mangaroyale @ ウィキ内検索 / 「AFTER_THE_PERIOD(中編)」で検索した結果

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  • AFTER_THE_PERIOD(中編)
    AFTER_THE_PERIOD(中編) ◆6YD2p5BHYs ――コポッ。コポッ。 無数の容器の中を循環する液体が、静かに音を立てる。 六角形を基調とした奇妙な部屋の中、2人の人物が向かい合っていた。 パピヨンと――そして、ニュートンアップル女学院の、『仮面の男』。 「よく、一目で私だと分かったわね。武装錬金だけ奪われている、とは考えなかったの?」 「なに、『スタンドディスク』の専門家、エンリコ・プッチと会ったばかりだったからな♪」 パピヨンはニヤリと笑うと、小さく指を振ってみせる。 『帝王』を名乗るようになっても、彼の明晰な頭脳は健在。筋道立てて己の推理を語っていく。 「首輪に仕込まれた、武装錬金の発動を狂わせる『闘争心誤読装置』の存在――  BADANの技術がいかに高かろうとも、その開発には『俺たちの世界の錬金術』の知識...
  • ◆6YD2p5BHYs 氏
    ◆6YD2p5BHYs 氏 氏が手がけた作品 151 小さな死 ~ La Petite Mort ~ 160 繋がれざる鬼(アンチェイン) 178 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ) 203 Crazy Diamonds~歪んだ輝きふたつ~ 209 らきすた ~闇に降り立った輝星 222 夜兎と範馬 234 STILL LOVE HER~失われた未来~ 251 AFTER_THE_PERIOD(前編) 氏が執筆したキャラ 3回 蝶野功爵(パピヨン) 2回 泉こなた、津村斗貴子、範馬勇次郎、川田章吾 1回 江戸川コナン、神楽、シェリス・アジャーニ、DIO、、赤木しげる
  • 第251話~第300話
    本編SS投下順 第251話~最終話 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 251 AFTER_THE_PERIOD(前編)(中編)(後編) ◆6YD2p5BHYs マップ外/サザンクロス内 昼 パピヨン、暗闇大使、ジゴクロイド、カマキロイド、カニロイド 252 人の瞳が背中についていない理由は(中編)(後編) ◆KaixaRMBIU エリア外 サザンクロス内部 日中 服部平次、赤木しげる、ジョセフ・ジョースター、葉隠覚悟、村雨良、桂ヒナギク、柊かがみ、才賀エレオノール、愚地独歩 253 虎! 虎! 虎!この身は我が組織のために ◆KaixaRMBIU エリア外 サザンクロス内部 日中 パピヨン、アレキサンドリア・パワード、三影英介、ジュクの秀、暗闇大使、大首領、葉隠四郎 254 真・仮面ライダー ~決着~(後編) ◆KaixaRMBIU マップ外/サザンクロス内 日中 村雨良、柊...
  • 第6回放送までの本編SS
    ゲーム終了までの本編SS 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 朝 239 鬼酔酒 ◆05fuEvC33. E-2南東 朝 愚地独歩 240 運命のルーレット叩き壊して(後編) ◆d4asqdtPw2 C-2南東部 C-3南部 C-3中央部 朝 赤木しげる、葉隠覚悟、桂ヒナギク 241 神社にて ◆1qmjaShGfE D-1神社 朝 服部平次、ジョセフ・ジョースター 242 襲来!蝶男の帝王舞(後編) ◆WXWUmT8KJE C-4学校 マップ外 サザンクロス内部 朝 村雨良、才賀エレオノール、柊かがみ、パピヨン、伊藤博士 244 ふしぎなおくりもの ◆hqLsjDR84w H-4路上 朝 愚地独歩 245 チェイン ◆d4asqdtPw2 C-4学校 朝 村雨良、柊かがみ、才賀エレオノール 午前 246 雛菊想恋 ◆03vL3Sy93w C-3 中央部 ...
  • AFTER_THE_PERIOD(前編)
    AFTER_THE_PERIOD(前編) ◆6YD2p5BHYs ――広いサザンクロスの片隅。参加者の突入騒ぎからは遠く離れた一角で――。 1人の小柄な人物が小脇に丸いモノを抱え、足早に通路を歩いていた。 全身タイツのような衣装。顔を覆い隠す奇妙な仮面。そして、両耳の位置から突き出した円錐形の突起。 BADANにおける下級戦闘員、『コンバットロイド』である。 身体改造を一切受けていない「ただの人間」が強化服を着ただけの、弱いが安上がりな戦闘員で―― 改造人間『コマンドロイド』が量産される今では、既にその数は逆転し、かえって珍しい存在となっている。 そんな過去の産物と呼んでもいい戦闘員は、そして、そのエリアにある構成員の詰め所に足を踏み入れる。 そこには少しくつろいだ姿ながらも、状況の推移を伝える通信機に耳をそばだてる男たちがいた。 小柄なコン...
  • AFTER_THE_PERIOD(後編)
    AFTER_THE_PERIOD(後編) ◆6YD2p5BHYs ――コポッ。コポッ。 無数の容器の中を循環する液体が、静かに音を立てる。 六角形を基調とした奇妙な部屋の中、何かを咀嚼する音に混じって、会話が続く。 「ところで、のーみそ。この『アンダーグラウンド・サーチライト』、BADAN側にどれほど隠し通せる?」 『そうね……入り口はさっき封鎖して偽装したから、こちらから開かない限り、半日は隠し通せると思うわ』 「…………おい」 「半日も持てば十分か。向こうの動きを探る手段は?」 『予めライフラインと一緒に、こっそりサザンクロス内部の通信回線を引き込んでいるわ。  大雑把な動きでよければ、これで掴めるでしょう』 「ふむ。……それにしても、『コレ』は不味いな。好き好んで喰う奴の気が知れん」 『あら。娘は美味しい美味しいって食べてた自慢の...
