シェアードワールドライトノベル『双葉学園』wiki内検索 / 「【くたばれ差別主義者】」で検索した結果

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  • 【くたばれ差別主義者】
    ラノで読む 「我々は差別されている!」  教壇の前に立ち、井上《いのうえ》花子《はなこ》さんはそう言った。  わたしは友人のみっちゃんに連れられて、ある集会に出ていた。それは強力すぎる、あるいは制御できない異能を持つ生徒たちが集まり、学園生活に対する不満を言い合うと言う後ろ向きな集会だった。  わたしはそんな集会には興味無かったし、そういう異能を持っていても特に学園生活に対する不満や愚痴はなかった。だけどみっちゃんがどうしても一度出て欲しいと言うもんだから仕方なくきたのだ。  しかし、思っていたよりもこの集会の人数は多かった。辺りを見回すと、参加者は二十人以上いるように思える。学園の空き教室を使い、『差別被害者の会』の会長である花子さんがここで熱弁を振るっていた。 「ねえ、ほら。花子さんってかっこいいでしょ。あの人は私たちのリーダーなの。花子さんのおかげで私たちは差別...
  • 作品保管庫さくいん 「あ行~た行」
    ... 「く」 【くたばれ差別主義者】 【クラスメイトの話をしてみようと思う】 【クリスマスプレゼント引換券五枚綴り】 【群像ウィスタリア】 【氷鐘】【翠雨】【雨鈴】【鈴曲】 【ステラ・グローリア -Stella Grolia-】 【蜻蛉】 【文化祭の一幕】 【ソフィア・グローリア -Sofia Grolia- 前編】【ソフィア・グローリア -Sofia Grolia- 後編】 【恋だまりは鈍色の空】 【陽炎 前編】【陽炎 後編】 【エヴァンジェル・グローリア -Evangel Gloria- 前編】【エヴァンジェル・グローリア -Evangel Gloria- 後編】 【熱中少女、或いは少年】 【福音】 【青の落日】 「け」 【月下の悪鬼】 【外法童女めぐる】 【健康ランドにご用心】 「こ」 【恋の話をして...
  • 作品保管庫さくいん・編集管理ページ
    ...笑うペテン師】 【くたばれ差別主義者】 【カーチェイス・チェイサー】 【ガナリオン故郷に帰る】 【コスプレ戦士キョウカ ep.0】 【コスプレ戦士キョウカ ep.1】 【コスプレ戦士キョウカ ep.EX】 【コンビニ・オブ・ザ・デッド】 【ゴーストヘッドにうってつけの日 第一話】 【ゴーストヘッドにうってつけの日 第三話】 【ゴーストヘッドにうってつけの日 第二話】 【今日は楽しいエイプリルフール!】 【健康ランドにご用心】 【喫茶アミーガで今日も特訓中】 【喫茶アミーガ本日も開店中】 【壊物機 第一話】 【壊物機 第三話 中編】 【壊物機 第三話 前編】 【壊物機 第三話 後編】 【壊物機 第二話】 【壊物機 第五話】 【壊物機 第六話 三人称】 【壊物機 第六話】 【壊物機 第四話】 ...
  • 鬼沼 カラス丸
    鬼沼 カラス丸 「化物は全員死んでしまえ」 基本情報 名前 鬼沼カラス丸(きぬま からすまる) 学年・クラス 高等部 1年Z組 性別 男 年齢 16 身長 170 体重 56 性格 へらへらしてて軽薄ラルヴァ差別主義者 生い立ち 対ラルヴァ一族、鬼沼四兄弟の末っ子 基本口調・人称 年上には敬語だが馬鹿にしたような口調。~俺。~あなた。 特記事項 ドクロピアスを左耳にしてる キャラデータ情報 総合ポイント 20 レベル 6 物理攻防(近) 3 物理攻防(遠) 4 精神攻防 2 体力 4 学力 3 魅力 3 運 1 能力名 『天蜘蛛』 特記事項 なし その他詳細な設定 能力:手から魂源力の糸を作り出す。その強度は自由自在だが、異能による攻撃にはもろい 装備:なし 特徴:ラルヴァに対して差別意識を持ち、学園のラルヴァ生徒などにも嫌悪感を抱いている ...
  • 鬼沼 雀
    鬼沼 雀 「腹が立ったのでやった。今は後悔している」 基本情報 名前 鬼沼 雀(きぬま すずめ) 学年・クラス 高等部 2年J組 性別 女 年齢 17 身長 162 体重 49 性格 暴力狂ラルヴァ差別主義者 生い立ち 対ラルヴァ一族、鬼沼四兄弟の紅一点 基本口調・人称 年上には敬語だが毒舌を吐く。~私。~あなた。 特記事項 いつも金属バットを持ち歩いている キャラデータ情報 総合ポイント 22 レベル 7 物理攻防(近) 8+1 物理攻防(遠) 1 精神攻防 2 体力 2 学力 2 魅力 2 運 1 能力名 『人間鉄球』 特記事項 なし その他詳細な設定 能力:シンプルな身体能力強化。だがその強化は数分しか持続せず、時間が過ぎると倒れてしまう 装備:丈夫な赤色の金属バット。文字通りの『鬼に金棒』。 特徴:カラス丸のような露骨なラルヴァに対す...
  • 【ぼくたちの戦争:中編】
    ラノ推奨 作品を読む 【ぼくたちの戦争:前編】にもどる 【ぼくたちの戦争:中編】    ※※※  マンイーターについて、ぼくもそれほど知っているわけではない。  ぼくのような非能力者の一般生徒にはあまり詳しい情報など入ってくるわけもなく、これは基本情報的なものだがそれでも話さないよりはましだろう。  最初に被害者が出たのはちょうど一週間前だ。  都市部の裏路地で中等部一年の女生徒の死体が発見された。死体はゴミ捨て場に捨てられていて、カラスが漁っているのを清掃員が見つけたらしい。最初は殺人かと思われたがどうやら死体を解剖したところ未知の生物の歯型や爪痕が発見されたらしい。  人間の肉付きがいいところが噛まれて無くなっていることから、そのラルヴァの行動理由を“捕食”とラルヴァ研究者はそう断定した。種族が不明のためそのラルヴァは便宜上“|人喰い...
