【元ネタ】『東方旅行記(The Travels of Sir John Mandeville)』
【CLASS】アルターエゴ
【マスター】
【真名】ジョン・マンデヴィル
【性別】男性
【身長・体重】186cm・97kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C~A(C)
魔術に対する抵抗力。
一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
宝具『幻想変容』によって魔力に耐性のある力を得ることで大きくランクが変動する。
本来のランクはCが良いところである。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
アルターエゴは交渉次第ではあるが宝具『東方旅行記』によって召喚される物に騎乗する事が出来る。
【固有スキル】
虚実越境:A
ここではない何処か、常識の外にある世界と現実の接続。
アルターエゴが存在する地点では、現実と空想、存在と非存在の区別が極めて曖昧となる。
『東方旅行記』は実際の西洋圏と架空のアジアの情報が渾然一体となった記述で知られるが、
奇想に満ちた国々の描写も全くの嘘ではないかもしれない。
このスキルの影響により、アルターエゴは「書物である東方旅行記」及び
「旅行記を著した遍歴の騎士」という異なる側面を併せ持つ形で召喚され、
存在が矛盾した2つの宝具の同時保有を可能とした。
透徹なる客観:A
常人の域を超えた強靭なカルチャーショック耐性。
極めて安定したメンタルから、どれほど特異な対象や環境に面しても
コンディションの低下が極微細な程度に収まる。
異国の奇妙な文化風習にも偏見を持つことなく、冷静に旅行記を記述した事績から。
情報抹消:B
対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶からアルターエゴの能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。
アルターエゴの真名ジョン・マンデヴィルなる騎士の正体は諸説あり、実在しない架空の人物ともされ、
本人ですら『東方旅行記』の記述以外の生前の記憶を一切持ち合わせていない。
【宝具】
『幻想変容(トランス・マルウェルム)』
ランク:B 種別:対己宝具 レンジ:0 最大捕捉:-
アルターエゴを超常の存在へと変質させる自己強化宝具。
書物としての「東方旅行記」其の物が人々の信仰によって英霊の座に記録された結果が
英霊ジョン・マンデヴィルであり、従ってアルターエゴは旅行記に記述されたあらゆる異国の事象を
己の力として振るう事ができる。
例としては犬ほどの体躯を持つ大蟻の群れに変化しての敵陣の蹂躙や、
人睨みで相手を殺す宝玉の眼を持つ妖女への変化によって対城規模の威力を持つ眼光の放射が可能。
ただし記述の力をより大きく引き出す程、それに比例して多大な魔力を消費する。
『東方旅行記(ザ・トラベルズ・オブ・サー・ジョン・マンデヴィル)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:50人
既存の様々な著作物を元に空想を織り交ぜ、旅行記風に編纂したとされる著者不明の書物。
その正体は空想や事実誤認も多いものの、生前のアルターエゴが現代でも未だ知られていない秘境魔境へと実際に赴いた冒険の心象風景が書籍の形で結晶化したもの。
現実と空想が入り乱れた旅行譚を具現化するにあたって、空想だけでは足りない"現実"ーー即ち現実に存在する土地、人間、建造物を骨子として取り込む必要がある。
書籍が開かれると同時に奇想天外な異国情緒が蜃気楼のように映し出され、書籍が閉じられると共にレンジ内はさながら事象収納の如く宝具内部に取り込まれ、
例えそこが大都市の一角であったとしても、宝具が開帳されて残されるのは文明が途絶えた荒野だけである。
金を採掘する巨大蟻、呪術により獣人のような姿へと変化した者、人工魔眼を有するとある魔術師の家系など、
生前のアルターエゴが出会った者に縁ある者たちを召喚できるが、使役する能力は持たないため、彼ら彼女らが協力するかは交渉次第となる。
【解説】
14世紀のヨーロッパ人にとって未開の地であった東方世界の国々について、
架空のイングランド騎士ジョン・マンデヴィルの視点から記した作者不明の旅行記。
前半では現実のヨーロッパや北アフリカ、中東の名所が当時の事実に基づいて記述されているが、
後半からは女性だけの部族に統治されるアマゾネスの国や、犬の頭部を持った国民が牛を神として崇拝するナクメラ島といった
架空のアジア国家群の様相が語られるという奇異な構成が特徴。
その中でも大汗と呼ばれる統治者に支配されるキッタイ(中国)、
皇帝プレスター・ジョンによって統治されたキリスト教国ペンテコサイアの描写には多くの頁が割かれており、
読者の想像力を刺激する筆致が当時の探検家や文学者に多大な影響を与えた。
現在では先行する様々な著作の内容を編纂して書かれたことが判明しており、
例としてフランシスコ会修道士オドリコのアジア旅行記やアルメニア王国のヘイトンによる『東洋史の精華』、
その他にもアレクサンドロス・ロマンスや大プリニウスが『博物誌』にて記した亜人種の生態、
当時の欧州社会を賑わせたプレスター・ジョンの書簡等を参照しているとされる。
最終更新:2025年09月22日 09:26