【元ネタ】史実
【CLASS】
バーサーカー
【マスター】
【真名】カーシャパ1世
【性別】男性
【身長・体重】172cm・90kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C+ 耐久B+ 敏捷D+ 魔力A+ 幸運E+ 宝具A+
【クラス別スキル】
狂化:A
全パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
仏教徒としての大罪である父殺しを犯した罪悪感だけは失われていないため、
仏教を引き合いに出して味方から接触を図られた場合は幸運の判定を行い、成功すれば暴走が自制される。
特に美女からの接触であれば、判定にプラス補正が加わる。すなわち壁画の遊女からのアプローチであればまず確実に自制に成功する。
ただし、自制したところで「暴走せずに待機状態になる」だけなので、完全な意思疎通が可能となる訳ではない。
【固有スキル】
簒奪の御手:B
バーサーカーが将軍ミガラに命じて父王を生き埋めにして圧死させた逸話に由来するスキル。
このスキルを所持する事でバーサーカーが触れた対象を圧死させる壁が生成される。
父王ダットゥセーナ1世を殺した逸話から
王殺しとの複合スキル。
水天の徒:A
現代でも機能を維持している精巧な配水システムを、王宮シーギリヤに設置した逸話に由来するスキル。
文字通りに水の脅威から身を守り、同時に水を慰撫する。
狂気王として悪名高いバーサーカーは、陣地の整備以上に敵陣への侵攻という用途を主としてこのスキルを運用する。
壁画の遊女:A
宝具『獅子吼せよ、孤独なる牙城よ』に描かれた、壁画の遊女たちを使い魔として使役する。
総数は500体であり、倒されても本体の壁画が無事な限り何度でも再召喚が可能。
偵察や色仕掛には重宝する一方で戦闘力は皆無だが、狂気に陥りがちなバーサーカーを慰撫して精神の悪化を抑制可能。
一説によれば『獅子吼せよ、孤独なる牙城よ』は軍事的な拠点ではなく安寧を求めたバーサーカーの別荘であり、後宮が築かれていたとも。
【宝具】
『獅子吼せよ、孤独なる牙城よ(シーギリヤ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~90 最大捕捉:700人
バーサーカーがかつてスリランカの地に築き上げた王宮シーギリヤ、その伝説が宝具として昇華されたもの。
その姿は巨大な岩獅子像とその上に乗った王宮という形態を取り、王宮外に対してはその巨大な質量と機動力、そして宝具の周囲に次々に発生する無数の塁壁を持って敵対者を蹂躙する移動要塞として機能する。
王宮内に侵入することに成功した者に対しては、魔力によって生成されたワニが潜む水路のトラップ・無数の壁画の遊女たちが襲いくる鏡の回廊と言った様々な障害が中央の玉座を阻む上、バーサーカーに対しては王宮内にいる限り耐久ステータスおよび各種固有スキルにバフがかかり、内部の障害と呼応することでまさしく難攻不落の牙城と化すこととなる。
【解説】
カーシャパ1世、またはカッサパ1世とはスリランカはアヌラーダプラ王国の国王を務めた人物であり、その所業から「狂気王」の名で呼ばれたとされる。
カーシャパはダットゥセーナ1世の長子として生を受けたが、彼の母親の身分が低かった為に王位継承権を持っておらず、一方の弟モッガラーナは正式な王族出身の母を持っていた。
こうした中で弟が王位を継ぐことを恐れたカーシャパは、対タミル人軍の将軍を務めていたミガラと協力してクーデターを起こし、父王を捕えることに成功する。
また、この時ミガラに唆される形で全ての財宝を渡すよう父親に要求したが、ダットゥセーナは自身が建造した貯水池カーラ・タンクが唯一の宝だと告げ、この答えに激怒したカーシャパはミガラの手で父王を壁に生き埋めにさせたと言う。
こうして王位を簒奪したカーシャパであったが、肝心の弟は南インド方面へと逃げ延びており、彼が復讐に戻ってくることを恐れてスリランカ島の中央付近への遷都を決意し、こうして新たな王宮として岩山の上に建造されたのが、現代においては世界遺産にも登録されているシーギリヤである。
王宮がある岩山の周囲では無数の塁壁やワニを放った堀が敵の侵入を阻み、また王宮への入り口にはシーギリヤ(獅子の山)と言う名の通り巨大な岩製の獅子像が設けられた。
また、王宮内には無数のフレスコ画、通称シーギリヤ・レディが描かれた他、現代までその機能を維持している非常に高度な配水システムが設けられ、外観の面でも高い完成度を誇ったと言う。
その一方で、父殺しと言う仏教徒としての大罪を犯したカーシャパへの人々の評価は低く、更に財政難への対策としてクベーラ神信仰を推し進めたことも仏教勢力との不和に拍車を掛け、こうした周囲の状況の中でカーシャパは治世を部下に投げ出し、殆ど王宮に引き篭もるようになっていった。
そして遂には、弟のモッガラーナが南インドから兵を引き連れて帰還したことでカーシャパを支持する者は殆ど居なくなり、自らが戦場に出ることを余儀なくされる。
こうして弟との決戦へと象に乗って出撃したカーシャパであったが、泥濘に象の足を取られた事で後退を余儀なくされ、当時存在した「指揮官が交代した軍は敗北となる」と言う掟によって敗北が決定的となり、その事を察したカーシャパは自らの剣で首を断ち、最期を迎えたと言う。
最終更新:2025年11月02日 06:41