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アンリ・デュピュイ・ド・ローム

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アンリ・デュピュイ・ド・ローム
【性別】男性
【身長・体重】178cm・71kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。無効化はできず、ダメージ数値を多少削減する。

騎乗:B+
 騎乗の才能。
 大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種は乗りこなすことができない。
 ただし、船舶に乗ることで倍加のボーナスを得る。

【固有スキル】
概念改良(兵器):B
 古今東西、あらゆる兵器に更なる長所を付け足す反則特権。
 弓はより強く、剣はより鋭く、斧はより分厚く。
 ランクによってどこまで改良できるかが異なり、Bであればほとんどの現代兵器に何かしらの概念を付与できる。

戦術眼:C+
 相手と自軍の戦力を瞬時に把握し、戦いの行末を予測する能力。
 生前、ライダーは自身が派遣されたイングランドが有する技術を元に、いずれ来る軍事の技術革新を正確に予測し、新世代の艦船を製造して見せたと言う。

高速設計:B
 ライダーの発明・建造の起点となるスキル。
 自身の類い稀なる発想や想像を瞬時に設計へ落とし込む能力。
 それを形にするための基幹技術から細部の設計まで瞬時に把握する。
 理論上はその時代の技術障壁も突破しうるが、必要な技術や設備は全て手ずから用意せねばならない。
 ライダーの場合は、成功実績のある既存設計を有効活用し、必要最小限のみを変更する
 という原則に従うことで、設計を高速化し、無駄のない実用化を可能とする。

ミッシングワークス:A
 数多ある革新的な業績と没後に遺された発明に投影された
 「彼ならあれもこれも作れたかもしれない」という無数の幻想の集積。
 自らの発明と定めた幻想をモデルとして、追加の宝具を設計・建造することができる。
 宝具のモデルとなりうるのは英霊本人の生前の業績や構想と
 マスターの思想や信念が共鳴しうる幻想のみで数多くはありえない。
 かつ、このスキルを用いて設計可能な宝具は1回のマスター契約につき1つのみである。
 このように制約は大きいが、設計された宝具は再生産・再整備可能であり、
 他サーヴァントにない脱法的な切り札となる。
 構想のみに終わったスクリュー式気球飛行船、世界初の実用可能な潜水艦「ジムノート」、
 彼の名を引用した後世の装甲巡洋艦や情報収集艦などが、
 このスキルによって実現されるものと思われる。

【宝具】
『鉄殻、旧き艇を葬りて(ラ・グロワール)』
ランク:B 種別:対海・対艦宝具 レンジ:1~70 最大捕捉:400人
 ライダーが設計した装甲艦グロワールを召喚する。
 ただし、この宝具の本質はグロワールそのものの戦闘力ではない。
 木造帆船を中心とした従来の海戦を終焉させた歴史的意義そのものを一種の概念兵装となったもの。
 真名解放と同時にグロワールは海上へ出現。
 船体を覆う鉄製装甲、蒸気機関による推進、スクリュー式推進器、そして装甲化された砲郭を備えたその姿は、19世紀半ばの技術水準としては異質なまでに完成されている。
 そして敵の船などの類を「旧世代の艦艇」と認識した場合、宝具に備わる特殊効果が発動する。
 この効果に当てはまるのは木造船、帆走を主動力とする船、砲撃による船体破壊を主戦術とする艦などである。
 これらに対して極端に高い攻撃補正と防御補正を獲得する。

【解説】
 19世紀フランスの海軍技術者。
 西洋初となる外洋航行可能な装甲艦「グロワール」を設計・実用化したことで既存の戦列艦全てを陳腐化させ、
 当時の海戦環境に一大革新を齎した業績で知られる。

 アンリは1816年に海軍士官でフリゲート艦長の父クロードの息子としてブルターニュ地方に生まれた。
 フランス軍事省管轄の理工科学校エコール・ポリテクニークで専門教育を受けた後、
 イングランドへ留学して鉄製船舶の建造と蒸気航行についての知識を徹底的に学習した。

 イングランドから帰国して海軍工廠に就任したアンリは、当時主流であった外輪式の蒸気戦列艦を凌駕する
 スクリュー方式の蒸気機構を用いた鋼鉄装甲艦の設計アイデアを着想。
 1844年に『鉄製船舶の建造に関する覚書』を発表、翌年には上記のスクリュー式装甲艦の建造と実用化を提案する報告書を海軍大臣に提出した。
 1850年には史上初の蒸気推進式戦艦にしてスクリュー式戦艦である「ナポレオン」が進水。
 その性能はクリミア戦争の最中に大きな注目を集め、やがて世界各国の艦隊に蒸気機関を導入する計画が相次いで立案された。

 1857年に造船技術本部の最高職である「デュ・マテリエル局長(Directeur du Matériel)」に任命されたアンリは、
 生涯を代表する最高傑作であるグロワールの建造に着手する。
 グロワールの設計は成功実績のある既存設計の既知の船型や寸法を活用し、必要最小限のみを変更するという原則に従っていた。
 水線下の形状についてはほぼ「ナポレオン」を踏襲したが、二層の砲甲板を一層に改めて砲郭を完全に防護した。

 アンリの軍事的功績は装甲艦のみに留まらず、海軍砲を貨車に搭載する設計図の考案による世界初の装甲列車や
 構想のみに終わったが操縦可能なスクリュー式気球飛行船のアイデア、
 自身の死から3年後に進水した世界初の実用可能な潜水艦「ジムノート」など多岐に渡る発明を遺した。

 彼の栄光は留まるところを知らず、名誉軍団国家勲章の受章、海軍省における艦船建造と資材部門の長への任命、
 国務顧問任命による議会での海軍予算の弁護の務め、海軍装備総監への着任、科学アカデミー会員への選出、
 国防委員への任命、代議士から終身上院議員への選出、公務を退いた後には海運会社及び造船企業の2つの会社を率いるなど数々の名誉ある地位を移っていった。

 1885年に癌で没したアンリの葬儀には2000人以上の参列者が集い、とりわけ海軍造船の全技師が顔を揃えることとなった。
 死後もフランスの装甲巡洋艦や情報収集艦に彼の名が引用されるなど、その存在は名実ともにフランスおよび西欧を代表する紛れもない英雄だと言えるだろう。
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最終更新:2026年09月22日 05:14