  • 【自分との闘い】
    ラノで読む 自分との闘い  今回の敵は手強い。  俺は太い木の陰に隠れ、じっと息をひそめた。  双葉学園にやってきてから、俺は今までたくさんのラルヴァと戦ってきた。俺の持つ異能は強力で、一撃必殺の光の矢を放つこと。その能力のおかげで俺はこれまで負け知らずで、大怪我も負ったこともない。俺は強い。矢の出力を最大にすればダイヤモンドの塊だって簡単に吹き飛ばせる。これは驕りではなく事実だ。  だが、その自信も今や風前の灯になっていた。  もうかれこれ三時間はこの森の中で奴と戦っている。 そいつは突然どこからか現れ、いきなり俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。初撃を避けられたのは奇跡だ。  双葉学園の任務で、俺はS県のある山に来ていた。そこで目撃されている正体不明のラルヴァを倒すため、非戦闘員も含めて十数人の人間がこの森に導入された。だが俺以外の生徒や、プロの異能者、連絡員、救...
  • 水無瀬 響
    水無瀬 響 基本情報 名前 水無瀬 響(みなせ ひびき) 学年・クラス 高等部 二年生 C組 性別 女 年齢 17 身長 157cm 体重 42kg 性格 温厚で物静かな平和主義者世界平和を真面目に願っている優等生 生い立ち 不明 基本口調・人称 おしとやかで感情を表にださない一人称は私 二人称はあなた 特記事項 他人に流されやすいが意外に芯は強い黒髪ロングヘアーの美人スリーサイズは87/58/64とそこそこおっぱい キャラデータ情報 総合ポイント 22 レベル 7 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 1 精神攻防 6 体力 2 学力 4 魅力 4 運 3 能力 なし 特記事項 秀才 その他詳細な設定  戦闘能力に関しては不明な点が多い  異能力者ではないと自称しているが、魂源力は蒼魔と同じくらいある  力や体力は殆どないが学力は高い典型的なガリ勉タイプ ...
  • カシーシュ=ニヴィン
    カシーシュ=ニヴィン  「セット〈DDS《デジタルデストロイサージ》〉――バースト!!」 基本情報 名前 カシーシュ=ニヴィン 学年・クラス 中等部3年・D組 性別 女性 年齢 15 身長 151 体重 秘匿事項 性格 日本語が上手いインド娘 生い立ち 実家は裕福。菜食主義者(摂取可能動物性タンパク質は乳製品のみ)。英語と数学はめちゃできる 基本口調・一人称 「わたし」/語尾は伸ばすことが多い 基本口調・二人称 基本は名字、または「きみ」。好感度を持つ年長者には「〜じぃ」(ヒンディーで「さん」の意をつける 特記事項 とくになし キャラデータ情報 総合ポイント 18 レベル 5 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 1 魂源力 2 体力 2 学力 6 魅力 3 運 2 能力 電子駆逐艦MDH 特記事項 下記参照 超科学技術により稼働する電子駆逐艦MDHを操...
  • 川又 ふみ
    川又 ふみ 基本情報 名前 川又 ふみ (かわまた ふみ) 学年・クラス 獣医学部1年生 身長 低い 容姿 茶色の長めショートヘア。犬耳はスピッツのもの 性格 気弱でおとなしい。現在は他人の目を見てきちんと会話ができる 好きなもの 肉料理 お料理 お勉強 嫌いなもの ラルヴァ殲滅主義者 与田光一 彦野舞華 生い立ち 家族全員が犬の異能者。家族単位で統率された行動・戦闘をする、一風変わったタイプ 基本口調・人称 ボク ~なんだよ ~だと思うなあ ~だね! ヤダヤダそんなのヤダ 異能 犬の能力ポテンシャル解放 特記事項 凹凸シリーズとのシェアキャラ キャラデータ情報 総合ポイント 25 レベル 9 物理攻防(近) 2 物理攻防(遠) 2 精神攻防 6 体力 2 学力 5 魅力 3 運 3 能力 犬の能力ポテンシャル解放 特記事項 1P未使用 解説  2016年度は1-Bで、...
  • 聖 風華(シャープシューター)
    聖 風華  「そうだな、これからわたしは風使いの少女、聖風華《ひじりふうか》だ」 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (風華2.JPG) 基本情報 名前 聖 風華(ひじり ふうか) 学年・クラス 高等部二年G組 性別 女 年齢 17 身長 160 体重 52 性格 虚無主義者 生い立ち 聖痕《スティグマ》によって過去を抹消される任務に失敗し聖痕《スティグマ》から逃れるため学園に転入 基本口調・人称 ~だ。わたし #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (風華.JPG) キャラデータ情報 総合ポイント 21 レベル 7 物理攻防(近) 2 物理攻防(遠) 2 精神攻防 3 体力 4 学力 4 魅力 4 運 2 能...
  • 【ラッキーストライク】
    ラノで読む  俺の友人である甲府守哉(こうふ・もりや)は稀代の駄目人間だった。  あまり奴を知らないひとは、甲府のことを深刻ぶらない楽天主義者なんだと思っているようだが、正体はそんなものじゃない。あいつは、現在さえよければあとはどうなってもいいと考えている刹那主義者ですらないのだ。 「この世には必ず抜け道があるから頑張ったり努力したりする必要はない」  それが甲府の信念だった。本当にどうしようもない野郎だ。  あいつとの腐れ縁は中学時代から続いてしまっているのだが、当時から帰宅部員で宿題もやらず、テスト勉強ももちろんしない問題児だった。にもかかわらず甲府は落第生ではなく、テストでは限りなく満点に近い成績をおさめることが少なくなかった。テストが二回あれば一度はほぼ満点。もう一度は文字通り全滅。平均すれば並の成績というのが奴だった。  甲府はやたらとヤマを張るのがうまかったの...
