【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】
アサシン
【マスター】
【真名】オイディプス
【性別】男性
【身長・体重】190cm・88kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力C+ 幸運E- 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
【固有スキル】
神秘殺し(知):A
武力ではなく己の知力によってスピンクス(エジプトにおけるスフィンクスとは似て非なる幻想種)を殺したことに由来するスキル。
色濃い神秘を宿す者と相対した時、適切な知識をアサシンは瞬時に習得する事が可能。
神託(罪):B
生前によるアサシンの運命を決定づけた数々の神託が由来するスキル。
神の託宣により、その状況での適切な判断ができるようになる。
Bランクならば大抵効果を発揮するが、アサシンの場合は歪められておりその場を凌ぐ事はできるが、結果的には自身の罪を重ねる事になる。
恋母情結:EX
エディプス・コンプレックス。本来であれば人間が精神的に自立する過程を示す一概念
しかし語源とも言うべきアサシンは後世に知られるこの概念を歪曲した形でスキルとして得てしまった。
端的に言えば、己の殺意や隣人の破滅を察知する智慧を超自我(スーパーエゴ)によって抑圧されている。
己が父を殺め、神獣を屠り、民を飢え病ませ、母が自刃させたのだと、智慧者たる彼は全て事が起きてから知ったのだ。
英霊に至ろうとも、アサシンが安寧を求める限り彼は知らず知らずの内に殺戮と罪の転嫁を繰り返すであろう。
【宝具】
『災厄招きし王の罪(アナテマ・テーバイ)』
ランク: B 種別:対軍/対国宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:300人
生前アサシンが王を務めた国テーバイを襲った不作と疫病。
そしてその原因であるアサシンの父殺害による穢れが宝具となった物。
発動と共に周囲にサーヴァントすら蝕む病毒を拡散し、更には空間の魔力を枯渇させていく。
この病毒の威力、魔力の枯渇速度はアサシンの背負う罪の重さに比例して強化されていき、それには召喚後に重ねる罪の重さも含まれる。
【解説】
ギリシャ神話にてテーバイの王ライオスには「子を作ればその子に殺される」との神託が下っていたが、酔ったおりに妻イオカステと交わり、子を作ってしまう。
ライオスは生まれた男児の踵をブローチで刺し、従者の手で山中に捨てる事とした。
しかし、その男児は山中にいた羊飼いによってコリントス王ポリュポスとその妻に託される事となり、踵が腫れていた事からオイディプス(腫れた足)と名付けられる。
成長したオイディプスは優秀さを妬んだ周囲の者から「ポリュポス王の実子ではない」と言われ、事実を確かめる為にアポロンの神託を受けた。
アポロンは問いには答えず、代わりに「故郷に帰れば両親を殺す事となる」との神託を下す。
ポリュポス王とその妻が実の両親であると信じるオイディプスは旅に出る事とし、各地を放浪した。
途中、従者を連れた男と諍いを起こし、殺してしまう。この時殺した相手の素性は解らなかった。
その場から逃げたオイディプスはテーバイへと向かい、その土地に巣食う問いかけに答えられぬ者を喰らう怪物スピンクスを退治する事になる。
「一つの声をもちながら、朝には四つ足、昼には二本足、夜には三つ足で歩くものは何か。その生き物は全ての生き物の中で最も姿を変える」
このスピンクスの問いかけに対し、オイディプスはこう答えた。
「答えは人間である。何となれば人間は幼年期には四つ足で歩き、青年期には二本足で歩き、老いては杖をついて三つ足で歩くからである」
謎を解かれ面目を失ったスピンクスは、自ら城山より身を投じて死んだという。
スピンクス退治の褒美として、前王の妻を与えられたオイディプスはテーバイの新たな王となった。
彼の即位以来、テーバイは不作と疫病が続いたので原因を知るべくデルポイに神託を求めた。
そして不作と疫病はライオス殺害の穢れの為であるので殺害者を捕らえ、テーバイから追放せよという神託を得た。
オイディプスは調査を進めていく内に、諍いの末に殺した男がライオスであり、彼が実の父である事、自身が娶った女性イオカステが実の母である事を知るのだった。
イオカステは自害し、狂乱したオイディプスは自身の眼をえぐり、追放された。
最終更新:2023年11月03日 22:30