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狩人「姫様、助けにまいりました!」:独白系後半

まとめてみた。公式には悪いと思っている。
スレを消費しての談義も良いが、こちらも参照するとちょっと楽かもしんない。


独白系:
日常系ではないセリフを集めました。

190 :お題募集中:2010/11/08(月) 23:16:15.81 ID:ACLGd6YtP





天「友達、ですか」
狩「……」
天「わたくしも、変わった人を選んだつもりではありましたが――それにしてもあなたはずいぶんと奇特な人のようですね」
狩「……無駄口たたきに来たのなら、手伝ってくれ。明日は表に洗濯物を干したいんだ」
天「それを受け入れるとでも?」
狩「『暇なやつは親でも使え』がうちの家訓なんだよ」
天「今日は忠告をしにきました」
狩「……」
天「あなたが何かをしようというなら、あなたの周りにいる人間が不幸になります」

天「わかりますか、『勇者様』。あなたの物語は始まりもしなければ終わりもしないんです」
狩「『勇者様』を脅すかい、『天使様』よ?」

天「いいえ、警告ではなく忠告ですので。まだ、何もしませんよ」
狩「とっとと帰れよ。あと、俺は勇者なんかじゃない。ただの狩人だ」
天「では――ごきげんよう」



200 :お題募集中:2010/11/08(月) 23:58:36.97 ID:ACLGd6YtP
195ハッピーエンド


魔物でも、人のことを好きになってもいいですよね?

大丈夫です、見た目だって人間とまったく一緒ですから!

ツノが生えてたり羽が生えてたり火を吐いたり魔法を使ったりできませんから!

……なんだか、できた方が便利そうですけど。


これでも私、貯金すごーくたくさんあるんですよ?

銀行に大体十億円くらい。あと、きっとお屋敷を――安全なところだけ――探索すれば、お金になるものはたくさん出てくるはずですし。

表には出れませんけれど、地下を広げる工事をお願いしたら運動だってできると思いますし。

お料理だって……そ、それなりには上達してますし。きっと、そのうち、おそらくもっとおいしいものが作れるようになりますから。

あ、そうだ。魔物だったら老けないかも。

ずーっとぴちぴちお肌のままだったらきっとうれしいはず。だって、えっちぃ人ですもの。


ちょっぴり湿気が強いのはつらいけど、空調管理を整えた部屋を作れば体にだって悪くないはず。

お金はあるんだから、平気平気!

うん、大丈夫。全然問題なし。



202 :お題募集中:2010/11/09(火) 00:06:09.14 ID:xvnC6ERiP
195アンハッピーエンド



隠し扉のちょうつがいは少し渋く、開閉のたびにギイギイと耳障りな音がする。
私はその音が苦手で、最初のうちは片耳をふさいで隠し扉を開けて、それから入っていた。

いつからだろう?
その音を気にすることが面倒になったのは。

いつからだろう?
この部屋に入ることに何も感じなくなったのは。

部屋の隅には大きなベッド。
あとは机もなく、ただ処理をしやすいダストシュートだけが設けられた部屋。

「ごはんよ」

ベッドに寝転がり、ほとんど動かない肉の塊に、私は声をかけた。

肉の塊は目を覚ますと、贅肉で緩慢になった動きをして、私が置いたパンをひったくるようにして口に放り込む。


203 :お題募集中:2010/11/09(火) 00:13:42.28 ID:xvnC6ERiP
手づかみのそれらをくちゃくちゃと咀嚼する。
スープの皿に口をつけ、鼻に入ってむせ返る。