  • 【北からの来訪者】
    ラノってみる  暗がりの路地裏に、怒号が響く。 「お待ちなさい! この人殺しィ!」  凛とした声が、人気のない闇色の空間に木霊する。  一方、物騒この上ない言葉を浴びせ掛けられた男は携帯を仕舞いこみ、声の主に向き直る。 「はいはい、人殺しですよ。メードさんが怖い顔して、そんな物騒なもん抱えて一体全体何の用よ?」  相対するは、|黒のフォーマル《喪服》に身を包んだ男と、闇色の路地裏に突き刺さる月光を受け照り返る切っ先が眩しい突撃槍《ランス》を必死の形相で抱えたメード。 「黙りなさい下郎が! アンセルシア御嬢様を見殺しにした人殺しの癖に、のうのうと生きている分際で……!」 (アンセルシア? ああ、あの時の女か)  男は、メードが告げた人物名と、メードが抱えてる得物に覚えがあることを思い出す。 (で、あの槍は確か、|魔狼の牙《ガルムズァーナ》とか言ったか? 勝手...
  • 【ラルヴァハンター 前編】
    ラノ  一  野々村《ののむら》夫人こと、早苗《さなえ》のもとに一通の手紙が届いた。  差出人不明の手紙は脅迫状であった。  夜中のうちに投函でもされたのか、ポストの中の朝刊の下なっていたその手紙を見て早苗は気を失いそうになる。手紙はまるで血で書かれたような真っ赤な字で書き殴られていたからだ。元より体の弱い早苗は、このショックで軽い眩暈を感じ、扉にもたれかかりながら手紙を見返す。  悪意を感じる脅迫状ではあるものの、その脅迫状の内容はどうにも的外れで、腑に落ちない物である。早苗は恐怖と同時に戸惑いも多く感じた。 『今日の晩、お前たちの子供を奪いにいく』  これは一種の誘拐予告であろうか、あるいは殺人予告かもしれない。  だが生憎、野々村夫妻の間には子供はいない。結婚して十年にもなるが、夫婦の間には子宝が恵まれなかったのだ。  つまり奪われるための子供が存在...
  • 【ぼくたちの戦争:前編】
    諸事情によりラノオンリー 作品を読む 【ぼくたちの戦争:中編】へすすむ トップに戻る 作品保管庫に戻る
  • 【ぼくたちの戦争:後編その1】
    ラノ推奨 作品を読む  【ぼくたちの戦争:後編その1】       ※※※ 「ぼくはクラスメイトと遊んでいくからお前は先に帰ってろ」 「え……?」 「何だよその目は。ぼくに友達なんかいるわけないって思ってるだろ。ふざけるな、お前みたいな気持ち悪い奴ならともかく、ぼくにだって友達の一人や二人いるさ」 「ごめんなさい……」 「解ったら早く消えろ。お前なんかと一緒にいるのを見られたくない」 「わかりました一之瀬先輩……」 「また休みの日にでも抱いてやるから、それまでぼくに近寄るな」 「はい……」  それがぼくと葵が最後に交わした会話だった。  葵は死んだ。  昨日の放課後、火野とマンイーターを探しに出かけるため葵を一人で帰らしたのだ。  その帰りにマンイーターに襲われたらしく、朝、死体として発見されたという。そう、たまたま葵を一人で帰...
  • 【立浪姉妹の伝説 第一話】
      らのらのhttp //rano.jp/1058  2016年の双葉学園には、誰からも愛されるアイドルがいた。  男子・女子問わず羨望の眼差しを集めるその姉妹は、非常に特徴的な異能を有していた。そしてその異能こそが個性であり、特徴であり、自慢であり、武器であった。  頭にキュートな猫耳を乗せて、毛並みのよい尻尾をふりふり動かす。  猫の血を覚醒させて、俊敏にフィールドを駆ける。高所から飛びかかる。獲物を切り裂く。  彼女らの笑顔を一目見ただけで、どんなに硬派で生真面目な男でも、母性をくすぐられ、ときめいたものだった。  その上、彼女らは戦闘能力も桁違いに高く、姉妹なしでは勝てなかったラルヴァとの戦闘も数多い。  この物語は、今や学園の伝説となった猫耳姉妹・立浪みかと立浪みきの、栄光と末路までを綴った記録である。    立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路- ...
  • 【白き魔女と傷だらけの道化師 第一話:後編】
    元が縦書きなのでラノ推奨 ラノで読む            3  藤森飛鳥は羽里由宇を好きだった。  彼は初めてカウンセリングを受けた時から彼女に魅かれていた。それはまだ中学生であった彼にとって憧れの対象でしかなかったかもしれない。それでも何度か彼女と話していくうちに、彼女の人間としての魅力、女性としての魅力に触れていき、男として羽里と付き合うようになっていった。  唯一自分を理解してくれる人。  肉親ですら、妹ですら彼の心を理解することはできないであろう。ましてや彼の両親は完全に飛鳥を見捨てている。  それに道化師の話を真面目に聞いてくれるのは羽里だけであった。  決してバカにせず、仕事関係なく彼の悩みを聞いてくれる女性のことを、立場を超えて好きになっていまうのは仕方のないことである。  彼は羽里の臭いのする保健室のベッドの上に寝転がり、そのまま深い眠り...
  • 【金色蜘蛛と逢魔の空 第二話 1】
    ラノで読む 黄金蜘蛛と逢魔の空 第二話 雪色の宝石 1 青天の霹靂 「先日は申し訳ありませんでした、鍔姫さん。私の不徳で不快な想いをさせてしまい……」 「はひ?」  朝っぱらから、私こと浅羽鍔姫は素っ頓狂な声を上げる。  ばさばさっ。  ついでに、先生に言われて運んでいたプリントの束を廊下に落とす。  ていうか、ぶちまける。 「あ、落としましたわ」  目の前のその女は、私の落としたプリントをしゃがみこんでそそくさと拾う。 「え……と、これで全部ですわよね? はい、どうぞ」 「……」  なにこれ。なんだこれ。なによこれ。  目の前の、とても人のよさそうな笑顔を浮かべる女は、忘れもしない、私の実家の本家筋の娘。  名前を、媛ヶ崎咲螺(ひめがざきさくら)。  分家筋の、さらに愛人の娘である私を侮蔑し嘲笑してきた、すごく嫌な女...
