シェアードワールドライトノベル『双葉学園』wiki内検索 / 「【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】」で検索した結果

検索 :
  • 手のひらを太陽に。シリーズ
    ...ズ作品 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【手のひらを太陽に。―神を見る者達―】 タグ:手のひら 主な登場人物 小石川 青空 三崎 陽菜 作者コメント なにかあればどうぞ 戻る
  • 三崎 陽菜
    ... 登場作品 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【手のひらを太陽に。―神を見る者達―】
  • スペシャル&エキスパートキャラクター
    ...がない】 国守鉄蔵 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 ウルケル 【手のひらを太陽に。―神を見る者達―】 小石川 青空 時計仕掛けのメフィストフェレスシリーズ 時坂 祥吾 二階堂兄弟シリーズ 真崎 春人 眠り姫の見る夢シリーズ 姫音 離夢 反逆のオフビートシリーズ 斯波涼一(オフビート) 反逆のオフビートシリーズ 西野園ノゾミ 【招き猫の飼い主 第一話】 木根 まね子 ミストルティンの寓話騎士シリーズ 戒堂 絆那 Mission XXXシリーズ 皆槻 直 冥王星でぼくはタンゴを踊るシリーズ 滝沢丈 エキスパートキャラクター 壊物機シリーズ アルフレド X-linkシリーズ 天地響 超刃ブレイダーシリーズ 柴咲結衣 トップに戻る 作品保管庫に戻る
  • ウルケル
    ... 登場作品 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【手のひらを太陽に。―神を見る者達―】 作者のコメント ソラが頑張って機械に乗って飛ぶ(ように見える)キャラなのに対して、 ウルケルは何も無くただ魂源力だけで飛ぶ、正反対なキャラとして考えました。 細かい策略も無く任務以外なら自分から手は出さない人。 イメージは食べのこしを装備したカビゴン。というかグーしかないゴン。削ればダメージは入ります。 たぶん神社とかも、顔には出さないけど喜んで入ります。
  • 小石川 青空
    ... 登場作品 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【手のひらを太陽に。―神を見る者達―】 作者のコメント ぶっちゃけて言うと、タチコマとガンタンクを足してジアースでかけた様な外見をしています。
  • スティッチ
    ... 登場作品 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 作者のコメント スティッチとウルケルは殴られ役として考えました。 のんびり地球一周して何回も学園に来てます。
  • 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】
    ラノのみになります ごめんなさい ラノで読む トップに戻る 作品投稿場所に戻る
  • キャラの出演作品を探す(NPC)
    ...偽猫参り・惨】 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【Vision von Ragnarøk】 【Mission XXX Mission-03 前編】 【Mission XXX Mission-03 後編】 【改造仁間―カイゾウニンゲン― 第二話】 【タブレット・3rd piece】 【ゴブリンマーケットにようこそ】 【女子高生彩子の学級日誌】 【翠玉の天使と三つの時 part1】 【イナズマヤッコ!】 【イナズマヤッコ! 2】 【ある中華料理店店員の選択】 その4B 山口・デリンジャー・慧海 キャラの出演作品を探す(PC)に掲載しています 清廉 唯笑   タグ「清廉唯笑」 【うれしかった日。或いは醒徒会乗っ取り未遂事件のこと】 【おーじょさまとなつのたたかい】 討状 之威   タグ「...
  • 作品保管庫さくいん・編集管理ページ
    ...を見る者達―】 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【托卵】 【月に一度のアレ】 【猛る獅子と放課後の天使たち 『承』その1】 【猛る獅子と放課後の天使たち 『承』その2】 【猛る獅子と放課後の天使たち 『承』その3】 【猛る獅子と放課後の天使たち 『起』その1】 【猛る獅子と放課後の天使たち 『起』その2】 【男子トイレにて】 【突撃のストレイトブースター1.5】 【突撃のストレイトブースター】 【突撃のストレイトブースター2】 【立浪姉妹の伝説 第一話】 【血を吸う灰被り】 【血塗れ仔猫異聞・合宿】 【超刃ブレイダー@2019 act.01】 【超刃ブレイダー 第01話】 【遠野彼方は普通である】 【金剛の皇女様 後編】 【金剛の皇女様】 【駄菓子屋の小さな恋】 【鶏首の怪】 ...
  • キャラの出演作品を探す(PC)
    ...ion-02】 【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】 【Mission XXX Mission-03 前編】 【Mission XXX Mission-03 後編】 【皇女様と猫 前編】 【Mission XXX Mission Extra-02】 【Mission XXX Mission-04 前編】 【Mission XXX Mission-04 中編】 【Mission XXX Mission-04 後編】 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴:part.2】 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴:part.3】 【考える葦のデマルカシオン】 【異能力研究者の、ある夏の数日】 【時計仕掛けのメフィストフェレス 劇場版第一部「地獄編」3】 【ジョーカーズ・リテイク 愚者たちの宴:part.4】 【ジョーカーズ・リテ...