  • この身は我が組織のために
    この身は我が組織のために ◆KaixaRMBIU □ 「ほう……短時間でよくも準備が整ったものだ」 「プログラムの終了と聞き、速やかに準備を済ませた。後は大首領を降臨させるのみ!」  指示を飛ばす四郎の元に、暗闇が靴音を響かせながら近寄ってきた。  四郎は首輪をはめているとはいえ、暗闇の下につくことを嫌い、大首領の特別な計らいで幹部待遇をもらっている。  本来、この位置は大首領の親衛隊のジェネラルシャドウがつくはずだったのだが、暗闇の破れた組織への侮蔑のために再生怪人の隊長程度の地位にされたのだ。  もっとも、四郎はその事実に対して興味を持っていない。  あくまでも目的は神国再建。鬼畜米英の排除である。  凄を元に、高性能で生産性に優れた強化外骨格、及び戦術鬼の開発も進んでいる。  バダンの軍事力と技術力を幾分か提供してくれることも、確約済みだ。  それに、...
  • 人の瞳が背中についていない理由は(後編)
    人の瞳が背中についていない理由は(後編) ◆KaixaRMBIU □ 「へっ……侵入者が入ったとさ」  黒いライダースーツを身に纏う、粗野な男が置くに潜む二人に問う。  その言葉を受けて、妖艶な印象の美女が研いでいた爪に息を吹きかけて、振り向く。 「聞いているわよ。プログラムに参加の連中が、列車を使って進入したってことでしょ。 それにしてもよかったじゃない」 「へえ……」  裏切りとも取れる発言を女性はするが、切れ目の宝石の如く輝く瞳には、決して生易しい色を宿していない。  妖艶な笑みを浮かべる美貌が、雌の蟷螂を思わせるような鋭い視線を向けた。 「これで私たちも退屈しなくて済む……あーっはっはっは!」 「いいねえ……俺たちも楽しもうじゃないか……!」 「………………」  老人の姿をした男が聞こえないほどの声で『溶かす』と呟いて、...
  • 集結(後編)
    集結(後編) ◆1qmjaShGfE 外に出た服部とジョセフの二人。 ジョセフは気安く赤木の肩をばんばんと叩く。 「いやぁ助かったぜぇ。お前顎に似合わず気が効くじゃねえか!」 何をどう考えても顎は関係していない。 「それはいい。それより、記憶が入ったディスクと言ったが……BADANに関する情報はそこにあったのか?」 肩をすくめるジョセフは、スタンドに関する知識はエライ量があったが、核金や改造人間云々といった話はほとんど無かったと語る。 承太郎の記憶の中では、ジョセフもディスク抜きでスタンドを操っていた。 波紋と非常に相性の良いハーミットパープルのスタンドを、自分も使えないかと試してみたのだが、やはり無理であった。 参加者の中では吉良吉影とDIOに関する知識が有効であったと思われるも、二人共既に死亡している。 赤木はそう聞くと、それ以上このディスクに関して期待するのを...
  • 弟(中編)
    弟(中編) ◆WXWUmT8KJE □ 「あそこに、村雨さんがいるのね」 「ええ」  ハヤテたちはS1駅を降り、神社の階段を前にして立っていた。  本来なら、ジョセフを待ち、村雨の元へと向かう予定だったのだが、それを無視して二人はここにいる。  理由は…… 「一刻も早く、村雨さんにこれを渡さないと……ごめんなさい、ジョセフさん。 でも、仲間になった村雨さんと一緒に迎えに行きますから」 「一応、書置き残してきたから大丈夫よ」  さっぱりとした様子でヒナギクが告げ、階段を昇る。  ハヤテは慌てて後に続く。 「それに……つかさのお姉さんがいるなら、あってみたいじゃない。 ハヤテくんの言うとおりなら、あの三村って奴が言っていたように、殺し合いに乗ってないみたいだし」  つかさの名を出した瞬間、ヒナギクは痛みに耐えるかのように表情を歪め...
  • 第201話~第250話
    本編SS投下順 第201話~第250話 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 201 笑顔(第二幕)(第三幕)(終幕) ◆wivGPSoRoE F-4 E-4 駅付近 D-4 真夜中 範馬勇次郎、アカギ、葉隠覚悟、川田章吾、桂ヒナギク、柊つかさ、津村斗貴子 202 何をしても勝利を ◆9igSMi5T1Q D-3 中部 D-4 北東の民家 真夜中 才賀エレオノール、ジグマール、愚地独歩、ケンシロウ、泉こなた、三千院ナギ 203 Crazy Diamonds~歪んだ輝きふたつ~ ◆6YD2p5BHYs F-4 真夜中 川田章吾、津村斗貴子 204 『二人の探偵』(後編) ◆1qmjaShGfE F-2 民家 真夜中 江戸川コナン、劉鳳、神楽、服部平次、吉良吉影 205 その暴力に賭ける ◆ctWQeRff.I F-3 中央 真夜中 江戸川コナン、神楽 206 バカは死ななきゃ治らな...
  • 第4回放送までの本編SS
    第4回放送までの本編SS 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 夜 173 君らしく 誇らしく 向ってよ ◆3OcZUGDYUo D-3 北東部の民家前 夜 三千院ナギ、加藤鳴海、愚地独歩 174 Double-Action ZX-Hayate form(後編) ◆WXWUmT8KJE D-8 南 D-5 南 夜 綾崎ハヤテ、村雨良、アーカード 175 たとえば苦しい今日だとしても ◆1qmjaShGfE E-5 中央部 夜 葉隠覚悟、川田章吾、桂ヒナギク、柊つかさ 176 波紋の記憶 ◆vPecc.HKxU G-8 駅前 夜 ジョセフ・ジョースター、柊かがみ 177 今夜月の見える丘で ◆bnuNxUeVnw F-3 川の傍 夜 江戸川コナン、劉鳳、アミバ、服部平次、神楽、吉良吉影 178 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ)(後編) ◆6YD2p5BHYs D-2 S...
