シェアードワールドライトノベル『双葉学園』wiki内検索 / 「【姉妹】」で検索した結果

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  • 【姉妹】
     らのらのhttp //rano.jp/1032  送信日時 7月某日  送信者  久本昭二  件名   大島さんへ こんな夜にいきなりごめんなさい。どうしても伝えたいことがあるんです。僕は今、血塗れ仔猫に追いかけられています。先生の話は本当でした。血塗れ仔猫は「います」。もう助からないと思います。左腕をちぎられてしまいました。何とか逃げて隠れることができましたが、時間の問題だと思います。だから、せめて大島さんに僕の気持ちを伝えておこうと思います。好きです。こんな僕だけど、あなたのことが好きです。この小さな島から本土のみんなに大声で伝えたいぐらい、あなたのことが大好きです。放課後に図書館でたくさんおしゃべりをしてから、僕はあなたに告白する決心がつきました。本当なら直接伝えたかったけれど、それももうかないません。血濡れ仔猫の足音が聞こえてきました。そしてこのモバイル手帳も電池切れのよ...
  • 作品保管庫モバイル「さ」~「そ」
    ...血塗れ仔猫】【廃墟】【姉妹】 【騒がしい保健室の事件記録 『真贋考察』】 【前】【後】 「し」 【自主制作映画『龍河弾様の一日』】 【シャイニング!】 【導入】【1】【2】【3】【4】【5】【番外】 【蛇の道は蛇】 【十月三十一日】 【商品は無い】 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴】 【1】【2】【3】【4】【5】 【ジョーカーズ・リテイクⅡ 亡者たちの嘆き:part.1】 【女子高生彩子の学級日誌】 【1】【2】【3前】【3後】 【白き魔女と傷だらけの道化師】 【1前】【1後】 【人外戦線/『花宴の件姫』】 【前】【中】【後】 「す」 【スカイライン・ピジョン】 【1-1】【1-2】【1-3】【1-4】【1-5】【1-6】【2-1】【2-2】 【ステー...
  • 作品投稿場所
    ...れ仔猫】 【廃墟】 【姉妹】 【時計仕掛けのメフィストフェレス】 第一話 『第二話 前編 中編 後編』 第三話 第四話 ミステルティンの童話騎士 第一話 第二話 『第三話 一 二 三 ラノ』 【突撃のストレイトブースター】1 2 【双葉学園レスキュー部の軌跡】 「序」  「蛟の一」 「蛟の二」 ある前座の話1/ある前座の話2/【ある前座の話3】/【ある前座の話4-1/4-2】 su199991.txt su199812.txt 【怪物記】 第一話 第二話 第三話 第四話 第四話OTHER END 第五話 第六話 【怪物記番外編】一 荒神の手 【カーチェイス・チェイサー】 【遠野彼方は普通である】 その1 その2 その2おまけ 【魔女と空 前編】 【召屋正行のささやかな日常はこうして壊れた】 そのいち そのに そのさん まとめ(ラノ) 【春部里衣の日常】 そのれいてんご そのいち 【春...
  • 作品保管庫さくいん 「あ行~た行」
    ...血塗れ仔猫】【廃墟】【姉妹】 【猿の左手】 【騒がしい保健室の事件記録 『真贋考察』】 【前】【後】 【騒がしい保健室の事件記録2 『質量考察』】】 【前】【後】 「し」 【獅子心嬢と氷の皇子 前半】【獅子心嬢と氷の皇子 後半】 【シャイニング!】 【導入】【1】【2】【3】【4】【5】【番外】 【蛇の道は蛇】 【十月三十一日】 【商品は無い】 【ジェノサイドカッター千波ちゃん】 【前】 【後】  【死神さんの怪奇レポート/『座敷荒らし』】 【前】 【後】 【死神さんの怪奇レポート/『牛の乳』】 【前】 【後】 【十五夜バトルロワイヤル】 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴】 【1】【2】【3】【4】【5】 【ジョーカーズ・リテイクⅡ 亡者たちの嘆き:part.1】 【女子高生彩子の...
  • 【立浪姉妹の伝説 第二話】
      らのらのhttp //rano.jp/1067    立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路-    第二話 伝説の猫耳姉妹   「ぐがああああああ!」  立浪みかは、巨人に踏み潰されようとしていた。仰向けになってグラウンドに背をつき、両腕と両足で巨人を支え、必死な抵抗を見せる。  学園の校舎ぐらいの背丈があるこの巨人ラルヴァは「ガリヴァー・リリパット」という。巨人でなかったら何の変哲の無い外国人で、並みの異能者でも勝てそうな軟弱な印象を受けるのだが。 「こんなでっかいのが島で暴れられちゃ・・・・・・。下手したら本土の連中に勘付かれるんじゃないのかあ・・・・・・?」  みしっと、さらにみかはグラウンドに埋め込まれようとしていた。両目に涙を溜めて苦しそうにしているが、歯を食いしばってなおも我慢を続けている。  双葉島の沖で突如、この男が浮上するように立ち...
  • 【立浪姉妹の伝説 最終話】
       らのhttp //rano.jp/1132    立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路-     最終話 みかとみきの末路  奇跡的に目覚めた立浪みきは、まだ夢を見ているかのようなぼんやりした目で、自分たちを祝福している生徒たちを眺めていた。立浪みかはそんなみきの両手をとると、本当に嬉しそうにしてこう言った。 「みき、お前は助かったんだよ! よく戻ってきた! よく乗り越えてみせた! あたしはとっても嬉しい、お前を守ることができてお姉ちゃんはすごく幸せだよ!」  みきは、ゆっくりと下を向いて自分の体を見る。  まったく見慣れない真っ黒なドレスには、自分の手によって搾り出された生徒たちの血液が、べっとりと大量に付着していた。両手にも彼らの血が、生々しくこびりついている。  みきは悟る。結局、自分は自分の中に眠っていた凶暴な力に負けてしまい、学園のみんなに...