  • 二階堂兄弟シリーズ
    シリーズ概要 昆虫類や哺乳類などの動物と合体して変身する能力を持った二階堂という兄弟が、 既存の作品の主人公達に絡んでいくというギャグ短編。 スピンオフの超刃ブレイダーシリーズも書けたらいいなぁ……。 タグ 二階堂兄弟 シリーズ作品 【偽・手のひらを太陽に。―空の守護者―】 【偽猫参り・惨】 【初恋の秋~もしくは……なハロウィン~】 【召屋正行の壊れた日常】 【超刃ブレイダー@2019 act.01】 主な登場人物 二階堂 伊知郎 二階堂 侍郎 二階堂 叉武郎 二階堂 志郎 二階堂 悟郎 二階堂 睦美 二階堂 那菜美 喫茶アミーガで今日も特訓中 真崎 春人 天道 ユリカ 元ネタ 召屋正行の日常シリーズ⇒【召屋正行の壊れた日常】 志郎・悟郎初出 猫参りシリーズ⇒【偽猫参り・惨】 手のひらを太...
  • 作品保管庫モバイル「た」~「と」
    「た」 【「大工部」の人たち 第一話】 【金剛の皇女様】 【前】【後】 【斗え! ゲッソー仮面】 【立浪姉妹の伝説】 【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【終】 【立浪みくの七夕】 【タブレット】 【1】【2】【3】【4】 【猛る獅子と放課後の天使たち】 【起1】【起2】【承1】【承2】【承3】 「ち」 【超刃ブレイダー 第01話】 【超刃ブレイダー@2019 act.01】 【チョコ引受人探してます】 【血を吸う灰被り】 「つ」 【剣となれ、盾となれ01】 「て」 【鉄の心は揺るがない】 【1】【2-1】【2-2】 【手のひらを太陽に。】 【空を歩く者達】【神を見る者達】 【デルタ 01】 【天使飼いと零式図書委員会 アネモイ 】 ...
  • 孔雀蜂
    【名称】   :孔雀蜂(くじゃくばち) 【カテゴリー】:ビースト 【ランク】  :中級B-3 【初出作品】 :【偽・手のひらを太陽に。―空の守護者―】 【他登場作品】: 【備考】   :孔雀蜂の群れを構成する働き蜂         女王蜂と違い巨大化した雀蜂のような外見をしているためビーストに分類される         女王と異なり獲物の血肉を喰らう         針にはかすっただけで骨まで溶かす毒がある トップに戻る 世界観設定に戻る ラルヴァに戻る 上に戻る
  • 孔雀蜂・女王
    【名称】   :孔雀蜂・女王(くじゃくばち・じょおう) 【カテゴリー】:デミヒューマン 【ランク】  :上級A-4 【初出作品】 :【偽・手のひらを太陽に。―空の守護者―】 【他登場作品】: 【備考】   :孔雀蜂の群れを率いる女王         他の蜂と違い人間の女性に近い外見をしているためデミヒューマンに分類される         魂源力を吸い取り相手を灰にする能力を持つ         またその吸収は針からも可能である トップに戻る 世界観設定に戻る ラルヴァに戻る 上に戻る
  • 二階堂 悟郎
    二階堂 悟郎  「合体変身!」 基本情報 名前 二階堂 悟郎(にかいどう ごろう) 学年・クラス 高等部3年E組 性別 男 年齢 18 身長 190 体重 94 性格 意外と常識人 生い立ち スポーツ一家に生まれる 基本口調・人称 俺お前 能力 哺乳類と合体する 能力  哺乳類と合体することによって  バイクに乗ってそうな特撮ヒーローのような外見に変身する  変身後の能力は合体した動物によって異なる その他詳細な設定  講道館正統派柔道部・部長という肩書きを持つ。  空手や柔道といった武道系の部活は、流派毎に部が分かれている。  更に異能を全く使わない正統派と、異能の使用も織り込んだ異能派に分かれている。  犬好きだが、そのせいで猫に嫌われている。  しかし学園内で合体できそうな動物は猫しかいないというジレンマを抱えている。  そのせいで身体...
  • 二階堂 侍郎
    二階堂 侍郎  「合体変身!」 基本情報 名前 二階堂 侍郎(にかいどう じろう) 学年・クラス 高等部3年B組 性別 男 年齢 18 身長 191 体重 74 性格 無口でナルシスト 生い立ち スポーツ一家に生まれる 基本口調・人称 俺お前 能力 鳥類と合体する 能力  鳥類と合体することによって  バイクに乗ってそうな特撮ヒーローのような外見に変身する  変身後の能力は合体した動物によって異なる  ただし、ペットとして飼っているハヤブサのシュン以外と合体した記録は無い その他詳細な設定  スポーツばかりやっている実家の家風に馴染めず孤独な幼少期を過ごす  叔父の影響で写真を始め、それが世間的に認められるようになる  無口な性格でハヤブサのシュンが唯一の友と呼べる存在である  ハヤブサが狩りを出来るように高層マンションの最上階に住んでいる ...
  • 【手のひらを太陽に。―神を見る者達―】
    ラノのみになります ごめんなさい ラノで読む トップに戻る 作品投稿場所に戻る
  • 【偽・手のひらを太陽に。―空の守護者―】
    ラノで読む  その日の放課後、ソラはヒナと一緒に下校している途中に呼び出された。 「危ないことしないでね」 「大丈夫。俺、結構強いんだぜ」  そんな何気ない会話しかすることが出来なかった。  だがそれも仕方の無い話だ。水際警備隊の仕事は、常に危険と隣り合わせで極秘扱いの物なのだから。  ヒナに話が聞こえないような位置に移動して、端末に応答する。 「遅くなってすみません」 「うむ、それはいい。空から百を超える魂源力《アツィルト》の接近を観測した」  用件はいつもの事といえば、それまでの内容だ。 「わかりましたけど、空軍や他の航空戦力は何やってるんですか?」 「別件で大量発生した鳥型ラルヴァの討伐に出動している。君の任務は、このタイミングの良すぎる襲撃に人間が関わっていればその撃退、ただのラルヴァの大量発生ならばその殲滅だ」  また、バックアップ無しの空中戦...