  • 交差する運命(中編)
    交差する運命(中編)1qmjaShGfE 川田の狙撃成功率はお世辞にも良いとは言えない。 しかも時間は夜、当てろと言われても無理言うなと答えるしかない。 だが、遠距離からの狙撃があると相手に知らしめる事でその行動を制限する事が出来る。 だからまずは川田の狙撃から、そしてその後狙撃を避ける動きをするであろう目標を斗貴子がしとめる。 斗貴子は自分に狙撃が飛んで来ないのがわかっているのだから、好き放題動けるのだ。これだけ有利な状況そうは無かろう。 ターゲットは二人、男と少女。 今のでしとめられなかったとしても、怪我の一つぐらいはしてるだろう。 というか、自分の存在意義をあの女に知らしめる意味でも最低限、怪我ぐらいはしていて欲しい。 戦況を確認すべく目を凝らす川田。目標がこちらの予定外の行動を取る可能性も否定出来ないのだ。 「瞬殺で頼むぜ津村……って待て。...
  • 集結(中編)
    集結(中編) ◆1qmjaShGfE 学校へと向かう独歩、彼の視線は道路のど真ん中に止まっている車へと向けられていた。 道を塞ぐように道路に対し直角にとめられた真っ赤な車、そのドアに張られた白い紙は殊の外目立って見えた。 『服部平次より、俺達は事情により首輪を外した。すぐに独歩さんの首輪も外すからその間口を開かないで欲しい』 ちょうど独歩が読み終わるタイミングで、姿を現す服部と赤木。 二人の姿を見て、独歩自身思う所もあったが彼等に頷いてみせる。 それを確認するなり赤木と服部はジョセフの首輪を外した時以上の速度で首輪を解除する。 もうお前らそれでメシ食っていけよと言いたくなるような、惚れ惚れする程の手際の良さであった。 「独歩さん! 悪いけど時間が無い、学校行って残りの連中の首輪外すで!」 正に至れり尽くせりで、何の感慨も無くさんざ苦労させられた首輪を外してもらった独歩...
  • 決戦(中編)
    決戦(中編)◆1qmjaShGfE 第三ラウンド。 ここに来てラオウは奥義を放つ事を止め、正調北斗神拳の動きによる拳打攻撃に切り替える。 勇次郎は見慣れた物で、右に左に綺麗に避けてみせるが、ラオウは拳を休めない。 勇次郎の獣じみた動きのせいか、勇次郎からの反撃は人間ではありえないはずの角度から襲ってくる。 ラオウも又、そんな勇次郎の動きに慣れたせいか、見る事すら適わぬその攻撃を容易く見切る。 どちらの攻撃も当たらない。 振りぬいた拳の衝撃が、道路沿いのショーウインドウにヒビを入れる。 踏ん張る足下のアスファルトが音を立てて砕ける。 二人の振るう拳の速度と威力に負け、降り注ぐ雨も二人を染める事が出来ずに居る。 これ以上の近接後退はお互いの拳の威力を下げるのみ、と二人は最も拳の威力が出る位置から動こうとしない。 大気が振動し、その拳から漏れ出したエ...
  • 第5回放送までの本編SS
    第5回放送までの本編SS 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 深夜 213 Real-Action(後編) ◆14m5Do64HQ D-1 神社/D-2 S-3駅周辺 深夜 ラオウ、村雨良、柊かがみ、桂ヒナギク 214 The show must go on ◆bnuNxUeVnw E-3南部 深夜 江戸川コナン、神楽、範馬勇次郎 215 交差する運命(中編)(後編) ◆1qmjaShGfE C-4学校 深夜 川田章吾、津村斗貴子、葉隠覚悟、蝶野攻爵(パピヨン)、泉こなた、赤木しげる、伊藤博士 216 Climax Jump ◆05fuEvC33. D-2 南部/D-3 北部 深夜 愚地独歩、村雨良、柊かがみ、桂ヒナギク、マーティン・ジグマール 217 エレオノール、明日を創る(後編) ◆d4asqdtPw2 E-4 池の公園 深夜 ケンシロウ、才賀エレオノール 2...
  • 大乱戦(中編)
    大乱戦(中編) ◆1qmjaShGfE そこで、ケンシロウとDIOの二人は同時に同じ方向を向いた。 地下鉄ホームに至る階段、そこから漏れ出す気配、それはあまりに猛々しく、無視するには大きすぎた。 「誰かと思えば、ケンシロウ。貴様だったか」 世紀末覇者、ラオウがゆっくりと階段を降りてきていたのだった。 全身を無数の怪我で覆いながら、尚その闘気はいささかも衰えず、悠然と歩み寄るラオウ。 凍りついたように身動きが取れなくなっているキュルケとジグマールの前を、まるで二人の存在なぞ視界にすら入らないとばかりに無視する。 それを当然と思わせる程、ラオウの闘気とキュルケ、ジグマールの存在感には差があった。 ラオウの動き、一挙手一投足に皆が釘付けとなって目が離せない。 いや、その中でラオウに気圧されず、自らの目的の為に動ける男が居た。 (あの男、確かラオウと言った...
  • 誰がために(中編)
    誰がために(中編) ◆wivGPSoRoE ■ 「何で音がしなくなったのかしら……?」  バルキリースカートを装着したヒナギクが、押し殺した声で呻く。 「さあな……。一発でカタがついたのか、何か他に理由があるのか……。 この時間帯まで生き残ってる人間が易々とやられるわけはないかあ、不自然だと言いたいがな…… そうとも言い切れねえ」  仮にラオウと張り合えるくらいの人間と自分が出合った場合、それこそ瞬殺されてしまう。  川田は顔をしかめた。  ラオウと同レベルの人間などそうはいないといいたいところだが、  とりあえず目の前に1人いる。本郷も入れて、知っているだけでも2人。  ――2人もいる。  このゲームの目的が「殺し合い」である以上、  ラオウと同レベルの人間が複数いる可能性は、高いといえた。 「狙いが私達って線は...
  • 第151話~第200話
    本編SS投下順 第151話~第200話 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 151 小さな死 ~ La Petite Mort ~ ◆6YD2p5BHYs F-3 民家の中 夕方 津村斗貴子 152 【裏】貴重な貴重なサービスシーン ◆1qmjaShGfE D-2 駅前 午後 パピヨン、泉こなた、シェリス・アジャーニ 153 一歩進んで ◆WXWUmT8KJE G-8 ボウリング場前 夕方 ジョセフ・ジョースター、柊かがみ 154 新しい夜が来た、闘争の夜だ ◆uiAEn7XS/. A-8 変電所周辺 夕方 アーカード 155 万事屋銀ちゃんの店仕舞(後編) ◆1qmjaShGfE F-4 病院 F-5 北西 F-5 ビルの瓦礫の下 夕方 志村新八、神楽、吉良吉影、江戸川コナン、ルイズ、シアーハートアタック 156 コドクノテイギ ◆YbPobpq0XY D-5 総合体育館 夕...
