【MPE 6】

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【MPE 6】 - (2010/09/05 (日) 19:49:16) の編集履歴(バックアップ)


   6


 ×××××と××、××××は島を出て房総半島の山中を歩いていた。
 ここまで到達するのは決して楽ではなかった。午前中は全員が学園側に拘束されて、身動きの取れない時間が続いていた。×××××は外出禁止となり、××と××××は、逢洲等華が不敵な笑みを浮かべながらつきっきりで監視している中、学園内全域の掃除をやらされていた。
 ×××××が失踪してから、学園側からの監視の目が非常に厳しくなっている。風紀委員長が朝から晩まで側について奉仕活動に付き合うという過剰な締め付けに、学園側の意図がはっきりと伝わってくる。×××××らに余計なことをさせてトラブルを起こしたくなのである。
 しかしその程度で屈しないのが、この悪名高い曲者たちだ。×××××は見張りが手薄になったところを脱走し、××らは逢洲委員長が野良猫に一瞬でも視線を移したところを逃げてきた。
 厳重に封鎖されている双葉大橋は、さすがに自分たちの力ではどうにもならなかった。そこで、三人は双葉学園駅から発着している通勤快速列車を使ってきた。
 これは五月・八月の帰省臨やコミケ臨の好評によって、営業化による利益が見込めるものと判断された結果設定された初の定期営業列車である。月曜朝に学園行きが二本、金曜夕方に東京駅行きが二本設定されている通勤客専用の特別列車だ。
 ×××××らはこの列車の乗客として紛れて島を脱出、東京駅からJR京葉線の特急で千葉入りしたのである。房総半島の南に位置する駅からはバスで一時間ほど揺られ、最寄りの町から歩きで敵の本拠地へと向かっていたのであった。
「ふふ。本当に勝手に出てきちゃったね」
 懐中電灯の灯りだけが頼りである暗闇の中、××××がふとそう言った。××もそれに呼応するように、苦笑しながらこう言う。
「私たち×は出撃を禁じられてますのに。×××、退学になっても一緒の学校に通いましょうね」
「何悲しいこと言ってるの」枝をかきわけながら×××××が言う。「×××××と×××さんを取り返して、××と×を連れて帰って、ついでにエリザベートもやっつけちゃえばいい話じゃない。結果よければ全て良し」
 ×××××は懐中電灯で地図を照らす。×××がGPSで知らせた場所には、赤い印がつけられている。
 ×××の学生証は、今日の十四時頃に突然反応が消滅した。きっと敵側にバレてしまったに違いない。
 厄介なことになった。×××の失踪は学園側に隠しているものの、突然GPSの反応が消滅したとなれば話は大変なことになる。×××まで行方をくらましてしまったことが判明してしまうからだ。なるべくなら最後まで彼女のGPSには機能していてほしかった。
「ま、学園の連中は西に向かってるんじゃなくて?」
 ××は意地の悪い微笑みを浮かべる。自分たちの学生証だが、もちろんそのまま所持していたら行き先がわかってしまうので、電車に乗るとき双葉学園駅の別の番線に停車していた貨物列車の中に放り込んでしまった。貨物列車は東海道線を時速百十キロで下る高速コンテナ列車であった。最終的な荷物の行き先は九州の学園施設だという。
 時間稼ぎにはなるだろう。あとはいつ×××の失踪が学園――醒徒会にバレてしまうかだ。記録を辿れば、敵の本拠地がどこにあるのかが簡単に分かってしまう。
 不安は尽きないが、×××××たちはもう前へ進むしかなかった。サイは投げられた。自分たちの決めたとおりにして行動しなければならないのだ。
 気の遠くなるような山道を進んだ末、とうとう開けた場所に出られた。