  • 【立浪姉妹の伝説 第六話】
      赤字・・・削除項目 緑字・・・訂正項目  立浪一家の新たな一週間が幕を開けた。  次女・みきは姉妹のなかで一番早く起床する。三人分の朝食を作るため、二人よりも早く起きるのだ。  すぐに三女も起きてくる。みくは買ってもらったばかりの水色のエプロンを身につけて、次女の調理を手伝いにキッチンへ入った。  今日は、みきが得意としているベーコンエッグだ。このような卵料理はみくの好物だった。昨日のお昼に作り方を教えてもらえたので、明日は彼女が姉妹の朝食を作ることで決定している。  みかもみきも、とても張り切る三女を微笑ましく見守っていた。  緑のだぼだぼとしたシャツに黒いスパッツという、普段着と大して変わらない長女が起きてきた。寝ぼけてあちこち壁にぶつかりながら、洗面所へ消えていった。  みかがリビングに戻ってくるときには、テーブルの上でベーコンエッグとトーストが湯気を立てて...
  • 【立浪姉妹の伝説 第三話】
      らのらのhttp //rano.jp/1073 「ふふ・・・・・・。そんなこともあったわねえ。懐かしいなあ・・・・・・」  みきの残した日誌に目を通しながら、みくはそう言った。日誌にはところどころに昔を懐かしむ記述がされていた。 「人の役に立つために、力を使わなければならない・・・・・・かあ」と、みくは言う。「みかお姉ちゃんに口すっぱく怒られたなあ。今でも、それが守れているかどうかは、自信ないけどネ」  舌をぺろっと出しておどけた。  特に印象に残ったのが、完全なる覚醒についての話であった。頭に猫耳が生え、尻尾も展開されたとき。姉妹は百パーセントの力を発揮することができる。完全体は、修行や努力でなれるものではなく、己の内なる魂源力が一定の壁を突き破ることで到達することができる。  みかの言っていたように、例えば友達を「救いたい」と思ったときや、愛する人を「守りたい」...
  • 【立浪姉妹の伝説 第四話】
      らのらのhttp //rano.jp/1080    立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路-    第四話 大熊のラルヴァ   二十一時を回った、遅い時刻。  立浪みかは帰宅するなり、すぐに寝室のベッドに突っ伏した。前のめりに倒れるよう、彼女はばったりと倒れこんだ。 「はあー、いくらなんでも百体連続でロボットと戦うのは無理だってぇ!」  そう、わざとらしく大声で言ってみせる。  しかし、みかは本当に疲れていた。本当はそのように明るく振舞うことが困難なぐらい衰弱していた。彼女の思ったほど、声は出ていなかった。  そんなみかの枕元に、三女のみくがやってくる。ボロボロになった姉を前にして、涙が溜まっていた。みかはそれを見ると、傷だらけの顔で笑みを作ってみせた。 「なーに泣いてんだい。お姉ちゃんは全然平気だよ。こんなの全然、へっちゃらだよ」  そして、寝室...
  • 【立浪姉妹の伝説 第七話】
     つまらない算数の時間のときに、その放送はかかった。 「ただいま、学園に非常事態宣言が出されました。児童のみなさんは先生の指示に従って、絶対に校舎から出ないでください」  立浪みくは不安そうにして窓の外を見る。  どうりで表が騒がしいと思っていた。まだまだ幼くて戦うことのできない猫の子供だが、感覚でなんとなくわかるのだ。担任がものすごく緊張した顔で、モバイル手帳を使って職員室とやりとりをしている。それを見るに、かなり深刻な事件が発生していることが予想できた。  ラルヴァだろうか。これまでのものとは比較にならないぐらい、強いラルヴァが出たのだろうか。  でも、いくら強い敵が出てきても、みかとみきがいるから大丈夫だ。みくはにっこり微笑んで、面白くない授業が止まったことを喜んだ。成績はいいくせして、授業が退屈で大嫌いなのである。 「ガンバレ、みかお姉ちゃん。みきお姉ちゃん!」  彼...
  • 【立浪姉妹の伝説 第五話】
      らのらのhttp //rano.jp/1085    立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路-    第五話 姉妹の約束 「ここは・・・・・・どこなのでしょう」  立浪みきは山道の途中にいた。湿った土の匂いは嗅覚を通じて、彼女の記憶と直結した。 「思い出した、私たちが育った神奈川県の田舎だあ」  懐かしい、とみきは微笑んだ。古い石造りの階段。トタン造りの民家。どこからか聞こえてくる飼い犬の吼える声。子どものころにみかと過ごした、昔懐かしい故郷の風景だった。  長い階段を上って、集落を抜けて。 「あ、見えてきた。おばあちゃんのお家」  青いペンキ塗りの屋根をした古い家が見えてきた。それは、彼女が養子としてもらわれて、育ってきた「実家」であった。  真っ白な洗濯物が、微風によってゆらゆら揺れている。ミンミンゼミがけたたましく鳴いている。うっすらと青い苔...
  • 【立浪姉妹の伝説 第一話】
      らのらのhttp //rano.jp/1058  2016年の双葉学園には、誰からも愛されるアイドルがいた。  男子・女子問わず羨望の眼差しを集めるその姉妹は、非常に特徴的な異能を有していた。そしてその異能こそが個性であり、特徴であり、自慢であり、武器であった。  頭にキュートな猫耳を乗せて、毛並みのよい尻尾をふりふり動かす。  猫の血を覚醒させて、俊敏にフィールドを駆ける。高所から飛びかかる。獲物を切り裂く。  彼女らの笑顔を一目見ただけで、どんなに硬派で生真面目な男でも、母性をくすぐられ、ときめいたものだった。  その上、彼女らは戦闘能力も桁違いに高く、姉妹なしでは勝てなかったラルヴァとの戦闘も数多い。  この物語は、今や学園の伝説となった猫耳姉妹・立浪みかと立浪みきの、栄光と末路までを綴った記録である。    立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路- ...
