フォルカー・フォン・アルツァイ

【元ネタ】ニーベルンゲンの歌
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】フォルカー・フォン・アルツァイ
【性別】男性
【身長・体重】185cm・76kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。
 大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種は乗りこなせない。

【固有スキル】
魔弦:B
 弦を通して周囲の魔力を調律することで魔術じみた干渉力を発揮する。
 そこにある魔力に対して働き掛ける為、演奏が中断されると当然効果は霧散するが、詠唱による神秘の再現に比べ魔力消費は格段に少ない。
 直接的戦闘に長けた魔術系統ではないが、フォルカーの場合、提琴剣から放つ旋律が対象の魔力に干渉することで常軌を逸した切断現象を発生させる。

治癒の提琴:C
 治癒の竪琴のヴァイオリン属版。
 フォルカーの提琴(フィーデル)は宮廷の楽士としての技量のみならず、高揚を促す行進曲、闘争心を鎮める妖謡といった一団を相手取る用途に長けている。

騎士の武略:C
 力において及ばずとも、戦いの流れを把握し、相手のミスを誘発させる戦闘法。
 自己強化ではなく相手の判定ミスを誘うスキル。一瞬の勝機に賭ける冷静な観察力。

【宝具】
『最終楽章・黄昏忌憚(ニーベルンゲン・トラウェルマルシュ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
 泡沫の栄華に幕を引く霧払いの終楽章(フィナーレ)。
 フォルカーの技術を最大限に発揮した演奏により、彼が命を落とした戦場をこの世に具現化する魔曲。
 この曲を聴いた者は魔力及び幸運の抵抗判定を行い、判定に失敗した場合、燃え盛る宮殿と血の池と化した足場を幻視する。
 判定に失敗した人数および戦場のダメージ総量に応じて魔弦のキレは増し、演奏の表現は上昇していく。
 そして演奏を最後まで聴いた者は再度判定を行い、失敗した場合は即死し、成功した場合でも魔弦による切断ダメージを受ける。
 大規模な戦場でなければ効果的な運用は難しいが、一度完了してしまえば、喝采なき舞台にて幕を引く演奏者のみが残る。

【Weapon】
『提琴(フィーデル)』
 ヴァイオリンの前身となる弦楽器。
 不浄を弾く破魔の琴は世界に幅広く存在する観念だが、フォルカーの提琴は弦を剣で弾く世界中の剣士と音楽家に喧嘩を売った珍妙な作りとなっている。
 とはいえ音楽魔術としては周囲の魔力と味方を賦活させるオーソドックスなもの。
 最大の特徴は情動や戦闘といううねりを一つの楽曲と捉え、調律し、聴き入った相手に自ら「切り裂かれてもらう」干渉力。
 トリスタン卿の妖弦が真空の刃を繰る追随を許さぬ絶技と評するならば、こちらはニーベルンゲンを奏でる絶唱と言えるだろう。

【解説】
 ニーベルンゲンの歌に立ち並ぶブルグントの勇士の一人。
 宮廷楽士であると同時に卓越した剣技を持つ騎士でもあった。
 ジークフリートが王宮で受け入れられる切欠となった戦いでは旗手を務めると共に、息子を亡くした夫妻を自作の歌で慰めるなど文武において優れた楽人剣士として知られる。
 しかし、彼が勇士として活躍したのは婦人を騙し、友を暗殺し、遺産さえも奪い取った悪鬼と囁かれたハーゲンの隣であった。
 竜殺しの死没より十二年後、復讐の魔女の謀略の中でハーゲンは最早破滅以外の道は残っていないと語った時、フォルカーは何時もと変わらず楽器を奏で、やはり何時もと変わらず親友の歩哨に付き添った。
 ラインの黄金を封印すべく、誰にも賞賛されない汚れ役を被り続けた英雄の奔走を、フォルカーだけは知っていたのかもしれない。
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最終更新:2023年11月03日 22:47