  • モブキャラ一覧
    作中で名前は一応付いている程度のモブキャラを一覧にするページです 所属 名前 性別 特徴 能力(あれば) 登場作品 初等部 4-E 筒井由典 男 セイバーギア好き 銃砲の威力強化(まだ未発揮) 【セイバーギア外典 -Gears of Force-】 中等部 1-A リーネ 女 三度の飯より菓子が好き 公衆電話を介した瞬間転移能力 【エヴァンジェル・グローリア -Evangel Gloria- 前編】【エヴァンジェル・グローリア -Evangel Gloria- 後編】 3年 鰐伊達男 男 クロコダイルと戦うダンディーな風紀委員 異能ナイフ 【danger zone5~正当なる資質(後編)~】 3-E 下田 女 おしゃべり大好き下田さん なし 【ステラ・グローリア -Stella Grolia-】 高等部 1G 赤穂永矩(後輩A) 男 作中で名前が呼ばれ...
  • シリーズタイトルから検索
    シリーズタイトルから検索  連載形式や連続短編形式の「シリーズもの」を一覧としてまとめています NPC紹介SS ある前座の話シリーズ ある中華料理店店員シリーズ 異能力研究室シリーズ 永遠の満月の方程式シリーズ 駅員ゆうなの業務日誌シリーズ オニ×モモシリーズ 改造仁間―カイゾウニンゲン― シリーズ 怪物記シリーズ 壊物記シリーズ 学校童子シリーズ 気が向いた時に掌編を書いてみるシリーズ キャンパス・ライフシリーズ 禁域の姉弟、瑠璃色の針シリーズ 緊縛少女シリーズ 群像ウィスタリアシリーズ 血族サーガ コスプレ戦士キョウカシリーズ 金色蜘蛛と逢魔の空シリーズ 桜の花が開くまでシリーズ 騒がしい保健室の事件記録シリーズ シルヴィアとその周辺シリーズ シャイニング!シリーズ ジョーカーシリーズ しょんぼり短編集シリーズ スカイライン・ピジョン 金剛皇女記 猛る獅子と放課後の天使たち...
  • 作品保管庫さくいん 「あ行~た行」
    作品保管庫 (あ行~た行)  あ行~た行で始まる作品はこちらです。 NPC紹介SS醒徒会(必読!) 委員会(必読!) その他NPCの作品 「あ行~た行」作品一覧「あ」行 「か」行 「さ」行 「た」行 「な行~わ行、英字」作品一覧「な」行 「は」行 「ま」行 「や」「ら」「わ」行 英字 「あ行~た行」作品一覧 「あ」行 「あ」 【アイスのチョコ】 【秋の空 夏の風】 【アクセス】 【悪の華】 【1】 【2】 【安部太郎】 【アブノーマル・ヒーロー】 【荒神の手】 【荒神の手】【カーチェイス・チェイサー】 【嵐と銃口】 【あるウェイトレスのクリスマスの出来事】 【ある海での出来事の話】 【あるサンタの日常】 【ある前座の話】 【1】【2】【3】【4-1】【4-2】【5】【ある前座の試...
  • 作品保管庫さくいん 「な行~わ行、英字」
    作品保管庫さくいん  な行~わ行、アルファベットで始まる作品はこちらです。 NPC紹介SS醒徒会(必読!) 委員会(必読!) その他NPCの作品 「あ行~た行」作品一覧「あ」行 「か」行 「さ」行 「た」行 「な行~わ行、英字」作品一覧「な」行 「は」行 「ま」行 「や」「ら」「わ」行 英字 「な行~わ行、英字」作品一覧 「な」行 「な」 【騎士の宿業】 【1】【2】【3】【4】【5】 【騎士の出張・パンプキンバスター】 【前】【後】 【流れ星を一緒に見よう】 【夏と花火と……】 【七の難業】 【1】【2】【3】【4】【5】【6】 「に」 【二階堂兄弟シリーズ】 【召屋正行の壊れた日常】【偽猫参り・惨】【偽・手のひらを太陽に。―空の守護者―】 【血塗れ仔猫異聞・合宿】【喫茶アミーガで今日も...
  • 【虹の架け橋】
     虹の色のように表情のころころ変わる、元気な女の子がいた。 「いいお天気だね。学校終わったらみんなで遊ぼ!」  そう、黄色い名札を下げた少女が言う。列を乱し、路上で遊び始めた彼女らに、六年生の先輩が「ちゃんと並びなさい!」と怒った。  二重まぶたのかわいいこの子は、名を森田虹子という。外で遊ぶことが大好きで、登校途中の段階からすでに、今日の終業式のあと何をして遊ぼうかと心を弾ませていた。  薄めのまだら雲も白く際立つ、晴れ渡った朝。すずめの賑やかな声を楽しんでいたとき、虹子はふと、友人の中里郁美が握るピンクの雨傘に気がついた。 「あれ、いくみちゃん。どうして傘なんて持ってるの?」 「にじちゃん、今日雨振るってテレビで言ってたよ?」 「こんなにいいお天気なのに?」  虹子は首を傾げる。日ごろテレビは見ず、周りも誰も雨が降るなどとは言っていなかった。 「今日は雨なんて降らない...