  • フラニー・ステーシー
    フラニー・ステーシー  「百兆分割してあげるですの!」 基本情報 名前 フラニー・ステーシー(本名不詳) 学年・クラス 傭兵チーム:”少女地獄”所属 性別 女 年齢 14歳 身長 146 体重 45 性格 殺人狂怒りっぽく単純 生い立ち 十二姉妹の末妹 基本口調・人称 ~ですぅ。~ですの。等の媚びた口調~わたし。~あなた 特記事項 殺し屋 キャラデータ情報 総合ポイント 20 レベル 6 物理攻防(近) 7 物理攻防(遠) 2 精神攻防 1 体力 3 学力 1 魅力 3 運 1 能力 右腕兵器(ライダーマン) 特記事項 なし その他詳細な設定 能力:右腕を変形させ、あらゆる凶器に変化させる能力。主に好んでチェーンソーを使用。ただし重火器は無理のようだ。    武器の材質は選ぶことができ、吸血鬼の弱点である銀の刃も作り出すことができる。 特徴:長...
  • 事務員の幸子さん
    事務員の幸子さん 「明けだからって家でゴロゴロしてんじゃねぇこの行き遅れッ!!」 基本情報 名前 事務員の幸子さん 学年・クラス 大学部学生課事務員 性別 女 年齢 25 身長 169 体重 マグマを頭から浴びてぇか 3サイズ 92・62・89(討丈情報) 性格 愛想がまるで無い。口が悪い。でも子供には優しい 生い立ち 「火」の力を持つ家系に生まれる 基本口調・人称 私 ~かい フン! 好きなもの ナンプレ タバコ 子供 朝倉太陽 嫌いなもの 1位純子 2位討丈 3位ゴキブリ 特記事項 ちゃんとした奴は好きだぞ キャラデータ情報 総合ポイント 27 レベル 11 物理攻防(近) 3 物理攻防(遠) 4 精神攻防 4 体力 3 学力 5 魅力 5 運 3 能力 超高粘度活火山『ヴォルケイニック・イラプション』 特記事項 社会人のパラメータ適用 その他詳細な...
  • 【アクセス】
    「私たちに携帯電話はいりません」 「お互いの姿が見えなくても平気なんだ」  双葉学園高等部の教員たちが、この秋、新しく転入してきた異能者姉妹の面談を行っている。垂れ気味の両目をしていて、おっとりとした黒髪ロングが姉のカノ、仔猫のようなつぶらな瞳をくりくりさせ、自信たっぷりに微笑んでいるほうが妹のミナギだ。  彼女たちの能力は、異能学上、大変珍しいタイプにカテゴライズされる。「双子異能(ジェミニ)」。あまりにもそのまんまな名前の付け方だが、便宜上、暫定的にそう表現している。  若い教員二人が、小道具を用意しに教室を離れた。ひげをたくわえた年配のベテラン教師が、優しい口調で、「それでは見せてもらうよ」と二人に言った。  彼女たちの異能は「アクセス」。  カノはミナギに、異能力で会話を飛ばすことができる。逆にミナギは、カノから送信される言葉を受信する能力を持っている。と、これが「双子...
  • 鵡亥 未来来&明日明
    鵡亥 未来来・鵡亥 明日明  基本情報 姉 妹 名前 鵡亥 未来来(むい みらく) 鵡亥 明日明(むい あすあ) 学年・クラス 高等部1年 高等部1年 性別 女 女 年齢 16 16 身長 160程度 160程度 体重 秘密 秘密 性格 さばさばした性格だが、特に金には煩い しっかり者の真面目さん(普段は) 生い立ち 普通の一般家庭に生まれた双子姉妹だが、ある日突然に天啓を授かり常人には理解しがたい才能を発揮したことで、学園に招致されるに至った。現在は研究棟の一室で姉妹仲良く生活している。 基本口調・人称 アタシ、アンタ、呼び捨て方言崩れのへんな話し方をすることもある 私、貴方、~さん 物腰穏やかな丁寧口調(普段は) 特記事項 なし キャラデータ情報 未来来 明日明 総合ポイント 20 20 レベル 6 6 物理攻防(近) 1 1 物理攻防(遠) ...
  • 立浪 みか
    立浪 みか 基本情報 名前 立浪 みか(たつなみ みか) 学年・クラス 高等部2年生(2016年当時) 性別 女 年齢 享年17 身長 151 体重 47 3サイズ 76・58・75 性格 気さく。真面目で熱血。妹思い 生い立ち 立浪姉妹は養子であり、しばらく老夫婦に育てられた 基本口調・人称 あたし ~だね! あはは 特記事項 好きな色が緑・黄緑・エメラルドグリーン 作者のコメント
  • 橋本 恵
    橋本 恵  「いわゆる電波系ってやつですね」 基本情報 名前 橋本 恵(はしもと けい) 学年・クラス 高等部2-K 性別 女性 年齢 17才 身長 157cm 体重 45kg 性格 ものしずか 一人称 私 キャラデータ情報 総合ポイント 22 レベル 7 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 1 精神攻防 6 体力 2 学力 4 魅力 3 運 3 能力 念話(テレパシア) その他詳細な設定 チームの連絡役。後方からの指示も出したりします。 四人姉妹の次女で姉の千恵(ちえ)は既婚で春に娘の恵理を出産 妹の名前は恵留(える)と恵夢(えむ) 登場作品 【宮城退魔帳 その二】 【宮城退魔帳 その三】 作者のコメント
  • リンガ・ストーク
    リンガ・ストーク リンガ・ストーク 分類 カテゴリー:エレメントランク:上級C-5初出作品:【立浪姉妹の伝説 第一話】他登場作品: ちょっとした設定  高威力のレーザーを射出する砲台。ムカデのような八本足で支え、ガサガサと移動する  特異な形状ばかり注目されるが、兵器の観点から見たらとても恐ろしい存在である  「歩く砲台」として拠点に直接打撃を与える、敵に回したら脅威となりうるラルヴァ  SタイプとMタイプが存在  「リンガ」とは男性器の象徴を意味する  多分シェアしたくないラルヴァ・ナンバーワン トップに戻る 世界観設定に戻る ラルヴァに戻る 上に戻る
  • 【ハッピーエンドをめざして】
     どうしたら三年前の事件を明るく防げるかなと思って書いたもの  パラレルワールド 『ハッピーエンドをめざして』  http //rano.jp/1258  中等部二年生の水分理緒を知らぬ者はいないだろう。  彼女の異能は、触れた水を武器として操ることである。いつもペットボトルの水を携帯し、戦闘時にはそのミネラルウォーターを使って敵を「斬る」。  名家の娘である彼女は常に穏やかな笑顔をたたえており、異性に人気がある。おっとりとした外見とは裏腹に芯の強い側面があり、かなり優秀な異能者であることは解説するまでもない。  そんな彼女が窓辺の席で、友人たちと談笑しているなか。  昼休みの校庭では高等部の学生が草野球を楽しんでいた。投手が渾身のストレートをインコースに放ったが――。 「どおおおりゃあああああああああああ!」  打者は太すぎる両腕をコンパクトに縮め、一...
