おおきなダヤシ


原作:色々  編集:漫研一同



むかしむかし、あるところに 元気なおじいさんが暮らしていました。

ある日の事、おじいさんが川に鍛錬に行くと
上流からドンブラ子、ドンブラ子 と大きなダヤシが流れて来ました。
「これはいい、鍛錬の成果を試すチャンスじゃ」
おじいさんはダヤシを家に持ち帰り、試し切りをする事にしました。

「桃源流 桃切ノ太刀!(とうげんりゅう ももきりのたち) でやあああぁぁぁっっ!!!  (カキンッ!!)折れ↓た~↑…」


ダヤシはまったく切れません。

「くっ… 無念」
おじいさんは 鍛錬の成果が出ず落ち込んでしまいました。
ここでおじいさんは 自分では切ることの出来なかったダヤシの中身が気になり始めました。
(ワシの太刀筋でも切れないとは…中は一体どうなっているのだろうか…)
しかし、おじいさんではダヤシを切ることは出来ません。
そこで、おじいさんは 自分とは流派の違う人に切ってもらう事にしました。
「誰か、誰かおらんのか!」

「へへ、せっしゃにおまかせを」
いつのまにか おじいさんの後ろにおばあさんが膝をついていました。

「我流 月落し!(がりゅう つきおとし) きえええええぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!  (パキンッ!!)ぁ折れ↓た~↑…」


まだまだ ダヤシは切れません。

「婆さんでもダメか…誰か、誰かおらんのか!!」

「ワンッワンッ!(はっ、ここにおります)」
今度は、大きなチェーンソーブレイドを背負ったイヌが おじいさんの後ろに膝をついていました。

「(ヴゥンッヴゥンッ!ドルンドルンッ!!) バウッ バウバウワウッ(いくぜ、フルパワーだ) ワォーーーーンッッ!!! (ガリガリガリッ バキンッ!!)キャンキャンキャンッ…(折れ↓た~↑…)」


まだまだ ダヤシは切れません。

「イヌ、おまえでもダメか…他に誰か、誰かおらんか!」

「へへ、ここにおりますぜ」
今後は、賢そうなサルが おじいさんの前へ手を揉みながらやってきました。
「こんな事もあろうかと、なんでも切れる大砲を作っておきましたので、これで必ずやダヤシを一刀両断にして見せましょう」

「大砲準備!! いけええええええぇぇぇぇぇっっっ!!!! (ガキンッ)ぅ折れ↓た~↑…」


それでも ダヤシは切れません。

「サルでもダメなのか…、こうなれば キジ!キジはおらんか!!」
「おじいさん なに言ってるんですか、キジは昨日ターキーにして食べたじゃありませんか」
「…そういえばそうじゃったな、はっはっはっはっ!」

まだまだ ダヤシは切れません。

「しかし、このままではダヤシを切ることが出来ない…どうすれば…」

「拙者にお任せを」
「お前は…カグヤ!!」
今度は、山賊の様な袖の破けたボロボロの服装、黒髪 ロング 日本刀を持った
思わずバックドロップしてしまいたくなる絶世の美少女。カグヤ姫がやってきました。
「私も、武者修行の成果を試してみたいのです、よろしいでしょうか?」
「よかろう、修行の成果とくと見させてもらおう」

「竹取流 月華吹雪!!(たけとりりゅう げっかふぶき) (パリンッ)ぁ折れ↓た~↑…」


やっぱりダヤシは切れません。
最終更新:2012年03月28日 22:58