Luo(1994)が、最初にCMBに使った論文かな?
この論文に沿って話を整理するのがよかろう。
と思ったら、(2)式で行き詰ったぞ。
今度は、two-point temperature correlation functionがわからない。
しかし、これでもよくわからない。
統計の教科書に頼ってみるか。
計算の細かい点を除いて、簡単に言うと。
PDFがガウシアンのとき、相関関係を球面調和関数で展開したときの係数

は、スペクトルをとると、

はガウシアンによるある値になる。
しかし、angular bispectrumになると、必ず0になってしまう。
もし、これが0でないとき、PDFがガウシアンからずれていることがわかり、その情報が得られることになる。
だから、angular bispectrumを使って、ガウシアンからのずれを研究しようという流れ。
式の細かい意味は難しすぎてわからんなー。
解説してるものないのかねー???
2点相関関数から順に整理してみる。
松原の「
現代宇宙論」の266ページ。
元ページは、
ここに細かいプロセスは書いてある。
まず、2点相関関数は、2つの点

を選んだ時にそれぞれの点における密度揺らぎを

とすると、
と書ける。このブラケットの中身は、2点の密度揺らぎの積であり、クラスタリングしている範囲では大きくなるし、そうでなければ小さくなる。これを、ある距離を固定して平均したとき、そのスケールでのクラスタリングの度合いがわかるということ。
次にパワースペクトルを考える。
密度揺らぎのフーリエ変換を考える。
すると、 フーリエ空間での相関は、
となる。
積分部分は、
であり、この部分を

と書き、パワースペクトルと呼ぶ。
===
とここまで書いて気づいた。
松原の「現代宇宙論」の296ページから、角度パワースペクトルについて書かれてた。
まあ、パワースペクトルのイメージわいたし、いいか。
下を書いて気づいてから、335ページにも少しあることに気づいた。
===
2次元ゆらぎ

からスタートする。
このゆらぎを、球面調和関数で展開する。
このとき、
だから、展開係数は、
となる。
展開係数の積の平均を考えると、
となり、

は、角度相関関数であり、

は、球面上の2点の間の角度。
角度相関関数のルジャンドル展開を考えると、
であり、ルジャンドル多項式は、球面調和関数で展開され、
となることと、直交関係を使うと、
が与えられる。このとき、

をangular power spectrum(角度パワースペクトル)という。
ルジャンドル多項式の直交関係
より、
と表現でき、ルジャンドル多項式のふるまいから、角度パワースペクトルは、

が大きいほど、小角度の相関関数に敏感。
おおまかには、

となる。
これを3次に拡張したものが、angular bispectrum
なんだけど、その性質はよくわからんな。今日は、ここまでにしとくか。
最終更新:2014年10月12日 23:37