Summary. ReACT ver.2.501b (FinalTuned) についてです。
概略
ReACTのver.2500以降はMBAC ver.Aとほぼ同じ仕様です
[1]。そのため、性能はver.B2のレンの下位互換と言ってよいです。AC以降のレンの特徴を備えつつも細部にReACT固有の事情が残っています。
最終版であるver.2.501bのパッチは下記のサイトなどで入手することができます:
09aからの変更点
- 4Bが追加された
- グラティの性能がアップした
- ADが使いやすい性能になった
- ため氷で相手が凍りつくようになった
- その他、各コマンド技が改良された
- システム面のマイルド調整
といったところです。ついでにいうと、バックステップの移動距離が伸びたりA氷が下段になったりしてます。
棒立ち時のアクション
09aに存在した特殊モーションのうち、左右にゆらゆら揺れるアクションだけが残っています。他のモーションが無くなった代わりに、FTで棒立ちしているとかなりの高頻度でこの動作を行ってくれます。
リプレイを撮影するときはコンボ開始前とコンボ終了後に2~3秒の間を設けるのが基本なんですが、そのときに結構ゆらゆらしてくれたりします。狙ってみるのもわりとありかと。
永久コンボ
FTおよびMBAC ver.Aではダウン追い打ちを背後から当て続けることによる永久コンボが存在しました。レンの場合、EX氷→{2B裏当て>追い打ち5A×n}で永久コンボになります。ただし、タイムアップまで完走するのは結構難しく、これだけで試合が決まるということは稀でした。
補正のない技
ver.B2以降ではきつい補正が付いているのにFTでは補正がない技がいくつか存在します。コンボのダメージを考えるときに大きく影響します。
J2C
ReACT固有の設定です(MBAC ver.Aでは乗算80%補正)。鴨音始動でも補正が軽くて済みます。ちなみに、この頃のJ2Cの受身不能時間は各20Fと長めに設定されています。
地上投げ
追撃可能時間が4Fしかない(しかもキャラ限有)代わりに、地上投げに補正が付いていません。EX氷カス当てや空中投げループと組み合わせることで凶悪なダメージを叩きだすことができます。
グラスグラスティータイム
FTの214A/Bは本体の硬直がver.B2以降よりも15Fも長く
[2]、また214Bで黒猫を指定することができません。そのため立ち回りで積極的に使える技ではないのですが、代わりに黒猫・虎猫ともに補正が付いていません。これを利用することによってAC最大ダメすら上回る高火力コンボが可能になります。
ver.B2よりちょっと不便な技
歴史的には「FT→ver.B2での強化点」として捉えるのが正しいのですが、細かいところでver.B2以降のレンと違っています。普段は意識しないような微調整でも数が集まると結構効いてきます。
5A・2A・5B・2B・3C
09aの頃よりは使い勝手が改善していますが、それでもver.B2みたいな「硬直部分が全部キャンセル可能」というはっちゃけた設定にはなっていません。
5C
1,2,5段目のみキャンセル可能です。5Cは非常によく使われる通常技の1つなので、色々な部分に影響が出ます。もっとも、ver.B2以降の5Cが優秀なだけとも言えますが
[3]。
4B・JB
発生がver.B2よりちょっとだけ遅いです。ver.B2以降に慣れた後にFTをやると微妙に感覚がずれます。特にJBは(たった1Fの差にも関わらず)エリアルのやりやすさに大きく影響します。
2C・ロンドA派生・EXロンド
攻撃後の硬直がver.B2より少し長いです。特に大事なのはEXロンドで、追撃可能時間が3Fも短いです。この時代において、EXロンド後の追撃は予想以上にシビアなネタなんです。
Aロンド
コンボにはあまり影響しませんが、Aロンドをガードされると3~4段目の間に割り込み可能な隙間が生じます。対戦では弱点になります。その代わり硬直差はFTのほうが勝り、また派生受付時間もFTのほうが長いです。
バックステップ・プリティウォーク
硬直が長めです。まあ、よっぽどのことがない限りコンボには影響しないでしょうが。
システムディレクション
FTだけのお遊び要素で、Dボタンを押しながらオプションを選ぶと「システムディレクション」の設定画面に入ることができます。ゲームの根幹をぶっ壊すような設定項目が多いので通常は使用禁止ですが、
- MAGIC CIRCUIT(START) を100%以外にする
- CRITICAL HIT を OFF にする
の2つだけは例外的に容認されることがあります。
[1]
J2Cに乗算補正が掛からない、サーキットスパークがない、などの差は存在する。
[3]
恐ろしいことに、ReACT 2.000の段階ではそもそもキャンセル自体が不可能だった。
最終更新:2014年10月21日 19:28