1962年にMGブランドにおける主力車種として発売された2座席オープンスポーツカーで、1980年までに全世界でおよそ52万台が製造・販売される大ヒット作となった。
ツアラー(オープンボディ)・GT(ハッチバック・クーペボディ)共に、20年近くのモデルライフの間、幾度かマイナーチェンジが施されており、1967年にはMkⅡに、1969年にはMkⅢに発展した。更に1974年になると、アメリカ合衆国の衝突安全関連の法令を満たす為に、前後にラバーバンパーを装着する等、大幅に改良が施された(通称ラバーバンパーモデル)。
生産はイギリスのアビンドン工場にて行われ、北米や西側ヨーロッパ諸国、日本、オーストラリア、ニュージーランドなどに輸出された。また一部では現地ノックダウン生産も行われていた。 なお、MGブランドの人気車種として20年近くに渡り生産され続けたモデルであったが、生産会社自体は、生産開始当初のBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)に始まり、生産中止時には BL Carsと変遷している。
- バリエーションとして、直6エンジン搭載の MGCと、GTボディにV8エンジン搭載のMGB GT V8が工場出荷モデルとして生産された。
- 1992年10月にはローバー社からMG RV8が発表されたが、モノコックボディとボディパネルの多くは、このMGBのものを流用して作られていた。また、メーカーが生産したモデルでは無いが、4気筒エンジンのMGBオープンのボディを改造し、V8エンジンを搭載したモデルも世界に100台以上存在し、日本にも少数輸入されている他、メーカーからGTモデルが登場する以前には、コーチビルダーによってクーペボディに改装された個体も少数存在する。
最終更新:2008年04月25日 16:48