肌寒い夜だった。周りを海に囲まれたこの島には、9月後半にしては少し冷たすぎる風が
吹いていた。つい最近無人島になったここ《人首島》(ひとかべじま)は、未だ、民家や
病院などが残っており、なんとなく人のいた気配を感じさせる。
はるか上空でカラスが啼いた。
それは、これから始まる、少年たちにとってはおよそ理不尽なゲームの始まりを告げる物だった。
「みなさーん、起きてくださーい」