  • 作品内年表
    ここは双葉学園内で現代とされている2019年以外の出来事を整理するための年表です 西暦 等級 出来事 作品 1999年7月?日 A 世界的に異能力者・化け物「ラルヴァ」の発生・急増が確認され始める 2001年8月30日 A 東京都特区双葉区に双葉学園設立、開校される 2009年 D 永劫機ウォフ・マナフとラスカル・サード・ニクス契約する 【壊物機 第一話】 2016年 B 双葉学園科学部・兵器開発局の超人製造計画によりエヌR・ルール誕生兵器開発局は解体される エヌR・ルール 2016年 D 立浪姉妹学園を追放される キャンパス・ライフシリーズ 2016年 D EU軍北欧山中にて、聖痕によるラルヴァ召喚儀式阻止作戦実施ワンオフ『ナイト』の出現 騎士の宿業シリーズ
  • 桜川夏子
    桜川夏子  「この世界に復讐を、それが私の唯一の望み」 基本情報 スペシャルキャラクター 名前 桜川夏子(さくらがわ なつこ) 学年・クラス 高等部 3年Y組 性別 女 年齢 18 身長 155 体重 46 性格 人間を見下し嫌悪していてる刺々しい性格 生い立ち 聖痕の殺し屋滝沢丈の姉。両親が離婚し幼いころ弟と別れ双葉学園へ 基本口調・人称 人を馬鹿にした喋り方。私。~きみ 特記事項 通称白き魔女 キャラデータ情報 総合ポイント 29 レベル 8 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 1 精神攻防 9 体力 1 学力 4 魅力 5 運 2 能力名 過剰殺戮《オーバーキルズ》 特記事項 カテゴリーF種能力者 その他詳細な設定 能力:魂源力を死者に送り込むことにより、無理矢理蘇生する能力。生き返った死者は生前が異能者ならば異能を使用可。    復活した...
  • マイク
    マイク マイク 分類 カテゴリー:ビーストランク:中級S-1初出作品:【立浪姉妹の伝説 第四話】他登場作品: ちょっとした設定  人間と熊型ラルヴァの交配が進んだ個体  彼の父親も人間に変化することができるが、それでも知性は動物寄りであったため人に危害を加えた  マイクは人間の血が濃いため一定以上の知能があり、実はそれを前にした学園生は非常に驚いていた  しかし、高い知能を併せ持ったラルヴァは裏を返せば危険すぎる存在でもある  マイクとて成長すれば父親と同じぐらいに巨大化し、鋼の体を持つ強さを手に入れるはずである  一斉放火を喰らった時点ではまだ生きていたほどであった  父親によって実際に被害が出たことを考えれば、子供のうちに始末してしまおうと攻撃を叩き込んだ異能者の行為は間違ってはいないというのが作者の見解である  なお、マイクの名前はなんと...
  • 四方山 智佳
    四方山 智佳  「決めゼリフ? ああ、秘匿情報」 基本情報 名前 四方山智佳(よもやま・ともか) 学年・クラス 高等部2年・L組 性別 女性 年齢 17 身長 170 体重 50 性格 ひと言でいえば世話好きのツッコミ屋 生い立ち 三人姉妹弟の長女。高い魂源力を持っていることが明らかになり学園へ 基本口調・一人称 「あたし」/きびきびしゃべる 基本口調・二人称 基本的に相手の姓。年長者相手にはさんづけ。仲の良い相手にのみ名前で呼びかける 特記事項 とくになし キャラデータ情報 総合ポイント 22 レベル 7 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 2 魂源力 4 体力 2 学力 5 魅力 5 運 3 能力 情報集約 特記事項 拳銃なら扱えます 異能力は「情報集約〈Intelligent Node〉」 簡単にいえば高性能の検索エンジンのようなもので 存在...
  • 笹島輝亥羽
    笹島 輝亥羽  「24時間以内になんとかしなさいっ!!」 【基本設定】 名前 笹島 輝亥羽(ささじま きいは) 学年・クラス 二年C組 性別 女 年齢 17歳 身長 165 体重 不明 性格 几帳面、負けず嫌い、頼まれごとに弱い 生い立ち 6人姉妹の長女として生まれる 基本口調・人称 私、苗字に「さん」か「くん」をつける。貴方 その他特記事項 眼鏡、地味、貧乳、ヒーロー物と時代劇が好き 【パラメータ】 総合ポイント:22 数値 パラメータ レベル 7 物理攻防(近) 5 物理攻防(遠) 1 精神攻防 2 体力 5 学力 4 魅力 3 運 2 能力 受けたダメージを倍化して返す能力。自分で付けた能力名は「復讐の弾丸(レイジングブリット)」。本人はかなり格好イイと思っている。発動は必ず右手で、その右手で直接殴るなどして、相手にダメージを与えないと倍化効...
  • 作品保管庫モバイル「た」~「と」
    「た」 【「大工部」の人たち 第一話】 【金剛の皇女様】 【前】【後】 【斗え! ゲッソー仮面】 【立浪姉妹の伝説】 【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【終】 【立浪みくの七夕】 【タブレット】 【1】【2】【3】【4】 【猛る獅子と放課後の天使たち】 【起1】【起2】【承1】【承2】【承3】 「ち」 【超刃ブレイダー 第01話】 【超刃ブレイダー@2019 act.01】 【チョコ引受人探してます】 【血を吸う灰被り】 「つ」 【剣となれ、盾となれ01】 「て」 【鉄の心は揺るがない】 【1】【2-1】【2-2】 【手のひらを太陽に。】 【空を歩く者達】【神を見る者達】 【デルタ 01】 【天使飼いと零式図書委員会 アネモイ 】 ...
