くじゃねえか!」 何をどう考えても顎は関係していない。 「それはいい。それより、記憶が入ったディスクと言ったが……BADANに関する情報はそこにあったのか?」 肩をすくめるジョセフは、スタンドに関する知識はエライ量があったが、核金や改造人間云々といった話はほとんど無かったと語る。 承太郎の記憶の中では、ジョセフもディスク抜きでスタンドを操っていた。 波紋と非常に相性の良いハーミットパープルのスタンドを、自分も使えないかと試してみたのだが、やはり無理であった。 参加者の中では吉良吉影とDIOに関する知識が有効であったと思われるも、二人共既に死亡している。 赤木はそう聞くと、それ以上このディスクに関して期待するのを...
  • ありったけの憎しみを胸に
    ありったけの憎しみを胸に ◆ga/ayzh9y. 「キラークイーン!!」 吉良は斗貴子めがけて、真っ直ぐにスタンドの拳を突き出した。 爆弾に変える必要もない、キラークイーンの一撃を叩き込めばそれで殺せる。 広瀬康一の腹に、風穴を空けた時のように。 しかし斗貴子もそう簡単には終わらせてはくれない。 彼女はすぐに地を蹴って後方へと下がり、その一撃を回避。 キラークイーンの拳は、空を切った。 (生身で、キラークイーンの攻撃に反応した……岸部露伴並の早さはあるということか。 身体能力の方もそれなり、そしてあの槍のスタンド……!!) 吉良は武装錬金についての知識を持たないが故に、サンライトハートを斗貴子のスタンドと認識していた。 あの様に光を出しながら、猛スピードで突貫できる槍なんて、スタンド能力としか思えなかったからだ。 もしも銀...
  • 地獄へ道連れ
    地獄へ道連れ ◆bnuNxUeVnw 「本当にいいのか……?もし違ったらお前は彼らの信頼を大きく裏切ることになるんだぞ……?」 「これしかないんや。このままじゃ安心して話ができへん。協力するにも脱出するにも100%互いに信頼できるようならなあかん。ここは賭けるときなんや」 カチリ カチリ 運命の輪が回りだす。 今、さいは投げられた…。 ひんやりとした空気が流れ、風が少し強くなり、肌寒くなってきた。空気は澄んでいて木の葉がゆれる音がコーラスのように心地よい眠気を誘う。 「綺麗な月やな、かぐや姫でも降りてきそうな夜や」 「君がそんなロマンチストだとは思わなかったよ」 小さい笑い、静寂。 「冷えるな…」 「せやな、風が出てきたな。風邪をひかないように気ぃつけな」 風が窓をガタガタ揺らす家から服部と吉良が外を眺めながら取りとめも無い会話に...
  • 信じるということ/GET WILD(後編)
    信じるということ/GET WILD(後編) ◆14m5Do64HQ 「しかし、エイジャの赤石が本当にあるとはな……BADANって野郎共も侮れねぇぜ……」 「ああ、敵さんは強大や。 俺らも気張らなぁあかん……かがみの姉ちゃんも折角核鉄を交換してくれたコトやしな……」 先程、ジョセフと服部は彼らと情報を交換すると共にお互いの持ち物を確認した。 波紋使いであるジョセフにとって一振りの木刀――正宗は特に使用する機会がないので、元の世界で使用した事のあるヒナギクに。 独歩が持っていたエイジャの赤石はジョセフにとってとても馴染み深いものであり、独歩も特に拘りはなかったので彼が受け取った。 また、危険人物が少なくなったといえども、三村と劉鳳の死体を埋葬するのにあまり長い時間を掛けるのは好ましくない。 よって、波紋戦士としての修行を終えた、超人的な身体能力を誇るジョ...
  • 今夜月の見える丘で
    今夜月の見える丘で ◆bnuNxUeVnw F-4の病院 ここに1人の平凡なサラリーマンと一人の可愛らしい少女がいた。 一見平凡な2人組み…ではなく傍から見たら危ない関係の2人組みかもしれない。 しかし実際は違う。 男の名は吉良吉影、手の綺麗な女性を48人殺してきた連続殺人鬼であり爆弾に関する能力を持つスタンド「キラークイーン」を操る男。 少女の名は神楽、宇宙最強を誇る絶滅寸前の戦闘種族夜兎族であり自称「かぶき町の女王」 見た目は普通、中身は人外 真実はそんな2人組みだった。 吉良が神楽にアフロについて尋ねようとした時だった。 『カクゴォォォォ!!』 2人の知った声が響く。 「あのキンキン声はさっきのヤツ…」 神楽がルイズの声を聞いて呟く。 その小さな呟きを吉良は聞き逃さず、神楽がルイズと知り合いという事実を知る。 『わたし...