  • 【狙われた醒徒会長】
    ラノ 「同士諸君!」  薄暗い部屋の中で、赤城《あかぎ》は声を張り上げた。  その部屋には赤城の他に、二人の男がいた。一人は痩せていてメガネをかけている青山《あおやま》で、もう一人は肥満体形の男である横井《よこい》であった。ただならぬ雰囲気を発しているこの三人は双葉学園の生徒である。  三人はある目的のために同盟を組んでいた。 「ついに決戦の日は来た! この日のために我々は血のにじむような訓練をしてきた。今日、我々の努力は報われるのだ!」  赤城がそう言うと、青山はメガネを押し上げながら呟いた。 「ふふふふ。僕たち三人があの日和見主義者共ばかりの組織から離れて早一年。僕たちの思想こそが正しいことを奴らにみせつけてやる」  横井もポテチをムシャムシャと食べながら奮起する。 「そうだね赤城くん。青山くん。俺たちが同盟を組んだのはまさに運命だったんだ。俺たち三人なら絶...
  • 【超人Z】
    ラノで読む  (これまでのあらすじ)  鬼怒川《きぬがわ》絶人《ぜっと》は改造人間ではない。  栃木県出身。  双葉学園高等部一年G組所属。  空手二段。  好きな食べ物は餃子としもつかれ。  座右の銘は質実剛健。  蟹座のA型。  と言った具合にごく普通の少年だが、絶人には人には言えない秘密がある。  普段は真面目な一生徒だが、しかしてその実態は人知れず悪と戦うスーパーヒーロー(自称)『超人Z』なのだった!  ※ここでテーマソング 最終話『ブラックインセクターGとの死闘』  平穏な学園の庭に、人々の命を脅かす怪物《ラルヴァ》が出現した。  この海に囲まれて厳重な警備が施されている人工島の一体どこから入り込んだのかわからない。だがただ一つ言えることは現れたそのラルヴァは言葉も通じない人間の敵であることは明白であった。  一つ目...
  • 【ある中華料理店店員の選択】 その2
    【ある中華料理店店員の選択】 その2 4.風紀委員隊員より本部への通信記録 「あー、こちら○○隊の者だ本部聞こえるか? どうぞ」 『聞こえる。どうぞ』 「ここは臭くてかなわん。どうぞ」 『知ったことか。どうぞ』 「えー、現在地だが学生証が見つかった場所からさらに奥へ進んでいる。どうぞ」 『何か不審な点はないか? どうぞ』 「無い、というか普通の路地裏だ。どうぞ」 『一応確認のためだ文句言わずに進め。どうぞ』 「了解、後で一発殴ってやる。どうぞ」 『今、横に風紀委員長がいるんだが。どうぞ』 「やだなぁ、冗談ですよ。どうぞ」 『スマン、今のは嘘だ。どうぞ』 「地獄に落ちやがれ。どうぞ」 『お前が落ちた後でな、今どの辺だ? どうぞ』 「どの辺って言われても迷路みたいに入り組んでるんだが、そもそも何処へ行けばいいんだ? どうぞ」 『何処へ行く、じゃ...
  • 【時計仕掛けのメフィストフェレス Re-Turn 第二話 2】
    ラノで読む  案内された場所は、でかい和室だった。  でかいが……汚かった。乱雑に散らかり、掃除をしてない和室。ある意味物置とか、屋根裏部屋だのなんだのといつた雰囲気にも似ている、とても散らかった部屋だった。 「御前」  先輩が声をかける。だが部屋の主である老人は反応しない。無視している……というわけでなく、作業に没頭しているようだ。やたらごついガラクタをいじるのに夢中になっているのが、背後からでもよくわかる。 「……御前」  努めて無表情で静かに、再び先輩が声をかける。だが老人はひたすら熱中している。  しばらくして、先輩はぼそりと小さく言う。 「……宗義老に言ってお小遣いカット」 「やめてそれだけわはぁあああ!」  振り向いた。  ちなみに後で聞いた話だが、宗義老とはこの家の経理担当のようなものらしい。何処も一番強いのは財布を握っている人間、というこ...
  • 【魔剣領域BladeZoneⅣ-Ⅲ】
    【魔剣領域BladeZoneⅣ】 赤い帽子の少女 Ⅲ  ・白東院迦楼羅  妹が生まれたのは、私が双葉学園に入学してからのことです。と言いましても、その頃の私はまだ四歳。小等部以前、幼稚園保育園に当たる学園施設に入りましたから、入園と言うのが正しいかもしれませんね。  その日、私が学園都市内の別邸に帰ると、当時の使用人が妹――潤香さんが生まれたことを伝えてくれました。  最初にそのことを聞いたときは、お母様がお産みになったと思っていました。  けれど、潤香さんを産んだのはお母様ではなく、他の女性だと実家に帰ってから知りました。当時の私は正妻や愛人、いわゆる二号さんのことがよくわかっていなかったので、よくわからないままに妹の潤香さんを可愛がることにしました。  普段は学園で暮らしているので会えませんが、お盆や年末年始に家に帰ったときはよく話したり、カルタで遊んだりして...
  • 【ぼくたちの戦争:後編その2】
    ラノ推奨 作品を読む 【ぼくたちの戦争:後編その2】 「まったく油断しましたよ。まさか俺たちが帰った後にマンイーターの被害が出るなんて思ってもみなかった」  相変わらずちゃらちゃらした服装に、耳にドクロピアスの鬼沼は心底悔しそうに頭をぼりぼりと掻いていた。  放課後、ぼくと火野と鬼沼は昨日と同じくデパートのフードコートでジュースを飲みながら集まっていた。マンイーターの新たな被害者が出たということで作戦会議ということらしい。勿論、その被害者とは葵のことだ。 「しかし一之瀬。貴様なんで授業をさぼったんだ。探したぞ」  火野はふんぞり返りながらぼくにそう言った。 「別に。ちょっと体調が悪かったんだよ」  あの後ぼくは適当に時間を潰していたのだが、授業後怒り心頭の顔で火野はぼくを追いかけてきた。まったくこいつも仕方の無いやつだ。だがまあいい。 「それで鬼沼、僕たち...
