類感魔術
類感魔術は『模倣魔術』ともいい、形の似ているものはお互いに影響を及ぼし合い、その一方に作用すると他方にも影響が及ぶという『類似の法則(類感の法則)』に基づいている。
民族学では“魔術”よりも“呪術”という言葉の方が用いられるため、“類感呪術”と表記されることが多い。
用法
人形による呪詛
特定の人物に似せた人形に釘を刺したりすることで、その本人に災厄をもたらす。
豊猟祈願
儀式として、獲物の動物に扮した人物を槍で刺し殺す真似をして豊猟を祈願する。
以下は類感魔術の具体例である。
呪いの藁人形
日本の呪術として名高い藁人形も魔術として区分することができる。
呪いの藁人形とは、別名『丑の刻参り』といい、丑の刻(午前1時〜午前3時)に行う呪術。
神社の御神木に呪う相手に見立てた藁人形を五寸釘で打ち込むというもの。
実行するにはかなりの手間と精神力が必要だが、成功すれば対象人物を不幸にし、時には死に至らしめることまでできる。
打ち込む位置によって変わる効能
藁人形に釘を打ち込む位置によって、部分的にダメージを与えたり、災いの効果が変わる。
頭:相手の事故や事件、災厄に巻き込まれる
手:相手の浮気癖が治る
胸:相手の死(釘が多い程効果がある)
足:相手の遊び癖が治る
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最終更新:2019年10月21日 21:11