  • 激突! ラオウ対範馬勇次郎!!        ……特別ゲスト坂田銀時
    激突! ラオウ対範馬勇次郎!!     ……特別ゲスト坂田銀時 ◆1qmjaShGfE 銀時はソードサムライXを真横に振るう。 その一撃でラオウを倒せるとは思っていない。 ただ、距離を取らせるのが目的だった。 が、ラオウはそれを左の腕をあげて受け止める。 『どんだけT-800なんだよそのボディ! ネッガーですか!? 市長ですか!?』 そして無造作とも思える動きで右の拳を銀時へと振り下ろす。 『無造作? 隙どころか蟻の這い出る隙間も無ぇじゃねえか!』 銀時はその振るわれた拳が、ありえない程の奇跡的な技術に支えられた拳である事を見抜く。 こんなのに向かって踏み込んだ日には命が幾つあっても足りやしない。 素直に後ろに飛んで距離を取る銀時。 『あっぶね、かわした!』 にも関わらず真後ろに吹っ飛ばされる。 『あんたリアルかめはめ波使いなんて聞いて...
  • 真・仮面ライダー ~決着~(後編)
    真・仮面ライダー ~決着~(後編) ◆KaixaRMBIU 「超電ドリルキックにも劣らぬの威力だ……。だが、俺はストロンガーのその技に耐えたことがある。 一発程度、どうということはない」 「なら……何度でも打ち込むまでだ!」 「そう簡単に叶うと思うなよ! キサマのZXキックが来る前に、俺が捻じ伏せてやる!」  心底楽しそうに、シャドウが告げた。ZXは戦いを続ければ続けるほど、強くなっていっている。  こちらに来る前に、プログラムに参加させられたことも影響しているだろう。  強敵と戦い、負ければ負けるほど、立ち上がって強くなる。  それがシャドウの知る仮面ライダーだ。シャドウの知るストロンガーだ。  ZXも彼らと変わらず、仮面ライダーである事実にシャドウの心が躍る。  ストロンガーの後輩が、ストロンガーに実力で追いつこうとしている。  この戦いのためにこそ、自分が...
  • ――――降臨
    ――――降臨 ◆O4VWua9pzs 「お…なかなか強そうじゃん…」 目の前に大柄の男と銀髪の女が視界に映る。 この二人は自分を楽しませてくれそうな人材なのか。DIO様が喜んでくれそうな食料なのか。 刃牙は軽い笑みを浮かべ、前に現れた二人に拳を構える。 準備は万端、闘争はすぐに始められる。 突然の刃牙の戦闘態勢に鳴海とエレオノールに緊張が走る。殺し合いに乗っているのは明らか。 殺し合いに乗っているであろう刃牙にエレオノールは指貫をはめ、刃牙目掛けオリンピアを向かわせようとする。 「エレオノール、ここは俺に任せてくれないか」 だが、鳴海は右腕でエレオノールを遮る。 突如の鳴海の行動に驚いて、エレオノールは鳴海のほうを振り向く。 そこには、真剣な面持ちで男を見据える鳴海がいた。 「……ああ、いいだろう」 エレオノールは一旦引くこ...
  • 拳(四章)
    拳(四章) ◆1qmjaShGfE 暗闇大使からのお捻りは即座に送られた。 背中を合わせるような位置に居たのだ、暗闇大使の背面から放たれるミサイルを、どうやってかわすというのか。 超近接距離での爆発も、暗闇大使は殻と溢れんばかりのパワーで防ぎ、動く事すらない。 しかしエレオノールは違った。 今まで神秘性すら漂わせる程、触れ得ぬ存在であった事が嘘のように容易く跳ね飛ばされる。 改造人間とは違う、血と肉を持つ人の身である。弾けた弾欠が皮膚を切り裂き、肉をそぎ落とす。 舞い散る木の葉のようにエレオノールは、パピヨンの眼前に落下する。 ゆっくりと身を起こしたパピヨンの目に、エレオノールの赤黒く抉り焦げた背中が映る。 その姿に、思い出したくもない彼女の最後をダブらせる。 「……お、おい、エレオノール……」 恐る恐る声をかけると、エレオノールは苦しそうに身を起こそうとする。 ...