  • 【双葉学園怪異目録 第五ノ巻 トイレの花子さん】
    ラノで読む  どこにでもある噂。それは当然、この巨大学園都市にもまた存在する。  校舎3階のトイレで、扉を3回ノックし、『花子さんいらっしゃいますか』と尋ねる行為を一番手前の個室から奥まで3回ずつやると3番目の個室から、かすかな声で「はい」と返事が返ってくる。そしてその扉を開けると、赤いスカートのおかっぱ頭の女の子がいてトイレに引きずりこまれるという……有名な話だ。  そしてこれにはいくつものバリエーションも存在する。  トイレに引きずりこむのではなく、赤い紙や青い紙のどちらがいるか聞いてきたり。  あるいは呼ばれたら出てきて、子供達と遊んだり、危険を告げる予言をしたり。  全国の学園に伝わる花子さんの噂話は実に多岐多様にわたるものだ。  そして、この双葉学園では…………  双葉学園怪異目録  第五ノ巻 トイレの花子さん 「ちなみにこの...
  • 【双葉学園怪異目録 第二ノ巻 塵塚怪王】
    ラノで読む  この世界には、人類を脅かすラルヴァと呼ばれる魔物が存在する。  そしてそれらと戦う異能の戦士達もまた存在する。  だが、この物語は……そんな戦いとは無縁の、小さな隣人達のお話である。  双葉学園怪異目録  第二ノ巻 塵塚怪王 「私はセイバーギアで遊びたいのよ」  居候が何か要求してきた。  赤い着物を着た女の子。彼女の名はさや。通称ざっきー。座敷童子と呼ばれるラルヴァ……ざっくばらんに言うと妖怪である。  先日、ダンボール秘密基地事件にて知り合ったものだ。そのままとりあえずなし崩し的にうちに泊まることになって、そのまま居候として居ついてしまった。  どうにもこの部屋を気に入ったのか中々出て行こうとしない。座敷童子ならもって相応しい家がありそうなものだが。何を好き好んでこんな学生寮にとどまるのか。  まあ、座敷童子は子供や...
  • ダルキー・アヴォガドロ
    ダルキー・アヴォガドロ  基本情報 名前 ダルキー・アヴォガドロ 学年・クラス EADD社員 性別 男 年齢 21歳 身長 172cm 体重 64kg 性格 面倒くさがり 生い立ち EADD所属の魔剣使い 基本口調・人称 一人称、俺。翻訳呪使用時は私になることもある その他 「ダルい」が口癖 キャラデータ情報 総合ポイント {26 レベル 10 物理攻防(近) 5 物理攻防(遠) 3 精神攻防 5 体力 3 学力 5 魅力 3 運 2 能力 奇剣・飢剣ヒダルカミの使い手 その他詳細な設定 面倒くさがりで放っておけばいつまでもだらけている。 しかし一度任された仕事は真面目にやる方で、やっている内に熱が入りやすい。  上司への脳内悪態をつくが本人は怖い。 装備 『奇剣・飢剣ヒダルカミ』  餓鬼霊の名を冠した魔剣。中世ヨーロッパで作成された...
  • 【ユズコクライシス】
    縦読み  一周年記念企画作品  元作品「マスカレード・キッス」  著者:怖い噂  【ユズコクライシス】  恋をする少女にとって、最大の屈辱はなんだろうか。  それはきっと好きな男の子を、“男”に奪われることだろう。  長い年月、たった一人の少年に恋焦がれてきた少女――茅野《かやの》柚子《ゆずこ》はそれを経験した。  初恋だった。そして、初めての失恋であった。  子供のころから隣の家に住む倉田《くらた》太一《たいち》を『お兄ちゃん』と慕い、ずっと想い続けてきた。  なのに、なのに太一は自分ではなく、彼の親友である沢井《さわい》円《まどか》を恋人として選んだのだ。  円は少し前までは男の子だった。いや、今でも生物学上は男であろう。だが、高等部に入ってから円は変わった。円は女装を始めたのだ。女子の制服に身を包み、スカートを翻す姿は、その辺の女子よりよ...
  • 【Little Drummer Girl】
      2015年 12月23日 水曜日――  今にもふとした拍子で粉雪が散りばめられてきそうなぐらい、寒い夜のことだった。  子供がカラスのラルヴァに追いかけられていた。肩から提げた手提げ鞄をばたばた揺らして、彼女は逃げ惑う。習い事の帰りに夜道を一人で歩いていたところを、襲われた。 「はあっ・・・・・・、はあっ・・・・・・!」  今晩は一段と冷えていた。全力で走っているので、鼻の中がつんと冷たくて痛い。胸の中が焼けどしそうなぐらい、熱い。  厚いジャケットを重ねて着てきたせいで、とても動きにくかった。それでも走らないといけない。すでに右肘のあたりをラルヴァの爪でえぐられてしまい、袖が赤く濡れていた。  寒すぎて、喉がからからに渇いて、頭がぐらぐらする。今、自分がどこのどの道にいるのかもわからないぐらい、彼女は激走を続けてきた。空気がとても乾燥しているので、走っていて瞳が濡...
  • 【MPE 4】
       4 「ゲホッ、ゲホッ!」  ピンクを基調としたなんとも可愛らしいパジャマの女の子。彩子は自室のベッドで上体を起こし、本を読んでいた。時折激しく咳き込んでしまう。 「あんにゃろ、思いっきりウィルス移していきやがったな」  昨日は厄日といっていいぐらい災難続きだった。昼休みにクラスメートと遊んでいたら、謎の二人組みにいきなり襲われてしまった。強烈なスタン攻撃と×××××のウィルスを二重にもらい、体が悲鳴を上げる。体育倉庫の脇でくたばっていたところを、拍手敬や笹島輝亥羽らクラスメートに発見され、保健室に運ばれていったのだ。  二時間ぐらい眠ったら少し楽になったので、襲ってきた二人組みのことを保健室の教諭に話したのがさらなる地獄の始まりであった。特に「エリザベート」という言葉を発したとたん、醒徒会・風紀委員・異能警察のお偉いがたが来るわ来るわ、合計して三時間以上も事情聴取に...
