満月の光に照らされた、妖山学園。 学園の時計塔、その内部で三人の影が会話を交わす。 「妖山学園七不思議のひとつ、『時戻しの大時計』…ふむふむ、確かに」 手にした分厚い本をぺらぺらとめくりながら、小鈴に似た影が口を開く 「たしかにこの大時計に秘められた怪異には時を戻す力はあるようですねえ…」 「本当に…この時計の都市伝説で時を戻せるの?」 その言葉を聞いて。理恵によく似た影がつぶやいた 「本当に時を戻せるなら…"あの時"に戻って、今度こそ…」 影の顔に、遠い何かを懐かしむような表情が浮かぶ 「よろしい」 菫子に瓜二つの影が残るニ人を見回し、言った 「ただし、この時計塔のみでは時を戻すにはパワーが足りない…だから」 「彼女たちを闇に落とし、[[ミラクルパワー]]を奪う」 [[菫子に似た影の右手で、銀の鍵が暗く輝いた…>リムチャイム]] ---- ヴィリームたちを迎え撃つため、二人が時計台を去る。 『待っててね、×××?…必ずこっちに連れ戻してあげるから。…今度こそ。たとえ…』 ただ一人時計台に残った菫子に似た影が、今はもういない[["誰か">超学大教授ドレッサ・クロフィー=岡崎夢美]]に語りかける。 『…どんな手を使っても』