  • Bellis perennis (後編)
    Bellis perennis ◆1qmjaShGfE    ◇ ◇ ◇ 赤木が目を覚まして起き上がると、すぐ隣に居たヒナギクは呆れ顔をしていた。 「良くこの状況で寝れるわね」 「……クククッ、矢でこの怪我を背負う気があったのなら、お前が寝ても良かったんだがな」 肩をすくめながら両手を挙げるヒナギク。 「適材適所よ。怪我は構わないけど、私にはここで寝るだけの度胸は無いわ」 ヒナギクの痺れの有無を確認すると、赤木はヒナギクを伴いエレオノールの後を追う。 ヒナギクは自然と赤木の前を歩いている。 不意打ちに対応する能力はヒナギクの方がより高いと自負してるからだが、赤木もそれに異存は無かった。 会話も無く歩を進める二人。無口な赤木に無理に話題を振るのも悪いとヒナギクは気を遣ったのだが、その赤木の方から沈黙を破ってきた。 「桂、ここに突入した連中のお前の印象を...
  • 仮説
    仮説 ◆BeXslSbd9c  病院に向かう途中で志村新八と江戸川コナンは悲しい知らせを受け取った。  毛利小五郎の死だ。 (確か、コナン君を養ってる人だったよな……)  新八にとっての銀時みたいな存在だろうか。  毛利小五郎は幼いコナンを引き取り、寝食の場を与え、学校にまで通わせた探偵だと聞く。  金銭面で若干の下心があったとはいえ、並みの人間には決して出来ないであろう人徳的行為。  彼の人格の高さがうかがえるというものだ。 (生前、一度お会いしたかったな)  ふと、隣にいるコナンを見ると俯いたまま酷く落ち込んだ表情をしている。  正直な話、たとえどれ程の人格者であったとしても新八にとって毛利小五郎は見知らぬ他人。  その他人が死んだところで、新八の悲しみは強くない。  彼自身の知り合いは3人とも生きている事が放送...
  • 未来への遺産
    未来への遺産 ◆hqLsjDR84w  ◇ ◇ ◇ 「んん………………?」  やたらと日常じみた声を漏らしながら、服部平次が目を覚ます。  同時に、自身がもう一度目を覚ましたことを疑問に思う。  しかしすぐに、ポケットに入った二つの金属片のことが脳裏を過る。 (核鉄の治癒力のおかげ……か?)  その答えは、半分だけ正解。しかし訂正するものは、この場にいない。  上体を起こした服部は、自身の回復具合に驚く。  腹に穴を開けられたのに、今の服部は万全の状態といって変わりない。  傷口を触れようとするが、傷は既に塞がっていた。  錬金術の結晶の能力に感心しつつ、塞がった傷口の上――左胸に傷痕を発見する。  服部には身の覚えのない傷。  これまた塞がっているが、だからと言って『ならいいや』と済ませるほど、服部は能天気ではない。  困惑し...
  • あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を(後編)
    あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を(後編) ◆40jGqg6Boc ◇  ◆  ◇ 「デルフリンガー……徳川さん、ゆっくりと眠ってくれ……」 学校から少しはなれた場所。 一段と土が盛り上がった場所を振り返り、村雨がそう言って立ち去ってゆく。 出来るものであればもっと時間を掛けて、立派な墓を造ってやりたい。 だが、生憎、碌な時間はないため、村雨は下唇を噛みながら、自分の前を歩くかがみとエレオノールの元へ進む。 既に涙は流れていない。 涙を流しきる時間は、無力さを悔しむ時間、デルフリンガーと光成を悼む時間は充分に経過したから。 「村雨さん、やはり急がねばなりませんね」 「ああ、そうだな……」 口を開いたのはエレオノール。 首輪を外したため、今までその存在をBADANから隠すために発言を避けてきたエレオノール。 しかし、エレオノールは惜しげもな...
  • 万事屋銀ちゃんの店仕舞(後編)
    万事屋銀ちゃんの店仕舞(後編) ◆1qmjaShGfE 吉良吉影は津村斗貴子との戦闘の傷も癒えぬまま、ふらふらと彷徨い歩く。 全身に負った傷を治療するには、病院に行かなくてはならない。 それはあの大男の居る場所へ戻るという事だ。 坂田はどうしようもない男だが、こと戦闘に関しては信頼のおける男だ。 あれだけの身のこなしをする男が、本気で逃げに回ったらどんな奴がそれを捕らえられるというのか。 ならば、坂田に引き付けられたあの大男は何処へ行く? そもそも、奴の目的は何だ? 何故病院に来た? 病院に来る目的は二つ、治療に来るか、治療に来た人間に用があるか、だ。 後者だった場合は皆逃げ散った後なので最早その用を成さない。それでもといったら、待ち伏せするぐらいか。 ただ、そうだとしても、明らかに逃げて行った人間達が居るのだ。普通はそれを追う事を考えるだろう。 ...