  • 地獄の季節(中編)
    地獄の季節(中編) ◆3OcZUGDYUo 「「何ッ!?」」 ナギがスパイスガールを発現した事により、驚いた承太郎と新たに五人目の声が聞こえた事により、驚いた刃牙の声が重なる。 三人から少し離れた位置に居るハヤテは、あまりの出来事に声を出す事も出来ずに只唖然としていた。 それほどまでにもナギがスタンド能力を使用した事は刃牙、承太郎、ハヤテの三人とっては予想外な事だった。 刃牙は言うまでも無く、今までナギはスタンド能力を得た事を承太郎とハヤテには伏せていたので、無理も無い。 「何をやったか知らねぇけど……オレの勝ちだ!!」 ピーキーガリバーを最大限までに、増大させている刃牙にはスパイスガールが見えない。 只、スパイスガールのふざけた言葉が聞こえただけだ。 だが、その言葉は刃牙の闘争心を更に揺り起こす結果となっていた。 「オレを...
  • ――の記憶(中編)
    ――の記憶(中編) ◆wivGPSoRoE ■ (来ているとはな!)  村雨の口元に獣の笑みが浮かんだ。  再戦を約束した男と、再戦の場所は決めていなかった。  決める必要が無いということは、同じ場所ということ。  男が既にこの周辺にいる可能性があると思って、来てみれば……。  胸が高鳴る。熱いものが体の中で駆け巡る。  ――そう、こなくては。  闘志と歓喜が胸に満ちていく。さっきまでの苛立ちが嘘のようだ。  村雨の思いに反応し、村雨の体が変容を始める。  血のごとく赤い装甲が体と顔面を覆い、碧色の目が光る。 「さあ、見せてみろっ! そして――」  感情でもいい。技でもいい。何でもいい。 「俺に記憶を、よこせっ!!」  咆哮が轟き―― 「ちょ~っとタンマっ! 速すぎる男は嫌われるゼェ...
  • 第101話~第150話
    本編SS投下順 第101話~第150話 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 101 極めて近く、限りなく遠い『運命』へ ◆3OcZUGDYUo C-8 西部 午前 劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 102 偽りの脱出 ◆DO.TxVZRzg C-8 西部 民家 午前 劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 103 エンゲージ ◆d4asqdtPw2 G-4とG-3の境界 林 午前 桂ヒナギク、川田章吾、柊つかさ 104 以前の彼女 ◆ZhOaCEIpb2 D-4 消防署周辺 昼 津村斗貴子 105 桐山の戦略 ◆NIooiMe9JM A-8 変電所内1階警備室(北東) 昼 桐山和雄、防人衛 106 人の名前とか間違えるの失礼だ ◆uiAEn7XS/. F-5 マンションの一室 昼 ケンシロウ、神楽、キュルケ 107 DIOの奇妙なバトルロワイアル~帝王は手段を選ばない~ ◆L9juq0u...
  • 第3回放送までの本編SS
    第3回放送までの本編SS 話数 タイトル 作者 場所 時刻 登場人物 日中 123 サンプル入手 ◆hqLsjDR84w B-3 南東 B-3 プラットホーム 日中 三千院ナギ、綾崎ハヤテ、空条承太郎 124 薔薇獄乙女 ◆3OcZUGDYUo D-4 中部 日中 津村斗貴子、ガモン大佐 125 涙を拭いて ◆L9juq0uMuo F-5 マンションの一室 日中 ケンシロウ、キュルケ、神楽、マーティン・ジグマール 126 タバサの沈黙 ◆d4asqdtPw2 C-8 西部 日中 劉鳳、アミバ、服部平次、タバサ 127 もうメロディに身を任せてしまえ ◆YbPobpq0XY D-7 田園地帯 日中 ジョセフ・ジョースター、三村信史、柊かがみ 128 『Freaks』Ⅱ ◆ozOtJW9BF-A A-7 ゴルフ練習場周辺 日中 アーカード、葉隠散 129 大切なのはゲームのやり...
  • STILL LOVE HER~失われた未来~(中編)
    STILL LOVE HER ~失われた未来~(中編)◆6YD2p5BHYs ……雨が、降り続いていた。 窓の外は刻一刻と明るさを増していき、しかし、その度合いは遅々たるもので。 憂鬱に垂れ込めた雨雲の下、散発的な戦闘が続く。   歌を、聞かせたかった――バードコールの鳥の歌を、もっと2人で聞いていたかった。 校舎の外壁。川田はライドルを鞭状にし、ターザンのように窓を突き破って教室に突入。 部屋の中には、狙い通りパピヨンの姿。 突入と同時にウージーを向ける彼に、しかし唐突に、白く濃密な霧が吹きつけられる。   愛を、届けたかった――愛を込めて、あの子の名前も呼んでやりたかった。 消火器。学校なら必ずある備品。窓からの奇襲の可能性も考えていたパピヨンの、現地調達の目潰し。 一瞬怯んだ川田に、空になった消火器を叩き付ける。 ...
  • ゲーム終了までの死亡者
    ゲーム終了までの死亡者 死因 時間 被害者 加害者 死亡場所 死亡作品 死因 午前 徳川光成 葉隠四郎 C-4学校周辺 249 あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を(中編) 内臓脱離 日中 愚地独歩 ジェネラルシャドウ エリア外 サザンクロス周辺 252 人の瞳が背中についていない理由は(中編) 刺殺 日中 ジェネラルシャドウ 村雨良 マップ外 サザンクロス内 254 真・仮面ライダー ~決着~(後編) 爆死 日中 カニロイド 葉隠覚悟 エリア外 255 覚悟のススメ 焼死 日中 ジゴクロイド 葉隠覚悟 マップ外 サザンクロス内 255 覚悟のススメ 撲殺 日中 カマキロイド 桂ヒナギク マップ外 サザンクロス内 256 Bellis perennis 斬首 日中 桂ヒナギク なし マップ外 サザンクロス内 256 Bellis perennis(後編) 転落死 日中 エンリコ・プッチ...
