シャルル6世

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】シャルル6世
【性別】男性
【身長・体重】175cm・39kg
【属性】中立・狂
【ステータス】筋力B+ 耐久E- 敏捷A+ 魔力C+ 幸運C+ 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:A
 全パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 時として妻子や自分自身の立場すら忘失しながらも、宮廷内の官吏全員を認識することができたとされ、
 狂乱してなお、フランスという国家を運営する使命感だけは失われていない。
 フランスを引き合いに出して味方から接触を図られた場合は幸運の判定を行い、成功すれば暴走が自制される。
 ただし、自制したところでバーサーカーの理性は硝子のように脆く、ふとした拍子に錯乱を引き起こす場合すらあるので要注意。

【固有スキル】
在りし日の栄光:A
 かつて親愛王として国民から敬われた記憶はバーサーカーの狂気を和らげず、むしろ加速させる。
 精神干渉系の抵抗判定にプラス補正がかかり、攻撃時の筋力と敏捷のパラメーターが一時的に上昇するが、この効果を使用するたびにバーサーカーは自身にダメージを負う。暴走する狂気が霊核を軋ませるのである。

復讐計画(狂奔):B
 バーサーカーは友人であり助言者であるオリヴィエ・ド・クリッソンが暗殺されかけたことで
 実行犯とそれを匿うブルターニュ公国に強く憤り、報復の妄念に囚われた。
 身柄引き渡しの要求をし、それを拒否されると軍勢を引き連れてブルターニュへと戦争を仕掛けた。

燃える人の舞踏:C
 バーサーカーたちが生前野蛮人に仮装した舞踏会にて発生した火災がスキルになったもの。
 効果としては野蛮人の如き服装の亡霊を召喚し、それらに火をつけ乱舞させるというもの。
 この火はバーサーカーも制御できている訳ではなく、触れればダメージを伴う。

妄執の守り:D+
 バーサーカーが壊れやすいと思いこんだ自身の肉体を守る為の対策。
 回数限定で自身が受けるダメージを削減する。
 またかつてバーサーカーの身を火の粉から守った叔母の加護も加わり火属性攻撃は特に削減する。

【宝具】
『我は玻璃なり、叛徒あり(アスカロン・ル・フォル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 精神病により錯乱状態に陥ったバーサーカーが自身を聖ゲオルギウスであり、剣に貫かれる獅子の紋章を有し、
 そして硝子のように脆い身体という強烈な思い込みが宝具の域にまで至ったもの。
 一種の固有結界の体内展開であり、身体の節々が鋭利な硝子と化しており文字通りの諸刃の剣となっている。
 バーサーカーにとって脆弱な我が身に近づく者は全て悪しき竜ないし猛獣であり、それらに対する特攻能力も獲得している。

【Weapon】
『無銘・槍』
 ブルゴーニュ侵攻に際して、バーサーカーが持ち出したとされる槍。
 この槍が他の武装や武器と衝突することで鳴る騒音がバーサーカーの精神を掻き乱し、
 『我は玻璃なり、叛徒あり』による攻撃的な衝動を加速させる。

『鉄の棒』
 硝子のように脆い身体を保護するべく、バーサーカーが自身の衣服に縫い付けた鉄の棒。
 宝具『我は玻璃なり、叛徒あり』によるバーサーカーの強烈な思い込みの影響を受け、
 自身に向けられた衝撃の一部を受け止める一種の概念武装と化している。
 スキル「妄執の守り」との併用により低確率ながら物理攻撃を受け流し(パリィ)することも可能。

【解説】
 フランス・ヴァロワ朝の第4代国王。『親愛王』と『狂気王』という相反する二つの異名を持つ。

 ヴァロワ家の賢明王シャルル5世とその妻ジャンヌ・ド・ブルボンの子として生を受ける。
 彼が生まれた時点で彼の兄は皆死亡していたため、フランス王位を継承する権利を持っていた。
 父王が崩御すると、彼は11歳で王位を継承するが、実権は摂政である伯父・叔父達が握った。
 22歳で摂政による後見を終わらせ、親政を開始した。
 叔父達を遠ざけ、父の有能な顧問団であった「マルムゼ」を復権させたシャルル6世は
 マルムゼによる補佐の下、善政を敷き、国民から尊敬を集め『親愛王』の名で呼ばれるようになった。

 しかし、シャルル6世の得た名声は20代半ばに精神病を発症したことで失われた。
 友人であるオリヴィエ・ド・クリッソン暗殺未遂事件の実行犯を引き渡すことを拒むブルターニュに対して
 戦争を計画するにあたって「病的な興奮」を示す他、支離滅裂な言動を発していたとされる。
 また行軍中に小姓が誤って王の槍を落とし、それが鋼のヘルメットに当たって大きな音を立てると
 シャルル6世は身震いして「裏切り者に突撃せよ」と叫び、剣を抜き、馬に跨って自軍の騎士に襲いかかった。
 襲撃は兵士数人に馬から引きずり下ろされ、地面に取り押さえられるまで続き、数名の騎士が王の手で殺害された。

 この事件の後、シャルル6世は自分自身や王妃の名前・立場を認識出来なくなる、
 廊下を狂乱状態で走り回る、入浴と着替えを5ヶ月に渡って拒否し続けるなど
 その生涯にわたって精神異常の発作を繰り返すこととなった。
 また、自分の体が壊れやすく、何かにぶつかると砕けると思い込む「ガラス妄想」という症状に取り憑かれ、
 他人とぶつかった際に体が粉々にならないよう鉄の棒を服に縫い付けるなど、
 壊れやすい体を保護するため様々な方法を試していたという。

 シャルル6世の治世は42年の長きにわたったが、精神疾患によってその治世のほとんどは
 家臣団やイングランドに左右される時代となった。

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最終更新:2024年08月16日 05:40