  • Real-Action(後編)
    Real-Action(後編) ◆14m5Do64HQ 「フン。DIOが死んだか……まぁいい。この拳王の天の道にあやつの居場所はなかったというコトか」 エリアD-1の神社で世紀末覇者、ラオウが口を開く。 放送で呼ばれた名前の中で、ラオウが知っている名前はアミバ、DIOの二名。 奇妙な人形遣いであるDIOは兎も角、アミバにはラオウは全く興味がなかった。 所詮、小物であるがために何処ぞでケンシロウのような者に討たれたのだろう。 そのような考えしか湧かず、正直どうでもいい事であった。 それよりも、今のラオウには興味が引き立てられる事がある。 「さて、あの男は来るか。それともこの拳王を前にして逃げ行くか……」 先程、自分と闘い、本郷猛と同じ存在であると思われる村雨良。 自分との闘いを放棄し、瀕死の仲間の治療に帰った男。 彼が本当に戻っ...
  • 人の瞳が背中についていない理由は
    人の瞳が背中についていない理由は ◆KaixaRMBIU  雷雲が空を覆い、時折雷鳴が轟いている。  岩肌が目立つ地面の見張り塔の中、空に漂う雷雲を見つめ、男は門へと視線を戻した。  全身白装束に身を包み、すらっとした体格の男は、深々とため息を吐いた。 「変化なし。…………当然だがな」  透明なフードの下の視線を、物言わぬかつての同僚百つ目タイタンへと向けてジェネラルシャドウはどこか虚しげに呟いた。 (大首領……なぜ、ストロンガーのいないこの世界に俺を蘇らせたのだ……)  かつてシャドウと仮面ライダー七号に呼ばれた男は、敬愛する大首領へと疑問を投げかけた。  もしも、参加者が首輪を外すという不測の事態が起きれば、真っ先に訪れる門の見張りをシャドウが任された理由はいくつかある。  一つは、他の再生怪人と違って、判断能力があるからだ。  シャドウを始めとして、デ...
  • 『二人の探偵』(後編)
    『二人の探偵』(後編) ◆1qmjaShGfE その光景を、コナンは信じられない思いで見つめていた。 服部が、吉良を撃った? まだ劉鳳を説得すれば、殺さずに捕える事も出来たはずだ。 確かに吉良はスタンドを出した。だが、それすらも困難ではあるが克服不可能な障害ではなかったはずだ。 誰も死なずに事を収める方法は、まだ残っていたはずなのだ。 もう劉鳳の動きも目に入らない。 「服部! 何故撃った!?」 服部はその一撃で倒れ臥した吉良の様子を確認した後で、こちらを向いた。 「吉良の命より、劉鳳はんや他のみんなの命の方が大事やからや」 コナンの言いたい事も理解しているようだ。その上で撃つ? 何を考えているかまるでわからない。 殊更に事務的な口調を続ける服部。 「吉良の意識は無い。瞳孔も開いとるから、死んだと考えて間違い無いやろ」 吉良は...
  • 人の瞳が背中についていない理由は(中編)
    人の瞳が背中についていない理由は(中編) ◆KaixaRMBIU 「いったか」  独歩は魔法陣に飛び込んでいく長足クラウン号とZXと覚悟を見届けて、追いかけようとするコマンドロイドの首を貫手で貫く。  さらに一つのモーターギアで地面を走り、もう一つのモーターギアを拳につけて、敵を殴り砕いた。  敵の残骸が身体にかかることも構わず、次の標的へと独歩は突進する。 「キキィー!!」  コウモリ奇械人が不快な鳴き声と共に空より強襲してくる。  独歩は冷静に両腕の突きを捌き、喉元に正拳を叩きつけた。  だが、砕くことは敵わない。なぜなら独歩の拳はモーターギアを装着していないからだ。 「たくっ、自信がなくなっちまうぜ。何十年も繰り返しついた突きなんだがな」 「キキキキキィー」 「笑っているのか? だったら俺からの忠告だ」  独歩が次の言葉を告げる前に...
  • 深い傷を抱いて、繰り返そう 悲劇が待ってたとしても……!