  • 【キャンパス・ライフ2 その4】
     2016年の双葉学園には、名の知れた異能者が二人いた。  その名は立浪みかと、立浪みき。  猫の力を使い、率先して強力なラルヴァと戦ってきた意欲のある異能者であった。長女の人懐っこさや次女の大人しさは多くの生徒たちに好感を与え、親交を深めたり、共闘したりした生徒も多かった。  そんな「学園のアイドル」である二人も、学部長と与田光一の干渉によって悲劇的な運命へと導かれていった。 『血塗れ仔猫』の力に飲み込まれたみきが学園内で暴走し、大惨事を引き起こしてしまったのだ。高等部の校庭に生徒たちの血が流れるという、真夏の悪夢であった。  暴走した彼女を、長女とその仲間たち止めることに成功する。その時点では、誰もが事態は丸く収まったと思い込んでいた。  しかし、その後姉妹は何者かによって抹殺されてしまった。  一通り語り終えた藤神門御鈴は、書物をパタンと閉じて、デスクの...
  • 【ある前座の話3】
    「まったくもぅ、そんな強くもないんだから、無茶したっていいことないよ~兄ちゃん」 「そうですよ、少しは自重してください」 「……面目次第もない」 双葉学園の片隅にある、主に『超科学』の力持つ学生やかつて同等の力を持っていたとされる指導員らが 集う研究区画。 よく言えば雑居ビル、悪く言えば一般的な日本中の高校の運動部室棟の乱雑さを凝集したようなその場所の 一画を、今日も今日とて西院 茜燦(さい せんざ)は訪れていた。 ―――※――― 訪れたその部屋は、少女趣味と機械油の匂い、ぬいぐるみと機械工具が混在する魔空間である(まぁどの部屋も 似たり寄ったりではあるのだが)。 その部屋の主は、鵡亥 未来来(むい みらく)と明日明(あすあ)の双子姉妹。 その双子は揃って秀才、揃って能力者、揃って見た目はいい。 だが姉未来来は外交的・陽気で妹明日明は内向的・内気と対照的...
  • 【まけんりょーいきぶれーどぞーん まくあいのいち】
     【まけんりょーいきぶれーどぞーん まくあいのいち】  榊芳春: 「ぬがーーー!! 何であのガイジンに勝てねえんだ!!」  某月某日。三度目を数えて恒例行事となった襲撃でまたもダルキーちゃんに撃退された佐藤君、もといアイアンちゃんが地面に大の字に倒れたまま唸っている。  一応見守っていたけれど、今回はダルキーちゃんの方が「そろそろ来る」ってわかっていたみたいで準備万端だったわね。とってもワンサイドゲームだったわ。 「年齢か! 年齢の差か! 年食えば俺もレベル上がって師匠みたいなエキスパートになれるのか!」 「私はあなたより二十年近く長生きはしてるけれどねぇ」  それはあまり大した問題じゃない。 「重要なのは年齢より修練を積んだ期間よ?」 「何か違うのかそれ?」 「土台に鉄を積み上げるかスポンジを積み上げるかって話よ。ただ年齢だけ上がって、力だけ増えても、中身...
  • 清廉唯笑
    「うふふ……お姉ちゃん、今度は放送委員長になったの。よろしくね」 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (清廉.JPG) 基本情報 NPC 名前 清廉 唯笑(せいれん ゆえ) 学年・クラス 高等部3年J組 性別 女 年齢 18歳 身長 155cm 体重 47kg スリーサイズ B 96 W 59 H 84(Iカップ) 靴のサイズ 23.5 性格 常に穏やかに笑っているように見えて、全く考えが読めない 生い立ち 父は学園との連絡船の船長 基本口調・人称 一人称はわたし・年下にはお姉ちゃん。誰に対しても幼児に言い聞かせるようにゆっくり話す。女子生徒は名前にちゃん、男子生徒は苗字にくん付け 清廉唯笑について  三人姉妹の一番上で、幼い頃亡くした母の代わりに家事を引き受けていた。  子供が好きで初等部の寮に...
  • 【皇女様と猫 後編-Aパート】
    ラノで読む(前後編通して)  双葉区のはずれにある一軒家。純和風建築の二階建てに見えるが、中は最新の技術が集まったゴミ屋敷だ。 「それで、頼みって何?」  その屋敷の主である難波那美《なんば なみ》が、タバコを灰皿に押し付けながら聞いてくる。見掛けは妙齢の女性であるが、その実は独立して研究所を構えるラルヴァ研究者であり、彼女自身も特級の異能者……能力の出白に疑いもあるが……である。 「那美さん、昔はネックレスつけてたよね? あの重そうな飾りがついた」 「……あれが、どうしたの?」 「あれと、同じものを作って欲しい。今月中に」  目の前の少女……実年齢で言えば女性だが……の言葉を聞き、那美の眼鏡がずり落ちた。 「あ、あれと?……つまり、『そういう事』なの?」 「うん、『そういう事』。ただし、那美さんの所みたいな関係とは、だいぶ違う」 「それはどういう意味でしょう」 ...
  • 一周年記念コンペ連絡ページ
    一周年記念コンペ連絡掲示板 一周年記念コンペのお題は「持ちキャラ以外を主人公にした掌編」となってます これに伴い必要となるキャラクターの使用申請、許可や相互連絡のための掲示板としてご活用下さい このイベント参加作品に限り、NPCと自分の創作したキャラを除いた全てのキャラクターを主人公として話を自由に作ることが可能になりますが 以下を参考にキャラクターの持ち主に許可を得て下さい キャラクターを使うためのガイドライン 1)例1に従い何を書いてるかを名乗り、使わせて貰うキャラを申請し許可を得る 2)許可の必要がないNPCは基本的に今回は主人公としてなりえません 3)親元が許可を出す場合、なにか制限があればそれを記する 4)親元はキャラ使用の拒否も可能。また、許可申請が降りない場合は基本的に使用不可 5)許可申請を無視しているからといって、その親元に反応を求めるよう...
