- 何作も読んだことのある作者の方だったので、わーいと期待して読見始め、鼻息をフンスフンスしながら熱中して読み、読後には頭を殴られたような衝撃を味わいました。
読後の爽快感とともに、たくさんの感情が動いた故の心地よい疲労感。まるで上質な映画を見終わった後のような幸せな気分になりました。
紗代子の弱さも強さも真正面から書かれてあり、すごくエネルギーを感じるお話。
同じ主人公を演じた雪歩と紗代子ですが、本質的に似てるのかなって気づかされました。自己評価の低さと、それでも歩みを止めない芯の強さ。
だからこそ、紗代子の導き出したラストシーンには痺れました。どんなにゴールが見えない状況でも、信じて貫き通す。笑顔で。
「たった1秒でもうつむきたくない」という歌詞がこのお話を通してめちゃくちゃ胸を打つようになりました。
あと個人的には、琴葉がどっぷりと役に入り込む姿がカッコよくて痺れました! -- (タオール) 2018-07-14 14:08:42
- 前半のタメが後半で解放されるのが気持ち良くて、物語を読む喜びを感じました。
紗代子がひたすらに穴を掘る様子はビジュアル的にもとても絵になりますね。あのシーンからどんどん作品に没入していけました。私の場合は。
熱くてとても読み応えのある作品でした! -- (azuu) 2018-07-16 23:02:00
- 「ひとつ咲き続ける花」と並んで交流会参加者のメンタルに大きな傷を残したかもしれないもう一つの問題作。怪物作。
『一晩寝ると元気になれること』を人間高山紗代子の話とするのなら、こちらはアイドル(候補生)高山紗代子の話。
劇中劇が尺的にも内容的にも大きな部分を占めていることもあり、一つの映画のような印象を誰もが覚えるであろう作品。
この作品については、他投稿作品と比べても特に読み込みが足りない自覚と自信があります。しっかり読み込むには恐らく週単位の時間が必要かなぁとか。
何が言いたいかと言うと、他への感想以上に支離滅裂なこと言ってるかもしれません。(予防線
物語は雪歩の演技(の映像)を見る紗代子から始まります。
穴を掘る、という雪歩のためだけに用意されたような役柄。紗代子の
>どうしてこの役が自分に回ってきたのか
という疑問は全く尤もで、読み手を紗代子と同じ目線に引き込みます。そして、そこから続く自己紹介、あるいは自分を見つめなおす語り部分をもって、読み手は完全に紗代子の視点に入り込まされます。とても上手いやり方です。
(ただ、だからこそ、この部分の章分けはもう少しやりようがあったのかな、とも思います)
順風満帆とはいえない、アイドル(候補生)紗代子のこれまで。
だけれど、ようやく大きく前に進むかもしれない機会が用意されて、だからこそ期待とそれ以上の不安を覚える紗代子。
>一緒になって頑張ろうね
と、可憐の肩を叩き、
>壊せない壁なんて無いと思いますから!