  • 【続 虹の架け橋 本編04】
     そこに、太陽が全力で突っ込んでくる。塁に出るときのような鬼気迫るヘッドスライディングで、間一髪のところで彼女の手を取った。  左腕が伸びきり、肩の関節に「みしり」ととてつもない衝撃が加わる。彼は顔をしかめたが、激痛を持ち前の根性でこらえてみせる。 「今助けるからな!」  うつ伏せの状態のままで、虹子を引っ張り上げようとした。  ところが、次々と虹のオブジェクトが欠けていき、彼の右ひざも穴にはまったかのごとく、下へと抜けた。大きく体勢を崩してしまった。 「しっかりしやがれ虹子!」  太陽は虹子に怒鳴る。彼女がきちんと力を発揮しないと、二人とも命は無い。 「離して!」虹子は大泣きをして言い返す。「意地悪な太陽くんなんてきらい! もうどうでもいい!」  太陽は困り果てた。虹子が取り乱している限り、虹が消失してしまうのは時間の問題と言えた。子供の出す異能は未熟なぶん、興味や関心、...
  • 【ある中華料理店店員の選択】 その3
    【ある中華料理店店員の選択】 その3 7.最高の再会、最悪の再会  一瞬の圧迫感、そして続く浮遊感。 「うおっ」  背中から何か柔らかいものの上に拍手は落下した。  体の何処にも被害は無い。  床が薄く輝き、その光に照らされて周りを見ることが出来た。  周囲は一面黒い壁。  凡そ3m四方だろうか、上はもっと余裕がありそうだが夕焼け空は見えずに薄ぼんやり天井のような所が見える。  ここが、あの壁の中だった。  体が妙に重く感じられるのは。 「そうだ、あいつは?」  手元の鈴を見ると輝きは強くなり、振動でスズムシのように鳴いていた。  しかし周囲を見渡しても誰も見えない。 「何処にいるんだ!?」  体を起こして四つんばいになる。  床もあの柔らかなゴムっぽい感触なのか少し不安定な感じがした。 「遅かった……のか?」  がくりと肩を落し、うな...
  • 【続 虹の架け橋 本編03】
     翌朝、登校した太陽は、とんでもない危機的状況に陥っていた。 「そっち行ったわ!」 「囲め、ウチは一階から回るから!」 「何としてでも捕まえるわよ、女の敵!」  太陽は必死こいて初等部校舎の廊下を走り回る。振り向くと、六年B組の女子たちが猛追しているのが見えた。 「無駄な抵抗はよしなさい、朝倉ァ!」 「あでっ」  後頭部を何かが直撃する。ソフトボールだ。スポーツ少女の師走ナオが、ボールを抱えられるだけ抱えて、彼目がけて投げつけてくる。 「うぜえ!」  太陽もバウンドしてきたボールを右手でキャッチ、すかさず遊撃手のような素早いステップを踏み、サイドスローで投げ返す。 「きゃあ、何すんの!」 「みんな、朝倉が暴力振ってきたわよ!」 「サイテー、女の子に何てこと!」  理不尽極まりない憎しみをたくさん背中に抱え、渡り廊下を通過し、別の校舎へと突入していった。  登校し...
  • 【から笑うペテン師】
    ラノで読む  少年は逃げていた。  視界を遮るような夜の闇の中を必死に走る。  足の筋肉は疲労のため悲鳴を上げ、冬の凍てついた空気が心臓を刺激し、長時間全速力で駆けているため肺が痛み呼吸もままならない。  恐怖と絶望と悔しさと情けなさが一気に彼に押し寄せ、少年の顔は涙でくしゃくしゃになってしまっている。  なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか。  なぜ追われなければならないのか。  一体だれが自分を追っているのか。  少年にはそれがわからなかった。  少年の学園での立ち位置はいわゆる落ちこぼれだった。それゆえ不良として、自分より弱い人間だけを標的にしていつも遊んでいた。  少年にとって世界は弱肉強食で、自分より弱い人間は搾取されるために存在しているのだと無意識に考えていた。弱い奴は殴っても何も言わない。弱い奴は金を脅し取っても何も言わない。それが当た...
  • 【X-link ハロウィン特別編 Side2009 part2】
    [ラノで読む http //rano.jp/1460]]  Xーlink ハロウィン特別編 Side2009 part2 【Destiny’s Play / 少女のいたずらとパパのお菓子】  コーヒーを飲み終わった響はそれをゴミ箱に向けて投擲した。距離はおよそ20メートル以上あるだろうが見事に入れてみせると、ひとつ息をつく。 「さて、パパは少女の悩みをなんとか解決したわけですが。どうやらこれで彼女を送り届けてハッピーエンドとはいかないようですねえ」  笑顔だった響の顔が俄に険しくなる。それは今までの茫洋としていてどこか抜けている所があるお人好しのように見えた響とは明らかに違う、冷徹さをはらんでいた。 「え、どうしたんですか?」 「無粋なお客様がいらっしゃるようです。出て来ていただけませんか? 結構前から私たちの事、つけていますよね? こちらの話は終わったんで、そ...