 とても荒れ果てた集落だ。といっても長年放置されていた類のものではない。家屋はどれも比較的新しくて、破壊の限りを尽くされて荒廃したような印象である。
「大規模な戦いがあったのかしらね」
 まず想像がつくのはラルヴァだ。その次に考えられるのは異能者どうしの争い。三人は恐る恐る山奥に隠された謎の集落を進んでいった。
「××ちゃん、あれ!」
「とうとう着きましたわね」
「×××××! 待たせたわね・・・・・・!」
 三人は一斉に立ち止まり、高台のほうを見上げた。
 集落を見渡せる高い位置に、立派な洋館があった。横に広くて暖炉の煙突が目立つ、三階建ての洋館だ。一部窓ガラスから明かりが漏れている。この人気の無い集落のなかで、その建物にだけ人間がいる。とても不気味だ。
 いよいよ敵のもとにたどり着いた。×××××も××たちもいることだろう。そして、恐怖の魔女エリザベートも待っていることだろう。三人を言いようのない緊張感が襲う。
「×××、あなたそのボディはスペアですわ。この前のときのような出力は出ませんから、気をつけてね?」
「うん、わかったよ××ちゃん。みんなのために頑張るね」
 笑顔でそう返す。でも××にはうすうすと分かっている。たとえ自分がそう注意を促しても、××××は魂を削ってまで本気で戦いに臨むことを。
「じゃ・・・・・・行くわよ、あなたたち!」
 ×××××が洋館の扉に手をかけた。
 決戦のときが始まった。


 建物内に入るとそこは広大なホールであった。階段があり、二階へと通じている。そうして目線を上にずらしていくと、三人はどきっとして震えを見せた。
 エリザベートの巨大な肖像画だ。
 赤い髪。赤いドレス。赤い瞳。執拗なぐらい何もかもを赤で塗りたくられた魔女・エリザベート。×××××らにとってこれが始めて見る彼女の姿であった。
「気持ち悪い笑顔ですわ! 史実の魔女のつもりなのでしょうね!」
 ××がそう罵しったとき、二階の通路から足音が聞えてきた。緊張が走る。
「やっぱり来たのね、×××××」
「××・・・・・・!」
 最初に登場したのは××××であった。自分たちを手ひどく裏切り、×××××の優しさを踏みにじったかつての仲間だ。
「あんたを連れて帰りに来たのよ! ぶん殴って泣かしてでもね!」
「泣かす?」片目の眉尻を上げた。「フン、私が誰なのか忘れたのフリージア?」
 ××の後ろ髪がゆらりと持ち上がる。肩の辺りで髪の毛をふわふわ浮遊させ、鱗粉をたくさん周りに発生させる。
「××××! ××××××の異能者よ!」
 首をぐるりと回すことで後ろ髪を振り乱した。気化冷凍の作用がある危険な鱗粉が、一階にいる×××××たちを襲ってきた。
 ×××××が××と××××の前に出る。特に動作も見せずに異能を行使し、向かってきた鱗粉をばらばらに蹴散らした。勢いを殺された鱗粉は床に落ちてしまい、花瓶にかかった鱗粉は花を枯らせてしまう。
「××、××××! ここは私にまかせて!」
「でも、×××××が」と××が動揺する。
「私は平気よ! あんな半端者に負ける私じゃないの」
「は、半端者ぉ?」
 ××の表情が一変する。
「私と×××××はね、伊達に鍛えてないの。××なんかへっちゃらよ!」
「ぐぐぐぐ、ふ、ふ、×××××ぁ――――――――――――――ッ!」
 ドンとさらに倍増した鱗粉の数。×××××もより力を解放して、鱗粉の弾幕を蹴散らす。
「早く行って!」
「わかりましたわ!」
「気をつけてね、×××××」
 ××と××××は×××××と別れ、エントランスホールの隣にある客間に入っていった。
 しばらく××は力任せに鱗粉を飛ばしていたが、やがて攻撃の手を止めて階段を下りてきた。苦笑いを見せつつ、こう呟く。
「フン、私としたことがみっともなかったわ・・・・・・」
