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『欠地王』ジョン

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】『欠地王』ジョン
【性別】男性
【身長・体重】174cm・63kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C+
 二工程以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等、大がかりな魔術は防げない。
 セイバークラスにあるまじき低さだが、宝具『失冠廃器・欠地王剣』により魔術的な陣地に対しては特筆すべき抵抗力を持つ。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
反英雄の試練:EX
 民に訓戒を与える必要悪としての性質。
 身勝手な暗君として振る舞うセイバーの在り方が、結果的に周囲の者たちの善性や知見を引き出す発端となる。
 セイバーの意思とは無関係に発動する偶発的なスキルである為、ランク評価は判定不能という意味でEX(規格外)。
 史実においてセイバーの存在は、法の支配の原則を打ち立てたマグナ・カルタの呼び水となった。
 また彼の時代に大陸での領土を失った事でイングランドは欧州の戦乱から逃れ、国内の統治に専念して国力の増強に成功した。

錆ついた王冠:B+
 数々の失政により汚名を後世にまで語り継がれたことに由来するスキル。
 一種のヘイトを集めやすくなり、『王は憲章の下に在りて』と組み合わせることで疑似的なターゲット集中スキルとして機能する。

【宝具】
『失冠廃器・欠地王剣(カーテナ・ラックランド)』
ランク:C 種別:対陣宝具 レンジ:10~60 最大捕捉:250人
 セイバーが取り寄せたとされるイングランドの王権を象徴する剣。
 自身が持つ領土喪失の逸話に伴い、彼が振るうそれは場に存在するあらゆるフィールド効果を無効化する特性を得た。
 ただ所有するだけで環境に起因した様々な厄難・恩恵を自他問わずに打ち消すまさしく諸刃の剣。
 真名解放によってセイバーが浴びる負の信仰を具現化した斬撃の波濤を繰り出し、結界・神殿・聖地といった神秘を宿す場を名もなき空地へと退廃させる。

『王は憲章の下に在りて(マグナ・カルタ)』
ランク:B 種別:対王宝具 レンジ:0~60 最大捕捉:7人
 イングランド史上最悪の暗君とまで評されるセイバーが持つ「唯一の功績」。
 真名解放により、範囲内のサーヴァントが有する王権や帝権に由来する宝具やスキルの使用が大幅に制限される。
 セイバー自身も対象となるが、機を見てキャンセルすることで敵の不意を突くことも可能。
 しかしキャンセルする度にただでさえ高いセイバーへのヘイトが上昇してしまう。

 【解説】
 プランタジネット朝第3代イングランド王。
 獅子心王として知られるリチャード1世は父母を同じくする彼の兄にあたる。
 英国史上最悪の暗君として知られ、ロビン・フッドの英雄譚では暴政で民を苦しめる悪役として描かれた。
 一方で近代憲法の礎たるマグナ・カルタは彼が原因で制定された経緯があり、君主制から民主主義へと統治形態が移行する歴史を語る上で重要な反英雄でもある。

 ジョンは父ヘンリー2世から最も愛された末子だったが、兄弟の反発を招いたことから領地を与えられず、これが「欠地王」の由来となった。
 兄リチャードがフランス王フィリップ2世の臣従となって父ヘンリーに反乱した際には、当初は父に味方したがリチャードが優勢となると兄の軍門に下った。
 これを知ったヘンリー2世は、溺愛していたジョンがリチャードに寝返った絶望から死去したとされる。
 父の死後ジョンはグロスター伯の娘イザベラと婚姻を結んで自身の領地を得た。

 リチャードが第3回十字軍遠征から帰還する途上でドイツの捕虜となった際には、ジョンはこれ幸いとイングランド王位を狙って謀略を張り巡らせた。
 しかし周囲からの反対から王位を戴くことは叶わず、ロビン・フッドを始めとした様々な物語でジョンの悪評が語られる結末を招いた。

 リチャードの死後にようやく念願の王位を手に入れたが、その頃には兄の身代金を支払う為にイングランドは財政難に陥っていた。
 更にジョン自身の不手際からフィリップ2世が治めるフランスやローマ教皇インノケンティウス3世との対立を招き、彼らとの戦に敗北して欠地王の異名通り領土を大幅に失う羽目になる。
 ジョンはそれでも懲りずに軍備増強の為に民へ重税を懸けてフィリップ2世に反逆を起こしたが、結局は敗北を喫した。

 国王の度重なる失態にイングランド諸侯の不満は爆発し、ジョンはこれを武力で抑えようとするも失敗して内戦が勃発。
 もはやジョンに付き従う者も少なく、彼は王室の権威を制限するマグナ・カルタを呑まざるを得なくなる。
 それでもジョンは権威を取り戻すべく機を見て諸侯に戦を仕掛けたが、その最中に赤痢に罹って遂に絶命。
 後世のイギリス王室では、ジョンと名の付く王は一人も輩出されなかったという。
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最終更新:2026年05月19日 17:51