小アイアス

【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】小アイアス
【性別】男性
【身長・体重】163cm・59kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C+ 耐久D 敏捷A+ 魔力D 幸運A- 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】
荒天唾棄:A
 ランサーが生前に犯した最も下劣なる蛮行の具現。他者が拠り所にするものを蔑ろにする、高位の存在の逆鱗をも弄する凶行。
 信仰や民族意識、あるいは親愛といった想念の繋がりに由来するスキル・宝具への抵抗力を大幅に上昇させる。
 但しこのスキルで暴虐を働く度にランサーの箍は外れ、ST判定にマイナス補正を累積させる。
 その鬼畜の所業は宝具『騙るに墜ちし震海の鉾』の制御を困難としていくだろう。

仕切り直し:A-
 戦闘から離脱する能力。
 戦況を立て直す能力が欠如している反面、駿足を生かした逃走術は高レベルである。

蛮勇:A
 危うい欲望を根源とする武力。
 同ランクの勇猛効果に加え、格闘ダメージを大幅に向上させるが、それに伴って肥大化する欲動はランサーが暴走する危険性を高める。

【宝具】
『騙るに墜ちし震海の鉾(ヒュブリス・トリアイナ)』
ランク:A(制御不能時EX) 種別:対陸宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:500人
 神々の逆鱗に触れたランサーが海神ポセイドンの三叉矛により溺死した最期に由来する宝具。
 サーヴァントとして召喚されたランサーは自身と因縁深いこの矛を限定的に使用可能であり、
 真名開放によりポセイドンの数ある権能の中でも代表的な大海の支配者としての力で大津波を引き起こし、圧倒的質量を伴ったそれにより大地もろとも相手を微塵に砕く。
 その性質上、海に近い程威力が上昇するが、海の無い地域でも泉や河川、地下水等を氾濫させ局地的な洪水を起こすことも可能。
 ただし、ランサーがこの宝具を自身の力であると思い上がり神々を侮れば矛は制御から離れ、ランサーはその周囲一帯ごと海の藻屑となるだろう。

【解説】
 アルゴナウタイの一人、オイレウスとエリオピスの子。ロクリスの王。
 テラモンの子アイアス(大アイアス)と区別するため小アイアスと呼ばれる。
 小柄ながらアキレウスに次ぐ駿足の持ち主で、トロイア戦争においては大柄でアキレウスに次ぐ強さを誇る大アイアスと共にギリシア軍で活躍した。

 神を敬わない不遜な男であり、トロイア陥落に際し女神アテナの神殿にてトロイアの予言者カッサンドラを凌辱したエピソードはその最たる例である。
 彼は神殿内のアテナ像ごと彼女を辱め、アテナ像はその惨状を見るに堪えず上を向くようになってしまったとされている。
 トロイア戦争終結後、この蛮行は自軍の予言者カルカスによって告げられ、女神のみならず味方をも激怒させてしまった。
 彼らはアイアスを殺そうとしたが、その信心深さゆえに祭壇に逃れた卑劣な王への報復を果たせなかった。

 同戦争において40隻の船を率いた彼は帰路の航海にて、アテナの送った嵐により難破するも、海神ポセイドンに助けられ岩礁に打ち上げられた。
 しかしアイアスは「私は死なない。神の怒りは自分には及ばない」と高らかに声を上げた。
 トロイア戦争においてもカルカスに化けて両アイアスを助力するなど恩をかけたポセイドンもこれには怒り、三叉の矛を投げつけて岩礁を打ち砕き、彼を波濤へと飲み込んだ。

 アイアスの死後も彼やその一族に対するアテナの怒りは消えることはなく、彼の故郷に疫病が蔓延し多くの者が命を落とした。
 疫病を鎮めるため約千年もの間、名門の未婚女性をトロイアのアテナ神殿に送り続け、彼女らはトロイア人に命を狙われながら神殿へと逃げ込み辱めを受けながら一生を独身で過ごさねばならなかったという。
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最終更新:2023年11月03日 22:38