「いいこと××、おとなしく私たちのところに戻りなさい。七人揃えばエリザベートだって倒せるはずよ!」
 しかし××は×××××の言うことを聞かずに、背中を向けて走り去っていった。
「あ、こら!」
 逃亡を図った××を追う。奥のほうにあったドアを開けて部屋に入っていたので、×××××もその部屋に突入していった。
 部屋に入った瞬間、扉が勝手に閉まり何か薄い壁のようなものが貼られた。結界だ。
「やあ、歓迎するよ」
 そこは居間であった。大きな暖炉や絵画の目立つ、典型的な洋風の居間である。豪華な花柄のソファーには××××が座っており、その隣をジュンがぴったりくっついて離れない。ジュンに肩を抱き寄せられている×は、とても嫌そうな顔をしていた。ジュンは機嫌のよさそうな笑顔で×××××に語りかける。
「××××にはまんまとやられたよ。学生証が一個増えていたことに、全く気づけなかった」
 ×がお札を取り出し、もう一つ小さな結界を貼った。自分とジュンを保護したのだ。
「さあ、君の力を見せてもらうよ××××。本当にエリザベートに付く気なら、そのメガネっ子を倒してみせるんだ」
 ちっと×××××は舌打ちをした。
「まかせて頂戴? ×××××なんて簡単にやっつけちゃうんだから」
「やっぱ馬鹿は殴ってやんないとわからないようね・・・・・・」
 ×××××は構えの姿勢を取る。×××××と違って格闘訓練を怠って育ったので、それほど得意ではない。でもやるしかない。
 ××は鱗粉をばら撒くぐらいしか戦う手段が無い。だからいかに危険な鱗粉をかいくぐって本体に打撃を与えられるかが勝負のポイントになる。
「会長にシメられたあんたなんかに言われたくないわ」にやにや笑いながら言う。「らしくないわねぇ×××××? 復讐とか言ってギラギラしてたあなたは、どこに行っちゃったの?」
「私だってどうかしてると思う」と、力強く言う。「けどあんたを見てたら、すっごく腹立ってきたの。何でみんなを裏切ってそんなことするんだってね!」
「腐ったわね、×××××!」
 ××の目がカッと開いた。ドンと××の髪が持ち上がり、すぐに回転することでそれを激しく振り回し、鱗粉を浴びせにくる。
 ×××××は異能を使って鱗粉を周囲に散らしながら、後方に下がる。×××××××××××の力は「エントロピーの操作」だ。物質や熱の拡散状態を自由に操作できるのだ。
 ×××××はまとまって飛んできた鱗粉を一つの塊ととらえ、それをできる限り部屋中にばらばらに拡散させることで弱体化させているのだ。しかし、この狭い部屋をバトルフィールドにされたのには恐ろしい理由があった。
「ぐっ!」
 両腕に走った痛み。跳ねた熱湯が当たったときのような強烈な痛さだ。鱗粉が腕に付着したのである。
 部屋が狭いせいで、完全に無害なレベルにまで拡散することができないのだ。その上、この部屋は結界によって封じられている。つまり脱出ができない。×を倒さない限りは非常に不利な状況が続くのだ。その×も、ジュンと共にもう一つの結界の中に保護されていて手が出せない。鱗粉から身を守るために二人は結界に入っている。
 つまり、この部屋は×××××を殺害するための部屋なのだ。××と×は二人の力を合わせて、かつての仲間を本気で殺すつもりなのだ。魔女・エリザベートに認めてもらうために。
「狭い部屋よ? あっという間に干からびちゃうわ」
 容赦なく鱗粉の弾幕を放つ。部屋の壁にまで追い込まれている×××××は、こうして離れた場所で鱗粉を拡散するのが精一杯。
「相手にとって不足は無いわ。本気でいくわよ、×××××!」
「いい加減にして××! どうしてそんなことをするの? 醒徒会に殺されるわよ!」
「私は力を使いたいだけよ!」××も怒鳴り返す。「思う存分にね。今のままじゃ全然物足りない。納得のいくまで私は私の戦いを続けるのよ!」