    深い傷を抱いて、繰り返そう 悲劇が待ってたとしても……!◆YbPobpq0XY 薄れる意識の中で、星の無い空を見上げていた。 (空が……きれい……) 視界の端に割り込む、色とりどりのネオンなどは不純物にすぎない。 黒はこんなにも深い物だと言う事を、かがみは今日まで知らなかった。 吸い込まれそうなほど単調な風景に、どこまでも心を奪われる。 闇を切り裂いて、一筋の流れ星が目に入る。 誰も見ていないが、この舞台では過去二回流れ星が降った。 『かがみの見ていない所で』三つ目の流れ星が落ちたのだ。 ほんの一秒ほどで消えたかすかな光。 だが、それは人工的に作られたネオンなどと違って、いつまでもかがみの目に焼き付いていたのだった……。 ☆   ☆   ☆ 「かがみ……」 かがみのその瞳が急にドス黒く濁っ...
  • 見えない俺から君に打ち明ける(後編)
    見えない俺から君に打ち明ける(後編) ◆hqLsjDR84w ■  コールタールを波紋で弾いていたジョセフが、何故何かに足をとられそのままズッこけたのか。  それは、あくまで偶然。偶然により発生したこと。  その偶然は、劉鳳と服部にとってこれ以上無い幸運であったが、ジョセフにとっては最悪のことだった。  ジョセフが足をとられたものは、コールタールではない。  弾力があり、全体にヌメヌメとした液体がコーティングされ、曲げると自分で元の形状に戻ろうとする――『クレイジー・ダイヤモンド』のDISC。  三村信史がジョセフの為を思って託したDISCが―― 「撃ち滅ぼせえええええええッ! 絶影ッ!!」  劉鳳の叫び声。  転倒中のジョセフが空中で振り返り、驚愕。目に映ったのは、触鞭を伸ばしている絶影。  ジョセフにとって、絶影の触...
  • Double-Action ZX-Hayate form(後編)
    Double-Action ZX-Hayate form ◆WXWUmT8KJE  村雨はハヤテを一瞬で回収し、零を壁に叩きつけ、勢いよく壁を砕いて崩れゆく民家を抜け出す。  村雨の電子頭脳がクルーザーを呼び出し、夜の闇にクルーザーのライトが光る。  ブオン!と排気音が唸り、風を切り裂いて天にクルーザーが踊る。  村雨は左手で零を持ち、左腕でハヤテを抱え、右手でハンドルグリップを握る。  そのまま地面へとクルーザーを落とし、前輪が大地を噛み締め、左足を軸に後輪を滑らせる。  火花が散り、ブレーキゆっくりとかけながらクルーザーを停止させる。  ようやく止まった車体の上から、村雨は瓦礫を昇る少女を睨みつける。 「し……死ぬかと思った……」 『良、油断するな! あやつの姿は女子供だが、気配が尋常ではない!』 「分かっている」  零に答える村雨を数秒見...
  • 贖罪の拳、煉獄の炎
    贖罪の拳、煉獄の炎 ◆S52NT51/9g 「つまりだ、あの野郎は折角仲直り出来た、俺の親友であるシンジを、殺してくれやがったんだよ!」 民家の屋根の上でジョセフは、ありのまま起こったことを、劉鳳に話し終えた。 二人の眼下には服部が、さながら振子のようにクレイジー・ダイヤモンドで 周囲の物を何度も何度も、破壊と再生を繰り返させている。 「そうか……」 劉鳳の口から、彼らしくない苦汁に満ちた声が響いてくる。 服部は、罪の無い守るべき少年である三村信史を殺した。 それが犯罪者すら殺さない世界からやって来た服部を、どれだけ苦しめているか劉鳳にも痛いほど判る。 しかも劉鳳は、三村信史を殺した人間が「悪」であると、服部を前に断言した。 その言葉はナイフの様に服部の胸を貫いたのは、想像に難くない。 「だから、俺はあの野郎をしこたまぶん殴る、当然だろーが!」...
  • 襲来!蝶男の帝王舞(後編)
    襲来!蝶男の帝王舞(後編) ◆WXWUmT8KJE  クルーザーの排気音が唸ると同時に、前輪を上げてウィリー状のままヘルダイバーへと迫る。  鉄槌のごとく振り下ろされた前輪を、ヘルダイバーは潜り抜けて、クルーザーはコンクリートを粉々に砕いた。  クルーザーの持ち主、ZXは余裕で回避するパピヨンを歯噛みしながら睨みつける。  視線を受けたパピヨンはピューッと、口笛を吹いた。  パピヨンはそのまま勢いを増すヘルダイバーで雑居ビルの壁を走る。その後をクルーザーは追いかける。  ヘルダイバーがビルの壁の端に達して、宙へと舞う。そこに、雷鳴のごとくバイクの排気音が響いた。  刹那、ヘルダイバーにクルーザーが迫る。白い巨体で吹き飛ばすつもりなのだ。  単純にして強い。  シンプルな攻撃に、ヘルダイバーが捉えられた。 「武装錬金」  パピヨンが呟くと同時に、...