ハシやスプーンは最初から用意していない。
彼女には使えないものだからだ。

いくつか用意したお盆をベッドから少し離れた場所に置くと、彼女は少しずつベッドから這い出してそちらへと向かう。


残ったのはベッド。

垂れ流した汚物にまみれ、異臭を放つひどいシーツをそのままダストシュートに放り込み、新品のシーツにかけかえる。


存分に食べた彼女は満足したのか、ベッドに戻る。

その足取りさえものたのたと芋虫のように遅く――醜い。


彼女自身はもう、何日も洗っていない。

近づかずともすさまじい臭いを放っていることがわかる。

でも、ホースで水をかけたとしても怒るのだ。


204 :お題募集中:2010/11/09(火) 00:19:40.04 ID:xvnC6ERiP
怒って、追いかけてくる。

殴るのだろうか、蹴るのだろうか、体重に任せてぶつかってくるのだろうか。

わからない。

怖い。

もう、どうしたらいいのかわからない。

食べ物がなくなれば奇声を上げ、体を洗おうとすれば怒り出す――大きな赤ん坊。


「無理だよ……」

「こんなの、無理だよ……」



「私が、幸せになれるわけがないよ……」


――シアワセにナリタイ




236 :お題とか質問とか:2010/11/09(火) 20:39:46.52 ID:xvnC6ERiP
230素直になっちゃう魔物ちゃん

魔「あのですね。私はロリじゃないんです。成長期なんです。多分」

魔「だから、1,2年もすればぐぐっと身長も伸びてすごーい美人さんになるんですよ。きっと」

魔「そういうわけですから、今後はそのように扱ってください。子ども扱いしちゃいけませんからね?」

魔「……」

魔「あの、ちょっと……頭なでるのはやめてほしいんです……」

魔「あのですね! 聞いてます!? 子ども扱いはやめてくださいってば!」

魔「……そんなに髪が気持ちいいなら、触っててもいいですよ。でも、なでるのは――って、言ってるそばからぁー!」

魔「さ、三十分だけしか付き合ってあげませんからね? 先輩」



257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/09(火) 22:32:40.45 ID:WAEhSfse0
249


ラーメンや餃子がある
カラオケやボーリングがある。昔はディスコもあった
テレビもゲームもDVDもパソコンもインターネットもある
梅雨もある。
お金の単位は円


どう考えても現代日本です。本当に(ry



んで、主人公は学生。

236

魔物はその後輩。



260 :お題とか質問とか:2010/11/09(火) 22:44:35.83 ID:xvnC6ERiP
252心

~7月20日~

午前6時半、起床

狩「あと、5年~……」

起床

狩「母よ、あなたは強かった……心っていうより物理的に……」

午前7時、乗車

狩「おーおー、今日も上りは大変じゃのぉ」

午前7時半、降車

狩「暑い……」

午前8時、登校

狩「はよー」


261 :お題とか質問とか:2010/11/09(火) 22:51:06.70 ID:xvnC6ERiP
午前8時半、授業開始

狩「さあ、寝るぞー!」

午後0時20分、昼休み

狩「Zzz……」

午後1時、授業再開

狩「「Zzz……」

午後2時50分、授業終了

狩「受け取るものか! そんな恐ろしい日程表なんて受け取るものか!」

午後3時30分

狩「どもー、愛すべきの劣等生がやってまいりました」
魔「……いやもう、いいですけどね」


263 :お題とか質問とか:2010/11/09(火) 22:59:20.02 ID:xvnC6ERiP
午後7時半

魔「帰れ帰れー!」
狩「あんまり怒ってると背ぇ伸びなくなるぞー」
魔「う、嘘でしょ?」
狩「……では、また明日」
魔「否定してぇー!?」

午後9時、帰宅

狩「風呂浸かったらそのまま寝ちまいそう……」

午後10時

狩「明日はこのネタで行くか……」

午後11時、バイト

狩「いらっしゃいませー。ただいま、割り箸とストローがお安くなっております。しかも今ならレンジで暖めるサービスが無料で付いてきます! コレはお得!」

午前4時、就寝

狩「今日もお疲れ様でした……」



290 :さる:2010/11/10(水) 00:25:22.15 ID:S6LP1K1OP
287合コン
狩「補講お疲れー」

狩「ん? 合コン?」

狩「悪い、俺はパスするわ」

狩「ははは、あいにくと俺には毎日会いに行かないと困るようなヒトがいてね」

狩「あー……いや、怒りゃしないんだ。ただ――」

狩「――多分、さみしそうな顔するだろうからさ」


291 :さる:2010/11/10(水) 00:30:05.87 ID:S6LP1K1OP
287ユートピア

――手には、包丁があった。


これをそのまま振り下ろせば、きっとすべてのことは片付く。

目の前の肉塊は、満腹でご機嫌そうに就寝中。

失敗はしないだろう。

腹部ではなく、首を掻っ切る。

厚くなった脂肪の先にある内蔵より、その方がいいだろう。


もう、元には戻らないに違いない。

だから、あきらめてもいいころだと思う。

止められていたけれどそんなことはどうでもいい。


疲れた。

ひどく疲れた。


292 :さる:2010/11/10(水) 00:34:01.05 ID:S6LP1K1OP
首にあて、先端を押し込む。

ぷちぷちと表皮と脂肪と血管と筋肉と神経とを切り裂いて、硬い骨に当たる。

それをごりごりとこするようにして力を入れる。

そのころには目が覚めて、抵抗もする。

でも、そんなのは一時的なもの。

すでにそれは致命傷であり。

取り返しは付かない。

難しいことではない。


ほんの数センチ。

ほんの数十秒。

倫理観も未来も過去も無視をしてやれば、それで済む話。


293 :さる:2010/11/10(水) 00:37:18.85 ID:S6LP1K1OP
そうすれば――


「そうすれば、彼とふたりで――」


――殺人者風情が、彼といていいの?