 黒髪全体に魂源力がみなぎり、まるで燃え上がっているかのように揺らめく。今度は変化をつけた攻撃をしてきた。鱗粉で構成された塊を、一発ずつ×××××に発射させにきたのだ。
 大砲のように向かってきた鱗粉のまとまり。×××××は焦って魂源力を最大限に解放、全力でそのまとまりを拡散させようとする。鱗粉の一つ一つの粒がだんだん離れていくにつれて、まとまりも大きくなっていった。
「ちっ!」
 ×××××は異能での対処を諦めて「回避」を取った。×××××がいたところを鱗粉のまとまりが通過し、壁にかかってぽろぽろ落ちる。避けて正解だった。まとまりが強ければ強いほど、エントロピー操作による拡散は難しくなるのだ。
 次々と飛んでくる塊を避けて、時折やってくる鱗粉の弾幕は異能で対処して。一方的な××の攻撃が続いた。××にとってみれば、これは力押しによって勝てる勝負なのだ。自分の魂源力が持つ限り、鱗粉を飛ばし続ければいい。
「どうせ中等部から入った半端者よ」××が先ほどの侮辱に応える。「ここであんたを倒せれば、ちゃんとした強い異能者だって認めてもらえるわ」
「絶対無理。あんたのフケ、制服に付けたくないもの」
「こっ・・・・・・この強情メガネ!」
 古代モルフォ蝶の鱗粉と、エントロピー操作。
 学園で忌み嫌われ、封印されてきた凶悪な「×」の力が衝突している。ジュンは×の結界に守られながら、こう感嘆の言葉を残した。
「××××××・・・・・・恐ろしい力だ」×にささやくよう話した。「それが今、こうしてぶつかり合っている。なかなかの見ものじゃないか、この殺し合いは」
 ×は何も言葉を発さず、無言でぎゅっと膝の上の拳を握った。


 リビングで、××××と××の激闘が繰り広げられていたときだった。
 ××と××××は洋館から出て庭園にいた。目の前の女性を睨んでいる。
 白衣を着ている茶髪の女。シホはちゃりんと指先から何かを下ろしており、それを二人に見せ付けていた。
「ふふ。この鍵が欲しければ私を倒すことねぇ」
 ×××××と分かれて客間に入ったとき、待ち構えていたかのようにこの女が立っていたのだ。手に持つ鍵は、×××××を軟禁している鎖の鍵だという。客間から離れた彼女を追って、二人は表に出てきたのであった。
 ××は不愉快であった。この女が白衣姿を着ているというだけで尋常でない不快感が全身を貫くのだ。目立つからという事情で桜子は白衣を着てこなかったが、自分とそっくりな人間だというだけで、どうしてかシホに強い不快感を抱いているのである。
「あなたも、科学者なんですのね」
「そうよ××××××××さん。×××××社の令嬢にして、ヒエロノムスマシンを扱える類稀な能力者」
 一瞬だけ××の眉がぴくりと動いたが、すぐに落ち着きを取り戻して笑顔を見せつける。どうせ××たちがしゃべったのに違いないのだから。
「貴女のような田舎者も私をご存知なんですのね? いかにも、私が××××××××ですわ。有名人は辛いですわね、クフフ」
「『クリエイト・クリーチャーズ』のシホよぉ。お会いするのは二度目ね」
 ××の頭部を目がけて灰色の化物が突っ込んできたのと、それに気づいた××××の手首から四本の放熱装置が展開されたのは、全く同じタイミングのことであった。
 ××××の強烈な熱線で、××もシホもまぶしさのあまり腕を覆った。化物は宙で焼き尽くされてしまい、燃えカスとなって落下する。
「助かりましたわ、×××」と××が青ざめながら言う。
 化物は灰色をしていて、両肩から無数の触手を出していた。脳は恐らく萎縮の末、消滅したのだろう、頭部はクレーターのような陥没があった。顔面の皮膚は垂れ下がって何段にも積み重なり、眼球らしきものが赤い紐でぶらさがっていた。恐らく眼球はもはや機能していないように思われた。