  • ホワイトスネイク-介入者
    ホワイトスネイク-介入者  ◆hqLsjDR84w  いま殴り飛ばした軍服を着た男は、一体何者なのか。  カズキさんに承太郎さん、そしてマリアさんが死ぬまでの経緯を知っていたことから、光成という老人の仲間ではないか。最初はそう考えた。  絶望している参加者を精神的に追い詰め、絶望の淵に立たせる。  その参加者に一筋の光明――1つ願いを叶えさせるという、優勝者への特典の話を振る。  絶望の淵に立っていた参加者がそんな話を聞いたなら――その参加者が殺し合いに乗ると決心してもおかしくはない。  そうして殺し合いに乗ると決心させた後、最後に強力な武器を渡す。  殺し合いを円滑に進めたいはずの主催者ならば、そうして損は無い。  しかし、軍服男は参加者の1人だろう。  僕たちの首にあるのと同じ首輪が、首に存在しているのだから。  ならば、何故僕に支...
  • 新しい夜が来た、闘争の夜だ
    新しい夜が来た、闘争の夜だ ◆uiAEn7XS/. 日が落ちる。 真っ赤に染まった太陽がその下にあるすべてを紅く染める。 遠くに見える町並みから風が吹き、人気のない林と鉄塔とアスファルトだけの風景を駆け抜けていく。 そしてその先に建つ飾り気の無い変電所、そこにたたずむ男が一人。 男はその風を吸い込み、空を仰いだ。 ――懐かしいにおいがする。 打ち倒される男のにおい、突き刺される女のにおい、撃ち殺される子供のにおい。 血にまみれた死のにおい。 いくさのにおい。 さあ征こう。その死の、そのいくさの真っ只中へ。 「――だが、その前に」 男はおもむろに傍らの金網の支柱を素手で、しかも片腕で引っこ抜いた。 邪魔な金網をやはり素手で引きちぎり、そのままがりがりと地面にこすりながら、歩いていく。 目指す先は男がはじめて目にする場...
  • コドクノテイギ
    コドクノテイギ ◆YbPobpq0XY 「ハァ……ッ!ハァ……ッ!」 もうどのくらい走ったのだろうか? 息を吸うたびに、肺の中へと冷たい空気が流れ込んでくる。 乾いた空気が喉をくっつけて、今にも器官を塞いでしまいそうだ。 それに先ほどから胸が、シャックリが出来損なったようにエクエクと痙攣している。 胃袋に逆流できる物が残ってさえいれば、まだ救われたかもしれない。 「マリアさん……」 脳が絶えず酸欠を訴える中、ハヤテは捜し求める人物の名前を呟く。 「マリアさん……マリアさん…………!」 それはまるで祈りのように、彼の唇、舌の上でつむがれる。 繰り返すたんびにマリアの呆れ顔、怒り顔、そして照れくさそうな顔が、まるでスライドのように現れては消えた。 「マリアさんマリアさんマリアさん……ゲホ…マリアさん…………ッ!」 そして思い浮かべる彼女との...
  • バトルロワイヤルの火薬庫
    バトルロワイヤルの火薬庫 ◆NIooiMe9JM  一触即発  この四字熟語の意味は、ちょっとしたきっかけで大事件につながると言う意味だ。  例えるなら、第一次世界大戦直前のバルカン半島や、  関が原の戦い直前の徳川軍と石田軍などが良い例えだろう。  さて何故このような四字熟語を出したか。  理由は簡単、今この場所─つまりD-3エリア内にある喫茶店では、  まさに今ピエロの格好をした女性と、  黒に包まれた男が一触即発の状態なのである。 「問おう、貴様はこのゲームに乗っているか?それとも乗っていないのか?  いますぐに答えろ!!」 「貴様ではない、俺には蝶サイコーな名前がある。だがまずは自分の名を名乗ったらどうだ?  それに、手にあるナイフを置け。そんなものがあったら、誰でも警戒をする」  先程も言った通りここは、D-3エリア内にある喫...
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