アイルランド産の元競走馬、種牡馬。現役時代にはサンクルー大賞典やコロネーションCなどを勝った一流のグラスホース。マラキムやシェルシュールドールなど、独自路線の種牡馬輸入を行ってきた西山牧場によって導入され、91年から日本で供用開始。ハイペリオン系というマイナー血統であったことに加えて、産駒の成績が上がらなかったことで次第に種付け頭数が減り(というよりも西山牧場以外の種付けオファーがほとんどなくなり)、97年に種牡馬を引退した。
そんな中、残された産駒の中から98年の二冠馬
セイウンスカイ?が現れ、その父が改めて脚光を浴びることになる。しかし当時の西山牧場は事業の改革・路線転換を進めており、不振であった種牡馬シェリフズスターは整理対象となり既に売却された後であった。
種牡馬として同様の経緯をたどったステートジャガーの場合は乗馬になっており、さらに去勢されていなかったためにメルシーステージの活躍によって種牡馬に復帰できたが、売却され“行方不明”になっていたシェリフズスターにそれは叶わなかった。余談だが、99年日経賞では
セイウンスカイ?とセイウンエリアが奇跡のワンツーを決め、「競馬は血のドラマ」という格言をファンに再認識させた。
上記のようなドラマチック(?)な来歴により、ますざぶ内では
年表?などで人気が爆発。エベレスト山頂やタイタニック船中、ルソン島のジャングルなど、基本的には僻地から発見されるパターン。“行方不明”の1点だけでここまでいじられるのはある意味驚異的で、ますざぶ投稿者の愛(としつこさ)が感じられる。
関連ネタが05年10月号掲載分で100pに達したため、
投稿者以外では唯一となる
殿堂入りを果たしている。もっとも、誌面での告知はなく、殿堂
コーナーには紹介ページもないのだが。
なお、『サラブレ』05年9月号にシェリフズスターの「その後」について書かれたレポートが掲載されて静かな波紋を呼んだ。内容を要約すると「売却後もシェリフズスターは生きており、引き取り先の牧場で人々に愛されながら幸せに死んだ」というもの。事実なら非常に微笑ましいことであるが、最近のシェリフズスターネタはやや下火になっており、「行方不明のままでいてほしかった…」と語る天邪鬼な投稿者もいるらしい。
最終更新:2006年10月18日 07:15