  • 【X-link 2話 part3】
    [ラノで読む http //rano.jp/1401]] Xーlink 2話 【Kiiller Queen(s)】part3 「で、なんでこんな植物も動物もいないような所に来たんですか? 」  谷に入っておおよそ1時間が経過した。繋は、岩道を歩きながら、ずっと疑問に思っていた事を喜多川にぶつけてみる。何しろ、この別れ谷というところは枯れ谷で、植物はいないし動物もいないし川も流れていない。歩いていて余り楽しいものではなかった。奏は当初は喜多川博夢にちょっかいを出していたものの、彼女の受け答えが余り面白い物ではなかった為か、すっかりやる気を無くしてその口を閉じ、ることはなく何故かフルートを演奏しながら黙々と歩いてる。立浪みくなどは「騙された」だの「こんなはずではなかった」だの不平不満をあげていた。  だが、そんな事を言いつつもみくは久々の姉と遠藤雅との遠出を楽しんでいる...
  • 【キャンパス・ライフ2 その5】
     醒徒会長は雅を呼び出したあの日、こんなことも言っていた。  雅が恐る恐る、こうきいたときだった。 「まあ、会長の配信した動画を見れば、それは言うまでもないことなのでしょうが・・・・・・『血塗れ仔猫』は当然、粛清するんですよね?」 「当然だろうが」と、藤神門御鈴は急に険しい顔つきになった。  白虎がいつの間にか昼寝から起きていて、雅のことを見つめている。つぶらな黒の瞳はとても深い色合いをしていて、彼と目を合わせていると飲み込まれてしまいそうであった。 「大量に流れ出た血と涙に報いるためにも、血塗れ仔猫の存在は許されないのだ。立浪みきは、もはや立浪みきではない。今や七名の少年少女をその手にかけた『ラルヴァ』だ。私たちは醒徒会だ。どうして私たち醒徒会が、島の住人を恐怖に陥れた彼女を抑止せずにいられよう?」  やっぱり、醒徒会は立浪みきを倒すつもりなのだ。彼女にとってそれは本...
  • 西院 茜燦
    西院 茜燦  いい加減覚えてくれ……ゼンザじゃなくてセンザ、だ 基本情報 名前 西院 茜燦(さい せんざ) 学年・クラス 2年 性別 ♂ 年齢 17 身長 175cm 体重 60kg程 性格 根はマジメ。気苦労が絶えないせいか面倒事は自分一人でやりたがる 生い立ち 大昔は退魔士だった家系の、極普通のサラリーマンの息子極普通の生活をして一般生徒として双葉学園に入学したが今や相棒となった剣を手にしたことで異能の世界へ足を踏み入れることになる 基本口調・人称 俺、あんたorあなた、~さん 程々に丁寧口調 特記事項 超ノーコンなのに球技大好き キャラデータ情報 総合ポイント 22 レベル 7 物理攻防(近) 6 物理攻防(遠) 1 精神攻防 2 体力 5 学力 3 魅力 2 運 2 能力 コードネーム『獅子の魂、勇猛なるかな(ライオンハート)』 特記事項 実家古来に...
  • 【キャンパス・ライフ2+ 第3話「毒にも薬にもならない子」】
     お願い、出てこないで! 出てきちゃダメぇ!  ふふふ、もうあなたの出る幕はないの。そこで大人しく見ていることだね、弱虫みき。  キャンパス・ライフ2+ 第3話「毒にも薬にもならない子」  血濡れ仔猫の瞳は血の色をしている。  脆弱な人間どもを多数その手にかけてきただけあり、彼女の眼球はそいつらの生き血に浮かんでいるのだ。  呪いの象徴。殺人鬼の代名詞。立浪みきが生涯背負っていく、重たい過去。  それが、血塗れ仔猫である。 「いよいよおいでなすったな。覚えているかい、俺だよ? 夏場にドンパチしたグリッサンド様だよ」  オメガサークルの工作員「グリッサンド」は、ワイシャツを脱ぎ捨てた裸の状態で言った。胸板の真下からバルカンの筒が伸びている。顔も含めて全身が真っ赤に変色しており、浮き出る血管がピクピク波打っていた。出力を全開にしているのだ。 「俺と戦いやがれ。...
  • 【キャンパス・ライフ3 「学生課のオバチャン」】
       その2「学生課のオバチャン」    ラノhttp //rano.jp/1493 「おいコラお前、この書類、提出期限が一週間前じゃねーか」 「ふぁひ・・・・・・」  双葉学園・大学部の学生課窓口で、男子学生がネチネチ怒られていた。  しかしこういった光景は大学生にとってすっかり日常茶飯事となっているので、誰も気に留めたりしない。  窓口の女性は大きな丸いレンズの眼鏡をかけ、髪の毛も地味に一つにまとめている。いつも眉間にしわを寄せており、愛想のかけらもない。話しかけただけでジロリと睨みつけられるので、慣れないうちは躊躇することだろう。  彼女は通称「事務員のオバチャン・幸子さん」。今や、大学部の有名人物だ。 「余計な仕事させんじゃねーやカスが。期限ぐらい守りやがれ」 「はひ・・・・・・」 「返事は!」 「はっ、はひぃっ!」  学生はとぼとぼと窓口から去って...
  • 【初夏のある光景】
     初夏のある光景  日差しがすっかり厳しくなった6月後半、ハンカチで額を拭いながら双葉学園の構内ゆっくりと並んで歩く。夏が殺人級の酷暑なのは言われてから久しいが、まだ7月にもならず海の真ん中の埋め立て地ですら真夏の様な日差しは、若人でもゲンナリさせる。  だが、この学園の生徒達はそんなことはお構いなしに、学園生活を謳歌しているようにも見えるから不思議だ。 「なぁ川又先輩、私を何処に連れて行くんだ? わたしゃ暑くて休みたい」 「はは……まあまあ……彩子ちゃんに用事があってね。ディマンシュで人の待ち合わせするの」  そんな心地よい風も吹きそうもない高等部校舎を横切る二人の女の子、六谷彩子と川又ふみが話しながら並んで歩いていた。  この二人見た目にもかなり目立っており、ぴょこぴょこと動く耳と尻尾を持つ少女と、グラマーと言えるスタイルを持つベリーショートの茶髪の少女が並んで歩く...
