■ クシダノギナン -新垣里沙・田中れいな- ■
「おそい!遅いよぉ!田中っち!」
目を開けると、そこにガキさんがおった。
なん?バス?れいなたち以外誰もおらんと?貸切かいな。
「ちょぉっとぉ!いーつまでそこ突っ立ってんのぉ?
今日は田中っちが地元を案内してくれるってゆーさぁ」
そうやったっけ?れいな地元飛び出してから一度も帰ってないっちゃのに…
…もう…あれからどんくらい経っとるとかいね?
あっという間だったような…長かったような…
あれ?れいなどこ案内するつもりやったとかいね?
だってあの頃の流行のお店も行きつけのお店も
みんな無くなっとるかもしれんちゃのに…
「みて!田中っち!さくらだよぉ!さくら!あそこいこうよ!ほれ!
なんかでっかい神社見えてきたよぉ!」
えー!いつのまにバス走っとっちゃかね?
まいいかガキさんの行きたいとこいきましょう。
神社がええならそこに。
「いやーでっかい神社だったねぇ」
ですねー。
「ほぉっ!さくらだ!さくらだよ?田中っち!」
きれいですねー。
「田中っち!田中っち!…」
楽しい…楽しい…
なんやっとかね…
久しぶりったい…
ガキさんと、二人でこんなに…
楽しかった…楽しかったと…
また、また行きたいです…
ガキさんと…また…いっしょに…
―――そうだね…また、行けたら、いいね。―――
投稿日:2015/02/06(金) 01:26:09.93 0
最終更新:2015年02月18日 11:43