  • 遥かなる正義にかけて(中編)
    遥かなる正義にかけて(中編) ◆3OcZUGDYUo 「やっぱボコったらなんとかなるもんやな~。っと、もうすぐ変電所が見えてくるハズやな」 ほんの数分前、アミバが走り去っていた後直ぐに服部は突然調子が悪くなったバイクを動かそうと試みた。 だが現実は非情であり、どうやってもバイクは動こうとはしない。 よって、おもいっきり蹴りを叩き込む事によって、服部はなんとかバイクを動かす事に成功していた。 やはり所詮此処で調達した品で拵えたものだったから、うまくはいかないのか? そんな事を思いながら服部はバイクを走らせ続ける。 「おっ! よおータバサ、劉鳳――――――――って何やってんのや!?」 背中を向けて前方を向いていたタバサと劉鳳に声を掛け、自分の存在をアピールしようとした服部。 だが、彼らの前方で行われている現状に服部は驚愕する。 そこに...
  • 心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる(中編)
    心を縛るものを ひきちぎればすべてが始まる(中編)◆14m5Do64HQ 地下鉄のホーム、中心部に備え付けられた一室。 待合室とも言える空間。 其処に設置された座席に覚悟、村雨、ヒナギク、かがみ、独歩の五人がアルファベットのUのスペルを描くように腰を下ろしている。 覚悟、村雨の二人とヒナギク、かがみの二人が向き合い、そして独歩が丁度Uの底となる位置座るような形だ。 そして零は覚悟の座席の下に置かれている。 彼ら五人は兎に角、互いの情報を交換する事を決めた。 お互いの行動、友好関係を結んだ仲間、そして危険と思われる参加者達についての情報交換。 だが、その情報交換は万事何事もなく、上手くいくという事は残念ながらなかった。 「なんですって! つかさを殺したあの女が……もう人を殺す気はないっていうの!? そんなの……そんなの俄かには信じられないわ……...
  • 人の瞳が背中についていない理由は(中編)
    人の瞳が背中についていない理由は(中編) ◆KaixaRMBIU 「いったか」  独歩は魔法陣に飛び込んでいく長足クラウン号とZXと覚悟を見届けて、追いかけようとするコマンドロイドの首を貫手で貫く。  さらに一つのモーターギアで地面を走り、もう一つのモーターギアを拳につけて、敵を殴り砕いた。  敵の残骸が身体にかかることも構わず、次の標的へと独歩は突進する。 「キキィー!!」  コウモリ奇械人が不快な鳴き声と共に空より強襲してくる。  独歩は冷静に両腕の突きを捌き、喉元に正拳を叩きつけた。  だが、砕くことは敵わない。なぜなら独歩の拳はモーターギアを装着していないからだ。 「たくっ、自信がなくなっちまうぜ。何十年も繰り返しついた突きなんだがな」 「キキキキキィー」 「笑っているのか? だったら俺からの忠告だ」  独歩が次の言葉を告げる前に...
  • あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を(中編)
    あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を(中編) ◆40jGqg6Boc 校舎の屋上の上に腰を落とし、不敵に見下ろす人影。 金色のボディに、風にたなびかせるマントを持つその人影はZXに酷似していた。 そう。その人物こそがこのバトルロワイアルの発端となりし存在。 大首領、“JUDO”がその場に悠然と彼らに自分の存在を示していた。 ◇  ◆  ◇ 「ッ! ジュドオオオオオオオオオオオオオッ!!」 ZXが吼える。 何故、ここに大首領が居るのか。 もしや、現世への復活が強化外骨格を使う以外の方法で成功したのだろうか。 様々な疑問が浮かんでは消えてゆき、ZXを惑わす。 だが、今は詳細について考えている暇などない。 変身解除を強引に取り止め、身体を捻じ曲げるように振り向き、ZXは数歩の助走を経て地を蹴り飛ばした。 更に両脚裏に内蔵...
  • 月下の死闘、そして……(中編)
    月下の死闘、そして……(中篇) ◆L9juq0uMuo 「ぐ、う……」 「ほほう、あれで尚生きているとはしろがねとやらも大した生命力だな」 無数の拳を受け、血まみれとなって尚、動こうとする鳴海。 しろがねの耐久力に、まるで最新鋭の玩具を見つけた子供のようにDIOが感心する。 「そうだ君に一つ、面白い話をしよう。刃牙とシェリスという二人の哀れな人間の話だ」 唐突に、DIOが嘲笑混じりに喋りだす。 ピク その言葉に鳴海が反応したのを確認し、DIOは続ける。 「刃牙は父親、勇次郎だったかな? 彼を超えると言っていた。みゆき達の吸殻を見たときは怒り狂ってね、流石の私も危なかったよ。 だが『ザ・ワールド』の前には彼も勝てず、私に敗北し、忠実な下僕になった。さっきまで殺人者に怒りを覚えていた少年が殺人者に手を貸す。よくできた...
  • 今にも落ちてきそうな星空の下で(中編)
    今にも落ちてきそうな星空の下で(中篇) ◆MANGA/k/d.  まとわりつく、粘ついた空気。  暗闇の中で呼吸も出来ずに、もがいている。  脚に、腕に、身体に…そしてのどに、無数の手がからみついて、引き戻そうとしてくる。  誰だ?  振り返りたい衝動。  しかし、振り返ってはならない。  何故か、そんな気がする。  耳元に息がかかる。  生暖かい。  首筋に液体がかかる。  ぬらりとした感触。  うめき声が、悲鳴が、嗚咽が、怨嗟が。  耳の奥へとぬるりぬらりと入り込んでは、ぐるりぐらりと渦巻いて脳を揺さぶる。  痛い…苦しい…助けて…何故…。  何故こんな非道いことを…。  お願いします、子供だけは…。  痛い、痛い、痛い…身体が…中から…。  顔にかかる液体の暖かさ。  爆ぜる肉体の、はらわたから立ち上る湯気...