  • 【彷徨える血塗れ仔猫】
     ラノを使いたくて書いたもの  http //rano.jp/932  関川泰利と落合瑠子は、学校帰りの児童公園でよく会った。  いつも放課後の訓練で遅れる泰利を、一般人である瑠子はベンチに腰掛けて待っていた。そこは人目をはばからずに会話ができる、二人にとっていちばん居心地の良い空間であった。  双葉学園・高等部に通うこの二人は、同じクラスになったことで出会った。  異能者の泰利は、自分に対して真っ直ぐな好意を向けてくれる瑠子が好きになった。  変わり者である自分について深く理解し、力に興味を持ってくれた彼女のような子を、絶対にこの手で幸せにしていきたいと思っていた。自分の異能は、そのためにあるのだとさえ泰利は思っていた。  夏の熱い夕暮れの陽が落ちていくなか、ついに泰利は瑠子を自分の部屋に呼んだ。彼らは互いに互いを強く求め、一本の線として交わることを求めあった。 ...
  • 【彼女と彼と彼女の関係 エピローグのプロローグ】
    ラノで読む 「猫娘に男の娘、ロリコンバンパイア、泣き虫狼女、髑髏仮面の不死身人間……おまけに覗き魔の溶解人間とか、どうしてこのクラスにはゲテモノが多いのかしら……」  二年H組のクラス委員長である鈴木清純《すずきせいじゅん》は、目の前でろくでもない事で馬鹿騒ぎをしているクラスメイトを切れ長の目で見つめながら、小さくため息をついていた。 「ちょっと、千乃《ちの》はゲテモノじゃないわよ」  清純の呟きを耳ざとく聞きつけた、その馬鹿騒ぎの渦中にあるショートカットの少女が即座に否定する。清純に猫娘と揶揄された春部里衣《はるべりい》だった。とりあえず、自分がゲテモノと評されるのはどうでもいいらしい。 「そうじゃぞ、わしは断じてロリコンではない。こう見えても百十七歳、立派な大人じゃ」  そう言って胸を張るのはショコラーデ・ロコ・ロックベルト。見た目は飛び切りの金髪美幼女だが、由...
  • 【女子高生彩子の学級日誌】
     女子高生彩子の学級日誌 ラノhttp //rano.jp/1633  プロローグ 春先のはなし 「私は帰ってきた・・・・・・!」  桜の花びらが流れていく、爽やかな光景を背にして。  六谷彩子は不敵な笑みを浮かべながら、双葉学園の建物群を見渡していた。 「今年からどんなクラスなのか知らないけど」  彩子は竹刀をドスンと地面に突きたてる。そして楽しそうに、高らかにこう宣言した。 「この彩子様がクラスを乗っ取ってやるんだから! クラスのみんなを従えて、ナンバーワンになってやるの! そしてゆくゆくは学園の覇権を握り、私が物語の主役になるの! あはは、あははははははっ!」 「おー、聞き覚えのあるバカな高笑いだなと思ったら、やっぱりお前だったか」 「ゲッ、幸子姉・・・・・・!」  すっかり動揺して、横から近づいてきた女性のほうを向いた。  地味に纏め上げた黒髪。...
  • 【鉄の心は揺るがない-第弐話_2】
     暗い洞穴の中で敬はゆっくりと目を覚ました。 「う……いってぇ……何だここ?」  敬は辺りを見回すと自分が大きなトンネルの中にいる事に気づいた。 コンクリートで固められたトンネルは明らかに人工的な物で幾つかのケーブルがトンネルの奥まで敷設され、所々には配電盤が設置されている。 ここは双葉各区に設けられたインフラ整備網の一つで、地上に配備された一般電線では賄いきれない、 企業や公的機関の電線、また一部機関の通信ケーブルや、リアルタイムで下水道の水位や水圧の情報を各情報施設に送る為の下水道情報採取設備でもあった。 「おい、爺さん。大丈夫か。ケガは無ぇみたいだけどどっか打ってて目の前でご臨終ってのは勘弁だぞ」 「んむぬ……言うてくれるわィ……こちとら百戦錬磨の武人じゃぞ。そうそう簡単にくたばるタマじゃないわ」  両肩を強く揺すると鉄蔵はゆっくりと目を覚まし、憎まれ口を叩く。そんな...
  • 【永遠の満月の方程式 -急- 前篇】
    ラノで読む 「……何のつもりじゃ?」  風そよぐ野原に凛とした少女の声が響いた。  双葉学園島南西部に位置する海岸の前、草原が広がる壁の前で七人の空気が凍りつく。  輝がリガルディーに渡された銃。その銃口を向けた相手は、何と輝の教え子雪を捕まえている天津甕星と八意思兼だった。 「私も色々と考えました。しかしやはり、自分の教え子を裏切る気にはなれない」  そう、輝は雪と睦月を信じる道を選択したのだ。  当然だろう。つい数日前に会ったばかりの相手よりも、自分が半年以上同じ研究室で見ている教え子を信じるのが人の道理だ。 「それにあなた方の行動の方が腑に落ちない点が多い」  そしてその人間的直感を裏付ける根拠もあった。雪と睦月は異能力者でも何でもない、輝と同じ一般人だ。その二人が魔術で月をどうこう等出来よう筈もない。  第一、月の接近を輝に最初に教えたのは雪だ。睦月も...
  • 【緊縛少女と鏡の悪魔 後編】
    ラノ推奨 ラノで前後編をまとめて読む         ◆◇  夜の校舎で、悪魔はその鏡から離れてにやりと笑った。  まだだ。まだ自分はこの世界に留まっていたいのだ。そんな早くあの何も無い、誰もいない空間になんて戻りたくは無い。  翌日も、悪魔はごく普通に人間のように登校を果たす。 「みなさんおはようございます」  そう挨拶すれば、ほとんどの生徒たちが挨拶を返してくれる。これはいつもの亜紀ならばありえないことであった。いや、そもそも亜紀本人は誰にも挨拶せず、始業間際にこそっと登校してくるので、誰も気づかないのだ。  だが今は違う。  悪魔は亜紀と違って誰からも好かれる人間になったのだ。 「おはよう山岸さん」  そして、ひばりもまたこうして挨拶をして彼女に眼を向けてくれている。そのことが亜紀の精神を持つ悪魔にとっても嬉しいことだった。 「おはよう綾鳥さん」 ...