  • 【眠り姫の見る夢 -Ayana- 前編】
      ラノで読む  ◇一 「それじゃあ、バイバ~イ」  私は手を振り、学園大学部生を自称する男のアパートを後にした。  文化祭も終わってまだ間もない十一月初頭、早朝の冷たく澄んだ強い風にさらされ小さく身を震わせた。もう冬だなぁ。薄い雲間から差し込む眩い朝日が寝不足の目にしみ、ふあーっと大きくアクビ一つ。  西の空にどんよりとした雨雲が立ちこめていた。まだまだ遠いから降り出すとしても夕方あたりだろうけど、この後さらにぶらついて万が一雨に降られても嫌なので、私はさっさと家へ帰ることにした。  昨晩ナンパされてそのまま夜通し遊んで……顔はそこそこいいオトコだったけど、アレはあまり上手くなかったなぁ。  週末とはいえまだ人気《ひとけ》のない繁華街を通り抜け、|ヒナキんちのお店《スィーツ&ベーカリーTANAKA》がある商店街を横切る。おじさんとおばさんはお店の仕込みのた...
  • 【ある中華料理店店員の悲劇 中編】
    4.接敵  拝啓、故郷の母さん元気でしょうか? 故郷を旅立ち一人都会に出てすでに1年と少しが経ちましたね。 俺は今、何故か胸以外は最悪な外道巫女と一緒にここ、バイト先であり貴重な飯が腹一杯食える素敵な中華料理店「大車輪」……だった場所に来ています。 「おい」 「何っすか?」 辺りには粉塵がたちこめ、視界は相変わらず最悪。 息は口元にバンダナを巻いたおかげで多少はマシといえる、かもしれん。 ハンカチじゃなくて初めからこっちにしとくべきだった。 おっさん担いでたときよりは間違いなくマシだが。 足元には瓦礫の山、下手に足を出すと足を強打するかつんのめるのは必定……てか、もう何度か転びました。擦り傷痛いです。 見えない視界の向こうからは水が漏れる音と電球が割れて軽くショートでもしてるのだろうか電気の漏れる光と音がする。 昼の営業時間が終わってガス落としてた...
  • 豊川 もこ
    豊川 もこ  「これでも一家全員、れっきとした日本臣民ですから」 基本情報 名前 豊川 模糊(とよかわ もこ) 学年・クラス 中等部 2年F組 性別 女 年齢 14 身長 165㎝ 体重 52kg 好きなもの 油揚げ、たくましい男性 嫌いなもの 軟弱な思想 性格 穏やかなお嬢様、愛国者、微妙に戦前の軍国主義志向 生い立ち 日本人として育てられる。ラルヴァとしての能力を国のために役立てるため双葉学園へ 基本口調・人称 一人称:私二人称:~(名前)様、貴方or貴女三人称:あの方、等 特記事項 スリーサイズは上から89(E)、60、88ラルヴァ、金狐仙 キャラデータ情報 総合ポイント 16 レベル 4 物理攻防(近) 1 物理攻防(遠) 2 精神攻防 4 体力 2 学力 2 魅力 3 運 2 能力 『仙炎招』:触れた物の精神力を削り取る『鬼火』を呼び出す...
  • 鵡亥 未来来&明日明
    鵡亥 未来来・鵡亥 明日明  基本情報 姉 妹 名前 鵡亥 未来来(むい みらく) 鵡亥 明日明(むい あすあ) 学年・クラス 高等部1年 高等部1年 性別 女 女 年齢 16 16 身長 160程度 160程度 体重 秘密 秘密 性格 さばさばした性格だが、特に金には煩い しっかり者の真面目さん(普段は) 生い立ち 普通の一般家庭に生まれた双子姉妹だが、ある日突然に天啓を授かり常人には理解しがたい才能を発揮したことで、学園に招致されるに至った。現在は研究棟の一室で姉妹仲良く生活している。 基本口調・人称 アタシ、アンタ、呼び捨て方言崩れのへんな話し方をすることもある 私、貴方、~さん 物腰穏やかな丁寧口調(普段は) 特記事項 なし キャラデータ情報 未来来 明日明 総合ポイント 20 20 レベル 6 6 物理攻防(近) 1 1 物理攻防(遠) ...
  • 天地 奏
    天地 奏  「お前の音《ノイズ》は耳障りだ !」 基本情報 名前 天地 奏(あまち かなで) 学年・クラス 高等部 2−A 性別 男 年齢 ?(16〜18) 身長 178 体重 63 性格 馬鹿で女好き 生い立ち 不明。父親の名前は天地 響だが現在行方不明で奏の記憶にもない 基本口調・人称 俺、俺様。言動は常に尊大 特記事項 記憶喪失。フルートの腕前はプロレベル。童貞である キャラデータ情報 総合ポイント レベル 物理攻防(近) 物理攻防(遠) 精神攻防 体力 学力 魅力 運 能力 特記事項                      その他詳細な設定 装備品:R.I.X(Ralva Interceptーsystem typeーX) 通称アールイクス 恐らく超科学で作られた兵器で装着者の魂源力をエネルギーにして稼働す...
  • 【波乗り船の音の良きかな 三】
      ラノで読む  戻 【波乗り船の音の良きかな 二】  ◇ 【なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな】  青々と広がっていた大海はその全てが干上がり、赤黒い焦土と化した大地は、かつてその地に繁栄していたはずの生命の存在さえ感じさせないほどに荒れ果てていた。 「また……か」  そのむき出しの大地の上、ひざの破れたジーンズを履き、素肌に白シャツを羽織っただけの男が一人、空を見上げ呟く。  その視線の先には、この海を大地を死の世界へと変貌させた、数倍、数十倍に膨れ上がった赤く巨大な太陽が今なお激しい熱量を降り注いでいる。  人類がこの地球《ほし》の支配者だった時代は遠の昔。五六億七千万年という途方もない年月によって、その面影は欠片も残されてはいなかった。  他の六人の仲間も信仰する者たちが死に絶えたと同時にその存在意義と共...
