フィリップ4世

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】フィリップ4世
【性別】男性
【身長・体重】184cm・66kg
【属性】秩序・善/悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運A- 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:C+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
 ただし、『法曹官僚(レジスト)』を差し向ける場合はこの限りではない。

【固有スキル】
神の恩寵:A 
 最高の美貌と肉体を備え、美しき王者として生まれついている。
 「端麗王」と呼ばれるアサシンは最高ランクの適正を持つ。

矛盾精神:A+
 手段を選ばない合理主義者である一方で、信仰に厚いクリスチャンでもあった。
 完全に敬虔と強欲が同化したような精神は、必要に応じて属性を二種類に変化させる。
 即ち善か悪か、である。

修道騎士の呪い:D
 アサシンが死に追いやったテンプル騎士団最後の総長(グランドマスター)の怨嗟の叫び。
 アサシン自身の死因にもなったとされるこの呪いの影響により、抗魔力に若干のマイナス補正が掛かってしまう。

【宝具】
『法王縛せし、影の執行者(バビロン・ア・ルェスト)』
ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:???人
 アナーニ事件、テンプル騎士団の解体、アヴィニョン捕囚など……かつて、その統治下において
 既存の教会勢力を封じ込めたアサシンが構築する絶対王政圏。
 領域内では捕縛能力を有したアサシンの腹心『法曹官僚(レジスト)』の影が召喚され
 また、アサシンの判断のもと捕縛された対象に「全ステータスを最大2ランク低下させる重圧」
 「異端としての悪性情報を付与」「アサシンへの隷従化」といった法則を強要する事が可能。
 生前の所業に影響され、キリスト教に縁ある対象には捕縛の際に補正がかかり
 こと聖杯戦争では監督役の所属する聖堂教会の人員、施設、権限を
 私物化し、盤面を差配することすら可能な鬼札となり得るある種の反則宝具。

『異端裁きし、端麗なる略奪者(ファンターシュ・デ・ロア)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 憤死させた教皇に次いで自らの傀儡を教皇位に据えた史実、逮捕したテンプル騎士団に対する
 資産の没収、そして自身の妃を暗殺し、領地を確保したという悪評を基盤とする宝具。
 自身の絶対王政圏内で敗死あるいは敗走した相手に発動し、幸運判定に成功した場合
 対象が持つ権威や立場に基づく宝具またはスキルを収奪する。
 また収奪した能力は任意で他者へと付与することも可能。
 権力や財産を奪い取った逸話の再現であるため、対人魔剣のような才覚や研鑽に由来する技術
 或いは「怪力」のような生来の肉体に付随する能力は奪う事が出来ない。

【解説】:
 中世フランス王国カペー王朝のフランス王。ナバラ王国の王フェリペ1世とも。
 後述の逸話から教皇を憤死させた王、テンプル騎士団を迫害した貪欲で酷薄な人柄であり
 ナバラ王国を確保するために妃であるナバラ女王フアナ1世を暗殺したとさえ噂される一方で
 その合理的な判断から中世フランスの名君として評価されている。
 また整った顔立ちをしていたため、「端麗王(ル・ベル)」という異名を持つ。

 王としてフィリップ4世がフランスを統治した時代はローマ教皇の権威が衰退した時期にあり
 彼もまた国内での教皇よりも強大なフランス王権の存在を誇示し
 やがて絶対王政へとつながる中央集権化を推進した。
 また、戦費調達のために課税を国内のキリスト教会にまで課したことから
 当時のローマ教皇ボニファティウス8世との激しい対立が生じた。
 ある時、ボニファティウス8世はフィリップ4世が教皇の命を無視した上でフランスの国益を
 優先した政策に怒り彼を破門するが、フィリップ側も悪徳教皇弾劾の公会議を開くよう求めた。
 この出来事から両者は完全に決裂し、フィリップ4世は教皇に恨みを持つ腹心に命じて
 教皇所在地であるアナーニを襲撃させ、教皇捕縛を目的としたアナーニ事件を起こした。
 捕縛には失敗したものの辱められたボニファティウス8世は憤死し、フィリップ4世は
 次の教皇にフランス出身の傀儡教皇クレメンス5世を擁立した。
 また、ある時はテンプル騎士団の国家にも匹敵する財力を妬み、テンプル騎士たちに
 黒魔術や悪魔崇拝など異端の濡れ衣を着せて一斉逮捕を行った。
 その後、拷問による異端審問を行った上で教皇に働きかけてテンプル騎士団を解散させ
 騎士団の保有していたフランス国内の資産を没収した。
 テンプル騎士団総長ジャック・ド・モレーは異端とされた上で火刑に処されたが
 その際にフィリップ4世とクレメンス5世に呪いの言葉を発したといわれ、その呪いの影響か
 フィリップ4世と教皇はモレーが処刑された同年に亡くなっている。

 教皇権を軽視した上で教皇を憤死に追いやり、テンプル騎士団に罪を着せて弾圧した一方で
 個人的にはきわめて敬虔なキリスト教徒であったとされる。
 一見互いに矛盾しているように見えるが、それらの行動はフランスこそがキリスト教圏の中心
 であり、フランス王こそ最も敬虔なキリスト者であるという確信に基づいていた。

【キーワード】
『法曹官僚(レジスト)』
 アサシンが定めた従来の聖職者に代わり、世俗の法曹家を採用した官僚制度。
 法学を通じてフランス王の君主権強化の一環として登用された法曹官僚は
 アサシンの腹心としてアナーニ事件やテンプル騎士団の解体と言った政策に関与し暗躍した。
 宝具『法王縛せし、影の執行者』を通じて影というカタチで召喚され、アサシンを補佐する。
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最終更新:2023年10月31日 20:58