と、震える指を握ります。
自虐的な本人はこれを「強がり」だと考えているようですが、きっとこれは「強くあろう」「強くありたい」という泥臭くも美しい意思とほぼ同意義です。
弱い所を見せたく無い。本人からすると、それは確かにただの強がりで、醜い感情に見えるのでしょう。
だけれど、彼女の強がり、そこから生まれる気持ち、言葉は、いつも誰かのために向けられていました。
だからこそ、物語の後半、可憐は紗代子に「いつもありがとう」と感謝を述べます。
ただ強がって逃げてばかりの人間にその言葉は贈られません。。
強がり強がり、強がり抜いて。
笑い笑い、笑い抜いて。
いつも、誰かのために。
>……大バカ者だ、私は。
とは正にその通りで、間違いなく紗代子以外のみんなはとっくの昔に彼女を大好きになっていて、仲間だと思っていたのです。
ただ、紗代子が勝手に線を引いていただけで。
ようやく、紗代子にとって大事なピースである
『好きなもの:友達、アイドル仲間』
が埋まりました。
紗代子の快進撃が、始まります。
(……それに至る手段が実際に穴を掘ってみること、という辺りに隠しきれない脳筋っぷ、げふんげふん直情さが現れていて素晴らしいと思います。桃子のアドバイスがあったにせよ)
その後の劇中劇は、この物語のメインであると同時に、エピローグでもあるように感じられます。
進む道を定めたある意味無敵の紗代子の歩みを微笑みと共に見守る。
それまで我慢していたものを解き放つ、カタルシス。
雪歩のエンドとは違う、爽快感。
誰もを笑顔にする、高山紗代子の。 -- (ひろ) 2018-07-23 03:44:28
- この話はすごく良かったです。
こういった作品を見るといやでも、自分とうまい人の差を見せつけられるなあと感じます。担当の魅力を引き出すという点では負けてはいないとは思いますが、物語の作り方がやっぱりうまいなあと。
この作品の印象的なところはやっぱり紗代子が実際に穴を掘り始めるところでしょうね。
最初は1人でやっていたのに、次第に仲間が増えていき。劇中で起こることを現実で体感でき、それを劇に持ち込む。
シナリオを変えても突き進むという部分。
ここは紗代子の熱さを感じました。
しかし、シナリオを変えるところまで見越している大人陣はさすがだなあという印象でした。
後印象に残ったのは終盤。
「私たちはみんなでたった今、不可能を可能にしたんだから!!」
の台詞ですね。雪歩には言えない、紗代子にしか言えない台詞。
そして雪歩を救う台詞にぐっと来ました。 -- (kotobuki) 2018-07-27 01:25:33
- だいぶすごいと思いました。
物語が物語物語してて、読むこと自体に喜びがあるタイプのお話だと感じました。
それにちゃんと熱いですし、よかったです。すきです。 -- (眼バビビ) 2018-08-01 23:38:12
- この作品中に出てくる舞台のテーマ性と、雪歩演じる前作との比較。
とても胸が熱くなる設定にワクワクしながら一気読みしてしまいました。
作者様の描く紗代子という人物がどっしりと私の中に残り、今後の彼女がどんな活躍をしていくのかという期待感に、胸がすごくドキドキしています。 -- (なかやま) 2018-08-02 02:22:47
- 読み手を引き込むパワーに溢れたこの作品、読み応えは随一です。
紗代子が悩み、もがき、苦しみながらも、自分の答えを見つけ出していく過程が丁寧に描かれています。
読み終えた後の満足感は、彼女の掴みとった答えに似て、晴れやかな清々しいものとなるでしょう。
ただ、パワーに溢れた作品だけに、読み手にも相応のパワーを要求してきます。気軽に楽しむ作品ではなくどっしりと腰を据えて読むお話です。
あと個人的に気になったのはシアター組の人選です。各々がそれぞれの役割を担っていましたが、もし違う子達だったらどうなっていたのか──興味は尽きません。
どうしてこの五人だったのかについては理解しました。
じゃあ、もしも紗代子以外の他の四人を新たに選び直すなら、誰を選ぶのか。どういった話の持っていき方をするのか。
その辺りの事を、色々と語りあってみたくなりました。
こういう「自分ならこうする!」という気持ちがプロデュースの源のような気もします。
そんな気持ちが詰まったお話だと思いました。 -- (some) 2018-08-03 09:03:06
- 私がミリオンライブを題材にSSを書こうと決意したキッカケの一人である作者様の作品。
もう流石としか言えないです。新参者である私が感想を書かせて頂くのが大変恐れ多いのですが、拙いながらも感想書きたいと思います。…なんて意気込んだのは良いけどやはり恐れ多い!かなり時間が掛かってしまいました。
今回の話の中で、劇のキャストに選出されたメンツはそれぞれ先輩たちが演じたキャラクターを継承する形でお芝居に挑んでいました。同じ「穴堀りの少女」でも、演じた当初の雪歩と紗代子では名前が同じ全くの別人で、今の雪歩ではまた違うキャラクターになる。この辺りのギミック(?)がかなり刺さりました。
もっとまともな感想を送れるよう、精進いたします…!何かもう色々とすっげー!(昴並感) -- (ヴェズルフェルニル) 2018-09-04 11:19:26
最終更新:2018年09月04日 11:19