  • 基本設定
    「双葉学園」A級設定(2010年1月17日改定)  物語・キャラを作成するのに必ず守らなければならない共有設定です 第一項  世界観 ●詳細 この世界には「異能力者」と「ラルヴァ」が存在しており、これらの存在は世間一般には隠されている異能力者の育成や研究、ラルヴァの調査や退治を目的とした機関が存在し、作中では「双葉学園」がそれにあたる 第二項  舞台 ●詳細 東京湾内に形成された学園都市と、それをとりまく世界が主な舞台である双葉島に存在する唯一の学校が「双葉学園」である 第三項  年表・沿革 ●詳細 1999年7月?日  世界的に「異能力者」「ラルヴァ」の数が急増する2001年8月30日 「双葉学園」が開校する 第四項  双葉学園 ●詳細 双葉管理(ふたばすげとし)によって作られた学園である異能力者や一般人の少年少女が集まり、学園生活を送っているラルヴァが暴れるようなことが...
  • 【冥王星でぼくはタンゴを踊る 第二話:前編】
    元が縦書きなのでラノ推奨 ラノで前編後編まとめて読む ちなみに派生設定の聖痕とオメガサークルに目を通しておくとわかりやすいかもしれないです  【冥王星でぼくはタンゴを踊る 第二話:前編】 「僅かな心のゆらめきも 許されなかった 少年にはかえってそれが心地良かった このまま何も考えず ただ 少女達を始末してさえいれば それで 俺の一生はOKだ もう 誰も失うこともない… それはとても楽な事だから きっと、楽な生き方だから・・・・・・」 ――――筋肉少女帯〈再殺部隊〉         ※※※                 1  一年に一度、会うたびにぼくは姉さんの胸に抱かれていた。  薄く、だけど柔らかかった姉さんの胸に包まれているときだけがぼくにとっての安らぎだった。学校でも家でもぼくの居場所はどこにもなく、姉さんだ...
  • 【駅員小松ゆうなの業務日誌 4日目】
     双葉学園鉄道は、営業列車の走らない営業路線である。  双葉島を出ると国際展示場、豊洲を経てJR京葉線に合流する。つまり東京駅と連絡している鉄道なのだ。双葉学園構想が具体化されたときに異能者が権力にものを言わせ、都内や県外から通う学生たちのために整備した通勤路線である。  現在、原則として双葉学園の学生は双葉島に住み込むことが決まりとなっている。そのため双葉学園鉄道は本来の役割を果たさず、島内や学園への物資輸送手段として活用されていた。  いつもはネズミ一匹横切らないコンコースに、納まりきらないぐらいの人間が押し寄せていた。 「はいはーい、ふたばPASMOはゆっくりリーダーにかざして通ってくださぁい。あ、そこ! 鞄に入れたまま通さないでぇ、読めないからぁ~~~」  四台しかない自動改札機は全て「入場」専用にあてがわれ、旅客が通過するたび絶えずピッピと電子音を上げて応答して...
  • 【eXtra/エクストラ(表) part3】
    ラノで読む 「おい、八十神! 起きろよ! ヤバいんだって!」  俺の安眠は野太い声に妨害された。  時計を見ると、時刻はまだ昼休みだ。昨日は徹夜、というか闇ルートの物資の手配で徹夜だったんだ。昼飯は我慢するからもう少しだけ寝かせてくれよ。 「寝てる場合じゃねーんだよ馬鹿!」 「あんだよ! お前もフクダー○先生の新刊欲しいって言ってたじゃねーか! 俺はその手配で寝てないんだぞ」 「欲しいけどさ! そうじゃないんだって! 椿の奴だよ! あいつまた………」  そこまで言われて俺は何が起こったかを理解した。また、あいつか。やっちまったのか。 「原因は?」 「ああ、それがさ。A組の森の奴が一般人の気の弱い奴をパシリにしててさ。『異能も無い一般人にはこんな使い道しかねーんだよな』とか言ったのを偶然通りがかった椿が聞いて……」  まあそんなところだろうなと納得する。椿幻司郎と...
  • 木根 まね子
    木根 まね子  「オレはオレだ。どこにでもある普通の招き猫だぜ?」 基本情報 スペシャルキャラクター 名前 本名:招き猫(まねきねこ)幸助が付けた呼び名:木根 まね子(きね まねこ) 学年・クラス なし 性別 女 年齢 ?(外見は15歳程) 身長 169 体重 52 スリーサイズ B81(B),W60,H82 性格 根は思いやりがあり優しいが、気が短く怒りっぽい、男勝り 生い立ち キズ物になって捨てられていたところを幸助に拾われるそれ以前については本人が語ろうとしない 基本口調・人称 口は悪い。基本的に相手の名前をカタカナで呼び捨てオレ、お前(おめえ)、あいつこいつそいつ キャラデータ情報 総合ポイント 23(18+5) レベル 5 物理攻防(近) 3 物理攻防(遠) 2 精神攻防 5 体力 3 学力 2 魅力 3 運          1 (...
  • 【冥王星でぼくはタンゴを踊る 第二話:後編】
    元が縦書きなのでラノ推奨 ラノで前編後編まとめて読む ちなみに派生設定の聖痕とオメガサークルに目を通しておくとわかりやすいかもしれないです 【冥王星でぼくはタンゴを踊る 第二話:後編】                4 「おいジェット。あの変に爽やかな男は誰なんだよ」  ギガフレアは物凄い露骨に嫌な顔をしていた。  夕方になり、ぼくたちは鏡子さんの屋敷で夕飯をご馳走になるために再び屋敷に集まった。食卓の間にはなぜかあの鷹城もいたのだ。 「いやぁ、すいません。ここ宿ないんですね。今日一晩お世話になります」  高城は爽やかな笑顔で鏡子さんに微笑む。  鏡子さんは優しい人なのだろう。遭難した人を放っておけないらしい。レイダーマンは渋い顔をしていたが、無駄な争いは無用だと言って一先ず放置することに決めたようだ。 「いえ、困った時はお互い様...
