【元ネタ】スワヒリ民話、『リオンゴの歌』
【CLASS】
アーチャー
【マスター】
【真名】フモ・リオンゴ
【性別】男性
【身長・体重】224cm・190kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B+ 耐久A+ 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【固有スキル】
丹田の呼吸:EX
獅子の剛健を兼ね備えると讃えられたアーチャーの力の源。
天性の肉体、頑健を含む複合スキルであり丹田、即ち臍から全身に魔力を巡らせることで筋力、耐久を常時ランクアップさせ、被ダメージを大幅カットする。
東洋の仙道修行における周天行に似て非なるスキルであり、これによりアーチャーは生半な攻撃は通さない無敵の肉体を手に入れた。
強力な反面、臍へのピンポイント攻撃には非常に弱く、針の一刺しで張り詰めていた心身はショック死を迎えてしまうだろう。
千里眼:A-
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
一種の未来視(未来の予測)や読心さえ可能だが親しい者への情などで鈍る場合がある。
勇者の舞楽:A
歌と踊りを用いて他者の精神に働きかける。
自陣への士気の高揚や集中力の向上、敵陣への挑発や威圧など応用の幅は広い。
アーチャーは自ら詩や歌を創作する事で、効果のレパートリーを増やすことさえ可能な達人である。
【宝具】
『死に瀕し尚穿つ(クシャムブリラ・ウピンデ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:5~60 最大捕捉:1人
アーチャーが死に瀕した時、それでも尚弓矢を構え周囲の人々を恐れさせた逸話の具現。
アーチャーの周囲一定距離に敵意を持って近づいた存在に対し自動で発射される迎撃の一射。
この宝具はアーチャーがいかなる状態に陥っても発動可能であり、
例え現界が困難な状態、両腕が使用不可の状態であっても発動できる。
そしてアーチャーが死亡した際、アーチャーはこの宝具をその場に「置いていく」事が可能であり、
その場にはアーチャーの幻像が残され、その幻像に近づいた相手にも迎撃が行われる。
【解説】
フモ・リオンゴ、あるいはフモ・リヨンゴ。
スワヒリ民話に登場する弓術を得意とする英雄。
堂々とした体躯であり、獅子の剛健を兼ね備えたと称され、また臍以外不死身の肉体を持つ男である。
詩人としても称えられ、歌や詩を多く書いたという。
『リオンゴの歌』に曰くパテ島の王に使える戦士であったリオンゴ。
しかし王はリオンゴが自らの国を奪おうとしていると疑念を抱く。
リオンゴはそれを見抜き、都を離れ、森に住まう事にした。
王は刺客を送り出し、刺客たちはリオンゴと友になった振りをし、リオンゴがココナッツを獲りに木を登った時に矢で射貫こうとする。
しかしリオンゴはその企みを見抜き、弓矢を用いて一枝の実を全て落として見せ、刺客たちは戦意を失った。
王は刺客を再度送り、都は安全であり危険はないと伝え、リオンゴを都へ連れ戻した。
しかしそれも罠であり、踊りの名手でもあるリオンゴを踊りに誘い、その隙に送り込まれた多くの兵士たちによって捕らえられる。
そして処刑が決まるも、リオンゴは最後の願いを聞かれ牢の前で祭りを開催してほしいと願い、
更に使いの者に伝言を託し、母からヤスリを受け取る。
自ら歌い祭りを盛り上げ、騒音に紛れながらリオンゴは足枷や鎖を切り脱出に成功する。
だが王はリオンゴの息子にリオンゴの弱点を聞き出すように命じる。
リオンゴは息子を訝しみつつも、「臍に銅の針を突き刺す」事が弱点だと教える。
そして眠りについたある時、王に報酬を約束された息子により銅の針を臍に突き刺されてしまう。
痛みに飛び起きたリオンゴは弓矢を手に取り井戸へ向かうと片膝をついて弓に矢をつがえた。
そのままリオンゴは動かなくなり、人々は恐れ井戸に近づけなくなった。
助けを求められたリオンゴの母が近づくとリオンゴは崩れ落ちた。
既にリオンゴは死んでいたのだった。
王は喜ぶもリオンゴの息子が父の死を悲しむ素振りを見せない事から憤り追放したのだった。
最終更新:2024年12月26日 04:40