- 本作を読んで、キャンディーズのファンだった父のことが頭に浮かんだ。
父と同年代の男性の青春は、まさに彼女たちだったそうだ。
アイドルとは魅力的な存在であり、誰かの青春になり得るだけの力があるのだろう。TVの画面越しでさえそうなのだから、同じ学校に通っていて、なおかつ言葉を交わしているのならばなおさら。
音楽番組でキャンディーズの映像が流れる度、聞き飽きたという私の顔には気付かずに、父は嬉しそうに思い出話をする。
本作の彼もきっと、折に触れてこの理科室の青春を思い出すことだろう。 -- (MRMT) 2020-06-25 04:11:10
- こういう日常にアイドルが溶け込んでいる話、だいすきです。やばいです。
途中彼が早口でモノローグを語っているイメージが湧いてきました。 -- (aozume) 2020-06-25 08:03:18
- これいいですね、ザ・青春て感じ。とてもいいです。こういうの好きだな。 -- (ririwo) 2020-06-25 09:06:51
- 良い青春ですね。この話の何がいいのかって、理科室以外でコミュニケーションを取ろうと
動かないところがいいですね。なんか百合子がいる教室を覗いてみたり
そういうのしたくなるのが心情なような気もしますが、いい具合に
男子中学生くんが思春期をこじらせているので、それもまた味になっていると感じました。
たぶんそれが、誰しも抱える青春時代の苦くも甘くもある思いでを
くすぐり蘇らせるんだと思います。よかったです。 -- (七瀬) 2020-06-25 10:30:20
- 単純に小話として良い話だった
百合子視点で考えると、最後の最後で正体明かしたろ! 絶対びっくりするだろうなあと自分に酔いながら文通してるのが想像できて面白い
でも僕は百合子と文通できているモブ君が羨ましすぎるので、単に自分自身を百合子だと思い込んでるモブ♂が文通相手だったかもしれないと妄想しました -- (パク) 2020-06-25 13:41:02
- 理科の授業中なのが百合子らしいですね。
青春力高いなぁ・…。
最後の最後まで机での文通、というスタイルから動かなかったのが特にいいと思いました。
-- (海道) 2020-06-25 14:11:13
- いいねえ……青春してるねえ……。
主人公くん、こんな経験をしちゃうともう普通の恋なんてできないねえ……。 -- (まいてぃん) 2020-06-25 22:51:11
- 百合子にそういうところだぞって言ってやりたくなりました。
主人公くんが『~~~!』の言葉を書いたシーンが好きです。
ああいう何かせずにはいられない衝動みたいなの、大好きです。
さっぱりして、それでいてにやっとするようなお話でした。
良いお話をありがとうございました。 -- (ビンゴ) 2020-06-26 22:34:41
- モブ視点SSはいいぞ!
百合子ってこういう秘密のやりとりとか大好きだと思うので、良い顔で机に齧り付いてる百合子が頭に浮かぶようでした。 -- (かめぴ) 2020-06-29 06:55:04
- 爽やか!!
季節が巡る儚さ、青春の小さな輝き
切なさと愛しさを感じちゃいました。
ちょっと特別な出来事を誰にも言わない主人公好感。
ラストシーンは正解だと思います。 -- (なかやま) 2020-06-30 03:19:30
- いいですね。こういうのすごく好きです。
今はスマホやラインがあるから、不自由さがなくなった分、もどかしさというかドキドキ感減ったんですよね。ガラケーで好きな子にメールして返信を待つ時代もあれはあれで情緒があった。
しかも今回はガラケーより不便な机の落書きというかたち。いやはやドキドキさせてくれました。 -- (シマ) 2020-06-30 13:32:55
- 嬉しい話か、悲しい話か。
何とも判断は付けづらいですが、一つ言えるのは、面白い話だったなぁと思います。
着眼点からして、なるほどな、と。
恋愛というのは得てして無理矢理感のある設定も出てくるものですが、この話においてはそれがない、非常に柔らかな筋が通っていたなと思います。
百合子とのコミュニケーションが唐突に終わり、そこからは悲しみの中で物語が進んでいく。その辺りの無残っぷりというか、全く百合子との対話が取れないのも良い点です。
そして、百合子のサインが書かれて終わる。
SSとして満点と言ってもいいぐらい、シンプルに良い作品でした。
モブ視点であることや、救済が控えめである点から、なかなか大衆評価は受けづらい作品かと思います。
しかしSSとしては、相当に完成された作品です。
本当に本当に細かいことを言うのであれば、7は全角の方がいいんじゃない?とか。そのぐらいしか指摘する点が思いつきません。
シンプルに良い作品でした、ありがとうございました。 -- (ムッタ) 2020-07-02 01:37:05
- あまりに好きなお話で、おじさんちょっと泣いてしまいました。
メールでもSNSでも文通でもない、返事を読んだら消しちゃうような微妙な距離感が切ないけれども美しくて好きです。
はー好き。 -- (タオール) 2020-07-05 14:41:19
- 爽やかな、けどちょっと切なさも感じさせる良作。
青春ですねえ……理科室というのがいい視点でとても良かったです。 -- (ヒラリー) 2020-07-07 11:48:47
- 本人を出さずにその存在感を出す手法がいいですね -- (ゲッター線の使者) 2020-07-09 20:18:31
- なぜ俺の高校には人気上昇中文学少女系アイドル七尾百合子がいなかったのか?
最後の最後で少しだけ報われる、モブだけのハッピーエンド、好きです。 -- (ふじもと) 2020-07-09 21:33:28
- 掲載作品一通り読みまして、やはりこの作品が一番良かったです。二次創作に関して僕個人としては自然な、実際にありそうな、世界の広がりを感じるのが好きでして、自分で妄想してるのも要は自分が気に入っている世界を広げたいという一点にのみあります。貴作には自然でありそうな世界を感じられました。そこが良かったです。 -- (ririwo) 2020-07-12 10:16:48
- テーマとキャラクターと描き方が見事にハマっていて、読みやすくも味わいが濃い作品でした。
素晴らしい仕上がりでした。 -- (azuu) 2020-07-23 13:43:28
- 日常から非日常へのスイッチがたったの数行で完遂される。導入ですぐに高まる期待、ワクワク感の演出が最高。反面、机をノート代わりにしたコミュニケーションの仕方は妙に現実的で、おまけに「本当に相手は七尾百合子か?」という謎が最後まで明かされないままで終わる(なりすましの可能性もちゃんと残してある)のが憎らしくって素敵ですね。
きっと百合子の方も楽しみながら席についてたんだろうなぁ……なんて、相手の反応まで妄想できる楽しい話が、この短さでまとまってるのには只々感服です。面白かった。 -- (餡煮詰め) 2020-12-14 20:45:27
最終更新:2020年12月14日 20:45