  • 【ぼく、ペテン師:解決編その2】
    解決編をラノで読む 解決編その1へもどる        6  夢を見なかった。  目が覚めたときには白い天井と、泣きながらぼくを見下ろしているアキ姉の顔が見えた。白い壁に白いシーツに白いカーテン。鼻を刺激する清潔な匂い。ここはどうやら病院のようだ。そうか。ぼくはあの後倒れて運ばれてしまったようだ。 「中也くん、目を覚ましたのね。本当によかったわ……」  アキ姉はそう言ってぼくの身体を思い切り抱きしめてくる。涙で顔をくしゃくしゃにしていて、目も真っ赤だった。痛い。痛いよアキ姉。体のあちこちが折れているのに抱きついてくるなって。でもぼくは、そう文句を言う前に、 「ごめんアキ姉。また心配かけて」  自然とそんな言葉が口に出た。それは|嘘の言葉《ペテン》ではなくぽつりと出た本心の言葉。ぼくはアキ姉の頭を撫で、頬に軽くキスをした。するとアキ姉は驚いたように...
  • 【遠藤雅と飼い猫と逢洲等華】
     この作品から戦列復帰します!  またよろしくお願いします  スレ出没の本人証明として、一昨年投稿して削除してもらったものを再アップします    遠藤雅と飼い猫と逢洲等華  思い返せば兆候というものはそれなりにあったと思います。  みくがまだ僕の部屋にいた頃の話です。僕はアイという黒猫を飼っていますが、梅雨の終わり際だったでしょうか、アイがいつもと違う調子で鳴くのです。  高い声で、僕を求めるよう色っぽく鳴くのです。  緑色のつぶらな瞳で僕を見つめ、何か誘うよう鳴き声を響かせます。椅子に座っている僕の足に、体をスリスリさせます。何だろうと思って背中を撫でてやると、アイは僕にお尻を高く突き出すのです。  みくは、それを信じられないといった感じで、顔を真っ赤にして眺めていました。 「みく、アイは何を言ってるの?」  耳まで赤くなっている彼女は、ずかず...
  • 【イグニス・ハート-前編-】
    人の暮らす町の明かりに削がれ逃れた小さな暗がりでその営みは続いている。遥か古より変わることなく、連綿と、粛々と―――。  薄い星明りだけに照らされて肌を重ねる一組の男女、その睦みに合わせてぴちゃぴちゃと滴る水音が路地裏に響く。 男が行うのは口付けと呼ぶには余りにも無遠慮な獣が肉を貪る様を思わせる接吻。唇を食んで力なく細く空いた隙間から蛇の如く舌を滑り込ませ、女もそれを忌避するどころか応えるように己のそれを絡ませる。内頬を撫ぜ歯裏を舐り互いに互いの口中を蹂躙しあえば啜り損ねた唾液が零れ落ち二人の顔を濡らしていく。 (今日の俺はついている……)  彼はそう思った。何故ならば今夜はこんなにも素晴らしい獲物とこんなにも刺激的な夜を過ごせるのだから。 これだから夜はいい。退屈な昼間の世界など願い下げだ。今ここには人の面を見る度に小言を吐き出すくそったれな両親も馬鹿ばかりでムカ...
  • 「双葉学園」とは
    『双葉学園』とはふたば☆ちゃんねる虹裏mayで行われている 創作系のスレ・企画です 学園もの・バトルものとして、みんな同じ世界観を共有し、物語をつくっています いわゆるシェアードワールドですので自分のつくったキャラを遊ばせてもよし 他の人のつくったキャラと遊ばせてみるのもよし 自由に遊んでみてください 企画に参加するには  ※双葉学園ってどういう学校?  双葉管理(ふたばすげとし)という異能力者によって作られた  東京の人工島に設置された小中高大一貫教育の巨大学園であり  人々の平和な暮らしを守るため、また戦場へ赴く子供たちの未来を守るために存在してる学園。 「双葉学園」企画 沿革 作品を作る上でのルールはこちら
  • 六谷 彩子
    六谷 彩子 基本情報 名前 六谷 彩子(ろくたに あやこ) 学年・クラス 2-C 性別 女 年齢 17 身長 162 3サイズ 89・59・84 性格 気性が荒い。男嫌い 生い立ち 「火」の力を持つ家系に生まれる 基本口調・人称 私 ~よ! ~ね! フン! 特記事項 無し  対空射撃のような異能を持っている  真上に伸ばした左腕がレーダーとなり、右手から弾丸が発射される  河越明日羽のところの剣道道場に通っており、剣があれば近接戦闘も無難レベルにこなす 作者のコメント +PC、作者への質問 対PCの質問集 簡単に自己紹介をお願いします  2C最強の美少女戦士・六谷彩子様よぉ。 異能について教えてください  わかりやすく説明するわね。  名称は対空射撃「ファランクス」。  六谷家の伝承術である、火系統の攻撃魔法よ。  左手...

  • 【名称】   :水(みず) 【カテゴリー】:エレメント 【ランク】  :下級C‐3 【初出作品】 :【天と地と 第二話】 【他登場作品】: 【備考】   :氷河期の地層から発見されたラルヴァ。知能は低く単純な食欲によって動く。         99%以上の水とそれを操る0.1パーセントほどの細胞から成り、体に動物が触れると無差別に貪り食う。         その生態はまだよく分かっていないが、オンディーヌなどの遠い先祖ではないかと目されている。 トップに戻る 世界観設定に戻る ラルヴァに戻る 上に戻る
  • 【オフビサーガ設定】死亡者リスト
    年表につづいてオフビサーガでの被害者のリストを作ってみました 悪趣味ですがまとめとして 反逆のオフビートシリーズ 冥王星でぼくはタンゴを踊るシリーズ ジョーカーシリーズ 【オフビサーガ設定】作品内年表 名前 クラス 死亡時期 作品 火野萌太(ギガフレア) 高等部三年Y組(聖痕) 五月下旬 【反逆のオフビート】 アダージョ オメガサークル 四月中旬 【冥王星でぼくはタンゴを踊る】 レント オメガサークル 四月中旬 【冥王星でぼくはタンゴを踊る】 タクト オメガサークル 四月中旬 【冥王星でぼくはタンゴを踊る】 鷹城徹 大学生 四月中旬 【冥王星でぼくはタンゴを踊る 第二話】 四谷正治(エレ・キーパー) 高等部三年Y組担任(聖痕) 四月の始業式 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴】 谷川あゆみ 高等部三年Y組 四月の始業式 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴...
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