見学のススメ

見学をより楽しむために

このページでは、クトゥルフ神話TRPGをよく知らない人でも見学を楽しめるように「最低限の知識」を掲載しています。

もし更に深いルールを知りたいと思ったら、公式ルールブックを購入しましょう。楽しいよ。

クトゥルフ神話ってなに?TRPGってなに?

ちゃんとした説明は検索すればでてくるかと思うので、ここではあくまで見学者向けに解説をします。

クトゥルフ神話とはハワード・フィリップス・ラヴクラフトという顔の長い人が書いた「コズミックホラー小説」の総称。みたいなもの。

TRPGとはテーブルトークロールプレイングゲームの略で、その名の通りテーブルトーク(会話)しながらロールプレイ(役割を演じる)して遊ぶゲーム(ゲーム)です。

そしてクトゥルフ神話TRPG(以下CoC)とは、クトゥルフ神話の世界観を舞台にテーブルトークでロールプレイングするゲームのことです。

覚えておきたいシステム(ルール)

キーパー(KP)とプレイヤー(PL)

CoCに限らず全てのTRPGにはKP(システムによってはGM/ゲームマスターと呼んだりする)とPLという関係が絶対的に必要になります。
何人で遊ぶにしてもKPが1人は必ず必要です。

というのも、KPとはビデオゲームで言うところの…
  • ストーリー(きっかけや結末)
  • 仲間や敵や街の人など全てのNPC
  • グラフィック(言葉で風景を描写する)
などなど、遊ぶうえで欠かせない要素を全て担う役割の人物です。
それに対してPLは、用意された舞台でシナリオを楽しむ側となります。

これだけいうとKPばっかり大変なようですが、決してKPが偉いというわけではありません。

KPとPL全員が対等に楽しめるように、お互いに気を配りコミュニケーションを楽しむ。そんな紳士淑女の嗜みなのです。

探索者について

プレイヤーが扱うキャラクターをCoCでは“探索者”と呼びます。
ゲームを始める前にPLは探索者を作成し、それがどういう人物なのかを考えたりするのです。

筋力や知能などの様々な能力値は全てダイスによって決まるため…
  • 力は強いが頭は悪い
  • 才色兼備だがメンタルは弱い
  • 体がデカいだけの木偶の坊
など個性豊かな探索者ができます。

こういった能力値の他にも、技能(スキル)で更に個性を演出することができます。

ロールプレイとは探索者を演じること

ゲーム中PLはあくまで“探索者”としてシナリオを進めていくこととなります。例えばこんな状況…

複数の部屋がある屋敷を探索者A(PL1)と探索者B(PL2)は手分けして探すことにしました。
探索者Aは2階を探索することにしましたが、その様子はPL2にも伝わっています。
しかしPLは探索者としてゲームに参加しているので、PL2は探索者Aが得た情報を知らないものとして振る舞わなければなりません。
それぞれが得た情報を共有するためには、ゲームのなかで再び合流して、探索者Aが探索者Bにこんなことがあった!と情報を共有する必要があるのです。
そうしてやっと2人は情報を共有したことになります。

これこそが、探索者としてロールプレイする、ということであります。
非合理的ですがそういうやりとりを楽しむところも含めてTRPGの魅力と思ってほしいです。

そもそも目的は?

ズバリ、シナリオによって目的は異なります。
密室から脱出することが目的な物もあれば、誰かを救出することが目的の場合もあります。

いずれにしても進行役であるKPと参加者であるPLが言葉でやりとりをして物語を進めていくことになります。

ダイスの数え方

TRPGではダイスの振る数とダイスの目の大きさを「1D6」や「2D4」などというように表現します。
なんじゃそりゃと思われるかも知れませんが、これを読み解くと「1D6=1つの6面ダイス」という意味で、とっても簡単です。
これが解れば「2D4」も簡単ですね!「2D4=2つの4面ダイス」という意味になるのです。

技能の成功判定

シナリオを進めて行くと必ず困難が立ちはだかります。
そんな時に解決へと導いてくれるのが“技能”です。
例えばこんな状況……

恐ろしい怪物から隠れながら探索をしている時、気になる部屋がありました。
しかし、部屋の中にはその恐ろしい怪物が潜んでいるかも知れません。
ここで役立つのが<聞き耳>という技能。これで中から物音がしないか確認してみましょう!

…という状況で必要になるのが“技能判定”です。
<聞き耳>の技能を70持っていた場合、その70という数字はそのまま成功率のパーセンテージとなります。
では70%の確率で<聞き耳>が成功するかを判定するためにはどうしたらいいのでしょうか?
ここで出てくるのが1D100です。なにも100面のサイコロを振るのではありません。十の位の10面ダイスと一の位の10面ダイスを2つ振って擬似的な100面ダイスとするのです。

では早速1D100でダイスロールします(コロコロ)

出た目は「52」でした。
70%の確率で成功するということからおわかりかと思いますが「70(技能値)以下の数字が出れば成功」です。
ということで、<聞き耳>を使った探索者は、部屋のなかからヒタヒタと湿った足音を聞き取り別の部屋を先に探索することになるでしょう…。

またクリティカル(大成功)やファンブル(大失敗)も醍醐味の1つで、クリティカル(1D100の結果が5以下)であれば普通の成功よりも良い結果となり、ファンブル(1D100の結果が96以上)だと目も当てられないような結果となります。

最後に

いかがでしたか?少しでも、なんとなくでも、TRPGに興味を持っていただければ嬉しい限りです。
拙い文章にも関わらずここまで読んでいただけて感謝です!ありがとうござまーーーす。
最終更新:2018年06月26日 11:54