「貴女がお作りになったのね。悪趣味極まりませんわ!」
「あらぁ? 幽霊を化物に変えちゃうあなたには負けるわぁ」
「がっ・・・・・・貴女・・・・・・ッ!」
「××ちゃんを侮辱するのはやめてください」××××がすっと前に立つ。「おとなしくその鍵を渡してください。さもなければあなたに荷電粒子砲を撃ち込みます」
「くっくっく・・・・・・あっはっはっはっは・・・・・・」
 シホが、白衣に包まれた両肘を持って笑い声を上げた。よく見ると、彼女の後方にいくつもの「タンク」が立てて置いてあった。あの中に何が入っているのか? もう考えずとも想像がついていた。シホは笑いながらこう言った。
「まったく、人の命を何だと思ってんだか。ねぇ、お嬢ちゃん・・・・・・?」
 徹底的に人をこき下ろす悪質な目線を、今シホは間違いなく××に送った。強烈な不快感が全身を覆いつくす。××はわなわなと黒い感情に震え、こうヒステリックに喚き散らした。
「×××、早くやっつけて! あんなやつ嫌! 嫌い!」
「え、うん、わかった」
 突如として感情を爆発させた××に、××××は当惑する。
「舐めてかからないことねぇ、死ぬわよぉ!」
 シホの背後にあるタンクがボンボンと展開され、大量のクリーチャーが触手を揺らめかせて出現した。


「うぅうん・・・・・・あれ・・・・・・?」
 私、どうしていたんだっけ? というのが最初に思ったことであった。
 しかし即座に×××××の顔がこわばる。双葉学園のグラウンドで、昼休みに謎の二人組みに襲われたことを思い出したからだ。
 と、ここで体が動かないことに気づいた。縄で縛られているのだ。
「私たち・・・・・・敵に・・・・・・捕まりました・・・・・・」
 反対側のベッドから聞きなれた人の声が聞えてきたので、彼女は驚く。
「×××さん!」
 ×××××はどうして×××がいるのかが理解できない。二人組みに襲われてどこかに連れてこられたことはわかった。でも自分が気を失っていた間に、何が起こって何がどうなったかは当然知る由もない。
「真っ先に・・・・・・潰されました・・・・・・ひどい」
 ×××はしょんぼりとしてそう言った。彼女には縄がかけられていなかった。
 ×××××の思考はかなりの混乱に陥ったが、すぐに冷静さを取り戻す。
 ×××××を真っ先に潰すのはセオリーだ。強力な暗示を持っている彼女を封じなければ勝負にならないからである。それができるということは、あの二人組は島の外から来た人間であるにもかかわらず、自分たち「×」のことを熟知しているということ。
「今・・・・・・××さんと・・・・・・×さんが・・・・・・敵側についています・・・・・・」
 衝撃的な真実を知り、ヘンシェルはそのとき呆けたようになる。
「どうして・・・・・・」
「わかりません・・・・・・唐突に・・・・・・敵側について・・・・・・×××××たちと戦闘に・・・・・・なりました・・・・・・」
 つまり××と×が敵側に情報を提供しているということだ。××たち敵側と、×××××たちが戦っている。
 聞けば聞くほど話が見えてこなくなる。敵側? そもそも敵側って何だ?
 そして×××××は、大事なことを思い出したのである。
「エリザベート!」
 図書室で龍河が少し明かしてくれた、魔女エリザベート。双葉島の外に暮らす女子異能者を次々に襲い、魂源力を根こそぎ強奪してしまう恐るべき吸血鬼。
「はい・・・・・・エリザベートです・・・・・・」
 エリザベートがついに学園を相手に牙を剥いてきたのか?
 ××と×が敵側に付いたとは、どういうことなのか?
 そしてフリージアたちはどうなったのか?


 この後、×××××は×××から詳細を知ることになる。



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