  • 【蜻蛉】
    群像ウィスタリアシリーズ一覧へ   蜻蛉 -セイレイ-  ラノで読む  表向きは国立の教育機関でありながら、ひとつの小国のような繁栄を治める双葉学園。端から見てもその規模・人口は、この学園の知名度を大きくしている要因の一つだった。学園がとある事情により設立されたという由来を知らなければ、「珍しく、特別な施設」という意味以外にも「異常なまでに統括された施設」と穿った意見を持つ者も現れるのも当然の成り行きだろう。それは国の特殊工作機関だとか、日本のエリア51、最終戦争に備えた究極機動ロボットを隠しているなど、住民たちからすれば苦笑いするような、当たらずとも遠からずといった様々な噂や曲解された伝説が巷には囁かれている。  唐橋《からはし》悠斗《ゆうと》の叔母もその噂の信奉者の一人だった。  信奉者というと狂信的な響きがするが、休日の朝から突然かかってきた電話では、御守り...
  • 【女子高生彩子の学級日誌 2日目】
     ラノhttp //rano.jp/1664  六谷彩子は自称「最強の女子高生」である。  非常に気の強い性格だ。中等部時代はクラスの男子を虐げてはこき使い、女子から羨望の眼差しをこれでもかというぐらいに集めて見せた。  そんな彼女は今年、双葉学園本校に復帰し、高校二年生に進級する。  新しいクラス、それは「二年C組」。 「ふふふ、どんなクラスか知らないけどぉ、この彩子様がみーんな支配下においてみせるわ! 六谷家の名にかけて!」    その三 委員長との喧嘩  双葉山がみずみずしい若緑に姿を変えて、ようやく暖かいそよ風もやってきた頃だった。 「くぉらぁ―――ッ! 召屋正行―――ッ!」  ズバーンという、教室の引き戸が縦に吹っ飛んだ音。  彩子は「ひっ」と肩を大きく動かし、恐る恐る後ろを振り向く。 「あんたって人は、また昨日も私の大切な千乃と一...
  • 【キャンパス・ライフ1 その2】
     双葉学園の大学生活 ~遠藤雅の場合~ 第二話  これは、雅が9歳の頃の話である。小さな公園で、彼は3人の男子と対峙していた。後ろでは雅の妹がぐすぐす泣いていた。 「お兄ちゃん! あいつらが、私の大切なお人形を壊しちゃった!」  雅はそいつらを睨みあげた。絶対にただでは帰すまいと目で脅した。  妹が肌身離さず持ち歩いていたバービー人形は、首と右腕の部分をへし折られ、胸がつぶれていた。  つまり、こいつらロクデナシ3人組が妹をいじめ、あげくの果てに人形を踏み潰してぶっ壊したのだ! 「きったねえ人形だなあって笑ったら、そいつがつっかかってきたんだよ!」 「悪いのはそいつじゃねえか!」  小柄な2人がみやこに指を差してそう言ったあと、目つきの悪い親玉がこう雅を罵る。 「遠藤はよう、転校生の癖して態度がデカいんだ! 妹をいじめればお前が悔しがると思ってやったんだ! ざまぁ...
  • 【恋愛の者語 第一話「恋と愛」】
    恋愛の者語 第一話「恋と愛」  某県中部の山間部、その青々と生い茂る森。  樹海というほどには木々の間隔は狭くは無く、かといって見渡しが良いというほどではない。  周りからは枝に止まった鳥たちの鳴く声が絶え間なく続く。  もしここがきっちりと道として作られていた山道であればハイキングの名所として取り上げられていただろう。  真夏の気温は木が日光を遮っているとはいえ高く、その生命謳歌を活発に楽しんでいる木々のせいで肌に纏わりつくような湿度を保っている。  そんな山の中を、人影が目の前を遮る枝を払いながら山の奥へと進んでいた。  まったく周囲に溶け込もうともしないその服装は白を基調としたもので、各所には僅かながら装甲が配置されている。  左上腕の装甲には「ALICE」と刻まれていた。  双葉学園にある対ラルヴァ迎撃機関の名称だ。  それに身を包むのは少年から青年にな...
  • 【続 虹の架け橋 本編02】
    「太陽、帰ってたのー?」  朝倉家の長女、うさぎが階段を上がる。夕方もお店の手伝いをしていたため、エプロンを着用していた。店長である父親も、マネージャーである母親も、二人とも仕事をサボっているため、彼女とバイトたちがあくせく働かされている。  弟の部屋から音楽が聞えてきた。彼女のお下がりである、ステレオコンポを使用しているようなのだが。  不審に思ったうさぎは、扉を開けた。 「ちょっ、あんたなにしてんの!」  飛び込んできた光景に驚かされる。太陽はステレオコンポの前で体育座りをし、魂の抜けきった目をしてテープを聴いていた。十二歳の子供の部屋に、「あの素晴らしい愛をもう一度」が流れている。 「虹子ぉ……」  野球バカで、親父譲りの豪快さがウリである朝倉太陽が、燃え尽きた灰となってうつむいていた。そんな弟の急変も気になったが、うさぎはそれよりも大事なことを伝えに来た。 「あんた...