  • ハレ晴レフカイ(DIOver)
    ハレ晴レフカイ(DIOver) ◆VACHiMDUA6  月が微笑む。  ここは夜宴。化け物共の世界。  繰り広げるは極限の闘い。  ―――さあ、戦争の時間だ。 ――――――――――――――――――――――  ―――吸血鬼DIO  先ほどまでの火傷は粗方回復したが、肌には若干のケロイドが、体には若干の疲労が見られる。 「平賀……才人」  帝王は南へ歩く。目的は復讐。  『世界』の真の力をもって、平賀才人を完封無きまでに勝利すること。  ―――吸血鬼アーカード  先ほどまでの醜い姿ではないものの、体は万全とまではいかない。 「帝王……DIO」  領主は北へ歩く。目的は闘争。  先ほどの犬が語った、『帝王DIO』の名、実力。まさに闘争にふさわしい。  そのために戦闘機は打ち捨ててきた。  南を目指すDI...
  • 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ)(後編)
    情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ)(後編)◆6YD2p5BHYs   *   *   * 「吸血鬼DIO。数々の能力を持つ人外の者にして、スタンド『ザ・ワールド』の使い手、か。  この『時間を止める能力』という説明も、シンプル過ぎてかえって分からないが……  奴が余裕ぶっている間に見切りをつけたのは正解だったな」 歓楽街から、より真っ当な繁華街の方に抜けたあたり。 駅前に向かって歩きながら、パピヨンは手にした名簿をめくる。 もとより、パピヨンはこの場でDIOの命を取れるとは思っていなかった。 対峙した瞬間に分かった。奴は手強い。豊富な経験に裏打ちされた自信は本物だ。 あの時点では『時止め能力』のことを知らなかったが、何か強烈な『切り札』を隠していることも直感できた。 ニアデスハピネスが手元にあればともかく、消耗も激しい現状では倒しき...
  • 蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの(後編)
    蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの(後編) ◆MANGA/k/d.  こなたは言う。  「パピヨンはパピヨンだ」  あいつとは違う。  パピヨンは言う。  「今日今まででお前に見せた俺も、紛れも無く蝶人パピヨンたる俺自身の姿だ」  あいつとは違う。  それは事実だ。  それでも。  同じだ。  耳元で、囁かれる。  『私と君の、何が違う? 私は石仮面の力で人を辞め、人を越えた吸血鬼となり、欲望のままに人の血を飲み、意のままに支配する。  君も又、自らの意志で人を辞め、練金の力で人を喰らうホムンクルスとなり、欲望のまま人を喰らい、ホムンクルスを生み出し支配する。  何が違う? 君と私の、何が違う?  私たちは同類だ。人を越えた存在だ。  殺し、喰らい、破壊する。人を越えた化け物。  何が違う?』  違わない。  詳細名簿に書...
  • STILL LOVE HER~失われた未来~(後編)
    STILL LOVE HER ~失われた未来~(後編)◆6YD2p5BHYs ……医療の世界で、広く知られた事実がある。 例えば、心臓移植。 何らかの病気で心臓移植を受けた患者には、程度の差はあれ、性格の変容などが見られるという。 ある者は、食べ物の好みが変わり。 ある者は、飲めなかった酒が飲みたくなり。 ある者は、年齢も性別すらも飛び越えて、突飛な性癖に目覚めたりする。 そして、後から調べてみると……それら新たに目覚めた趣味嗜好は。 心臓のドナーが元々持っていた、趣味嗜好や性癖であったりするのだ。 ある研究者の唱える学説によると、心臓にも脳に似た神経細胞ネットワークが存在するのだと言う。 ICNS。「内在性神経神経細胞」と名付けられた、神経組織群。 つまりは心臓はそれ自体が、「小さな脳」であることになる。 それ自体が思考...
  • I bet my belief(後編)
    I bet my belief(後編) ◆O4VWua9pzs 闇夜の中を歩く一人の男がいた。 シアーハートアタックの死線を超えた赤木しげるであった。 今アカギは目的地である学校へと足を運んでいた。 この半日の間に有力な情報を携え、主催者に対抗できる力を着々と身につけていった。 だが、しかし・・・ 「承太郎を失ったのは……痛かった」 あまり会話を交わしていないとはいえ、承太郎の瞳は鳴海と同じように強い意志を持っていた。 どんな逆境に立ち向かえる強い意志。 主催者に立ち向かうにあのような強い意志を持った人間が必要だったのだ。 それに加え、承太郎はスタンドという未知の能力を持っていた。 主催者に立ち向かえる筆頭になるはずだった。 …だが…死んだ。 「とんだ災難だったな…承太郎」 普通なら弱かったから死んだと思うだろう。しかし、アカ...
  • 永遠の夢に向かって
    永遠の夢に向かって ◆uiAEn7XS/. 漆黒の夜空は僅かに白みかかり、煌々と輝く月は太陽に出番を譲って姿を消そうと準備を始める。 朝が来る。 お前たちの時間はおしまいだと、吸血鬼どもに告げている。 だが――。 「URYYYYYYYYYYYYY!!!!」 獰猛なる唸り声、吸血鬼DIO。 右腕欠損。 左足骨折。 顔面陥没。 これだけのダメージを負っても退くつもりはない。 いや、だからこそ退けない。 傷つけられた帝王の誇りにかけて! 「HAAAAAAAAAAAAAA!!!!」 けだものの笑み、吸血鬼アーカード。 頭蓋陥没。 四肢の複雑骨折。 全身からの出血は地面に血だまりを作る。 こちらも退くつもりはない。 戦いはこれからだ。 お楽しみはこれからだ! 二人ともお互いの攻撃により、...