「違う」


――ヒトゴロシが、楽しそうに暮らしていいの?


「そうじゃない」


――自分のために、邪魔なオンナをコロスんでしょ? 何が違うの? 同じだよ? 一緒だよ。


「疲れたの! 疲れたんだからしかたないでしょう!?」


――そウ、疲れタの?


294 :さる:2010/11/10(水) 00:40:29.81 ID:S6LP1K1OP
「いいじゃない! もう、いいじゃない! 放っておいてよ!」


――ナラ、死ネバ? アナタガ、死ネバ、イイジャナイ?


「いや。いやいやいや! 私は死にたくない! 死にたくないの!」


――ワガママ、ネ


「そうよ! 私はわがままなの! 心が醜い女なの! 悪い!? 悪いの!?」


――イイモ、ワルイモ、ナイヨ


「なら、どうでも――」


――デモネ?


295 :さる:2010/11/10(水) 01:00:09.98 ID:S6LP1K1OP





――彼ハ、ドコマデ、知ッテルノカナ?





「――ッ!」



――『姫様』は見たよね? 最初に訪れたときに見せちゃったよね? 彼は知ってるよ?


――彼は私のこと『姫様』って呼ぶよね? 『姫様』って役柄を知ってるよね? 彼はわかってるよ?


――私が悩んでいたことに気づいてくれたよね? 悩みが消えたらバレちゃうよね? 彼は気づいちゃうよ?


「やめて! やめてやめてやめて!」


296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/10(水) 01:00:13.61 ID:FnZBu68TO
これは難解


297 :さる:2010/11/10(水) 01:01:07.74 ID:S6LP1K1OP
――保留しよう? 何もなかったように、ただそのままであろうよ? 何もなかったようにしよう?


――大丈夫だよ。彼は優しいから、何もしなければ、何も変わらなければ、きっと明日も明後日も私に会いに来てくれるよ?

「……」

――昨日までと同じように。おとといまでと同じように。彼を拒絶して、変わらないことを望む私でいる限り

「……」

――おやすみなさい



私は、部屋を出た。

鏡に映るのはひどい顔だった。
二十も三十も老けてしまったような、憔悴しきった顔。

終わってほしい。

私が手を下すことなく、すべてが終わってほしい。


「助けて……たすけて……」



794 :最後のお話:2010/11/15(月) 20:22:36.74 ID:z/Ie9hkiP
変な話だが、天に見放されたような気分だった。

段階を踏んでいないわけではない、いくつもの前提がある。

以前の実験は、猫。
あのときには、非常にうまくいった。
今回に関してもそう、途中までは実にスムーズに動いていた。

『勇者』に縁があって、なおかつ比較的見た目のよい同年代の少女もかなり早く見つかった。
ついでとばかりに、その少女が『勇者』に淡い恋心を抱いてもいた。

これほどうまく行くとは、変な話だが天の配剤かとさえ思った。


796 :最後のお話:2010/11/15(月) 20:29:24.48 ID:z/Ie9hkiP
ただ、そこで少々欲をかいた。

試したのは、『人間の複製』。
『器』さえあれば、どうにかなると考えたのだが……これが大失敗だった。

神ならぬ身に原因はわからない。

だが、この事実はなんとか隠匿しなければならない。
作りかけの城に入れ、表に出ることを禁じ、周囲を厚い雲で覆い、目付け役に『勇者』さえ使った。

しかし、話が収束する気配がない。


798 :最後のお話:2010/11/15(月) 20:33:07.24 ID:z/Ie9hkiP
不自由のない金額を与えた。必要なら増やしてやるとさえ言った。
城が狭いというなら増築してやろうとも伝えた。

それでも話は収束しない。

『勇者』が逆らいだしたからいけないのか?

なぜ逆らう? それで『勇者』はどんな利を得る?



801 :最後のお話:2010/11/15(月) 20:39:19.22 ID:z/Ie9hkiP
話が絡まって解けない。
いや、悪化しているといっていいだろう。

そもそも、こちらはとても大きな妥協をしているのだ。

不自然な雲に不自然な城、これらを残すことは危険なことかもしれない。
とはいえ、少女たちを殺してなかったことにするのも危険なことかもしれない。

ひょっとすると、視認でも生存者のカウントでもなく、それらを隠そうと不自然を作りすぎたことが原因で発覚するかもしれない。



804 :最後のお話:2010/11/15(月) 20:45:22.29 ID:z/Ie9hkiP
「……いっそのこと、不自然な死亡者が出てしまうとしても消してしまった方がわかりにくいかもしれませんね」

また、彼らのもとに降りてみよう。

最後に一度だけ、彼らに機会を与え、それすらも役に立たないならば――
最終更新:2010年11月15日 21:05
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