  • 【スカイラインピジョン02(後半)】
    「どこ行ったんだ・・・・・・!」  青空はひかりを捜しに、街へと出ていた。  泣きながら学校を出て行ったかわいそうな彼女のことを、一度は放っておいて家路についた。だが、ひかりに言われたあの言葉が胸に突き刺さっていた。 『センパイはセンパイじゃなくなったんですね』  結局放っておけなくなり、今になって捜しに出たのである。もしも心を病んでいなかったら、すぐにでもひかりを追ってその肩をしっかり掴んでいたというのに。  繁華街の大通りを歩く。きょろきょろ左右を伺い、後輩の小さな背中を捜していたときであった。後ろから警官が一人、青空を追い越していったのだ。直後ばたばたと五人ぐらいが続いていったので、彼はぎょっとする。  一人が「こっちか?」とわき道に指を差すと、警官は全員そちらの方向へ言ってしまう。二手に別れればいいのにと、青空は彼らとは反対方向の道へ逸れていった。  賑やかな町から離...
  • 【続 虹の架け橋 プロローグ】
      三周年記念作品   投稿週間中は大きな仕事が入っているため、事前投稿とさせていただきます   キャラ紹介、のようなもの  スポーツ刈りの少年が、すやすや寝息を立てている。  彼の名は朝倉太陽。双葉学園・初等部六年B組の男子児童だ。  町内の野球クラブに所属する、成長期真っ只中のスポーツ少年だが、こうしてパジャマを着て仰向けになっている姿は、ごく普通の子供と変わりないあどけないものである。 と、そこに誰かが部屋に入ってくる。 「いつまで寝てんのよ、太陽!」  きんきんとした甲高い大声に、彼はびっくりして起き上がった。  彼女は高等部の制服の上に「コンビニショップあさくら」のエプロンを身につけていた。太陽の姉、朝倉うさぎである。 「早く朝ごはん食べちゃってよ」 「っせーな、朝っぱらから!」  バタンと閉まった扉に、怒鳴り返した。  眠気が完全に飛ん...
  • 【Vision of Apocalpse】
     *できるだけラノにあるバージョンを読んでいただくとうれしいです  いちおう七夕コンペのエントリー作です    黙示録 幻覚〈~Vision of Apocalpse~〉  平均的日本人というのは、年初には初詣へ行き、彼岸と盆には墓参りへ行き(これは最 近減ったが)、その上でバレンタインデーだのクリスマスだのを祝う。  実にチャンポンというかチャランポランな民族だ。  そんな「イベント」というのに、俺はこれまで背を向けていた。  べつに世を拗ねているとか、中二病とか、そういうわけではなかった。ただただ、面倒 だっただけである。  しかし、今回は違う。俺は短冊に、筆ペンで大きな書体で願いを込めた。 『どうか、異能に目覚めませんように』  そして笹の枝にくくりつけた。取れないように。  俺は双葉学園高等部1年B組――そう〈鋼のB組〉の異名で知ら...
  • 【暗黙のルール・完結篇】
    【 3 】  闇に漂う。再びルールはその世界へと戻ってきていた。  そしてそんなルールを待ちわびたよう、 [ おかえり~。なんともまー、最後の最後に派手にやったねぇ ]  あの声もまた彼を迎え入れた。 [ 短くも太い人生だったね。どうかな? 形はどうあれゴールを迎えた瞬間は? ]  嬉々としてそれを聞いてくる声にしかし、ルールは 答えを返せずにいた。  なぜなら―― [ どうしたの? もっと嬉しそうなさぁ、達成感みたいな顔してよ ]  自分はまだ―― [ 猿岩石だってゴールの時には泣いたんだから。あんなヤラセじゃない人生だったんだから、もっとこう感じ入る所とかあるでしょ? ]  自分はまだ、死にたくはないのだ! ――そうルールは告げた。  そんなルールの言葉に声の主も思わず面喰ったようであった。  しばし沈黙する。やがてはため息をひとつ重ねたと思うと、 [...
  • 【雪うさぎ、目を覚ます】
     窓際の席で空を見つめ、一人ため息をつく。私の悪い癖だ。  周りの子は友達とおしゃべりをして、楽しくやっている。中等部に進学して二ヶ月がたち、そわそわしていた雰囲気も落ち着きだした頃だった。 「楽しそうだこと」  私は中々みんなの輪に入れない。昔からそうだった。  私は小学校三年生のとき、異能に目覚めたことでここ「双葉学園」に編入させられた。  ちょっとしたきっかけで「空中浮遊」の力を手に入れたのだ。私は素敵な力の発現に大喜びをし、あの日、高まる期待感とともに両親に報告をした。  私の家は夫婦喧嘩ばかりで、両親の間にはいつも一触即発の空気が流れていた。私の前であるにも関わらず、露骨に私の親権を押し付けあっているような愛の無い家庭だった。洋服も、ろくに新しいものを買ってもらえなかった。  だから少しでも二人に認めて欲しくて、可愛がって欲しくて。私は自分の力を見せた。  宙に浮...
  • 【記念写真】
      記念写真  駅のホームを歩いていると、どうしても通過していく電車の形式番号に目が行ってしまう。  そんな悪癖を小田ユキヒロは非常に憎んだ。このどうにもしようがない癖が、一生自分を傷つけていくのかと思うとなおさら嫌になってくる。  普通の人は電車の形式番号なぞ気にして電車に乗るものだろうか? いや、そのようなことはないだろう。どうにかして彼らのようにはなれないものかと、ユキヒロは深く悩みながら階段を上がった。  ユキヒロは大学四年生。つまり就職活動・真只中であるはずの学生である。本屋の硬いビニール袋には、持て余した暇を潰すために買ってきた雑誌が入っている。 夜のふけた、静かな駅前広場に降り立った。コンビニの明かりがやけに目に付くぐらい、ベッドタウンの夜は暗い。  今日は会社説明会にお邪魔してきた・・・・・・わけでもなく。  面接に臨んできた・・・・・・わけでもない。...