  • STILL LOVE HER~失われた未来~
    STILL LOVE HER ~失われた未来~◆6YD2p5BHYs パピヨンは――蝶人パピヨンは、考える。 タイムマシン仮説……主催者側が「タイムマシン」、あるいは「それに類する力」を持っているという仮説。 呼び出された「時間」が違うとしか考えられない、複数の参加者たちの存在。 知り合い同士の記憶が、噛み合わない。 あるいは、死んだはずの知り合いが参加している。 こういった例はいくつか散見されていて……その現状を説明するための、有力な仮説の1つである。 その一端は、実はパピヨン自身がよく知っている。 誰よりも、知っている。 パピヨンにとって宿命のライバルである武藤カズキとは、最初話が噛み合わなかった。 パピヨンは、「決着をつけよう」、と言った。 武藤カズキは、「決着はもうついた」、と言った。 頭のいいパピヨンには、それだけで大...
  • 月下の死闘、そして……(後編)
    月下の死闘、そして……(後編) ◆L9juq0uMuo 「残念だったなぁ、鳴海。このDIOの首をはねた時、貴様は『勝った』と油断した。だがな、首を落とした程度ではこの『帝王』を倒す事などできない」 地に落ちながらも首だけで笑顔を浮かべるDIOの姿が目に入った。 ドサ、と言う音と共に、鳴海が地に伏し、顔だけをDIOの首へと向ける。 「テメェ……」 「言っただろう? 『ザ・ワールド』以外にも力があると。もっとも、体力の消費はスタンド以上であるからあまり多様はしないがね、」 首が飛ばされた瞬間、DIOは気化冷凍法で血を凍らせ、首からの出血を抑えた。 そして、落下しながらも、先程鳴海の肩を抉った裂眼刺驚を発射、狙いはずれたが、鳴海のわき腹を抉る事には成功した。 「あの時、ジョナサン・ジョースターに敗れた時は、既に胴体は無く、ジョナサンの体を...
  • 吸血鬼
    吸血鬼 ◆IXRLXwC0Ds  一介の日本人高校生だった俺が「ハルゲニア」に召喚されたのはいつのことだっただろうか。  今までの知り合いが誰もいない世界、唯一繋がりのあるルイズからは犬扱いされて苛められる。心から日本に帰りたいと思った日々。  そんな時に唯一優しく接してしてくれたのが、シェスタを始めとする厨房の皆だった。まさに心のオアシス――彼女達がいてくれたからつらい事も我慢して生活できた。  そして過ぎていく時間と共に生活は変わっていく。タバサ、キュルケ、ギーシュを始めとする友達や、アンリエッタ王女やコルベール先生という良き理解者ができた。  ひたむきに好意を寄せてくれる恋人のような友達、シェスタ、高飛車で意地悪だけどたまに見せる優しさが可愛らしいご主人様、ルイズ。二人に囲まれるて過ごす日々は幸せだった。 (そう、別に日本に戻れなくても構わない、「ハルゲニア」...
  • ――の記憶(後編)
    ――の記憶(後編) ◆wivGPSoRoE ■  飛ぶように、としか表現しようがない。  あまりの速さに目をつぶり、しばらく耳元で風が唸っていたかと思うと、  急に音がやんだ。  ――嘘?  かがみの目の前には、神社の鳥居がそびえていた。  頭の中で地図を広げる。  この一瞬で、ほとんど会場の端から端へと移動したことになる。  ――なんという速さ。 「わっ!?」  いきなり、体が担ぎ上げられた。  暴れたくても、チェーンでぐるぐる巻きにされているため、どうにもならない。  この不自然な体勢で、激戦の核鉄を落さなかっただけでも、僥倖といえるだろう。 「……不満そうだな」  男がカバンに向かって酷薄な声を発する。 『もはやお前にかける言葉は無い』  カバンが氷点下の声音で応答。  カバンが...
  • 弟(後編)
    弟(後編) ◆WXWUmT8KJE  ラオウが階段を上りきり、見つけた相手は今までであったことのない男たちだ。  女の方は一人見覚えがあるが、だからといってラオウの興味をそそるわけがない。  男二人、一人は女顔であるが、それなりに腕が立つのかもしれない。  しかし、それだけだ。  もう一人の男はやれるのだろう。だが、どういうわけか今は地に伏している。 (見当違いか)  そう思い、踵を返そうとする。  怪我人を相手にする趣味は拳王にないし、弱い相手を一方的に虐殺することも興味がない。  しかし、ラオウに立ち向かう影が現れる。 「武装錬金!!」  ヒナギクが地面を蹴って、バルキリースカートの刃を煌かせる。  ラオウはあっさりと刃を掴んだ。 「ほう、この拳王に挑むか」 「あんたを行かせるわけには……いかないのよ!」  ヒナ...
  • 闇と嘯く
    闇と嘯く ◆56WIlY28/s 「クックック……。まさか……まさかこうも簡単に新たな右腕が見つかるとはこのDIOも思っていなかったぞッ!」  日の光の届かない、人工的に生み出された光のみが存在を許されるそこに、一人の男――吸血鬼DIOの笑い声が響いていた。  彼のその言葉通り、先のアーカードとの一戦で失われたはずの彼の右腕は肩ごとまったく新しいものに移植されていた。  先ほどの戦いからまだそう長い時間は経過していない。それなのに、なぜDIOはこんな短時間に新たな右腕を手に入れることが出来たのか?  ――その答えは今から十分ほど前に遡る…………  ■ 「地下鉄……地下を走る鉄道か。思えば、このDIOがまだ人間であった時代には乗り物など馬車しかなかった…………。  やはり100年という歳月は人間たちにもそれなりの英知が与えられたということ...
  • 遥かなる正義にかけて(後編)
    遥かなる正義にかけて(後編) ◆3OcZUGDYUo 「直撃! ブラボー拳!!」 劉鳳達が居た時は、生身の拳を揮っていたブラボーだったが今は違う。 今の彼の拳は全武装錬金中最大の防御力を誇る、鉄壁の防護服シルバースキンの装甲で纏われている。 ブラボーはブラボー拳を放ち終わった後、間髪入れずにアーカードの身体をその拳で何度も何度も殴りつけ、 吸血鬼の肉体から血を噴出させていく。 「素晴らしい拳だ……だが!」 そこにアーカードの反撃の拳が迫る。 しかし、今のブラボーにはシルバースキンがあり、アーカードの拳を六角形の白銀の欠片が弾ぜる事で、打撃によるダメージを完全に殺す。 そんな事は意味がない事であり、何度もアーカードは拳を揮い、シルバースキンの能力を理解しており当然解っている筈だ。 だ、がシルバースキンは、瞬時に装甲が再生する事で鉄壁...
