Summary. リバースビートの横行するメルブラではいまいち影が薄いですが、やはり硬直差は大事なデータです。実はこれ、レンの場合は結構簡単に計測できます。


最初に、今回の計測では
自分 = レン, 相手 = レン
の組み合わせの場合に話を限定します。これにより話が簡単になります。

具体例

アイディアを整理するため、まず具体例からちょっとずつ考えていきましょう。

硬直差が +0F の場合

仮に、求める硬直差が+0Fだったとします。
この場合、その技をガードさせた後、両者が同時に動けるようになります。

ということは、あらかじめ硬直が切れる前から両者ともレバーを上入れっぱにして、そのまましばらくピョンピョン跳んでいれば、まったく同じタイミングでジャンプを繰り返すはずです。これは60fpsの速さであっても十分視認できます[1]。したがって、「両者上入れっぱにする」がこの場合の証明法になります。

硬直差が -1F の場合

次に、硬直差が-1Fの場合を想像します。

どんなに動体視力が優れていても、60fpsの映像を見て「ちょうど1Fだけずれている」と断言するのは現実味に欠けます。そこで、発想を転換して 差を1Fだけ縮める ことを考えてみましょう。そうやって動作の時間差を0Fに変更してしまえば、両者のジャンプがシンクロするはずです。

ここで使うのが ジャンプの滞空時間の差 です。ReACTやMBACの場合、レンの後ろジャンプの滞空時間は、垂直ジャンプの滞空時間より1F短いです[2]。したがって、当該の技をガードさせた後
  1. 最初の1回だけ、 攻撃側 …後ろジャンプ, 防御側 …垂直ジャンプ
  2. それ以降は両者とも垂直ジャンプ
とすれば、最初のジャンプで差が1F縮まり、結果としてタイミングを完全に揃えることができます。そうしてから動作がシンクロしているのを確認すればOKです。

一般の場合

上で使ったアプローチは、答えが「硬直差=-1F」以外の場合にも応用できます。トレーニングメニューを使うと、次の手順で硬直差を測れます:
  1. CPU ActionをALL GUARDにする
  2. 当該の技を出し、ガードさせたらすぐにポーズする
  3. CPU ActionをJUMP(またはJUMP GUARD)に変える
  4. ポーズを解除し、斜めジャンプを入れ続ける
  5. n回跳んだら垂直ジャンプに切り替える
  6. 動作がシンクロしていれば成功
斜めジャンプの方向や回数は硬直差に依ります。過去のver.のデータなどから目星が付いていれば、回数などを事前に決めておいてもいいですし、ちょっとずつ様子を探りながら調整してもいいでしょう。

これについては静止画じゃピンとこないと思うので、実際に計測してる様子を動画にしてYouTubeにupしました → 硬直差の測り方 (YouTube)

おまけ

MBACの場合、メカ・シエル・さつきも同様の方法が使えます(差が2Fのケースもある)。

それ以外のキャラの場合、斜めジャンプのみで差をコントロールすることはできません。他の手段(たとえば5A空振りなど)を "上入れっぱのまま" 行ってうまくタイミングをずらしていけば計測できるかもしれません。





[1]
より厳密にやるなら、斜めジャンプを使って「動作を1Fでもずらすと明らかに同時ではなくなる」ことを見る。

[2]
MBAAの場合は、前ジャンプ=42F,垂直&後方ジャンプ=41Fである。なので、代わりに前ジャンプを使う。
最終更新:2019年09月08日 04:12