  • 【キャンパス・ライフ2+ 第5話「成長」】
    「おめーらマジで、コイツが人殺しだってこと知らなかったんだな」  この壮絶な場に居合わせてしまった一年B組のクラスメートは、数えてほんの数人ほど。  ファミリーレストランである程度勉強を終え、帰宅してしまった生徒たちはとても幸運である。なぜなら、立浪みきが『血塗れ仔猫』である真実を、知ってしまうことがないから。 「コイツはなぁ、ガキを七人もブッ殺した悪魔なんだぜ!」  みきがぐっと青いロープを握り締めたのを、クラスメートたちは見ていた。 「んで、お前らどう思ってんだい? こんな人殺しとクラスメートやれんのかい?」  オメガサークルの末端工作員・グリッサンドは嬉しそうにげらげら笑い、立ち尽くして動けない彼らに言う。「学園の品格を問われるぜェ!?」  みきは、自分の黒い影である血濡れ仔猫を倒すことによって、真夏の一件を乗り越えられたはずであった。そして醒徒会も理解してくれたから...
  • 【MOON CHILD 1】
    ラノで読む  その部屋は、機械音と水泡音に包まれた異質な空間だった。  天井、床、壁を無尽に埋め尽くすコードとパイプ。  脈打つすれはまるで生物の血管のよう。そして突き立ついくつもの巨大な培養槽は内臓か。  その中は溶液と水泡で満たされ、中に何があるのかは一目では判らない。  そんな密閉された中に、二人の人物がいた。  一人は、少年か。  白衣に眼鏡の長身の男。  そして机を挟んで彼に相対しているのは、少女。  後ろ髪を短く刈った、小柄な少女。彼女の視線は眼前の男ではなく、机の上に置かれた一冊の本に釘付けになっている。  革表紙に金の飾り文字の、古い本だ。  一般的にはあまり見られない、一筆書きの六芒星と不思議な象形文字が表紙に飾られている。  それは見る者が見れば、何を示しているかは判るだろう。  即ち、獣の六芒星と薔薇十字団の魔術文字である。  アレイ...
  • パラス・グラウクス
    パラス・グラウクス 形式番号:ACMX-03++F 全長:4m 最大全幅:1m 総重量:800kg 最高時速:350km/h(ADC使用時 600km/h) 搭載原動機:燃料電池式電力エンジン(300cc相当)+アツィルトエンジン その他付属装置:スキルエミュレーター・アツィルトディスチャージャー 本機概要 米国スクール・サンフランシスコ分校にて、現状の対ラルヴァ戦及び将来の対人異能戦争を見据えて作成された 試作型異能対応装甲車両 Atziluth Cycling-Maneuver の3号機であるACMX-03(開発コード:ジェヴォーダンB)のカスタム機。 ひとまずの完成を見た後の実路走行試験中に、事故とは明らかに異なる要因にて死亡した搭乗者を残し失踪。 経緯は不明だが日本の双葉学園に在学中の有賀 羽矢太(当時高校二年生)の手に渡り、外見も相俟って 関...
  • 【キャンパス・ライフ2+ 第2話「迷える仔猫の、その後」】 
     双葉山の展望台にて、少女が一人たたずんでいる。  くっきりと雲が浮かんで見える、すっきりした秋の昼過ぎ。  立浪みきは、まだ真新しい慰霊碑の前に立っていた。今年の夏場に建立されたものである。自分の気持ちを「彼ら」に示すかのよう、静かに花束を置いた。  これは、血濡れ仔猫の事件で犠牲になった人たちの慰霊碑である。  真夏の日に、凶悪なラルヴァの毒牙にかかってしまった七名の少年少女。  みきは一人ひとりの刻印に指先を触れる。  彼が、彼女が、いったいどんな子であったのか。どんな声をしていたのか。  そして、どんな殺され方を「自分に」されたのか。  目を瞑り、一人ずつ思い出していった。  血濡れ仔猫の正体は、ラルヴァの血に目覚めた立浪みきである。黒装束を身にまとった彼女は太くて硬い鞭を振り回し、何の罪も無い七人の生徒たちをいたぶった。体を引きちぎった。粉々にした。 「私が、...
  • 【キャンパス・ライフ2 その3】
     らのらのhttp //rano.jp/1053 「心の傷は、簡単に治らないの?」  そう、幼い遠藤雅はきいた。彼の妹・みやこを寝かしつけてきた母・遠藤愛《えんどうかな》は、にっこりと雅の話を聞いていた。 「誰かそのお話を聞いたのかな? マサくん?」 「担任の先生。この頃、しょっちゅうこの話を聞いてるよ」と、雅はややうんざりとした調子で、担任の得意としている名文句を諳んじた。 『人の傷というものは二種類ある。一つは体の傷。もうひとつは心の傷。体についた傷は自然に治るけど、心の傷はそう簡単に治らない』 「先生のおっしゃるとおりね。心の傷はそう簡単に治せるものではない」と、愛は言った。「しかし、だからこそ私たちは存在し、能力を持っている」  この頃の雅はまだ、母親の言う「能力」や「異能」の意味が理解できなかった。自らが治癒能力者であることを、自覚していなかった。  それ...
  • 六谷 彩子
    六谷 彩子 基本情報 名前 六谷 彩子(ろくたに あやこ) 学年・クラス 2-C 性別 女 年齢 17 身長 162 3サイズ 89・59・84 性格 気性が荒い。男嫌い 生い立ち 「火」の力を持つ家系に生まれる 基本口調・人称 私 ~よ! ~ね! フン! 特記事項 無し  対空射撃のような異能を持っている  真上に伸ばした左腕がレーダーとなり、右手から弾丸が発射される  河越明日羽のところの剣道道場に通っており、剣があれば近接戦闘も無難レベルにこなす 作者のコメント +PC、作者への質問 対PCの質問集 簡単に自己紹介をお願いします  2C最強の美少女戦士・六谷彩子様よぉ。 異能について教えてください  わかりやすく説明するわね。  名称は対空射撃「ファランクス」。  六谷家の伝承術である、火系統の攻撃魔法よ。  左手...