  • 二人の女、二人の愛(後編)
    二人の女、二人の愛(後編) ◆WXWUmT8KJE  斗貴子は今日三度目の、ルイズは初めての川のダイブを決めるのをコナンは見届けて、悔しげに俯く。  その彼の手を取るうるさい少女はもういない。  コナンは地面を握った拳で叩いた。 「クソ……クソッ!!」  何度呟いたか分からないほど、長い間コナンは地面を叩き続けていた。  拳には血が滲む。左腕が一切動かない。ヌンチャクを手放し、地面に叩きつけられた時に肩が脱臼したらしい。  痛みが走るが、それ以上に悔しさがコナンの胸を締め付ける。 「何で……俺は…………」  疑問を呟くが、答えはとっくに出ている。  ―― 覚悟って言葉は身を奮い立たせる言葉なんだよ。  かつて、幼馴染である少女、毛利蘭が殺人犯に向かって言った言葉を、あの場の状況に応じて自分流にアレンジした言葉が、コナンの胸を突き刺す...
  • 帝王賛歌(後編)
    帝王賛歌(後編) ◆hqLsjDR84w ■  エンリコ・プッチにとって予想外だったのは、パピヨンが研究員の記憶のヴィジョンを見ながら、それなりに冷静であったこと。  よもやパピヨンがホワイトスネイクの能力を分析し、DISCが抜き終えるまでの時間を計算していようなど、夢にも思っていないだろう。  そしてパピヨンにとって予想外だったのは――………… 「そこだァーーーッ! 抜き取れッ、『ホワイトスネイク』!!」  プッチが叫ぶと同時に、ホワイトスネイクが腕を振り下ろす。  すると『二枚』の『大小』のDISCがライダーマンヘルメットを突き抜けて、ともに半分ほど姿を現す。  ホワイトスネイクは迷わず小さいほうのDISCを指で摘み、引き抜こうとする。  それとほぼ同時に、パピヨンが手刀を作る。  しかしパピヨンの手刀が振り下ろされるより速...
  • 逢鬼ヶ刻
    逢鬼ヶ刻  ◆uiAEn7XS/. ガタンゴトンとやかましい騒音があちこちの壁に反響する。 トンネルの先へと消えていく列車を見送りながら、範馬刃牙はS2駅のホームに立っていた。 『刃牙よ……』 「分かってるさ、零」 その手に持った鞄からの声に、気負いなく答える。 列車の中から、すでに刃牙は異常に気がついていた。 ホームの各所にある蛍光灯が割られており、その暗さは10m先もロクに見えないほどだ。 そして列車のドアが開いた瞬間に鼻をついた血の臭い。 何よりも――その全身に纏わりつくような空気の異様さ。 山に篭り、夜叉猿と戦った時を思い出す。 あの時と同じ、自分が魑魅魍魎の跋扈する異世界へと迷い込んだような、そんな感覚。 だからこそ刃牙はこの駅へと降り立ったのだ。 ここはヤバイ。 ここには何かがいる。 そう、今まで出会ったことのないよ...
  • 大乱戦(後編)
    大乱戦(後編) ◆1qmjaShGfE キュルケは何も出来ないままこの戦いを見守っていた。 ケンシロウは強い、物凄く強い。こんな強さがこの世に存在していた事に驚いてしまうぐらい強い。 だが、どうやら相手もそんなケンシロウと戦えてしまうぐらい強いのだ。 何度か魔法での援護を考え、その間を計るもあまりにスピードが速すぎるのと、ケンシロウの邪魔になってはと思いとどまっていた。 それと、戦場が主に上り線ホームだった事がここまでキュルケの命を救ってきたのだが、遂に状況が変わる。 ケンシロウの両目が抉られたのだ。 「ケン!!」 悲鳴を上げるキュルケ。 それをやった男は黒シャツ男の相手で忙しそうだが、もう一人の大男がケンシロウに向かう。 これは見過ごすわけにはいかなかった。 しかし、ケンシロウは両目から血を流しながら大男と戦っている。 とても信じられない...
  • 『二人の探偵』(後編)
    『二人の探偵』(後編) ◆1qmjaShGfE その光景を、コナンは信じられない思いで見つめていた。 服部が、吉良を撃った? まだ劉鳳を説得すれば、殺さずに捕える事も出来たはずだ。 確かに吉良はスタンドを出した。だが、それすらも困難ではあるが克服不可能な障害ではなかったはずだ。 誰も死なずに事を収める方法は、まだ残っていたはずなのだ。 もう劉鳳の動きも目に入らない。 「服部! 何故撃った!?」 服部はその一撃で倒れ臥した吉良の様子を確認した後で、こちらを向いた。 「吉良の命より、劉鳳はんや他のみんなの命の方が大事やからや」 コナンの言いたい事も理解しているようだ。その上で撃つ? 何を考えているかまるでわからない。 殊更に事務的な口調を続ける服部。 「吉良の意識は無い。瞳孔も開いとるから、死んだと考えて間違い無いやろ」 吉良は...
  • 『不死王は星を見た、拳王は月を見た、そして帝王は……』
    『不死王は星を見た、拳王は月を見た、そして帝王は……』◆YbPobpq0XY 同じ太陽が昇る中、同じ舞台で。 不死王は自ら光輝く星を見た。 拳王は自らを光り輝かせる月を見た。 そして帝王は…… ☆   ☆   ☆ 「アポロ11号か……フン、アホらしい」 列車の振動を身体に感じながら、DIOは手に持った雑誌の内容をつぶやく。 「月面など、そんなくだらん場所に行って何になると言うのだ……」 だってそうだろう? ある物と言えば岩石とクレーターだけ、水はおろか空気すら無いゴミのような土地。 ウサギどころか、あらゆる生命体はあそこで生きる事など不可能だろう。 そんな所に人が立った所で何の意味があると言うのだ? あるとすればせいぜい、誰も立っていない所に自分達は足を踏み入れたのだと言う自己満足……目クソほどの価値も無い。 そんなくだらない...
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