~~放課後
前
アーチャー「キュートでプリティーな女子の皆さん。赤ちゃんが何処から来るのか、じっくり話そうぜ」
凛・綾子「しねーよ」
前アーチャー「ううう、俺様のガラスのようなマイハートはブロークンハート。都会の風はやけに目に染みるぜ」
凛「そういえば、アーチャーは最近どこで寝てるの? 近頃うちに来ないけど」
綾子「うちにも来ないな」
前アーチャー「ふっ、そりゃ、俺様を待ってる子猫ちゃんはおめー達だけじゃねーんだぜ。モテる男は辛いぜ」
イリヤ「アーチャーなら、最近はうちに泊まってるよ」
前アーチャー「イリヤー、それ俺の個人情報!」
綾子「よくまあ、こんなへんてこ生物が住むの許してるわね」
イリヤ「
ライダーさんも最近はお泊まりしてるんだよ」
凛「何か変なことされてないわよね?」
イリヤ「変って?」
凛「アーチャーって、女の子に変な契約持ちかけてるみたいだから、あなたも気をつけてね」
イリヤ「契約?」
~~夕方
イリヤ「リンさん、サクラちゃん、アーチャーについて聞きたいんだけど」
凛「何?、藪から棒に」
桜「もしかして、契約のことですか?」
イリヤ「そうそう、それそれ」
凛「あいつ、実は無償でお願い事を聞くことがあるのよ」
桜「ただ変なお願いしか聞いてくれないんですけど……」
イリヤ「変なお願い?」
凛「基本はエロね、エロ。あいつ、エッチなお願いばっかりなのよ、聞くのは」
イリヤ「うわ、最低」
桜「私って友達が少ないので……、一度ペットが欲しいってお願いしたんだけど……」
イリヤ「うんうん」
桜「資本主義の豚っていう、裸のオジさんを連れてこられて困ったことが……」
凛「……あいつ、ペット欲しくない?って聞いてきたことあったけど、そういうことだったのか」
イリヤ「何の役にも立たないですね」
桜「あ、でも、胸は頼めば真言(
マントラ)で大きくしてるから、そこらへんはいいかも」
イリヤ「うーん、それに関しては悩む」
凛「イリヤも巨乳になってみたいんじゃないの?」
イリヤ「い、いや、確かに魅力的な誘惑だけどー」ゴニョゴニョ
~~電柱の陰
ライダー(三人とも、何だかやけに仲がいいわね……)
~~
~~次の日の放課後
由紀香「あの、アーチャーさんがまた何か悪さしてるみたいなんですけど」
桜「本当ですか?」
凛「具体的に何かあったんですか?」
由紀香「今日の授業中、一成くんの鞄から大量のBL本が溢れ出てきて、大変だったんです……」
凛・桜「「Oh……」」
由紀香「泡吹いて倒れた一成くんを衛宮くんがライダー先生がいる保健室に運んだから助かったけど、
結局放課後まで戻って来なかったし」
凛「そ、それは、狼の群れに子羊を投げ込むようなものじゃないかしら」(汗)
桜「ですけど、間違いなくアーチャーさんの仕業ですね、それは」
凛「ええ、これは問い詰める必要があるわね」
前アーチャー「イリヤ、今日もライダーがメイクラブしに家に泊まるぜ」
イリヤ「う、うん……ライダーさんがいいなら、それでいいけど」
ライダー「同棲生活……素敵ね」
前アーチャー「あはは……はぁ」(ため息)
ライダー「アーチャー、一応願い事のリストを作ったから渡しておくわ。順番に解決して頂戴」(こそこそ)
前アーチャー「おう、任せろ……って、A4の紙で100枚近くあるじゃねーか!」
ライダー「問題無いわ」
前アーチャー「そりゃ、おめーは願い事言うだけだから、いいに決まってるじゃねーか!」
ライダー「………」
前アーチャー「うおっ! そのセックスのためなら、殺人も辞さないって目、いいぜ。仕方ねーな、何とかしてやる」
ライダー「頼むわ」
前アーチャー「おめー、最初のページの三行目でもうイリヤを妊娠させるって書いてあるが、やばすぎるだろうが!」
ライダー「大丈夫、78ページ目に出産プレイの計画が書いてある」
前アーチャー「大体、女同士じゃ妊娠しねーよ! あ、俺の白いおたまじゃくしを使えってことだな、これは」
ライダー「私は愚か者には容赦しないわ」
前アーチャー「わ、わかったから、そのブローニングM2重機関銃を仕舞え。