  • 【X-link 2話 part2】
    [ラノで読む http //rano.jp/1401]] Xーlink 2話 【Kiiller Queen(s)】part2 土曜日の朝7時。音羽《おとわ》繋《つなぐ》は双葉学園の校門前に立っていた。  彼女の服装は長袖のTシャツにジーパン、それにトレッキングブーツを穿き、背中にはリュックサックを背負っていた。何故彼女がこのような服装をしているかといえば、それは彼女が今日、登山をすることになっているからである。  きっかけは2日前の放課後の事だった。  例によって騒ぎを起こした天地《あまち》奏《かなで》に『真空地獄車(繋のファンBが命名)』を炸裂させて沈黙させた時である。 「あの、音羽さん、天地さん、これからお時間よろしいでしょうか? 」  繋に話しかけて来たのは醒徒会副会長の水分理緒である。それで彼女は要件を察した。 「ああ、醒徒会室に呼び出し? い...
  • 【X-link 3話 Apart】
    ラノで読む Xーlink 3話 Apart 【LORD OF THE SPEED / 前座男と二台のバイク】 「ねえねえ、出来た? 新しい『ダブル』」 「ええ、もう性能はあなたの注文通りに、調整もとっくに済んでいますよ。しかし、また天地《あまち》奏《かなで》ですか?」  黒いスーツに身を包んだ男が白衣の男に話しかける。スーツの男の方は顔だけ見ればかなりの童顔だが、年の頃ならおそらく三十代後半といったところ。年齢にそぐわない口調が不気味だ。白衣の男は二十歳前後にみえる白人で、奇麗なブロンドと整った顔立ちが特徴的でハリウッド俳優としても通じそうな見た目をしている。  大小問わず並んだ様々な機器や設備はどれも最新鋭で、どの研究所や大学にも劣らないものだったが、それらとはっきりと違うのは、この部屋には男二人しかいないという事だった。 「そうそう、そりゃもちろんだよ...
  • 【文化祭前の珍事】
    文化祭前の珍事 ラノ版  ……あのオートマトンも、考えるじゃないの。無駄がなく、それでいて上手く武器であるフリルを強調したメイド服を用意するなんてな。 「おお、おおー……メイド服の清楚さに、フリルを最大限に活用した可憐さ、そしてア○ナミラーズの様に胸を強調させる色気要素を上手く加えるなんてなぁ」  真琴は自分に割り当てられたメイド服を女子寮自室のベッドの上に広げ、メイド服の出来の良さに感心している。  元々真琴は同人誌即売会に美沙と一緒に参加し、彼女と一緒に作った本を売る売り子として、ついでにコスプレイヤーとして参加しているために抵抗がないばかりか、冷静に分析できてしまう。  真琴自身は認めていないが、『双葉学園一変態が集うクラス』とまで言われている二年C組としては、中々クオリティが高い文化祭になるかも知れない。 「こんな可愛い服を着ても誰も文句言わないんだから、クロー...
  • 【キャンパス・ライフ2+ 第4話「あなたは誰 私は誰」】
      キャンパス・ライフ2+ 第4話「あなたは誰 私は誰」  うっすらと体中が火照ったのを感じたとき、布団の中で寝かされていることに気がついた。立浪みきは目を開いた。 「みきちゃん・・・・・・。よかったぁ」  左を向く。白い犬耳がピンと尖っている、小柄な女の子がいた。 「ふみちゃん・・・・・・? 私、どうしていたの?」 「空き地で倒れていたんだよ。風紀委員さんたちがここまで担ぎ込んでくれたんだ」  みきが気を失った直後、風紀委員が百名ほどの隊を組んで空き地に乗り込んできたという。委員長の一人が今回の野良猫惨殺事件に激怒し、日曜日にも関わらず中等部・高等部のメンバーを緊急招集して捜査に当たらせたそうだ。 「あなた、犯人と戦っていたようね。逢洲委員長が話を聞きたそうにしていたわ」  川又ふみの隣に、背の高い女性が立っていた。みきは初め、彼女が誰なのか理解できなかった。 ...
  • 【女子高生彩子の学級日誌】
     女子高生彩子の学級日誌 ラノhttp //rano.jp/1633  プロローグ 春先のはなし 「私は帰ってきた・・・・・・!」  桜の花びらが流れていく、爽やかな光景を背にして。  六谷彩子は不敵な笑みを浮かべながら、双葉学園の建物群を見渡していた。 「今年からどんなクラスなのか知らないけど」  彩子は竹刀をドスンと地面に突きたてる。そして楽しそうに、高らかにこう宣言した。 「この彩子様がクラスを乗っ取ってやるんだから! クラスのみんなを従えて、ナンバーワンになってやるの! そしてゆくゆくは学園の覇権を握り、私が物語の主役になるの! あはは、あははははははっ!」 「おー、聞き覚えのあるバカな高笑いだなと思ったら、やっぱりお前だったか」 「ゲッ、幸子姉・・・・・・!」  すっかり動揺して、横から近づいてきた女性のほうを向いた。  地味に纏め上げた黒髪。...
  • 【真琴と孝和 奇妙な凸凹コンビ 2-5】
    ラノで読む 真琴と孝和 奇妙な凸凹コンビ 二節 2-5 始末 ――11時17分 北東地区防衛線 『神楽二礼臨時野戦病院』。 「貴女が神楽二礼さんね。私は大学部より派遣された援軍の副隊長、星崎美沙よ」  私の姉である星崎美沙は『二拝二拍手一拝』を素早く行ない(これをしないと束縛されてしまう)、室内中央で治癒に専念している神楽二礼に挨拶した。 「助かったっす、死ぬかと思ったっすよ……ん? 星崎?? もしかして2年の星崎さんの……」 「姉よ、高等部二年の星崎真琴の実姉。貴女は真琴を知っているの?」 「ええ、食事とかご馳走になったことがあるっす」  汗塗れの神楽二礼は思わず微笑みながら美沙に言う。 「そうだったのね。本題に戻すけど神楽さん、ここから回復は私が受け持つので、貴女は私が疲れるまで休んでいてね」 「え? 私は出なくても大丈夫っすか?」 「これ...
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