  • 血塗れ仔猫(ネタ)
    彷徨える血塗れ仔猫 基本情報 名前 UNKNOWN 学年・クラス UNKNOWN 性別 UNKNOWN 年齢 UNKNOWN 身長 UNKNOWN 体重 UNKNOWN 性格 UNKNOWN 生い立ち UNKNOWN 基本口調・人称 UNKNOWN 特記事項 彷徨える血塗れ仔猫は今夜も島を徘徊する悲しみと恨みに涙しながら人をぶるああああああ キャラデータ情報 総合ポイント UNKNOWN レベル UNKNOWN 物理攻防(近) UNKNOWN 物理攻防(遠) UNKNOWN 精神攻防 UNKNOWN 体力 UNKNOWN 学力 UNKNOWN 魅力 UNKNOWN 運 UNKNOWN 能力 UNKNOWN 特記事項 散々虐められた人間にムチで叩いてぶるあああああ その他詳細な設定  双葉島には怖い噂話がある  住民の寝静まった夜に、闇夜を徘徊す...
  • 【ある中華料理店店員の悲劇 前編】
    【ある中華料理店店員の悲劇 前編】 この作品をラノで読む 1.中華料理店 大車輪 「はいよ、レバニラ定食あがったよー!」  週末の土曜日、時刻は正午を少し回った頃だろうか安くて美味くはないが量はあるをモットーとした大衆向け、いやどちらかと言えば貧乏学生御用達の中華料理店「大車輪」は今日も大盛況だ。 学食の量では餓えた腹を満たすことが出来ない新陳代謝多目の運動部系学生達が午後への活力を得ようと必死にレンゲを口へと運ぶ様は、本当にここが飽食の国日本だとは思えないほどのもの。 清水の舞台下にいると言われた餓鬼すら引きそうな程にがっついている学生達に食料を提供している俺もまた、そんな一生徒だったりするんだが。 「ああ、畜生どもめ! 俺も腹減ってるってのに何でおまえらに先に飯食わさなきゃいけないんだよ」 空きっ腹を抱えつつ、中華料理特有の...
  • 【異能力研究者の、ある夏の数日】
    ラノで読む 異能力研究者の、ある夏の数日  その夜、私は仕事に一区切りつけ散歩に出かけた。  長時間のデスクワークに疲れたというのと、窓から吹き込む涼しい空気に誘われたという、二つの理由からだ。  ここ双葉区は、その創設理由から様々な結界が張り巡らせてあり、島内の環境を最適な状態に保つ役割をも担っている。  その効果からか、夏真っ盛りという今の時期でも、夜になると比較的すごしやすい気温になることが、研究棟周辺では多いようだ。  私のようなおじさんにはそれがとても有り難く、ほとんど日課になっているこの散歩を、今日もいつも通りのコースでゆっくりと行っていた。  研究棟東の小道を抜け、島の外縁に沿った通りにでる。しばらく歩くと、双葉島にいくつか設けられた人工の海岸へと続く階段がある。私はそこを下り、砂浜ではなく磯の方へと向かった。  岩礁では小さく、無害な水棲ラル...
  • 【異界交渉人】
    ラノで読む  私、もう疲れちゃった。  雑居ビルの屋上に立ち、少女はそう考える。  何に疲れたのか。簡単な話だ。生きることに疲れ、この世界に絶望した、ただそれだけのよくある話である。  母親は狂ったように勉強しろと怒り狂い、父親は女を作り家に帰らない。兄は学校にも行かず引きこもり。  そして自分は、何のとりえもなく、友だちもおらず、学校で無視され、そして苛められる日々。  もういやだ。もうたくさんだ。生きていても何もいいことなんてない。  だから終わるのだ。  あと一歩をここで踏み出せば、全てが終わる。重力と、そして眼下のアスファルトは慈悲深くも暴力的に、一瞬で自分の命を刈り取ってくれるだろう。  これで終わる。  そう思い、少女が一歩を踏み出したとき―― 「もったいないな、どうせこの世界に未練が無いのなら、その命と体、欲しがってる人のために役立てない...
  • 廃欄
    廃止・凍結ページ一覧 廃止ページ 悪乗りの跡地 【BLADE-ARTS 1-1】 【BLADE-ARTS 1-2】 【アナザヴィジョン① 「新月は太陽に恋をする」】 【AllNeedIsLove / アルネッディスローヴェ 前編】 【AllNeedIsLove / アルネッディスローヴェ 後編】 【双葉学園怪異目録 第八ノ巻 祟られ屋】 【ある前座の夏休みの話をしようと思う】 [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] 凍結ページ 凍結ページ10 凍結ページ11 凍結ページ12 凍結ページ55 凍結ページ58 凍結ページ60 凍結ページ13 凍結ページ14 凍結ページ15 凍結ページ15 凍結ページ16 凍結ページ37 マージナリープリンセスシリーズ ヘンシェル・アーリア 凍結ページ38 凍結ペー...
  • @wiki全体から「【手のひらを太陽に。―空を歩く者達―】」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。