静御前

【元ネタ】史実、『義経千本桜』
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】静御前
【性別】女性
【身長・体重】150cm・42kg
【属性】 中立・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
 通常時は一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する魔力避けのアミュレット程度の対魔力だが、
 ランサーの固有スキル「鞍馬獅子」の発動中、このスキルのランクはワンランクアップする。

【固有スキル】
白拍子:A
 神子とまで讃えられた舞踊。
 特定の神様に向けられた神楽舞ではなく、より広い対象を魅了する歌舞。
 Aランクともなれば、精神耐性スキルの無いサーヴァントのみならず、陰気を支配するとされる辰狐さえも魅了する。

鞍馬獅子:B
 トラウマの再発。
 ランサーは通常時は極めて理知的だが好感を抱いていた人物が敗れると彼女が認識した途端、理性が吹っ飛ぶ。
 発動時はある種の降神(トランス)状態であり、暴走状態でありながら文字通り神懸かった演武を実現する。
 在りし日を想起する僅かな間のみ、ランサーは天狗の兵法の領域へと足を踏み入れる。

狐忠臣:EX
 かつて静御前を守った白狐、源九郎狐の加護。
 普段はランサーの影に隠れているが戦闘など必要に応じて姿を変化させ、彼女を守護する。
 基本的に義経の家来・佐藤忠信の似姿をとることが多い。

【宝具】
『初音の鼓(はつねのつづみ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
 源義経がランサーに送ったポンと叩くとコンと鳴く鼓。
 ランサーが一度これを打つと黒雲が立ち込め、周囲に局地的な豪雨を齎すと共に義経の家来達が現れ、敵陣を一掃する。
 この家来達は稲荷の神使である小狐が変化した影法師に過ぎないが、ランサーの義経への思いを象るように精巧な演武は
 一種の呪いとして対象者の精神に働きかけ、相手が「斬られた」と錯覚した途端に、その部位の感覚がなくなり、動かすことも出来なくなる。

【Weapon】
『小屏風』
 静型と呼ばれる男性用薙刀の原型となった薙刀。

【解説】
 平安時代末期~鎌倉時代初期の白拍子。
 同じく白拍子である磯禅師を母に持ち、源義経の妾となった。
 義経が都落ちした際は彼と同行するも、瀬戸内海で船が難破し義経一行は離散。
 遭難後も彼に付き従っていたが、後に別々に都落ちする形で義経と別れることとなった。
 義経の逃亡後、静は彼が遣わした馬に乗って吉野へと引き返しそこで僧兵に保護される。
 僧兵は義経を探す傍ら彼女を丁重にもてなし、後に母共々源頼朝のいる鎌倉へと送られた。

 舞の妙手であり、鶴岡八幡宮での舞では北条政子をはじめとした多くの者の心を動かした。
 また「義経記」には、雨乞いに際して百人の僧と九十九人の白拍子に祈らせるも効果が現れない中、
 静が舞ったところたちまち3日間雨が降り続いたという伝承が記されている。
 後白河法皇は静御前を「神の子」「日本一」と感嘆したとされ、この時に静を見初めた義経が妾にしたという。

 また静御前は義経から薙刀を習っており、静御前が使ったとされる薙刀が複数現存する。
 義経が夜襲を受けた時、静御前が自ら揮い奮戦した「小屏風」と銘が付いたものもあり、
 男性用の薙刀を巴御前に対して「静形薙刀」という。

 演目『義経千本桜』においては、義経が都落ちをする際、彼に追従しようとした結果木に縛り付けられる。
 形見として『初音の鼓』を与えられ一人になったところ、鎌倉方の追手に連れ去られそうになる。
 すると、『初音の鼓』の皮に使われた狐の子が義経の家来佐藤忠信に化けて追っ手を討ち取った。
 騒ぎを聞きつけ戻ってきた義経は彼に「源九郎義経」の名と鎧を与え、静を守るよう命じて去った。
 その後、静は「忠信」を狐と知らぬまま連れて、危機が迫りつつある義経の元へと訪れた。
 そこで本物の忠信と遭遇するも、狐が事のあらましを伝えたところ義経は鼓を狐へと与えた。
 狐はその礼として彼に追手が迫っている事を伝え、その姿を消すのであった。

 後に現れた追っ手は狐の幻術で翻弄され、本物の忠信に取り押さえられる。
 追って現れた襲撃の首謀者である平教経は、義経にかつて託した幼き安徳帝と再開し、
 舞台は全ての因縁を清算すべく、雪のまだ残る吉野山での一戦へと向かっていく。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 実験産
  • ランサー
  • 日本
  • 史実
  • 平安
  • 鎌倉時代
最終更新:2023年11月03日 23:04