あー……俺様に任せてよ、ライダー。女の子にフランクフルトをくっつけるのは俺様の得意技なんだ」
イリヤ「ライダーさんとアーチャー、仲いいよね」
ライダー「ち、違うわ、イリヤ。こいつはただの知り合いよ、何も無いわ」
前アーチャー「ライダー、照れ隠しに俺をゴルフクラブで殴打するのはやめてくれー!」
凛「そこまでよ、アーチャー!……って、どうしたの?」
前アーチャー「九番アイアンで百叩きに耐えた俺。不死身のセックスマシンと呼んでくれ」
凛「ボロボロじゃん……」
ライダー「……何か、アーチャーに用事?」
桜「えっと、えー……そうそう。アーチャーさん、また何か悪さしてるでしょう?」
前アーチャー「何のことだい、オナニスト(笑)ちゃん」
凛「その呼び名は新しいな」
オナニスト(笑)「ネタはあがってるんですよ!柳洞先輩の鞄にいかがわしい本を詰めたり
猫ちゃんに変な眉毛描いたり、回収日に出されたゴミを出した人の家の前に戻したり、
たくさんイタズラしまくってるでしょう!!」
ライダー「………」
イリヤ「ライダーさん、何で顔を背けてるの?」
前アーチャー「メガネの事はよくわからんが
ちっ、ばれたとあっちゃ仕方ねーな。こんな小娘達に見破られるとは」
イリヤ「えーっ! アーチャー、酷いよ」
前アーチャー「だが見破ったところで、どうする? こんなプリチーな妖精を君たちは殴れまい」
凛「Leichter Schlag!!」(殴打)
前アーチャー「ぐあはっ! リン、正中線五段突きを中二病みたいな名前つけて使うのはやめろ!」
桜「もうイタズラはやめますか?」
前アーチャー「うるせー! こうなったら俺の部下どもから集めた変態エネルギーを使って、魔神を呼び出してやるぜ」
ライダー「な、何ですって!?」
前アーチャー「出でよ、俺のアルティメットバトルダークヒーロー、この世全ての悪(
アンリマユ)!」(どがーん!)
凛「……なに、この貧弱そうな覆面刺青男」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「呼びましたか、アシュヴァ……もとい、アーチャーさん」
前アーチャー「おうよ、この俺様を虐めたこの女共に地獄を見せてやれ! 手始めに、お尻ペンペンだ」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「お尻ペンペン……素晴らしいですな。ふふふ、観念したまえー」
イリヤ「いやー!」
桜「………」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「ちょっ、頭掴まないで。何で薄幸の美少女っぽいのに、
こんな力強いの……ひいいいぃ、自分の背中が見えるー、やめてー!」
前アーチャー「ば、ばかなー、俺のアルティメットバトルダークヒーローがー!」
こうして、アルティメットバトルダークヒーローは間桐桜の手によって撃退され、世界は前アーチャーの魔の手から救われた。
ありがとう間桐桜、ありがとう遠坂凛、そして二人の仲間達!
おまけ
~~その後
~~イリヤの部屋
イリヤ「あのさ、アーチャー……お願いがあるんだけど」
前アーチャー「何だ? 連帯保証人のハンコはおさねーぞ」
イリヤ「そ、そんなの頼まないよー。えっと……お兄ちゃんとロマンティックなデートがしたいんだけど」
前アーチャー「んあー、ロマンティックねー」(ほじほじ)
イリヤ「もう、鼻ほじりながら聞かないでよー……」
ライダー「イリヤが話しかけてるわ。きちんと聞きなさい」
前アーチャー「いててててて、パイナップルを握り潰す勢いでフェイスクローすんなー!
大体、ライダー……おめーがロマンティックなデートやらを手伝ってやれば済む話じゃねーか」
ライダー「わかったわ」
イリヤ「ライダーさん、いいの? やったー」
前アーチャー「イリヤ、俺は凄まじくデンジャラスで危険な予感を覚えるんだが……」
最終更新:2014年11月26日 22:11